巫女の髪型ってシンプル! 間違った認識の巫女の髪型

巫女は若い女性に人気のアルバイトです。理由は「巫女の恰好をしてみたい!」人が大勢います。巫女の恰好をしたコスプレイヤーも見かけますが、プレイヤーの髪型は華やかな髪型ばかりです。本職の巫女の髪型は後ろ髪を一本に結ったものです。本来の巫女の髪型をご紹介します。

目次

  1. サブカルで誤解している? 巫女の髪型
  2. 巫女の起源と現在の巫女
  3. 巫女の衣装
  4. 巫女の髪型
  5. 巫女の髪型は「清潔感」!
  6. 終活の専門家に相談してみよう

サブカルで誤解している? 巫女の髪型

イベントで巫女の衣装を身に着けるコスプレイヤー(コスプレ)をご存知ですか?

コスプレとはアニメや漫画の登場人物の衣装を自分たちで作りイベントで着用して遊ぶ
サブカルチャーと呼ばれる文化です。

サブカルチャーの影響からか、若い女性に人気のアルバイトに巫女があります。
巫女は滅多にできない体験をすることができる理由の他に
巫女の衣装を着れるチャンスだからとアルバイトの募集が出ると
多くの女性が応募します。

それほどまでに巫女は女性の憧れの存在となっているのです。

しかしサブカルチャーの巫女の衣装と実際の神社にいる巫女の衣装とは
まったく作りが違います。

また実際の巫女の髪型は後ろで一本に束ねて白い和紙で筒状にしています。
巫女の衣装と髪型には統一された理由があるのでしょうか?

今回は知っていそうで実は知られていない巫女の衣装と髪型についてご紹介します。

巫女

巫女の起源と現在の巫女

巫女とは神社で神主の補佐をして神事を行う未婚女性のことを言います。

神社には神様がお祀りされています。

神社にいる神主や巫女は毎日神様にご奉仕することが仕事です。


巫女の起源は大変古く、日本に神道が誕生した時に巫女も誕生したと言われています。

古代の巫女の役割は神様にお仕えして神託を授かること、占いや祈祷を行う事でした。

古代では巫女が神事の責任者として宮中から役職を授けられていたのです。

各神社は神事や神楽を行う女性に民間祈禱を行っている女性に委託する時代が続きました。

時代が過ぎて明治時代になると神社の管理運営は男性の神職が勤めるよう

神社界全体で組織改革が進みました。

その結果、民間委託を受けていた巫女たちの多くが廃業に追い込まれ
神社界からは巫女の人手が不足することになります。

明治以降の巫女の役割は主に神主の補助となり、巫女が主役として活躍する機会は
神楽を舞う神事を執り行うなど限定的になりました。

現代の巫女は神主の娘や近親者など身内に依頼して巫女になってもらうケースがほとんどです。

巫女の衣装

巫女の衣装の平安時代の宮中の女官たちの下着が起源です。

白色の小袖と緋色の袴は多少の改良を加えましたが現代まで使い続けています。

白衣

巫女の上半身には白色の小袖(こそで)を着用します。

この白色の小袖を白衣(はくえ、びゃくえ)と呼びます。

白衣とは平安時代の上流階級の女性たちが着ていた下着が原型です。
十二単の一番下に着ていました。

現代は白衣の下に襦袢(じゅばん)と呼ばれる現代の着物の下着を着るので
白衣で出歩いても問題ありません。

緋袴

巫女の下半身を覆うように着る袴を緋袴(ひのはかま)と呼びます。

神社にもよりますが色は緋色もしくは朱色を着用します。

緋袴も平安時代の上流階級の女性たちが着ていた下着が原型です。

緋袴の元となった捻襠袴(ねじまちばかま)が改良されたものです。

捻襠袴の裾は大変長く、歩くこともできないほどでした。


時代が進むにつれて機動性を重視した緋袴に改良して
明治時代に女学生用の袴が発明されます。

この袴を行灯袴と言います。

行灯袴はさらに機動性の高さと着脱のしやすさに注目され全国の神社の巫女の衣装として取り入れられました。

現代でも一部の神社を除いて緋色の行灯袴が使われています。

神楽の衣装

神楽などの神事を行う時は、巫女は専用の上着と髪飾りを着用します。

千早(ちはや)

巫女は神楽などの神事を行う時に上から千早(ちはや)と呼ばれる上着を着用します。

千早も古来から伝わる巫女の衣装です。

時代が流れるうちに現代の形に改良していきました。

千早は長方形の絹地を二枚を縫い合わせて胸元で緋色の組紐で結びます。

脇は縫わないで肩から別の絹地を縫い付けて袖を付け加えたものです。

千早の装飾にはアニメや漫画で描かれているため多くの人が誤解をしている部分があります。

千早の袖には男性神職が着用する狩衣にあるような括り紐(くくりひも)や露(つゆ)などの飾り紐は施しません。

また紗(しゃ)のような中が透けているような薄い布地を使うこともありません。

千早の袖口には何も装飾が施されていないこと、透けていないことが正解です。

千早の布地は白絹に薄い模様が描かれているものが基本です。

ただし行う神事の内容や各神社によって着用する千早に華麗な色彩や模様を施されている場合があります。

柄は縁起物の鶴、亀、松、菊などの他に神社の社紋、桜、梅などが描かれます。

頭飾り(あたまかざり)

