弔辞と何が違うの?葬儀の弔電について解説します!

遠方や用事などの事情でお通夜や葬儀に参列できない場合、弔電が役立ちます。弔電を送ることで、故人への哀悼と遺族の方への励ましの気持ちが伝わります。今回は弔電の送り方や文面作成のマナーなどの解説です。仏教でない宗派の葬儀の弔電についても説明していきます。

目次

  1. 葬儀の弔電って?
  2. 弔辞と何が違うの?
  3. 弔電の送り方
  4. 弔電の内容について
  5. 弔電の読み方
  6. 弔電の料金の内訳と相場について
  7. 弔電を送ってもらった方へのお礼
  8. 弔電を送らない場合
  9. 他の宗派の弔電について
  10. 葬儀の弔電についてまとめ

葬儀の弔電って?

葬儀

お通夜やお葬式は、亡くなった方をお見送りするお別れとして、とても大切なセレモニーです。
でも、遠方だったり、どうしても休めない仕事など、葬儀に参列できない場合はどうしたらよいでしょうか。

そんな時におすすめなのが、喪主の方に向けて電報を送る弔電です。
葬儀には参列できなくても、弔電によってお悔やみの気持ちを表すことができます。

しかし、実際に弔電を打ったことがある方は意外と少ないのではないでしょうか。
今回の記事では、弔電について詳しくご説明します。

  • 弔電と弔辞の違い
  • 弔電の送り方と内容
  • 弔電の料金
  • 弔電を受け取ったときのお礼
  • 仏教でない宗派の弔電について

万一の場合に役立つ、このような項目について詳しい事例をまじえながらご案内していきます。

弔辞と何が違うの?

葬儀

弔電は、故人と縁のあった方が葬儀に参列できない場合に冥福を祈って捧げる言葉です。
お悔やみの気持ちで送る「弔電」には、故人への弔いだけでなく遺族の方々を励ます意味もあります。

葬儀では、「弔電」の文面を読み上げてもらえるので、会葬できなくてもお悔やみの気持ちを伝えることができます。

一方、葬儀に参列して仏前にて言葉を捧げることが弔辞です。

「弔辞」には弔いの意味だけでなく、故人の生前の経歴や思い出を参列者に述べる目的も込められています。

弔電の送り方

葬儀

弔電は、電話またはインターネットで申し込みが可能です。
実際の送り方と、弔電を送るときのマナーについて見ていきましょう。

弔電の宛名は?

弔電の宛名は基本的に喪主の方の氏名となります。
例えば、友人の母親が亡くなった場合、父親が喪主だとすると宛名は「父親の氏名 様方」として送ります。

名前はフルネームで記入すると安心です。
これは、大きな葬祭ホールの場合などで他家の葬儀の分に弔電が混ざってしまうことを避けるためです。

もし喪主の方のフルネームがわからないときは、「故人名 様ご遺族様」「故人名 様ご一同様」と書きましょう。

告別式の開始に間に合うよう、弔電が確実に届くことが大切です。

弔電の送り先は?

弔電は葬儀が執り行われる会場に宛てて送ります。
会場の住所だけでなく電話番号もわかるとよいでしょう。

もし葬儀会場がわからない場合は、喪主の方の自宅に宛てて送ります。
弔電を確実に受け取ってもらえるよう、事前に連絡を取れれば安心です。

弔電の送り方

弔電を送る方法は、次の3つです。
この中から、弔電が告別式の日時に必ず届くように自分にとっていちばん便利な方法を選びます。

電話で送る

昔からおなじみの最も一般的な方法です。

NTT東日本またはNTT西日本では、115番に電話をかけて弔電の手配をすることができます。
受付時間は8時から20時までですが、19時までの申し込みで、全国どこにでもその日のうちに弔電を届けてもらえます。

電話の対応は専任のオペレーターが行なうので、自分では文面を考えることが難しい場合でも簡単に弔電を送ることができます。

問われる内容に一つずつ回答していけば、簡単に弔電の手配が完了です。
配達日時の指定もできます。

お供え用の生花やお線香が付いたタイプからシンプルなものまで、台紙の種類が豊富です。
弔電の料金は、かけている電話の料金と合わせて支払います。

文面の長さやどのような台紙を選ぶのかにもよりますが、料金は3000円~5000円程度が目安となります。

Webから送る

NTT東日本またはNTT西日本の電報は、「D-mail」という名称でWebから手配する方法もあります。

Webで手続きするメリットは、24時間受付可能でいつでも弔電の申し込みができるという点です。
また、自分が依頼した弔電を完成イメージとして確かめることができます。

オペレーターが対応する電話申し込みに比べて、料金が安いのも特長です。
NTTのほかに複数の業者が電報サービスを展開しています。

時間に余裕があればいくつかの業者を比べてみてもよいでしょう。

郵便局から送る

弔電の手配は郵便局でも「レタックス」の通称で取り扱っています。
「レタックス」は郵便局の窓口のほか、コールセンターやWebでも申し込みができます。

NTTが扱うお悔やみ電報ほど、台紙の種類は多くありません。
シンプルなタイプの台紙がほとんどなので、迷わずに弔電を送ることができるのが特長です。

いつまでに届ける?

