遺骨ダイヤモンドとは?価格や実態についてお教えします!

近年どんどん多様化する供養方法。 中でもご遺骨をダイヤモンドにして手元に残すという新しい供養の形が注目を集めています。 とてもロマンチックな供養方法に思えますが、どんなものなのでしょうか。 遺骨ダイヤモンドの実態に迫ります。

目次

  1. 遺骨ダイヤモンドについて
  2. 遺骨ダイヤモンドってなに?
  3. 遺骨ダイヤモンドの料金・価格相場
  4. ペットのご遺骨をダイヤモンドにする
  5. 遺骨ダイヤモンドまとめ

遺骨ダイヤモンドについて

困った人々

愛する人が亡くなった後もいつも傍にいられるといった魅力から、手元供養が人気を増しています。
確かに、何でも簡単に手に届くところにある現代社会で、ご遺骨だけをわざわざ遠方のお墓に入れてはるばるお墓参りするのを不便に感じる人が出てくるのは自然のことかもしれません。

また、終活をしている方々にとっても、家族に負担をかけるのが忍びないと生前に手元供養を希望するケースも増えていきています。

手元で供養する方法は様々ですが、より身近に故人を感じられるものとしてご遺骨をジュエリーに加工するという供養方法が広まっています。
ジュエリーといえば欠かせないのが、特別な輝きを放つダイヤモンド。
女性の永遠の憧れでもありますし、シーンを選ばずどこにでも着けていけるダイヤは、誰でも一つは持っておきたいものです。

そんなダイヤモンドをご遺骨から作ることができるってご存じでしたか?
遺骨ダイヤモンドの輝きを見れば、故人との素敵な思い出がよみがえって来そうで、なんだかワクワクしますね。

  • 遺骨ダイヤモンドってどんなもの?
  • どんなダイヤモンドになるの?
  • 日本でご遺骨をダイヤモンドに加工できるの?
  • 料金はやっぱり高額?
  • ペットのご遺骨でもダイヤモンドにできる?

遺骨ダイヤモンドはまだまだ一般的ではないので、よく分からないことが多いですよね。
今回終活ねっとでは、上記のような疑問を中心に解説しますので、供養の選択のひとつとして考えていただければと思います。
ぜひ最後までご覧ください。

遺骨ダイヤモンドってなに?

困った人々

まずは遺骨ダイヤモンドがどんなものかについてご紹介します。

遺骨ダイヤモンドとは、文字通り故人やペットのご遺骨をダイヤモンドに加工したものです。
ダイヤモンドは炭素からできた結晶なので、理論上はご遺骨に限らず炭素を含むものなら何でもダイヤモンドにすることができます。

日本では2005年からサービスが開始され、2014年現在で年間200人以上の日本人が利用していると言われています。

では、ご遺骨がダイヤモンドになる仕組みはどうなっているのでしょうか。

どのようにダイヤモンドに加工するの?

天然のダイヤモンドは、地中深くの高温で高圧という環境条件下で、ダイヤモンドの元となる物質が生成されます。
これがゆっくり地表近くまで上がってくると黒鉛になり、火山の噴火によりマグマと一緒に一気に地表付近へ運ばれることでダイヤモンドが生まれます。

ダイヤモンドを人工で宝飾用レベルに合成するのはかなり難しく高度な技術が必要とされるのですが、製造工程としては、おおまかに以下の流れになっています。

  • ご遺骨にダイヤモンドにするための十分な量の炭素が含まれているかと、その他の構成成分の確認
  • 高温処理にて炭素を抽出
  • 高温・高圧処理にて黒鉛化→ダイヤモンド生成
  • カッティング・研磨・刻印
  • 鑑定・保証書発行
  • ジュエリー加工

高温・高圧というのは具体的には1300℃以上、5万気圧以上で、圧力過程を長くすることであり、この高温高圧より大きなダイヤモンドを作り出すことができす。
想像もつかないほどの温度や圧力ですが、この環境を作り出せるというだけでもやはり特別で、ダイヤモンドを作り出すのが簡単でないことが伺えますね。

この製造工程に加え、ひとつひとつ丁寧に作業する必要があること、海外に輸送する必要があることなどから、制作には半年ほどかかる場合が多いです。
ジュエリーに加工するにはさらに1ヶ月ほど期間がかかります。

ご遺骨の量はどのくらい必要?

