近年のお墓事情はどうなっているの?最新情報をお伝えします!

お墓に対する考え方は日々変化しています。少子高齢化や核家族化など、その理由は様々です。近年のお墓事情はどのようになっているのでしょうか?昔と変わったことや海外のお墓事情まで、お墓についてを詳しく解説していきます。

目次

  1. 近年のお墓事情について
  2. 現代のお墓事情はどうなっている?
  3. なぜ近年のお墓事情は昔と変わったのか
  4. 海外のお墓事情
  5. 近年のお墓事情まとめ

近年のお墓事情について

お墓

日本において、死者を埋葬するという考えは旧石器時代から存在しました。
縄文時代には実際に埋葬されていたことが確認されています。

もともとは土葬が主流だった日本ですが、火葬も行われていたことが証明されています。
日本全国の縄文遺跡からも、火葬後の遺骨が発掘されている事実があります。

現在は環境面や土地の問題から、火葬が主流になっていますね。
「亡くなったら火葬し、遺骨をお墓に収める」という考え方が一般的です。

そのような葬儀に参列した経験のある方も多いのではないでしょうか。
しかし、近年様々な背景から、お墓事情に変化が見られるようになっているのをご存知ですか?

そこで今回は近年のお墓事情について、

  • 現代のお墓事情はどうなっている?
  • なぜ近年のお墓事情は昔と変わったのか
  • 海外のお墓事情

の3つをさまざまな視点から詳しく解説していきます。

誰もが避けては通れないのが「死」です。
これを読んで、今一度お墓や死後について自分の考えを見直してみませんか?

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現代のお墓事情はどうなっている?

困った人々

お墓は祭祀財産と呼ばれる財産に当たります。
祭祀財産とは、先祖を供養するための財産であり、お墓の他に仏壇や仏具、家系図などがこれに当てはまります。

これまでは一度建てたお墓は先祖代々が受け継ぎ、管理をしていくのが一般的とされてきました。
しかし近年、お墓に対する考え方が多様化してきています。

ここでは、現代のお墓事情がどうなっているのかについて、いくつかの項目を見ていきましょう。

お墓の形態が多様化している

先述したように、人が亡くなれば火葬して先祖代々のお墓に遺骨を納めるというのがこれまでの考え方です。
しかし近年、お墓の形態が多様化してきています。
墓石の形や墓石を持つか持たないかの選択、自然葬や手元供養などの供養方法まで様々な供養の形が存在します。
従来のお墓以外にどのような供養方法があるのか、いくつかを取り上げてみたいと思います。

和型墓石以外の浸透

「お墓」と聞いて多くの人が思い浮かべるのが4段構成の縦長和型だと思います。
墓地に行って一番よく見かけるのもこのタイプでしょう。
和型のお墓はお釈迦様の遺骨を納めた仏舎利を簡単にしたものであるとされています。

それに対して最近注目を集めているのが、横幅が広くて低めの洋型墓石です。
わが他のお墓よりも明るい色の石が多く、芝生の霊園などで多く見られるようになりました。

お墓に刻む文字も「○○家」や「南無阿弥陀仏」ではなく、自由な彫刻がされる傾向にあります。
例えば、亡くなった人が生前好きだった言葉や「愛」「絆」など漢字一文字も人気です。
「希望」「感謝」などの言葉や、四字熟語を刻んだ墓石も見られます。

従来通りの固いイメージではなく、自由なスタイルで建てることができるお墓です。

洋型墓石よりももっとデザイン性が高いのが、デザイン墓石です。

四角形にとらわれず、自分の好きな形の墓石が建てられます。
例えば、サッカーが好きだった人ならサッカーボールの形、音楽が好きだった人ならピアノの形、と言った感じです。

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終活ねっと運営スタッフ

デザインがかっているお墓は、墓地や霊園によっては規制している場合もあります。
デザイン墓石にしたい場合は、建ててもよいかどうか予め確認しておきましょう。

永代供養の増加

永代供養も近年注目を集めています。

永代供養とは、お墓を継いでくれる人がいなかったり何らかの事情でお墓の管理を続けていくことが困難な人に代わって、霊園やお寺が供養を行ってくれるというシステムです。
放置されたり、無縁墓になるのを防ぐための供養方法とも言えます。
永代供養の場合、墓石は必要ないことがほとんどです。
その分コストを抑えられると考えてもよいでしょう。
永代供養の総費用の相場はだいたい30万円~50万円くらいのようです。

様々な形態がある永代供養ですが、「永代」と言っても「永遠に」という意味ではありません。
大体の場合、何回忌かを目途に他の人と一緒に共同の合祀墓に入ります。
一度合祀墓に入ってしまうと遺骨を取り出すことができないので、こちらも注意が必要です。

