土葬のお墓を掘り起こしする際に知っておきたいこと

土葬というと「今の日本で土葬なんてあるの?」と思われますが、一昔前は土葬は普通に行われていました。 古くなった先祖代々のお墓を改装する際は遺骨の掘り起こしをしなければなりません。 そのお墓が土葬だった場合には、掘り起こしで何にか必要なことはあるのでしょうか?

目次

  1. 土葬のお墓の掘り起こしについて
  2. 土葬のお墓を掘り起こしてもいいのか
  3. 土葬のお墓を掘り起こしする方法
  4. 土葬のお墓を掘り起こしするのにかかる費用
  5. 土葬のお墓の掘り起こしまとめ

土葬のお墓の掘り起こしについて

お墓

土葬のお墓の掘り起こしというと何だか隔世の感がありますが、戦前までは日本でも都市部を除き土葬は一般的に行われていましたし、現代でも一部の地域で土葬を行う風習が残っているところもあります。

現代の日本では公衆衛生上の観点から火葬が一般化しただけで、法律で土葬を禁止しているわけではありません。
戦前と言ってもほんの一、ニ世代前に過ぎないのですから、調べたら祖父母のお墓が土葬だったというのは珍しくないのです。

一昔前の日本では故人一人に対して一つの墓石を建てることが一般的で、地方の旧家では先祖代々のお墓があちこちにあり、そのお墓を回って歩くだけでも一苦労といったお墓は数多く残っており、その苦労を無くすためにお墓をまとめたいという需要があります。

また昔のお墓は今と違って耐久性のない墓石が使われている場合が多く、風化して墓石に刻んだ文字さえ読めなくなってしまった場合は、やはりお墓を作り直して改葬したいという需要もあります。

そこでお墓の移動をしようとしたら土葬だったというのは意外と良くある話なのです。

今回終活ねっとでは、お墓の改葬や墓じまいを検討していた際、そのお墓が土葬だった場合にはどのように掘り起こしたら良いのかを、以下の項目で順を追って説明していきたいと思います。

  • 土葬のお墓の掘り起こしてもいいのか?法的に問題はないのか?
  • 土葬のお墓の掘り起こそをするときにはどのような段取りで進めればいいのか?
  • 土葬のお墓の掘り起こしをした場合にはどれくらいの費用がかかるるか?

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土葬のお墓を掘り起こしてもいいのか

困った人々

土葬のお墓を掘り起こすことに関して法律で問題になることはありません

日本の法律ではお墓の継承や管理に関して祭祀主催者を定めなければならないことになっています。

祭祀主催者はお墓の管理の義務を負うのでお墓が古くなるなど改葬の必要があれば随時行うことができ、いわゆる墓じまいと呼ばれるお墓の処分に関しても祭祀主催者の権限で執り行うことが出来ます。

そのため改葬や墓じまいに伴うお墓が土葬であったとしても、祭祀主催者はそのお墓を掘り越し遺骨を適切な形で埋葬し直すことが可能なのです。

また江戸時代の都市部のお墓では現代と同じようにお墓を確保することが難しく、墓地を有効に活用するために土葬した遺体を数年後に掘り起こし、骨だけになった遺体を新たに骨壺に入れてまいしそうし直していました。

土葬した遺体を掘り起こし埋葬し直すことは普通に行われていたことなのです。

土葬のお墓を掘り起こしする方法

お墓

では、土葬のお墓の掘り起こしをする際にはどのような手順で行えばいいのでしょうか?
手順を詳しく説明していきます。

掘り起こす前に閉眼供養する

まずお墓を改葬するにしても、墓じまいをするにしても今まで故人の終の棲家であった墓石を取り払うことになりますので、僧侶にお墓を建てた際に開眼供養をしてもらったのと同様に、閉眼供養をしてもらう必要があります。

お墓を取り払うことは一般人にはできませんので、石材店の方に委託をすることになります。
石材店とお墓の撤去の日取りが決まりましたら、お寺の住職に閉眼供養を執り行ってもらうように依頼します。 

閉眼供養で墓石に宿った仏様の魂を抜いてもらって、はじめて墓石の撤去を行うことが出来るのです。

掘り起こした後火葬する

つぎに掘り起こしで出てきた遺骨はどのように処理すればいいのでしょうか?