弔電にはお悔やみの気持ちと遺族を励ます意味が込められています。
弔電は、葬儀の場で喪主または司会の担当が一通ずつ読み上げるのが一般的なので、葬儀の開始までに確実に届けたいものです。

弔電の到着について、マナーはあるのでしょうか。

弔電を届ける時間は?

弔電は告別式までに届けるのがマナーですが、告別式の開始直前は遺族の方たちをはじめ会場が慌ただしくなることも考えられます。

可能であれば、告別式の前日に配達するほうがよいでしょう。

弔電は訃報を受けた後すぐに送るのがマナーです。
早めの手配を心がければ、告別式の開始時刻に必ず間に合います。

通夜に届くのは失礼?

お通夜は告別式の前日に行なわれます。
弔電がお通夜の最中に届くのは、どうでしょうか。

配達日時がお通夜の時間帯と重なってしまっても問題ありません。
葬儀会場の係員がきちんと受け取ってくれます。

弔電は早めに手配することがマナーですので、お通夜の間に弔電が配達されても失礼にはあたりません。

会社から弔電を送る場合

社員の家族や取引先の方が亡くなられた場合、社内では訃報として告知されます。
その場合は、会社から喪主の方に宛てて弔電を送ることになります。

差出人は会社の代表者名とし、「○○株式会社代表取締役社長」というように役職名も記載します。

会社からの弔電は個人で弔電を差し出す場合に比べて、ビジネスの側面が強くなります。
弔電の文面は、凝ったものにせずビジネス文書として基本的な言い回しを選ぶことが大切です。

料金についてですが、弔電の依頼先により、毎月の電話代と合わせて請求される場合と弔電の請求書が発行される場合があります。

また経費としては、社員に宛てた場合は福利厚生費として、取引先に宛てた場合は交際費として処理をするのが一般的です。

会社によっては、宛先に関わらず通信費として処理することもあるようです。
経理の担当部署や社内規定で確認するとよいでしょう。

連名の場合

友人や知り合いと一緒に、弔電の差出人を連名として送ることはできるのでしょうか。
弔電の文面や差出人は文例にとらわれず自由に作成できます。

従って弔電を連名で送ることも可能です。
連名の順番は、年齢や役職が高い順に記載します。

ただし、連名にする人数が多い場合は、団体名や〇〇一同といったような差出人名にするほうが無難です。

団体名で差し出す際には、代表者の氏名、住所、電話番号が申し込みのときに必要となります。

弔電が葬儀に間に合わないときは?

