
20代でやる終活って?|断捨離・エンディングノート・葬儀
近年「終活」という言葉をよく耳にするようになりました。20代で終活を行う場合、どのようなことができるのでしょうか。20代でできる終活について見ていきましょう。また、断捨離やエンディングノートについてもご紹介していきます。
最終更新日: 2020年12月23日
20代からできる終活とは?

近年メディア等で「終活」という言葉をよく耳にするようになりました。
聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
「終活」は人生の終末期を迎えた年配の方が行うもの、というイメージを持ちがちですが、実は20代からすでに終活を始める人がいるのです。
今回はそんな20代での終活についてご紹介していきます。
終活とはどのようなもの?
20代での終活は早すぎるの?
20代での終活ではどのようなことをすればよいの?
以上3つのポイントについて詳しく見ていきましょう。
ぜひ最後までお読みいただき、終活の意味や開始時期について考えてみてください。
まずはそもそも「終活」とは何かについて触れてみたいと思います。
終活とは

終活とは、自らの人生の終わりに向けて様々な活動や準備をしておくことを言います。
自分が死んだ時の葬儀についてやお墓について、財産、相続など様々なことを生前に自分で決めておくのです。
かつては生前に死の話題について考えるのはタブーとされてきました。
家族間で死後のことを相談することも少なかったのです。
しかし、2010年頃からこの終活という言葉が注目されるようになってきました。
現在では終活は死を連想するので不吉、縁起が悪いという従来のマイナスイメージが薄れてきています。
終活を行うことで自分の人生について深く考え、今をよりよく生きようというポジティブな考え方に変わってきているのです。
20代で終活は早すぎる?

前述したように、終活は自分の人生の最期について考え、今をよりよく生きるための活動です。
では、20代から終活を始めることはどうなのでしょうか?
死期を考えるには早すぎるようにも思えます。
しかし人間はいつ死ぬか分からないものです。
病気や怪我、不慮の事故などいつも死と隣り合わせに生きていると言っても過言ではありません。
自分の人生を見つめなおすのに早い遅いはないのです。
むしろ早いほうがよいと言えるかもしれません。
20代のうちから自分の死と向き合い、残りの人生をどう生きたいか考えることがとても大切なことです。
今のうちにやっておきたいこと、行っておきたいところ、会いたい人などに思いを寄せることで、この先の人生の目標を見つけることに繋がっていくのです。
20代での終活でやるべきこと

それではここからは、20代の終活でやっておくとよいことをご紹介していきます。
ぜひ参考にしてください。
断捨離をする
人が亡くなった後、遺族にとって一番大変な作業が遺品整理だと言われています。
終活をするにあたって、断捨離は大変重要なことです。
今のうちに身の回りの不要なものを処分し、ものを溜め込まない生活に切り替えておくのです。
そうすることで、もし自分の身に何かあった時の家族の負担を減らすことができます。
普段から不要なものを捨て、身軽な生活をしていくことも立派な終活と言えるのです。
また、近年ではパソコンやスマホなどの整理も必要になってきます。
SNSのアカウントやID、パスワード、インターネットバンクや課金サービスなどの整理もその都度行っておきましょう。
エンディングノート(終活ノート)を書く
エンディングノートとは、自分の死後、葬儀やお墓、遺産などをどうして欲しいか残された家族に伝えるためのノートです。
遺言書のようなものですが、それほど形式ばったものではなく法的効力もない、自分の思いを書き綴るノートと考えていただければと思います。
エンディングノートには以下のようなことを書いておきましょう。
個人について
まずは自分のことをしっかり記しておきましょう。
名前や生年月日、住所、本籍地などの基本情報があると、死後の手続きが大変楽になります。
また、これまでの自分を振り返った自分史も残しましょう。
年齢を重ねるごとに書き足すのも一つの楽しみとなります。
これからやりたいことや行きたい場所を書いておくのもよいですね。
書いた内容を目標に、人生設計ができるからです。
親族・友人について
親族や友人のリストも重要です。
自分何かあった時に連絡してほしい人、葬儀に呼んでほしい人の連絡先などがあると便利です。
死ぬまでに会っておきたい人や、友人との思い出を記すのもよいでしょう。
そのことによって多くの人に囲まれて生きていることを実感し、周囲の人に感謝できます。
財産について
財産についてはトラブルが多くあるため、詳しく書いておくとよいと思います。
預貯金がどれくらいなのか、口座をどこにいくつ持っているのか、不動産はあるのかなどを書いておきます。
預貯金だけでなく奨学金やローン、借金があればその内容も書いておきましょう。
また、保険についても記しておくと便利です。
どこの保険会社のどのような内容の保険なのかを詳しく書いておくことによって、自分の死後に家族の負担を減らすことができます。
医療・介護について
医療や介護をどうするかについてもしっかりと意思を表示します。
医療保険や介護保険に加入している場合は、その内容も書いておきましょう。
自分が動けなくなったり、意思を伝えることができないほど重篤な怪我したりや病気にかかったりすることも考えられます。
家族に確実に自分の意思を伝えるためにも、詳しく書いておくと便利です。
葬儀について
葬儀についても、どのような規模でどのような葬儀にしてほしいかを事前に決めておくとよいでしょう。
誰を呼んでほしいか、どんな内容で見送ってほしいかなどの意思を示すことで、残された人が葬儀の準備をしやすくなります。
20代でも書くことができるエンディングノートの内容について解説をしてきました。
エンディングノートに決まった書式はありませんので、思いついたときに思いついたことを書き綴っておきましょう。
以下の記事ではエンディングノートの書き方について詳しく解説しています。
エンディングノートについて詳しく知りたい方は、ぜひご一読ください。
20代での終活についてまとめ

いかがでしたか?
今回は20代での終活について、詳しくご紹介してきました。
最後に記事の内容を振り返っていきましょう。
近年の終活は、従来のマイナスイメージはなく、ポジティブな活動として捉えられてきている。
20代での終活は早すぎることはなく、むしろ早いほうがこれからの人生をより豊かなものにできる。
20代での終活では、断捨離をする、エンディングノートを書くなどのことをやっておくとよい。
エンディングノートには自分のことや友人のこと、財産や医療、介護について、葬儀についてなどを詳しく記載しておくことが大切。
以上のことについて解説をしていきました。
終活を始めるのに、遅い早いということはないのです。
20代からでも終活を行うことは十分可能です。
自分の死について考え、事前に準備をしておくことが、未来をよりよく生きることに繋がっていくのです。
ぜひみなさんも、よりよい人生を生きるための終活を行ってみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。