墓じまい・改葬の手順や必要書類、費用などをわかりやすく解説!

後継者がいない・お墓が遠いなどの理由で、ここ数年墓じまいを考える方がとても増えています。墓じまいはどのような手順で進めたらよいのでしょうか。ここでは墓じまいの手順を徹底解説します。墓じまいを考えている方は是非、お読みください。

目次

  1. 墓じまいの手順について
  2. 墓じまいの手順
  3. 墓じまいに必要な書類
  4. 墓じまいの相談できる場所
  5. 墓じまいにかかる費用
  6. 墓じまい後の普通のお墓以外の選択肢
  7. 墓じまいの手順まとめ

墓じまいの手順について

お墓

墓じまいって最近、よく聞く言葉ですよね。

後継者がいない・お墓が遠いので、近くに新しいお墓を建てたい・散骨したいなどの様々な理由で、墓じまいを考える方がここ数年、非常に増えています。
特に最近は後継者がいないという理由で、体力に余裕があるうちに墓じまいをしたいと考える人が多いようです。

2015年の国勢調査によれば、50歳までに一度も結婚しない人は男性で23.37%、女性で14.06%にのぼります。

つまり、現在は男性のおよそ4人に1人、女性のおよそ7人に1人は結婚しない世の中なのです。
お墓の後継者不足は、今後ますます増えると予想されます。

「お墓の問題はできるだけ、自分たちの代で解決したい。」
「遺された家族にできるだけ負担がかからない方法でお墓を整理したい。」
という声を多く聞くようになってきました。

しかし「墓じまいをした人が身近にいないので、墓じまいの手順が分からない。」という方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、墓じまいの手順について詳しく解説します。

  • 墓じまいの手順について
  • 墓じまいの手順
  • 墓じまいに必要な書類
  • 墓じまいの相談できる場所
  • 墓じまいにかかる費用
  • 墓じまいのあと、普通のお墓以外の選択肢
  • 墓じまいの手順まとめ

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墓じまいの手順

お墓

墓じまいを文字通りに考えれば、お墓を処分することですよね。
でも、実際墓じまいはお墓を処分するだけではないのです。

具体的にいうと、墓じまいはお墓を処分するのに加えて「お墓の中にある遺骨を他のお墓に移動する」ことが必要です。
法律上、お墓の中にある遺骨は勝手に処分することができません。
お墓の中にある遺骨を他のお墓に移動させるためには、自治体の許可が必要です。

墓じまいにはお墓の処分遺骨の移動に関する、いくつかの手順があります。
そして選択する手順の内容によって、費用が大きく変わってきます。
それぞれの手順について、費用面を含めて自分の納得がいく方法を選びましょう。

次に、墓じまいの手順について、順に説明していきます。

相続人・親族から承諾をもらう

墓じまいをするにあたって、お墓の管理者はまず墓じまいの意向を相続人・親族に伝えて話し合いを行いましょう。
先祖代々のお墓を墓じまいすることに抵抗を感じる相続人・親族も多いと思います。

まずは、相続人・親族に以下の点を伝えて、丁寧に話し合うことが大切です。

  • 墓じまいの理由
  • お墓をどこに移動するのか
  • 新しいお墓はどのようなものにするか

相続人・親族から承諾をもらわずに墓じまいをすると、後で「連絡もせずに、なぜ勝手に墓じまいをしたのか!」と相続人・親族から指摘され、トラブルになるケースもあります。

特にお墓が先祖代々のものであればなおさら、墓じまいをいいことだと思わない相続人・親族は少なくありません。
また墓じまいを行う際に墓石を撤去する前に、通常閉眼供養(へいがんくよう)を行います。
閉眼供養とは、魂抜き(たましいぬき)・性根抜き(しょうねぬき)ともいわれており、墓石から魂を抜くために行われる法要です。

