「いろはにほへと」に込められた意味は一体何か?

「いろはにほへと」に込められた意味は一体何か?

「いろはにほへと」、その全文とそこに込められた意味を皆様にご紹介していきます。「いろはにほへと」には続きがあるのですが知っていますか?それで初めて意味がでてくるのです。

最終更新日: 2020年03月12日

いろはにほへと全文

まずは、「いろはにほへと」のすべての文章を記します。
全文平仮名なので少しわかりにくいですね。

いろはにほへと ちりぬるを 
わかよたれそ つねならむ 
うゐのおくやま けふこえて 
あさきゆめみし ゑひもせす

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「終活ねっと」運営スタッフ

今回、「終活ねっと」では以下の項目を中心に解説します。

  • いろは歌全文
  • いろは歌とは
  • いろは歌の意味

いろは歌の意味についてわかりやすく解説していますので、ぜひ最後までお読みください。

いろはにほへと全文、漢字も交えると

今度は、漢字を交ぜた文章です。
こうなることで、私たちには分かりやすくなったと思います。

色は匂へど 散りぬるを
我が世誰ぞ 常ならむ
有為の奥山 今日越えて
浅き夢見じ 酔ひもせず

いろは歌とは?

いろは歌とは一体どういうものなのでしょうか?

いろは歌の始まり

一説によると「涅槃経(ねはんきょう)」と言う仏教に関する本の有名な下段の四句を和訳したものとされ、それが僧たちの手によって平安時代中期には確立したとされています。

また、空海や柿本人麻呂が作者ではないかとされている説もありますが、どれも推測の域をでることありません。
文献で初めて見られるのは、1079年成立の「金光明最勝王経音義(こんこうみょうさいしょうおうきょうおんぎ)」で、その巻頭に掲載されているようです。

七五調四句

十世紀末~十一世紀中頃、平安時代末期の当時七、五を四回繰り返す「今様(いまよう)」という形式で歌を詠むのがはやっていたようで、「いろはにほへと」の「いろは歌」もその「今様」で詠まれています。

七文字区切り

いろは歌は、文献「金光明最勝王経音義(こんこうみょうさいしょうおうきょうおんぎ)」では、七五調ではなく七文字区切りであらわされていたりします。

「いろはにほへと ちりぬるをわか よたれそつねな らむうゐのおく やまけふこえて あさきゆめみし ゑひもせす」となるのですが、それぞれの最後の言葉をつなげると「とかなくてしす(咎なくて死す)」と読めてしまうことから、暗号という説もあります。

仮名四十七文字

いろは歌は仮名四十七文字を一つずつしか使わない制約があったようです。
最後に「ん」や「京」をつけたものがありますが、正しくはつけない四十七文字です。

「京」は弘安10年成立の了尊の著『悉曇輪略図抄(しったんりんりゃくずしょう)』に「末後に京の字有り」とあるので、当時既につけられていたようです。
「ん」は現代近くになってからつけるようになりました。

いろはにほへとの意味

それでは、「いろはにほへと」の意味に関して少しご紹介いたします。

いろはにほへとの意味

「いろはにほへと」は「色は匂へど」です。
「色が匂う」というのは、鼻で嗅ぐニオイのことじゃなくて、花のことです。
花の色がワッと見事に、あでやかに色づいていることを表しています。
その花は、桜の花だとされています。

ちりぬるをの意味

「ちりぬるを」は「散りぬるを」です。
その文字の通り、どんなに綺麗な花でもやがて散ってしまうということを意味しています。

わかよたれその意味

「わかよたれそ」は「我が世誰ぞ」です。
『我が世』とは、私の天下・この世の春のことで、栄華のことでもあります。

つねならむの意味

「つねならむ」は「常ならむ」です。
いつまでも変わらないものはない、我が世の春と栄華を誇ったすごい人でも、歴史を振り返ればずっと続いている人は誰もいないということを意味しています。

うゐのおくやまの意味

「うゐのおくやま」は「有為の奥山」です。
「有為」は仏教の言葉で、「有為転変(この世の中の一切は因縁によって仮に存在しているもので、常に移り変わっていくはかないもの、無常の世である)」という四字熟語もあります。

迷い多き人生を「有為の奥山」という言葉で、奥深い山の中を歩いていることに例えているのです。

けふこえての意味

「けふこえて」は「今日越えて」です。
読んで字のごとく、今日超えていくのです。
奥深い山の中に例えたその迷い多き人生を乗り越えていくということを意味しています。

あさきゆめみしの意味

「あさきゆめみし」は「浅き夢見じ」です。
「浅き夢」とは「はかない夢」のことで、世の中の色々な心を悩ませることはもう見ない、追わないということです。

ゑひもせすの意味

「ゑひもせす」は「酔ひもせず」です。
「もう酔うことはせず」という意味なのですが、これはお酒のことを言っているのではなく、自分・名誉・欲望などの迷いなどをあらわして、これを超えた世界があり安らかな心境でいるということです。

まとめ

「いろはにほへと」の「いろは歌」、ご紹介させていただきました。
いかがでしたか?知ってた、という方にももう一度ご興味をもっていただき、知らなかった方にはちょっとした雑学として覚えていただけたらと思います。

学習用の手習い歌としての「いろは歌」は「いろはにほへと」以外にも「あめつちのうた」や「とりなくうた」や「あめふれうた」など色々あるので、ご興味を持たれた方はぜひご自身でお調べいただけるといいと思います。

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