加工に必要なご遺骨の量は会社によってまちまちで、60~300gと幅があります。
ご遺骨の成分に占める炭素の割合は2~3%しかないので、ご遺骨の量は多い方が安心ですね。

しかしながら、300gともなると、成人男性のご遺骨の1/4~1/5となります。
東日本では火葬した全骨を骨壺に納めることが多いですが、西日本では納骨の時点で分骨されるため、ダイヤモンドに加工できる量が十分にあるか確認が必要です。

基本的にどの会社も、ダイヤモンドの大きさによって必要なご遺骨の量が変わることはありません。
小さなダイヤモンドを希望していても、会社によって定められた量を準備しておく必要があります。
逆にいくつも制作する場合でも、追加のご遺骨の量はそれほど多くありません。
また、後ほど詳しく説明しますが、必要なご遺骨の量がとれない場合でもダイヤモンドを作ることはできますのでご心配なく。

預ける際は、手軽に郵送でやり取りするところもありますが、直接受け取りに来てくれる会社もあります。
多忙な方は郵送の方が都合がいいこともあるでしょうが量が多いと大変ですし、何より大切なご遺骨ですので、預ける方の顔をしっかり見られる方が安心できそうですね。

ダイヤモンドの色について

故人のご遺骨を元に作られる遺骨ダイヤモンドはどんな仕上がりになるのでしょうか。
ここでは遺骨ダイヤモンドのについて見ていきましょう。

どんな色になるのか

遺骨ダイヤモンドは特に何もしなければ、黄色・透明・青色になることが多いです。

黄色になるのは、空気中に含まれる窒素によるものです。
窒素の量によりオレンジに近い色になることもあります。

窒素を抜くと、色のないクリアなダイヤモンドになります。

青色はご遺骨に含まれるごく微量のホウ素に由来します。
ホウ素の量には個人差があるので、どんな色になるかは出来上がってからのお楽しみとなりますが、透明に近い方から灰色がかった方、濃いブルーになる方まで様々です。
よりしっかりブルーを出したい方にはホウ素を足してもらえる会社もあります。

色を選ぶことはできるのか

上記の色以外にも、カット後にカラートリートメントを施して赤や緑のダイヤモンドを作ることも可能です。
また、会社やご遺骨によって色合いも少しずつ違います。

好きな色ならなんでもというわけではないのですが、無色、黄、オレンジ、青、赤、緑の6色の選択肢があるので、いくつか好みの色が見つかるのではないでしょうか。
故人のイメージに合わせて色も選べるのは嬉しいですね。

日本に遺骨ダイヤモンドの事業主はいるのか

遺骨ダイヤモンドを作成できるところは日本にはありませんが、窓口となる代理店契約をしているところはあります。
いずれもすべてご遺骨は海外に移送されダイヤモンドになってから日本に戻ってくるという形をとっています。
ですので、日本に遺骨ダイヤモンドの事業主はおらず、海外の専門家に任せることになります。

これが出来上がりに時間を要する理由の一つになっています。
ダイヤモンドが完成した後は日本の提携ショップでジュエリーに加工するという会社もあります。

ご遺骨を加工してメモリアルプレートにする会社は日本にもあるので、遺骨ダイヤモンドが今後メジャーになれば、いずれは国内でも生成できるようになるかもしれませんね。

遺骨ダイヤモンドは信用できるのか

ご遺骨をダイヤモンドに加工するには、高温で熱する処理は不可欠です。

しかし、この加熱処理によって細胞が破壊されてしまうため、ダイヤモンドに故人のDNAが残ることはありません
残念ながら、できあがったダイヤモンドがどの炭素から生成されたものであるかを科学的に証明することは不可能です。

そのため、ほとんどの会社で個別にIDナンバーをつけ、間違いのないように厳重な管理のもと細心の注意を払って取り扱われています。

そもそも、ご遺骨に炭素が含まれているかを疑問視する声もあります。
火葬時点で炭素は燃えてしまうのでご遺骨には残らないのではというのがその理由です。
確かに、火葬の際には高温にさらされますが、全てが一気に燃え尽きてしまう訳ではありません。
遺骨ダイヤモンドはこの燃え残りの炭素を抽出して生成することができます。
公証人に立ち会ってもらい、実際にご遺骨からダイヤモンドを生成できることを証明している会社もあります。

当然ながらダイヤモンドに加工してしまうと、ご遺骨は戻っては来ません
信頼によって成り立つサービスですので、利用する際は疑問の残らないようしっかり納得できる会社を選ぶことが重要です。

遺骨ダイヤモンドの料金・価格相場

お金

気になるお値段は、人工とは言えダイヤモンドですのでやはり高額になります。
遺骨ダイヤモンドの費用の相場は、専門家、カラット数、カット方法、カラーなどにより30~300万円以上と10倍以上の開きがあります。

例えば0.3カラットで色はオリジナルのままだと60万円前後になることが多いです。
これをジュエリーに加工すると10~15万円程がプラスされます。

遺骨ペンダントなどご遺骨や遺灰をモチーフに少量入れてジュエリーにするサービスもあり、そちらは3万円ほどで作れるので、やはり遺骨ダイヤモンドはかなり値が張ると言えるでしょう。

ですが、新しいお墓を建てる費用は一般的に200万円かかり、さらに毎年のお布施やお参りのお花、線香などの管理費がずっとかかりますし、何よりお墓を守ることへの負担はかなりのものになる場合があります。