閉眼供養についても相続人・親族に同席をお願いして、相続人・親族が閉眼供養に出席できるよう配慮しましょう。

後で説明しますが、墓じまいの手順にはさまざまな選択肢があります。
お墓の管理者・相続人・親族全員の想いを尊重して、墓じまいの手順を決めましょう。

移転元の寺院(霊園)に相談する

墓じまいをする予定があることは、早い段階で移転元の寺院(霊園)に伝えましょう。

特に移転元が寺院である場合、墓じまいを寺院に一方的に通告するのではなく、墓じまいを寺院に相談する気持ちで、寺院に話を切り出しましょう。

急な移転を一方的に寺院に申し出ると、先祖代々のお骨を長い間大事に預かって供養してきたのに裏切られたという思いが寺院側に生じ、交渉がもつれる場合があります。

寺院側からすれば、檀家を失うことは経済的な打撃です。
一方で、少子化の影響等で、後継者がいないお墓が増えているという悩みを寺院側は抱えています。

最悪の場合、後継者がいないためにお墓が無縁墓になると、お墓が放置されて墓石の撤去費用や更地に戻す費用を寺院側が回収できないという事態が生じます。

つまり、寺院にとってはお墓が無縁墓になるよりもむしろ、檀家に墓じまいをしてもらうほうが好都合になるかもしれません。

墓じまいの方法・時期・費用について、寺院と十分に話し合うことが大切です。

ご遺骨の移転先を決める

遺骨の移転先は、遺骨をどのような形で納めるかで変わってきます。
また、遺骨の移転先によって、必要な費用が大きく変わってきます。
遺骨の移転に要する費用については、後ほど詳しく説明します。

このため、移転元の寺院(霊園)に相談する前に遺骨をどのような形で納めるのかを決めてから、遺骨の納め方にあった移転先の候補をいくつか探しておくとよいでしょう。

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改葬許可証を発行してもらう

改葬許可証は移転元のお墓の所在地である市区町村役場が発行します。

お墓を移転先に移転させるには改葬許可証が必要です。
というのも、改葬許可証なしで勝手にお墓を移動させることは法律で禁じられているのです。

市区町村役場に改葬許可証を発行してもらう方法については、後ほど詳しくご説明します。

石材店を選択する

墓じまいするにあたっては、

  • 移転元の寺院(霊園)でのお墓の撤去
  • 移転先の寺院(霊園)への遺骨の移動
  • 移転元のお墓の区画を整備して更地にもどす

の3つをおこなったのち、移転元の寺院(霊園)に、お墓の区画を返却する必要があります。
上記1~3の処理を行ってくれる石材店を選びます。

なお移転元の寺院(霊園)側から、石材店が指定される場合があります。
これは寺院(霊園)が、事情をよく知らない石材店が整備を行うことをためらう、あるいは指定石材店制度があるからです。

ですので石材店をこちらで選択できるかについて、寺院(霊園)に事前に確認することをおすすめします。

ご遺骨を取り出す

移転元のお墓からの遺骨の取り出しは、遺骨の数に応じて費用が増えます。
遺骨の取り出し料は一般に、遺骨1体につき1~5万円が相場です。

古いお墓の場合、お墓に何体遺骨が入っているのか、お墓を開けてみないと分からない場合もあります。
特に戦前からあるお墓の場合、地域によっては遺体が土葬されている場合もあります。

まず、お墓に入っている遺骨の数を確認しましょう。
墓じまいをする際に必要な改葬許可証は原則として、遺骨1体ごとに1通必要です。

お墓を更地に戻す

移転元のお墓の区画は墓石を撤去し更地に戻してから、移転元の寺院(霊園)にお返しする必要があります。
お墓を更地に戻すためにはかなりの費用がかかりますので、事前に石材店に見積もりを依頼したほうがよいでしょう。

墓石の撤去

撤去した墓石は、以下のいずれかの方法で処理します。

  • 移転元の寺院(霊園)から、移転先の寺院(霊園)へと墓石を移動する
  • 墓石を処分して、移転先の寺院(霊園)で新たにお墓を建立する

なお移転先の寺院(霊園)が、墓石の移設を認めていない場合もあります。
この場合、移転先の寺院(霊園)で墓石を新たに建立しなければなりません。
墓石の移設が可能かどうか、移転先の寺院(霊園)に確認することをおすすめします。

また墓石が大きかったり墓石が複数置かれていたりして、重機を使用しないと墓石を撤去できないような場合は、お墓を更地に戻す際に想定した以上の費用がかかることがあります。

お墓を更地に戻すのにかかる費用は墓石の大きさや数ならびに、お墓の区画面積によって異なります。
つまり墓石が大きくなるほど、墓石の数が多いほど、お墓の面積が広くなるほど、整備費用は高くなります。