土葬した遺体はだいたい15~30年で土に還り、骨だけになってしまいます。
場合によってはほとんど土に還ってしまい、ごく一部しか残っていない場合があります
残った骨が用意した骨壺に納まるようであれば、洗骨してそのまま納めてもらって問題ありません。

しかし遺骨の大部分が残っているようであれば改めて火葬してもらう必要があります
現在の日本の霊園では公衆衛生の観点から各自治体の条例で、火葬した遺骨でないと受け入れられない場合があるからです。
後ほど触れますが、改葬許可証を発行してもらう際に、窓口で土葬された遺骨を火葬してもらう旨を伝えれば火葬許可証を発行してもらえるので、その火葬許可証を持って火葬場で焼いてもらいます。

また土葬で出てきた遺骨は土や雑菌が付いていますので洗骨して汚れを落とし、きれいにしてから乾燥させます。
泥や汚れが付いたままだと火葬場で受け付けてもらえない場合があります。

お墓を解体する

お墓の掘り起こしが終わり、遺骨を回収したら石材業者にお墓を解体してもらいます。

同じ場所にお墓を建て直すなら永代使用料を納めていますので引き続き使うことが出来ますが、他の場所に移す場合には永代使用の権利は墓地の管理者に戻り、更地にされ他に墓地を求める方に渡されます。

遺骨を供養する

掘り起こして改めて火葬してもらった遺骨は新たな形で供養しなければなりません。
どのような供養があるのか詳しく見ていきましょう。

別のお墓に改葬する

お墓を改葬し別の場所にお墓を建てるには「改葬許可証」が必要です。
この許可証が無いと新たに確保したお墓の管理者に遺骨を受け入れてもらえないので、必ず取得してください。

まず新たに確保した墓地の管理者から「受入証明書」を発行してもらいます。
この「受入証明書」を持って掘り起こすお墓のある各市町村の役場に行き「改葬許可申請書」をもらい、改葬の理由など必要事項を記入します。
次にこの申請書を持って今度は掘り起こすお墓の管理者の所に行き、署名・捺印をもらうと共に、「埋葬証明書」を発行してもらいます。
この「埋葬証明書」と「改葬許可申請書」を持って再びお墓のある市町村の役場に行き、はじめて「改葬許可証」が発行され、ここでやっと新たな墓地に遺骨を埋葬することが出来るです。

あとは基本的に新たにお墓を建てる時とすることは同じです。
石材店に新たに購入した墓石を設置してもらい、日取りを決めて菩提寺の住職に墓前で墓石に魂を入れてもらうために開眼供養を執り行い、その後納骨して完了となります。

お墓を持たない供養方法

お墓を継ぐ者がおらず、墓じまいを目的としてお墓を掘り起こした場合には、その遺骨はどのように供養すればいいのでしょうか?

まず納骨堂や合祀墓を利用した永代供養が挙げられます。
ほとんどの場合、土葬した遺体は追善供養の期間を過ぎていますので基本的には成仏できたと考えられます。

納骨堂では遺骨の保管期間によって値段が決まりますので、保管せずにすぐに合祀してもらうのであればさほど費用は掛かりません。
また寺院や墓地では無縁仏や追善供養が過ぎた遺骨を埋葬するための合祀墓があるので、そこで埋葬してもらっても良いでしょう。

またお墓を持たない葬送として散骨があります。
散骨は私有地や他人の迷惑の掛からない公有地で行えば散骨自体は法律上では違法ではないのですが、遺骨を粉状になるまで細かく砕きマナーを守り節度を以って行わなければならず、散骨する場所や仕方によっては他の法律に触れる場合があります。

細かいことが気になるようでしたら海洋葬などの散骨を行っている事業主に申し込めば、法律に触れない形で供養を行うことが出来ます。

土葬のお墓を掘り起こしするのにかかる費用

お墓

土葬したお墓を掘り起こすことになった場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか?