もし弔電の手配が遅れてしまい、弔電の配達が葬儀に間に合わないときはどうしたらよいでしょうか。

間に合わないことが明らかな場合は、弔電を送ることはやめておきます。
その上で、喪主あるいは遺族の方に葬儀に参列できない旨を電話で連絡するのがマナーです。

電話での連絡は手短に済ませ、日を改めて、故人宅に弔問に伺いましょう。

弔電の内容について

葬儀

弔電にはすでに決まった文例がありますが、自分自身で文面を考えることもできます。
弔電の内容について、詳しいマナーを見ていきましょう。

忌み言葉・重ね言葉は避ける

弔電の文面では、不幸を連想させるため、忌み言葉は避けるのがマナーです。
例えば仏式の葬儀では、「浮かばれない、迷う」といった言葉は避けます。

また、キリスト教式の葬儀では、「往生」や「供養」といった言葉は使いません。

重ね言葉とは、不幸が重なることを連想させる言葉のことです。
「重ねる、かさねがさね、再三、また、たびたび」のような言葉が該当します。

また、数字の「四」と「九」も「死」と「苦」を連想させるため使いません。

さらに「死亡」や「生きる」といった表現は使わずに、言い換えるようにします。
「死亡する」は「逝去する」、「生きる」は「ご生前」といった言い回しを使用します。

忌み言葉や重ね言葉を使ってしまうと、大変なマナー違反です。
弔電の文面を自分で作成する場合はきちんと読み返して、くれぐれも気をつけましょう。

故人の名前は敬称で

弔電では、故人を呼ぶときに敬称を用いるのがマナーです。
弔電は喪主の方に宛てるので、喪主の方から見た故人との関係で呼ぶ決まりがあります。

例えば、喪主の方にとってお父様が亡くなったのであれば、「御尊父様」あるいは「お父様」「お父上様」といった敬称で呼ぶことになります。

お母様が亡くなったのであれば、「ご母堂様」あるいは「お母様」「お母上様」「母君」といった敬称を用います。

ただし、故人と喪主の方の関係がはっきりとわからない場合は、どのような敬称を使うのか迷ってしまうかもしれません。

その場合には、葬儀の会場に電話で問い合わせをして、故人と喪主との関係を確認する必要があります。

弔電の例文

NTTや郵便局をはじめ、電報を扱う業者では、弔電の文例を用意しています。
すでに完成された例文を用いることで、時間がないときでもスムーズに弔電の手配ができます。

NTTでは、お悔やみ電報の例文を申し込み番号付きで約50種類近く用意しています。
電話で依頼する際、番号を伝えて申し込めばよいので手続きがとても簡単です。

「ご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申しあげますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。」
「ご訃報に接し、心から哀悼の意を表します。安らかにご永眠されますようお祈りします。」

といった定型文の中から、送りたい文面を選ぶことができます。

弔電の読み方

葬儀

弔電は喪主の方の手元に届けば終わり、ではありません。

葬儀の中では、届いた弔電が一通ずつ読み上げられます。
ここでは葬儀の中での弔電の扱いについて説明していきます。

葬儀で弔電はいつ読まれる?

地域により若干の違いはあるようですが、葬儀の中では、僧侶による読経中に会葬者の代表が弔辞を読み上げた後で弔電を読まれることが多いようです。

弔辞がない場合には弔電のみ読まれることになります。
また、出棺に合わせて喪主の方が挨拶をする前のタイミングで、弔電を読む場合もあります。

葬儀の中で読み上げられることを想定して、もし弔電の差出人の氏名が難しい場合は、フリガナを付けておくとスムーズです。

弔電は誰が読むの?

弔電は、ほとんどの場合で葬儀の司会者あるいは親族の代表者が喪主の代理として読み上げます。
「ただいまより弔電をご報告させていただきます。」という旨を述べて、届いた弔電を読みます。

「披露」という言葉は使いません。
これは「披露」という言葉は慶事の際に使われるためです。

葬儀に参列できた場合に、弔電の読み上げを喪主の方から依頼されることがあるかもしれません。
大勢の参列者の前で弔電を読み上げるのは緊張するものですが、ゆっくりはっきりと読むことが大切です。
このときには初めと終わりの一礼を忘れずに行ないましょう。

弔電を読む順番は?

沢山の数の弔電が届いた場合、すべてを読み上げるには時間が足りません。
喪主の方と会場の担当者との打ち合わせで決まりますが、大抵の場合は約5通ほどが読まれるようです。

数が少ない場合には、すべての弔電が読み上げられます。
弔電を読む順番は、喪主と遺族によって決められます。

一般的には、①故人の勤め先、②喪主の勤め先、③喪主の子ども・故人の子どもの勤め先、④親族、⑤友人知人、といった順番になります。

もし議員からの弔電が届いている場合には、いちばん初めに読み上げられます。

弔電の料金の内訳と相場について

葬儀

弔電の料金の相場は3000円から5000円ほどですが、高価な台紙や生花が付いたタイプでは1万円くらいする弔電もあります。

けっこう高いな…と思った方もいるのではないでしょうか。

弔電の料金は、どのような台紙を選ぶのかによって、幅があります。
内訳を示すと、台紙の代金と文字の代金を合わせた額が弔電の料金です。

ここでは内訳のそれぞれについて詳しく見ていきましょう。

台紙の料金相場

シンプルなものは500円から、高価なものでは1万円まで、弔電に使う台紙の種類は多岐にわたります。

シンプルなものは、お悔やみのメッセージが印字されたカードだけのもので、高価なものは、漆やちりめんなどの用いた凝った細工の台紙です。

そのほかに、台紙に押し花が施された弔電や、生花やプリザーブドフラワーを添付した弔電もあります。

また、近頃ではお線香やろうそくを付けて送る弔電も人気です。

普段のお付き合いが少なかった場合は、1000円から2000円のシンプルでベーシックな台紙がおすすめです。

また、押し花や刺繍が施された台紙は、上品な雰囲気が特徴です。
故人と比較的親しい関係だった場合にふさわしい台紙と言えます。

押し花・刺繍電報の相場は2000円から4000円ほどです。

また、上司や親戚などの特にお世話になった方が喪主を務める場合に送る弔電は、高級感のある西陣織りやちりめんを貼った台紙がおすすめです。

料金は2000円から3000円ほどが多いようです。

シンプルな台紙を選んだからといって、故人に対し失礼にあたるわけではありません。
故人や喪主の方との関係性を踏まえて、ふさわしい台紙を適宜選ぶのがおすすめです。

文字数で料金は変わる?