移転元の寺院(霊園)が承諾するのであれば、複数の石材店に相見積もりをお願いして、処理費用を比較検討することをおすすめします。

新たにお墓を購入する

移転先の寺院(霊園)で新たにお墓を購入する場合は、移転先の寺院(霊園)で石材店が指定されている場合があります。

新たにお墓を購入する場合、墓石の費用と永代使用料を一括して納めるのが通常です。
一般に、墓石の費用および永代使用料あわせて50~300万円程度と、かなりの費用がかかります。

したがって、移転先の寺院(霊園)が複数の石材店と取引を行っているのであれば、複数の石材店に相見積もりをお願いして、費用を比較検討することをおすすめします。

墓じまいに必要な書類

お墓

ここでは、墓じまいに必要な書類について一つずつ説明していきます。

受入証明書

ここでは受入証明書について説明していきます。

どこに提出するの?

受入証明書は、移転元のお墓が所在する市区町村役場に提出します。

どこが発行するの?

入証明書は、移転先の寺院(霊園)が決まった段階で、移転先の寺院(霊園)が発行します。

埋葬証明書

受入証明書のほかに埋葬証明書が必要となります。
埋葬証明書は遺骨が埋蔵されていることを証明する書類であり、遺骨1体につき1通必要です。
埋葬証明書は、移転元の寺院(霊園)に作成してもらいます。

改葬許可申請書

改葬許可申請書は、移転元のお墓が所在する市区町村役場に提出します。

改葬許可申請書の用紙は、移転元のお墓が所在する市区町村役場で入手できます。
改葬許可申請書の書式は市区町村によって異なる場合が多いですので、移転元のお墓が所在する市区町村役場の窓口に確認しましょう。

なお現在では多くの自治体で、改葬許可申請書の用紙はインターネット経由でダウンロードして入手できますので、役場に直接行って用紙をもらわなくても改葬許可申請書の用紙を入手できることが多いです。

改葬許可証

お墓が所在する市区町村役場に受入証明書・埋葬許可証・改葬許可申請書を提出すると、お墓が所在する市区町村役場が改葬許可証を発行します。

改葬許可証が発行されれば、移転元の寺院(霊園)から遺骨を取り出して移転先の寺院(霊園)に遺骨を移動させることができます。

墓じまいの相談できる場所

人々

ここでは墓じまいの手順の内容について説明していきます。

移転元の市区町村の窓口

先述した通り、改葬許可申請書のの提出、改葬許可証の発行が行えます。
また、戦前からあるような古いお墓の場合、身元不明の遺骨がお墓から見つかることも多いです。

このような場合、どのように対応すればよいか、移転元のお墓の所在地である市区町村役場の窓口に相談しましょう。

石材店

ここでは石材店さんに依頼する事柄について説明していきます。

更地に戻すとき

移転元のお墓を更地に戻す処理を、石材店に依頼します。
処理の日程や費用について、石材店と相談しましょう。

移転元のお墓を更地に戻す費用は高額になることが多いですので、事前に見積書の作成を石材店にお願いしたほうがよいでしょう。

遺骨を納めるとき

また、移転先のお墓に遺骨を納める際にも、石材店に依頼します。
納骨の日程や費用について、石材店と相談しましょう。

移転先の寺院(霊園)にて新たにお墓を購入する場合には、費用が高額になることが多いですので、事前に見積書の作成を石材店にお願いしましょう。

なお、石材店は、寺院(霊園)との付き合いが長いことが多いです。
寺院(霊園)との間の話し合いがうまくいかない場合や、寺院(霊園)との交渉方法について、石材店に相談してみることも一つの方法です。

お世話になっているお寺

移転元がお寺である場合は特に、墓じまいの予定があることは、お世話になっておるお寺に早い段階でお相談しましょう。
相談する時間を十分にとって、きちんと説明することが大切です。

墓じまいをするということは、お寺にとっては、経済的な支えである檀家を失うということを意味します。
このため、墓じまいをお寺が承諾するまでに時間がかかることもあり、また、トラブルになることがあります。