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永代供養は、生きている間に自分で申し込みができる生前申し込みができることや、宗派を問わず供養してもらえることも人気のポイントと言えます。

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納骨堂

納骨堂は、簡単に言えば室内にあるお墓のことです。

ロッカータイプのものや、仏壇式のもの、室内に墓石を置くものなどそのタイプは様々です。
こちらも永代供養と同じように墓石を持たないものが多くなっています。

納骨堂に収められている遺骨も、継承者がいない場合などに永代供養をしてもらうことが可能です。
墓地ではなく室内にあるため、いつでもお参りしやすいということも人気の1つのようです。

納骨堂には個人、夫婦、家族などで遺骨を収めることができます。
契約期間を過ぎると、永代供養と同じように合祀墓に収められることになります。

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納骨堂は通常のお墓と比べて、コストを安く抑えることができます。
また、お参りの際に天気に左右されないことから、近年人気を集めています。

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散骨・樹木葬の人気

散骨や樹木葬も、新しく注目を集めている葬送方法です。

お墓に遺骨を収めるのではなく、自然に還ることを望む人がこのような方法を選択します。
これらは総じて自然葬と呼ばれています。

また、お墓の管理や法要等で遺族に迷惑をかけたくないと考え、散骨や樹木葬を望む人もいます。

ところで散骨とは、火葬した後の遺骨を2ミリ以下程度に粉骨し、海や山などに撒くことを言います。
生前好きだった場所や、思い出の場所を選ぶ人が多いようです。
個人で行ったり、専門業者に依頼したりすることが可能です。

散骨に関しての法律などは、現在特にありません。
しかし最低限のマナーを守る、私有地は避けるなど、近隣の人に迷惑をかけないように配慮が必要です。

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自然葬などは国家ごとに法律が異なります。
海外で散骨したい場合は、その国のルールをよく調べておきましょう。

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手元供養

お墓や納骨堂に遺骨を収めて供養する他に、手元供養という方法もあります。
文字通り手元で遺骨を管理することであり、自宅供養とも呼ばれています。

遺骨を全部自宅に置いて供養する方法と、従来どおりお墓に収め、一部を自宅に残す方法の2種類があります。

中には遺骨を分けることについてよいイメージを持たない人もいますが、宗教感的には問題ないようです。

保管方法は、骨壺に入れておくことがもっとも一般的です。
湿気の溜まりにくいミニ骨壺などがたくさん販売されています。

一方、遺骨を使ってアクセサリーを作る方法も近年人気を集めています。
遺骨で宝石のようなものを作ったり、遺骨を入れたペンダントやブレスレットにすることも可能です。

これらの方法は、「いつでも亡くなった人の近くにいられるような気がする」などという理由で注目を集めています。
遠方に住んでいたりして、お墓参りに通えない方にとっては良い方法と言えるかもしれませんね。

手元供養について詳しく知りたい方は、こちらの記事も併せてご覧ください。

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墓じまい・改葬の増加

墓じまいとは、お墓を撤去し、お墓のあった土地を寺院や霊園に返すことを言います。

お墓を継いでくれる人がいなくなってしまったり、お墓に通って管理することが難しくなる人が多く、墓じまいは年々増加しています。

お墓は誰も管理しなくなれば無縁墓となります。
無縁墓になると、そのお墓は撤去され、同じような状態の遺骨と一緒に合祀されます。
そのようなことを防ぐためにも、墓じまいは必要な手続きと言えます。

改葬も同じような意味合いを持ちますが、この場合はお墓の引っ越しを表すことが多いようです。

墓じまいや改葬は勝手に行えるものではなく、各種手続きが必要になります。
墓石を撤去し、もとの更地に戻すわけですから、もちろん工事費用も発生します。
寺院や霊園ともよい関係を築いておかないと、思わぬトラブルに発展することもあります。

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上記のようなリスクはあっても、やはり墓じまいや改葬を行う人は増えています。
お墓や先祖に対する考え方の多様化も、1つの原因と言えそうですね。

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なぜ近年のお墓事情は昔と変わったのか

お墓

だんだんと変わりつつあるお墓事情ですが、なぜそのようなことが起こっているのでしょうか?
様々な家庭の事情や供養の選択肢、社会情勢などからその理由を見ていきましょう。

子どもに迷惑をかけたくないという考え

お墓の管理をしていくことは、金銭面でも体力面でも結構大変なことです。

「長男は結婚したら嫁とともに実家を継ぐ」というのが当たり前でしたが、近年ではその傾向も減りつつあります。
結婚=独立であると考える人が多く、実家から離れた場所で自立した生活を望む人が多いのです。

このような現代、お墓のことで子どもに迷惑をかけたくないと考える親世代が増えています。
維持していくにはお金がかかります。
結婚して遠方に出ていく人が多い現代、実家近くのお墓参りに何度も通えないこともあります。