NTTの場合、お悔やみのメッセージが長くなるほど、料金が増えていく仕組みです。

文字数25までは660円、文字数26から30までは750円、文字数31から35までは840円というように料金設定されています。

インターネットでの申し込む方が、電話の場合よりも40円安くなります。
ですがこの場合に気を付けたいのは、差出人の住所や氏名も文字数に含まれるということです。

また、いったん申し込んだ後に弔電の文面を変更する場合は、キャンセル料として300円がかかります。

一方、郵便局のレタックスやそれ以外の業者では、文字数に関係なく定額料金を採用する場合がほとんどです。

200文字から400文字までは均一の料金になっています。

弔電を送ってもらった方へのお礼

葬儀

弔電を送る側についてご説明してきましたが、今度は弔電を受け取る側について見ていきましょう。
通常、葬儀に参列していただいた方には会葬礼状をお渡ししてお礼の気持ちを伝えます。

葬儀に参列できないということで弔電をいただいた場合も、お礼状を送るのがマナーです。

お礼状を送る

弔電に対するお礼状は、できるだけ早く投函するほうがよいとされています。
いつまでにという期限はありませんが、葬儀が済んだら速やかにお礼状を送りましょう。

弔電に対するお礼状を会葬礼状と兼ねることはできません。
葬儀に参列していただいた方へのお礼状とは異なる文面で、新たに作成することが必要です。

お礼状は手紙あるいはハガキのどちらでもよいとされています。
また、連名による弔電をいただいた場合は、一人ひとりに宛ててお礼状を送るようにします。

お礼状には、誰の葬儀であったかがわかるように、故人の名前を明記しましょう。

故人名の書き方は「亡父○○儀」「故○○儀」のいずれかになります。
もし社葬だった場合には、「弊社社長 故○○儀」というように役職名を明記します。

お礼状は、本来は直接お会いしてお礼をするところ、取り急ぎ簡略化して差し出す手紙です。

弔電に対するお礼の言葉を述べた後には、「本来は直接お会いしてお礼を申し上げるべきところ」というように略儀である旨を書いておくと丁寧な印象になります。

差出人には「喪主〇〇」と書き、必要に応じて「親戚一同」と付け加えます。

メールでも良い?

手紙に代わり、すっかり普及したメールですが、弔電に対するお礼状としてはあまりふさわしくありません。

メールでのお礼は、相手によっては、失礼に感じる人もいるかもしれません。
とても親しい間柄であるなど、よほどの事情がない限り、メールによるお礼状は避けたほうが無難と言えます。

また、電話も同様です。
とても親しい間柄など特段の事情がない限りは、手紙またはハガキによるお礼状を送るのがマナーです。

会社へのお礼の場合

会社名の差出人で弔電をいただいた場合、会社へ宛てるお礼状は、手紙ではなくハガキで送ります。

また、日頃の連絡を書面でなくすべてメールで行なっている会社の場合は、ビジネスメールとして弔電のお礼を送るのもよいとされています。

誰に向けてお礼を言う?

弔電のお礼状を社長宛てに書いた場合でも、慶弔休暇の後に出勤した日には、まず初めに直属の上司にお礼の言葉を述べる必要があります。

小規模な会社の場合でしたら、そのまま上司と一緒に社長のところにお礼の挨拶に向かうかもしれません。

また、大規模な会社の場合、社内規定に基づいて弔電の手配をすることから、社長本人に直接お礼を述べる必要はありません。

会社の規模に関わらず、弔電のお礼とともに慶弔休暇の間はご迷惑をおかけしましたという旨の言葉を所属する部署の上司と同僚に伝えるのがマナーです。

お返しは必要?