先祖代々お世話になったという感謝の気持ちをお寺に伝えることが大切です。

墓じまいをするためには、お寺に埋葬証明を発行してもらう必要があります。
つまり、埋葬証明がないと、墓じまいができません。

たとえば、お寺が埋葬証明の作成を長期間拒むなどの事態に発展した場合は、弁護士や石材店などの第三者に相談して、お寺と交渉を行ってもらうほうが賢明です。

墓じまいを代行業者に依頼する

墓じまいを代行業者に依頼するというのも一つの手です。

墓じまいの代行業者は、いわば墓じまいのプロです。
面倒な行政手続きから新しい納骨先の手配まですべてサポートしてくれます。

もし墓じまいを代行業者に依頼したいという場合は、終活ねっとの墓じまい代行サービスをぜひご利用ください。

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墓じまいにかかる費用

お金

墓じまいにかかる総費用はケースバイケースであり、通常30~500万円ですが場合によってはこれ以上かかることもあります。

次に、墓じまいにかかる費用として、どのようなものがあるかについて説明します。

お布施

墓じまいをする場合、遺骨を取り出し古い墓石を処分する際に閉眼供養を執り行います。
閉眼供養の際のお布施は通常、1回の法要分、通常、5~20万円程度が相場だといわれています。

離壇料

墓じまいとは、檀家をやめることを意味します。
墓じまいをする場合は、今までお世話になった感謝の気持ちを「お布施」として寺院に包む場合が多いです。

一方で最近離檀料(りだんりょう)という言葉が使われるようになってきました。

「離檀料」とは、檀家をやめる際に寺院に渡す費用のことをいいます。
従来檀家をやめる際に「お布施」として寺院に収めていた費用のことを「離檀料」とよぶように
なってきたようです。

離檀料は法律で定められたものではなく、あくまで「お布施」であり感謝の気持ちを表すものです。
離檀料は一般に法要1~3回分程度であり、通常5~30万円だといわれています。

一方で格式あるお寺や都市部のお寺、今までのお付き合いの程度によってはそれ以上の離檀料を求められる場合もあります。

離檀料はあくまでも、今までお世話になったことへのお礼です。
ですので、離檀料の金額については移転元の寺院と十分に話し合って、納得がいく結論を出すようにしましょう。

最近、離檀料をめぐるトラブルが多く発生しています。
墓じまいにあたって高額な離檀料を払うようにお墓の所有者に要求したり、寺院から「離檀料を払わないと埋蔵証明を出さない。」と脅迫まがいのことをお墓の管理者に告げられることもあるようです。

あまりにも法外な金額の離檀料を寺院から請求された場合は、弁護士や石材店などの第三者に間に入ってもらい交渉してもらう・宗派の総本山に相談するなどの措置を検討しましょう。

お墓の撤去費用

お墓を撤去して更地にする費用はケースバイケースですが、通常合計20~150万円程度はかかります。
その内訳は以下の通りです。

  • 墓石処分&区画整理費用(区画を更地に戻す費用):5~15万円/1平方メートル
  • 遺骨の取り出し費用(遺骨1体あたり):1~5万円
  • 墓石運搬費(大きさ・数により異なる):10~100万円

改葬先への納骨費用

改葬先で納骨する場合、遺骨1体あたり1~5万円かかります。

また移転先の寺院(霊園)で新たに墓石を購入する場合、墓石の大きさや石の種類にもよりますが通常50~300万円かかります。

あるいは移設した墓石を移転先の規格にあうように加工する場合、通常50~100万円かかります。

遺骨の管理費用

寺院(霊園)にお墓を建てる場合、永代使用料として通常契約時に50~200万円必要です。

また、遺骨の管理費用(毎年の管理料)は寺院(霊園)によってまちまちであり、都市部のほうが地方に比べて高い傾向があります。
遺骨の管理費用は通常、年間1~20万円です。

墓じまいにかかる費用相場についてより詳しく知りたいという方は、こちらの記事をご覧ください。

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墓じまい後の普通のお墓以外の選択肢

お墓

お墓が遠いという理由で、近くにお墓を移動させる場合は普通のお墓を建てることが多いようです。

しかし、後継者がいない・家族に金銭的な負担をかけたくないという方には、墓じまいする際に普通のお墓以外に遺骨を移すという選択肢があります
この方法により、金銭的な負担をより少なくすることができます。

最近は、墓じまいの際に普通のお墓以外に遺骨を移すことを希望する方が増えてきました。

墓じまいの際に普通のお墓以外に遺骨を移す方法としては、たとえば以下に示す永代供養・散骨・自然葬・手元供養があげられます。

永代供養

永代供養とは、寺院や霊園が家族に代わって遺骨を管理し、供養を行うものです。
永代供養には次のようなメリット・デメリットがあります。

永代供養のメリット

以下が永代供養のメリットとなります。

  • 後継者がいなくても永代供養墓にはいることができる
  • 寺院や霊園が遺骨を管理し、供養してくれる
  • 新しくお墓を建てる際に必要な永代使用料や墓石の費用が不要となるため、費用をおさえられる
  • 毎年の管理料が不要であるところが多いため、費用をおさえられる
  • 宗旨宗教を問わないところが多い