少子化の影響で、1組の夫婦でいくつものお墓を管理しなければならないということも増えてきています。

「家族」「跡継ぎ」という考え方自体が薄れ、家族の在り方が多様化してきている現代、子どもにお墓のことで迷惑をかけることを気にしている人もたくさん出てきました。
親子で今後のことをしっかりと話し合い、お互いが納得できる方法を考えておくとよいですね。

選択肢の増加

従来は人は亡くなれば火葬され、家族の眠るお墓に埋葬されるのが一般的な考え方でした。

しかし、近年は葬送方法の選択肢が増加しています。
これまで紹介してきたように、従来のお墓から永代供養、納骨堂、自然葬、手元供養など、ここに挙げるだけでも何種類もの方法があります。

死後の葬送方法を自分で決めていく人も増えています。
「命が亡くなった後も、自分らしい方法で供養してもらいたい」という考えも広まりつつあるのですね。

少子高齢化の進行

少子高齢化とは、生まれてくる子どもが少ないのに対し、平均寿命が延びていることを言います。
子どもの数が減少し、高齢者が増加する社会になるというわけです。

少子高齢化が進むと、親の世代に対して子どもの世代の数が少なくなります。
つまり、1組の子ども夫婦でいくつものお墓を管理しなければならないということも起こってくるわけです。
子どもがおらず、自分の代の次にお墓を継いでくれる人がいない場合もあります。
そのようなことが原因で、「お墓を代々継承する」という考え自体が薄れつつあるのです。

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「家族」という考え方やお墓に対しての考え方の多様性には、少子高齢化が大きく影響していると言えますね。

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海外のお墓事情

お墓

次に、海外でのお墓事情を見てみましょう。
日本とは少し違ったお墓事情が見えてくるはずです。

欧米

ヨーロッパではほとんどが個人のお墓です。
土葬が一般的なので、1人に1つのお墓ということになります。
これにはキリスト教の教えが大きく影響しています。
墓地は日本のように暗いイメージはなく、むしろ公園のように整備された空間やガーデニングがされた明るいイメージです。
墓地の使用は永久ではなく、管理する人がいなくなれば撤去されるのが普通です。
土葬のお墓は1人あたりの面積を広く取るので、仕方のないことかもしれませんね。

アメリカのお墓も個人単位で土葬するお墓がほとんどです。
こちらも華やかで明るいイメージの墓地が多いようです。
しかし、最近では場所などの問題から火葬も増えているようです。

韓国

韓国のお墓も、もともとは欧米諸国と同じように土葬が主流でした。
しかし欧米や日本と違い、石碑は建てません
地面に穴を掘り、遺体を埋葬した後土を丸く盛ります。
このようなお墓を土饅頭型と呼んでいます。

子孫を埋葬する場所として山を購入することもあったようです。
しかし最近では土地不足などの問題も深刻になっています。
そこで、共同墓地や火葬での埋葬も増えつつあります。
現在では半分ほどが火葬を行っているようです。
火葬場が増えるにつれて、今度は環境問題も深刻になってきています。

そこで最近注目されているのが、散骨などの自然葬です。
場所も必要なく、費用も抑えることができるという面からも、自然葬を選ぶ人が増えているのです。

中国

中国は日本と同じように火葬が主流です。
お墓も建てられます。
しかし、日本のお墓と比べるとかなり大きなものが多いです。
中国のお墓は、亀の甲羅をイメージした形が多くなっています。
先祖代々が入るというよりは、個人または夫婦で入る場合がほとんどです。
大人数で入ることができない中国のお墓は、たくさんの土地を必要とします。
ここでも土地不足は深刻な問題となっているようです。
日本や韓国と同じように、これからどんどん自然葬が注目されていくのかもしれませんね。

近年のお墓事情まとめ

お墓

いかがでしたか?
ここまで近年のお墓事情を見てきました。
今回分かったことは、

  • 和型以外にも洋型、デザイン型などが登場し、お墓の形が多様化している。
  • お墓の管理が困難な人に代わり、永代供養や納骨堂での供養が注目を集めている。
  • 樹木層や散骨など、遺骨を自然に還す「自然葬」が増えつつある。
  • アクセサリーなどに加工する手元供養の方法もある。
  • 墓じまい・改葬が増加している。

ということでしたね。
これらの背景として、親自身が子どもにお墓のことで迷惑をかけたくないと感じていたり、死後の選択肢が増加していることが挙げられます。
また、少子高齢化によってお墓を管理することが難しくなったという場合もあります。

「家族」というもの自体の捉え方が多様化してきている中で、お墓事情はますます変わっていくと予想されます。
死後どのように供養されたいのかを自分で選択できるようにもなっている現代、今一度家族でしっかりと話し合う必要がありそうですね。

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