老衰による自然死でも生命保険の保険金は受け取れる?

老衰による自然死でも生命保険の保険金は受け取れる?

生命保険に加入されている方は多く、病気や事故の場合に保険金が受け取れるものですが、自然死の場合はどのような扱いになって保険金が支払われるのでしょうか? 今回は自然死の場合、生命保険から保険金が支払われるのか、詳しくご説明しますのでぜひ最後までご覧ください。

最終更新日: 2018年05月26日

被保険者が自然死でも保険金は受け取れる?

お金

家の購入の次に人生の買い物で高額だといわれているのが生命保険です。
働き盛りのとき、子供の教育費や家族の生活費のために準備をしたり、万が一の葬儀費用として生命保険を準備されている方は多いです。

しかしながら、生命保険の証券を見ても、病気での死亡や事故での死亡の場合には保険金が支払われるように書いてありますが、自然死(老衰死)の場合の支払い条件が記載されておりません。

もちろん病気や事故での死亡ではなく、寿命を全うして自然死を望まれている方が多いです。
しかしながら、万が一のときに掛け続けた保険がいざなくなったときに使えないというのでは本末転倒です。
それでは自然死の場合どのような扱いで、また保険金は支払われるのでしょうか?

今回「終活ねっと」では、自然死でも保険金を受け取れるのかということについて、解説していきます。

具体的には以下の内容について解説します。

  • 自然死でも生命保険金はおりるか?

  • 終身保険でも受け取れるか?

  • 生命保険から保険金がおりないケースは?

  • 保険会社が破綻しない理由は?

自然死(老衰死)でも保険金は受け取れます

お金

一般的に自然死(老衰死)は、生命保険での取り扱いでは病死扱いになります。
老衰といっても多くの場合、死亡時の診断は「多臓器不全」という扱いを受けることが多いです。

「多臓器不全」とは生命の維持に必要な臓器の複数が障害を起こし機能不全に陥った状態のことを言います。

一般的に老化すると身体の各臓器の機能がだんだん衰えていきます。
やがて生命を維持するほどまでの機能を維持できなくなってしまうのが多臓器不全ということになります。
臓器が機能しなくなることから自然死という結果になるわけです。
よって、「多臓器不全」という診断だと、生命保険でいうところの病死扱いになります。

生命保険で病気による死亡保障が付いているタイプのものであれば、自然死であっても問題なく保険金を受け取れるということです。

しかしながら、一般的にいう「傷害保険」の場合だと、死亡原因が事故死などに限られますので、自然死での死亡に関しては保険金が支払われることがないので注意が必要です。
自然死はあくまでも病気での死亡扱いになることだけは知っておきましょう。

生命保険が終身保険でも受け取れる?

お墓

生命保険の中では定期保険、養老保険、終身保険など色々なタイプの保険があります。
終身保険はいつ亡くなった場合でも保険金を受け取ることができるタイプの生命保険ですので、生命保険が終身保険の場合でも保険金を受け取ることができます。

逆に定期保険や養老保険ですと、満期(保障が終わる時期)があるため、寿命を全うし自然死をして、いざ保険金を受け取ろうとしたときには保障期間が終わってしまい、保険金を受け取れないということもあります。
お手持ちの保険がいつまで保障できるのかは確認しておきましょう。

70歳から入ることができる生命保険について、その情報を詳しく知りたいという方はこちらの記事をご覧ください。

生命保険から保険金が降りないケースは?

困った人々

自然死(老衰死)の場合でも生命保険の保険金は支払われるとお伝えしましたが、どのような場合にでも保険金が支払われるというものでもありません。
契約にもよりますが以下の場合は、保険金が支払われない、または免責になる場合があります。

保険金受取人による被保険者の殺害

サスペンスドラマなどで、高額な生命保険に加入させた上で殺害する「保険金殺人事件」というワードを聞いたことがあるかもしれません。

しかし、被保険者(保障の対象者)の保険金を目的に、保険金受取人が被保険者を故意に殺害した場合には保険金が支払われませんし、その時に保険を解約したとしても解約払戻金が支払われることはありません。

加入からの早期自殺

保険会社によって規定が違いますが、契約後1年以内や3年以内など、契約後比較的短い期間で被保険者が自殺がするという、加入からの早期自殺では保険金は支払われません。

また、保険金目的の自殺を防止するという観点からも生命保険の保険金が支払われないようになっています。

被保険者が危険地帯に出向いた場合

例えば紛争地域やテロ多発地域などの危険地帯へ自ら出向いた場合、万が一その場で紛争やテロに巻き込まれてしまった場合にでも保険金が支払われないケースがありますので注意してください。

また保険会社の約款で、「戦争などにより命を落とした場合には保険金をお支払いできない(又は一部減額して支払われる)」などの記述がされている場合が多いです。

告知義務違反が発覚した場合

生命保険に加入される際には、健康状態の確認が必要となります。
これを告知義務といい、正しい健康状態を告知することにより、その情報をもとに保険の審査が行われます。

実際に医師に診察をしてもらったり、健康診断票を提出する必要がある契約もあれば、「告知書」という健康状態に関する問診票のようなものに自ら記入していただく方法もあります。

もし仮に、その告知書に嘘の情報を記入したり、病気を隠して生命保険に加入し、いざ保障を受ける際にその嘘がばれてしまった場合などは告知義務違反となり、保険金の支払いがされなくなってしまいます。

健康状態に関する質問にはありのままの健康状態を正確に記入するようにしましょう。

保険会社が破綻しないのはなぜか?

お金

一般的に生命保険は毎月掛けている保険料の総額よりも、万が一亡くなったときの保険金額のほうが多いようになっています。
ではなぜ保険会社は経営が成り立たなくなり経営破綻に陥らないのでしょうか?

生命保険の保険料とは、運用した場合の利益、人件費や広告費用などの費用、そして予定死亡率によって計算され、毎月の保険料が決まっています。

その中で保険会社における生命保険の「三利源」というものがあります。
主に

  • 利差益

  • 費差益

  • 死差益

という3種類に分かれます。

利差益とは、契約者から預かった保険金を運用し、予定していた運用利益よりも多くの利益が生じた場合のことをいいます。

費差益とは、人件費や、広告費など予定していた事業費よりも少なく済んだ場合に生じた利益のことをいいます。

死差益とは、予定していた死亡率により見込まれていた保険金の支払額よりも、実際の死亡率が低く、見込んだ保険金の支払いで済んだ場合の利益のことをいいます。

結果的に、この「利差益・費差益・死差益」という生命保険の三利源により、保険会社の利益が生まれることによって、保険会社は存続しているわけです。

老衰の自然死と生命保険の保険金まとめ

お金

いかがでしたでしょうか?
自然死の場合でも無事保険金は支払われます。

生命保険は形のないものです。
形のないものですので、いざというときでないと効力を発揮しないということもありえます。

是非この機会に、一度ご自身の保険を確認し、専門家の方などに相談するのもいいかもしれません。

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