永代供養のデメリット

以下が永代供養のデメリットとなります。

  • 一旦合葬してしまうと、遺骨の取り出しや返還ができない
  • 寺院や霊園によっては、遺骨の返還を一切認めていないところもある

永代供養墓の種類

永代供養で納骨される永代供養墓は、大別して3種類あります。
「誰といっしょにお墓に入るのか」・「どのような形態のお墓なのか」が異なります。
どのタイプの永代供養墓であるか、寺院(霊園)に事前に確認しましょう。

寺院(霊園)によっては、永代供養墓に入る際に管理料をまとめて払った後は管理料が一切不要である場合と毎年の管理料が必要な場合とがあります。

  • 合祀墓…遺骨を骨壷から取り出し、共通の納骨堂に納める方法。費用はおおよそ5~20万円/1体。費用を最もおさえられるが、遺骨の返還はできない。
  • 集合墓…遺骨を骨壷または納骨袋に入れて、共通の納骨堂に納める方法。費用はおおよそ10~40万円/1体。
  • 個別墓…遺骨を個人、夫婦、家族の単位で1区画に納める方法。費用はおおよそ30~200万円/1体。費用はもっとも高い。

最近は、遺骨を一定期間、個別に納めて供養したのちに、合祀するタイプが増えています。
最初から他の人の遺骨と一緒に供養するのは抵抗がある人が多いためでしょう。
この場合、個別に供養してもらえる期間については、寺院(霊園)に事前に確認しましょう。

永代供養墓は、交通の便が良い地域にも多く建立されています。
このような永代供養墓は、仕事帰りや学校帰りに気軽にお参りができる点で、人気は年々高まっています。
近年は、永代供養墓の供給数も多く、費用も比較的リーズナブルであるため、選択肢が広くなっています。

納骨堂の種類

永代供養墓では、遺骨は納骨堂に永代にわたって納められます。
納骨堂は室内にある納骨施設です。
納骨堂は、掃除などのメンテナンスが不要である・セキュリティがしっかりしているので女性や高齢者に安心・夜遅くでも安心してお参りできるというメリットがあります。

納骨堂は大別して、3種類に分類されます。

  • お墓式…墓石が設置されているタイプ
  • ロッカー式…ロッカーの中に遺骨を納めるタイプ
  • 自動搬送式…指定すると遺骨が搬出されるタイプ

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散骨

散骨とは、海や山などの自然環境にお骨をまく方法のことです。
散骨は、自然に還る方法として、ここ30年ほどの間に増えてきました。

散骨は遺骨を埋蔵するものではないため、当然に[emp2]墓地[/emp2]を使用しません。

1990年以前は、散骨は死体遺棄にあたり、違法ではないかという見解もありました。
しかし、現在は、1990年に法務省が出した非公式の見解に基づいて、「節度をもって行われる限り散骨は違法ではない」という解釈がとられています。

現在でも、散骨を規定する法律はなく、墓地や埋蔵について定めた法律(墓埋法)にも、散骨についての規定はありません。
ですので、散骨を行う場合には、どこかに届け出る必要はありません。

しかしながら、散骨が普及するにつれ、散骨をめぐるトラブルも多く報告されるようになってきました。
遺骨を許可されていない場所に散骨したり、遺骨を散骨せずに不法投棄するという問題が今までに報告されています。

散骨を行う際には、以下に示すマナーを守ることが大切です。
そのためには、信頼できる散骨業者に依頼することをおすすめします。

散骨のマナー

以下が散骨のマナーの説明となります。

  • 遺骨は粉砕して、直径2㎜以下の粉末状(遺灰)にしてから散骨する
  • 自治体のルールを確認する(条例で散骨を禁止している自治体もある)
  • 自分の土地以外で散骨する場合は、地主の了承を得る
  • 散骨に適した場所に散骨する(心理的影響を考慮して、海水浴場・養殖場・漁業場の近くに散骨しない)