神事を行う巫女の頭を飾る装飾具です。
主に冠(かんむり)と簪(かんざし)の原型となりました。

冠は古来では身分を表す装飾具でした。

神社で巫女や女性神職が神事を行い、神楽を舞う際に着用します。

冠は完全に頭を覆う王冠形式のもの「天冠」(てんかん)と
ティアラ状になった「前天冠」(まえてんかん)があります。

簪は様々な種類があり、花簪(はなかんざし)、挿頭(かざし)、折枝(せっし、おりえだ)などがあります。

挿頭(かざし)は簪の原型ともいわれる髪飾りで、髪留めと装飾の両方を兼ねています。

髪飾りは花や小枝などの神々の力が宿ると思われてきたものを造形しました。

髪飾りは金属や造花などで作られ、多くが金色のデザインです。

各神社に保管されている髪飾りは何百年も前から伝わっているものを
保管・修繕をして現代でも大切に使われています。

巫女の髪型

巫女の髪型を指定した明確な規定があるわけではありません。

ただし長年の不文律として守ってきた基本的なヘアースタイルがあります。
近年は誰もがカラーリングやパーマなどをするようになりましたが

巫女を勤める際はカラーリングなどはしません。

アルバイトの巫女にもこの髪質を推奨されています。

推奨される髪質
➀黒髪
②ストレートのロングヘアー

この2つを守った髪質ならどの神社でも奉仕できます。

カラーリングやパーマなどをしても短期間のアルバイトの巫女の場合は
特に制限を設けていない神社も多くあります。

ですができる限り自前の髪質で奉仕することが望まれています。

巫女として正式に働く前に受ける講習会で
髪型についての指導や注意を受けます。

巫女の髪型は
➀後ろで1本に束ねる「垂髪」(たれがみ、すいはつ)にする
②後ろ髪に「丈長」(たけなが)と呼ばれる和紙をつける
③前髪が目にかからないようにする
④後れ毛などもヘアピンでしっかり止める

垂髪とは平安時代の上流階級の女性の髪型でした。

当時は髪には霊力が宿ると考えていたため髪を切ることなく伸ばし続けていました。

時代が進むと長い髪を後ろにまとめて和紙でできた髪飾りの「丈長」を巻くようになります。
この髪型を「垂髪」と呼びます。

垂髪は安土桃山時代の上流階級から一般庶民まで幅広く使われてきましたが
江戸時代になると結髪が流行したため垂髪は廃れていきます。

現在まで垂髪を継承したのは皇族などの高位の女性と神社の巫女だけです。

現代の丈長は装飾としてだけでなく、つけ毛としての機能を持っています。

近年はショートヘアーなどの髪の短い巫女も大勢いるため
垂髪に見えるように細工を施します。

つけ毛の丈長は神具を販売している専門店で購入することができます。


ここまでの説明だと「短い髪型はNG?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
多くの神社が巫女に求める髪型の概要は清潔感です。

ショートでもピンでしっかりと留めていればなんら問題はありません。

巫女の髪型は「清潔感」!

いかがだったでしょうか?
巫女の服装や髪型の歴史を知っていくと巫女は2千年近く装束があまり変化していないことに驚くことでしょう。

それほど長い歴史がありながら短い期間しか働けない職種なのです。

巫女になるために必要な条件は
➀10代後半~20代後半までの女性
②未婚
③心身ともに健康で体力に自信がある方

この3点がクリアしていると誰でも巫女になれます。

推奨される巫女の髪型は
➀黒髪
②カラーリング、パーマ等をしていない

推奨される髪型はこの2つですがそれ以外の髪型でも巫女になれます。

ただし派手なカラーリングや乱れた髪型、ピアス、ネイルなどをしている方は採用されることは難しいです。

カラーリングやパーマも控えめな色合いが限度です。

奉仕の際は巫女の心構えをしっかりと持っていなければいけません。

巫女はイベントのコンパニオンやキャンペーンガールなどのような存在ではありません。

巫女に求められるものは「清潔感」「だらしない恰好ではない」「華美でない」ことです。

巫女の衣装を身に着けることは一生のうちでも滅多にないことなので
テンションが上がってしまうのは分かります。

ですが巫女の仕事の本質はあくまで神社の神様にお仕えすることです。
「この髪型にすればもっと可愛いから」
「堅苦しい髪型よりこっちのほうがいい」

など楽しいイベント行事のような心で神社で奉仕はしないよう注意しましょう。

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