価格だけで決めることはできませんが、金額が大きいので、各社で見積もりを依頼して比較してみるとその時の対応の仕方などでも検討できそうですね。

ペットのご遺骨をダイヤモンドにする

お墓

ご遺骨の量が少ないペットなどの場合も、相談に応じてダイヤモンドを制作してもらえます。
小型犬では十分な炭素が取れないことがあるので、毛や遺品を混ぜることでダイヤモンドに加工できる場合がありまです。

毛をダイヤモンドに加工する

毛からダイヤモンドを制作する場合、必要な毛髪量は2~3gほどとされています。
バストあたりまであるロングヘアーの人で、ストロー1本分くらいの量が大体3gです。
ご遺骨と比べて随分少なくてすむのは、毛髪の成分に占める炭素の割合の違いです。

ご遺骨は2~3%でしたが、毛髪には50%も炭素が含まれています
毛はご遺骨より圧倒的に少ない量でダイヤモンドに加工できるので、火葬前に少し切って残しておくといいですね。

ご遺骨をダイヤモンドに加工してくれる会社

日本に窓口のある、ペットのご遺骨をダイヤモンドに加工してくれる会社を3つ、それぞれの特徴とともに紹介します。
それぞれの会社の特徴を理解して、ご自身の希望に合った会社を選んで見てはいかがでしょうか。

センペル・フィデス

人のご遺骨からダイヤモンドを制作するアルゴダンザという会社のペット専門子会社です。
遺骨ダイヤモンドを取り扱っている会社の中でも最もポピュラーな会社です。

仕上がりは黄色と青色の2色から選べますが、着色はされないので、それぞれの色味には差が出ます。
色はその子の個性として大切にという思いから、色の濃淡などを指定することはできません。
ペットの目や毛の色を連想するという理由で色を選ぶ飼い主の方も多いです。

遺品からの炭素抽出もできますので小さな動物でもダイヤモンドを制作してもらえます。
原石のまま受け取ることもでき、飾らないペットの内側から輝く姿をそのままダイヤに表すことができると評判になっています。
原石はカットダイヤより1~2割安く手に入るのも魅力のひとつです。

ジュエリー加工の際はオーダーメイドで好きなデザインを作ることもできるので、お気に入りのジュエリーを再現したり、リングとペンダントを統一したデザインにしたり、お手持ちの指輪に取り付けたりできます。

ご遺骨の預け方は担当者が直接出向く形をとっています。
ご遺骨も毛もその子本人として、とても丁寧に扱ってくれると好評です。

プレシャスワン

こちらも人のご遺骨からダイヤモンドを作るライフジェムという会社のペット専門ブランドです。

オリジナルは黄みがかったダイヤモンドですが、真空状態で作るカラーレスダイヤモンドも人気です。
日本では珍しいハートカットができます。

もともとジュエリーデザインは豊富ですが、オーダーメイドにも応じてもらえます。
必要なご遺骨・毛の量が少なくすむのも特徴です。

ご遺骨は直接受け取りに来てくれるので安心です。

ハートインダイヤモンド

人の遺骨ダイヤモンドを主に取り扱う会社ですが、ペットのご遺骨や毛にも対応しています。

できあがりはプレシャスワンのダイヤモンドよりオレンジ色の強いダイヤモンドです。

ご遺骨に遺品を混ぜることも、遺品のみでダイヤモンドを作ることもできます。
ハンカチや衣服、日記、ぬいぐるみ、時計の革ベルトなどあらゆるものが炭素を含むので、ペットのお気に入りだった品とともにダイヤモンドに生まれ変わることができます。
特に、そのまま置いておきたいけどにおいが気になる布製品などをダイヤモンドに加工するのはいい方法かもしれません。

ご遺骨の預かりは送られてくる指定のBOXで郵送になります。

遺骨ダイヤモンドまとめ

お墓

遺骨ダイヤモンドについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
ご遺骨や遺品からダイヤモンドを作り、その輝きとともにこれからの人生を歩んで行けるなんて素敵ですよね。

以下に要点をまとめておきます。

  • ご遺骨から炭素を抽出し、ダイヤモンドを生成する
  • ストレートに作られるダイヤは黄色または青色
  • 日本に窓口はあるが、ご遺骨をダイヤモンドに加工できるのは海外のみ
  • ダイヤモンドが誰のご遺骨から作られたかを証明することはできない
  • 費用は30~300万円以上
  • ペットなどご遺骨が少ない場合は毛や遺品を混ぜて作成できる

遺骨ダイヤモンドは世界で最も美しい供養をされたご遺骨とも言われます。
死後自分がダイヤモンドに生まれ変わると思うと、気分が華やぎませんか?
終活の際にはこんな供養の方法もあると家族に紹介しておきたいですね。

今回終活ねっとでは、「遺骨ダイヤモンド」について解説しましたが、他にも終活に関する記事を多数掲載しておりますのでそちらも参考にして見てはいかがでしょうか。

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