それぞれかかる費用を項目別に見ていきたいと思います。

お布施代

古いお墓を掘り起こすことになりますので、墓石の撤去が必要になります。

墓石は建てた時に開眼供養をして魂が宿っているので、墓石を処分する場合はその魂を抜くために閉眼供養をしなければなりません。
そのため菩提寺の住職に閉眼供養を執り行ってもらったお礼にお布施代が必要となります。

開眼供養をした時と同じくらいの金額が相場となりますが、開眼供養の相場が3~10万円なのでこれを参考に地域性や宗派などを考慮してお渡してください。

火葬代

土葬で掘り越した遺骨は改めて火葬しなけばならず、火葬代が発生します。

一般の葬儀と違い待合室などは使わないため、自分が住んでいる自治体の公営火葬場で火葬だけを利用すれば2万円程度の費用で焼いてもらうことが可能です。

石材店に支払う費用

土葬したお墓を掘り起こして遺体を取り出すには石材店に依頼することとなります。
だいたい1体当たり5~10万円程度の費用がかかります。

また、お墓を撤去する場合にはお墓の大きさと立地によって費用が決まります。
1平方メートル当たり10万円が相場ですが、石材店によって値段にばらつきがありますので、時間があるようなら数社から見積もりを取り、費用・サービスの内容を比べてから申し込んだ方が良いでしょう。

新しいお墓の費用

お墓を同じ場所に建て直すのであれば永代使用料は新たに発生しないので、墓石代と設置工事費、そして新たな墓石に魂を入れてもらうために開眼供養のお布施代が必要になります。

平均的な墓石と設置工事費のセットはおよそ100~200万円が相場で、開眼供養のお布施代が先ほども触れた通り3~10万円が相場です。

またお墓を別の場所に移すのであれば、お寺の墓地を使用していた場合は閉眼供養のお布施代に今までお世話になっていた分の気持ちを上乗せして渡します
当然、新たな墓地を確保する場合には、各墓地で定める永代使用料が新たに発生します。


またお墓を建てずに納骨堂や寺院で永代供養をしてもらう場合、遺骨を個別に保管してもらわず、最初から合祀してもらえば、施設にもよりますが1体あたり10~30万円が相場です。
一定期間遺骨を保管してもらう場合には、1体あたり25万からが相場となっています。

散骨の場合、全て自分で行えば費用は一切かかりません。
しかし散骨をする際には骨を細かく砕かねばならず、素人では基本的にできませんので、業者・事業主に委託する必要があります。
粉骨自体には2~3万円程度の費用が掛かり、散骨そのものを業者・事業主に依頼した場合には20万円程度の費用がかかります。

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土葬のお墓の掘り起こしまとめ

お墓

いかがでしたでしょうか?

普段馴染みのない土葬の掘り起こしですが、墓じまいなど終活を行う時にご先祖様のお墓が土葬だったなどということがあるかもしれません。
そんな時、この記事が役にたてたなら大変うれしく思います。

最後に土葬のお墓の掘り起こしに関してリストでまとめておきます。

  • 土葬したお墓を掘り起こし埋葬し直すことは古くから行われていたことで、法律上も祭祀主催者が判断して行うのであれば問題はありません。
  • 土葬したお墓を掘り起こす際には法的な手続きや決まりごとがあり、また古くからの慣習に則って行わなければなりません。また掘り起こした遺骨は新たに埋葬するか、永代供養など別の方法で供養する必要があります。
  • 土葬の掘り起こしには閉眼供養のお布施代、遺体を掘る作業代、火葬代、墓石の撤去代などの費用がかかります。また新たいお墓を建てたり、永代供養をする際もそれぞれ1体当たりの費用がかかります。

以上、ご拝読ありがとうございました。

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