散骨にかかる費用

業者に散骨を依頼する場合、一般に、以下の費用がかかります。

  • 遺骨を渡して散骨してもらう場合:5万円~
  • 合同で散骨する場合:5万円~
  • 個別で散骨する場合:15万円~

樹木葬

樹木葬とは、墓石の代わりに樹木を植えて埋葬することをいいます。
樹木葬は散骨と同様、自然に還る方法として、近年注目されています。
特に最近は永代供養墓のひとつとして樹木葬を選択される方が増えています。

たとえば、都立小平霊園にある樹木葬は合葬タイプと個別に埋葬するタイプがありますが、高倍率で抽選でないと入れないほどの人気です。

樹木葬は散骨と違い、遺骨を埋葬します。
このため、樹木葬は墓地として許可された土地でのみ可能です。
現在では、墓地として許可された山林や従来の墓地の一角で樹木葬が行われています。

樹木葬では通常のお墓の埋葬と同様に個人で埋葬する方法、夫婦や家族単位で埋葬する方法、合同で埋葬する方法があります。

樹木葬の費用は埋葬方法によって異なりますが、遺骨1体につき10~100万円が主流です。
樹木葬では、毎年の管理料はかからない代わりに埋葬時に永年管理料を一括して納めるものが多いです。

次に、樹木葬のメリット・デメリットについて説明します。

樹木葬のメリット

以下が樹木葬のメリットです。

  • ほとんどが永代供養墓であり、この場合、後継者がいなくても利用できる
  • 墓石が不要であるため、費用が安くおさえられる
  • 遺骨を直接埋葬する場合、遺骨を自然に還すことができる
  • 個別のお墓の管理が不要である

樹木葬のデメリット

以下が樹木葬のデメリットです。

  • 遺骨を骨壺や納骨袋に入れて埋葬する場合、遺骨は自然に還らない
  • 遺骨の取り出しができない

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手元供養

手元供養とは、遺骨を自宅に置いて供養する方法のことです。
遺骨の全部を自宅に置く方法もありますが、納骨の際に遺骨の一部を分骨して自宅に置くのが主流です。

遺骨を自宅に置くことに法的な問題はありません。
よって、手元供養する際に、自治体の許可は必要ありません。

手元供養は費用が経済的であるうえに、故人を身近に感じられるため、近年、人気が高まっています。

手元供養の例としては、次のようなものがあります。

  • 骨壷…少量の遺骨を納める小型の骨壺
  • オブジェ…遺骨を入れた人形や置き物
  • アクセサリー…遺骨や遺灰を指輪、ペンダント、ブローチ、ブレスレットに納めたもの
  • ジュエリー…たとえば、遺灰からダイヤモンドに加工したもの

最近はデザイン性に優れたものがいくつも市販されていますので、いろいろと探してみるのも楽しいかもしれません。

ただし、将来的に分骨した遺骨をお墓に納める可能性が高い場合は、納骨の際に火葬場またはお墓の管理者から分骨証明書を発行してもらうことをおすすめします。

なぜなら、分骨証明書がないと将来分骨した遺骨をお墓に納める際に、誰の遺骨であるかの証明がなく、その結果分骨した遺骨をお墓に納めることが難しくなるからです。

墓じまいの手順まとめ

人々

いかがでしたか?
墓じまいの概要について、ご理解いただけましたでしょうか。

墓じまいの手順について、以下にまとめました。

  • 墓じまいはまず、相続人や親族に相談することからはじめる
  • 墓じまいは、市区町村役場の窓口、石材店、お世話になっているお寺に相談する
  • お世話になっているお寺には、早い段階で墓じまいを相談する
  • 墓じまいには、改葬許可証が必要である
  • 改葬許可証は、移転元のお墓が所在する市区町村役場が発行する
  • 改葬許可証を発行してもらうためには、①移転先の寺院(霊園)が発行する受入証明書、②改葬許可申請書、および③移転元の寺院(霊園)が発行する埋葬証明を、移転元のお墓が所在する市区町村役場に提出する
  • 墓じまいにかかる総費用はケースバイケースであり、通常、30~500万円だが、それ以上かかることもある
  • 墓じまいのあと、普通のお墓に移転する以外の選択肢としては、永代供養、散骨、樹木葬、手元供養などがある
  • 普通のお墓以外に移転する場合、費用をおさえることができる

墓じまいは、お墓の所有者や相続人・親族の想いを尊重したうえで、それぞれの手順を慎重に選択していくのが賢明です。

あなたにとって最適な墓じまいの方法がみつかるとよいですね。
最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。

お墓を建てたいけどどうすればいいかわからない方へ...

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