弔電だけをいただいた場合には、特にお返しは必要ありません。
ただし、弔電と一緒に供花や香典をいただいた場合には、お返しが必要となります。

ポイントは、このお返しをするタイミングです。
弔電に対してのお礼状を送った後、四十九日の法要のときに改めて香典返しをするようにします。

香典返しの額は、目安とするといただいた金額の2割ほどの品を選びます。
具体的にはお菓子やタオルなどを選ぶ場合が多いようです。

また、会社宛てのお返しとしては、お菓子やお茶などがふさわしいでしょう。

弔電を送らない場合

葬儀

弔電は、葬儀に参列できない場合でもお悔やみの気持ちを伝えられる便利なものですが、弔電を送らない方がよい場合もあります。

次の場合には、弔電を送りません。

喪主が弔電を辞退するとき

近年特に増えている家族葬をご存知ですか。

家族葬は、家族と親族といった少人数で、こじんまりと故人を送る方法です。
家族葬では、ほとんどの場合で香典や供花は受け取りません。

弔電についても香典や供花と同様に、喪主の方が自ら辞退することがあります。
その場合には喪主の方の意思を尊重し、弔電を送らないようにしましょう。

弔電の辞退については、訃報にその旨が書かれていることもあります。
まずは受け取った訃報にしっかりと目を通すことが大切です。

家族葬を行なうということで喪主の方から特に訃報が届かなかった場合は、弔電を送らない方がよいと思われます。

これは家族のみで故人を見送りたいので敢えて訃報の連絡をしなかったと捉えるためです。

葬儀に参列するとき

もう一つ、弔電を送らないときがあります。
それは、自分がお通夜または葬儀に参列できる場合です。

弔電はどうしても葬儀に参列するのが難しい場合に、電報の形で哀悼の気持ちと遺族への励ましを表すメッセージです。

弔電は、自分の代理としてお悔やみの気持ちを伝えてくれます。
従って、自分がお通夜または葬儀に参列できる場合には、弔電を送る必要はありません。

他の宗派の弔電について

葬儀

仏教以外の宗派の葬儀の場合にも、弔電を送ることはできるのでしょうか。
ここでは4つの場合を調べてみました。

天理教

天理教は1838年に創始された、奈良県天理市に本部がある教派神道のひとつです。

天理教では、葬儀は、神様から借りていた古い身体を神様にいったん返し、魂を神様に預かってもらうために行なうと考えられています。

弔電で気をつけなければならないのは、お悔やみの文面です。
「ご冥福をお祈りいたします」は死後の幸福を祈るという意味で仏教の言葉ですので、避けるのがマナーです。

天理教の葬儀に送る弔電は、宗教的ではない言い回しにします。
例えば「謹んでお悔やみ申し上げます」や「安らかにお眠りください」といった文面でしたら問題ありません。

自分で文面を考えるのが難しい場合には、電話で弔電を依頼してはいかがでしょうか。
NTTでは115番で専任のオペレーターに弔電の文例を相談することができます。

キリスト教

お墓

故人がクリスチャン(キリスト教徒)だった場合は、弔電を送ることはできるのでしょうか。

弔電は哀悼の気持ちを込めたメッセージですので、クリスチャンに送ってはいけないという決まりはありません。

ただし、仏教上の用語を避けて適切な文面にする必要があります。
キリスト教の2大宗派、カトリックの場合とプロテスタントの場合について見ていきましょう。

カトリックの場合

一般的にカトリックの葬儀は、故人が所属していた教会で行われます。

お通夜のことを「通夜の祈り」として、葬儀は、故人を神に委ね、キリストの再臨と死者の復活を願いながら永遠の命のために祈ります。

カトリックの葬儀では、聖書の朗読、神父による言葉の典礼、弔電の紹介、感謝の典礼などが執り行われます。

カトリックの場合には、祈ることで故人が復活するという考え方が基本にあります。

「ご遺族のお悲しみいかばかりかとお察しいたします。」
「安らかな眠りをお祈りします。」

といったように、「冥福」や「往生」などの仏教用語を使わずに弔電の文面を作成しましょう。

プロテスタントの場合

プロテスタントの葬儀は、故人は神のもとで安らかに眠るという考えのもとに行なわれます。
葬儀には、神への感謝と残された家族の方への慰めの意味があります。

プロテスタントの葬儀では、聖書の朗読、牧師による説教、弔電の紹介、告別の祈りなどが執り行われます。

「死は人生の終わり」とする仏教と異なり、キリスト教では「死は永遠の命のはじまり」と解されます。

従って弔電の文面は、神のもとで安らかに過ごすよう祈念する言葉や、遺族の方々に神のご加護があるよう祈念する言葉を選びます。

例えば「神の御許へ召された○○様が、安らかに憩われますよう心よりお祈り致します。」
といった文面がふさわしいでしょう。

カトリックでは昇天という言葉を使いますが、プロテスタントでは召天という言葉を使うようにします。

神式

神道の形式で葬儀が行われる場合は、どのような弔電を送ればよいのでしょうか。

神道での葬儀は、故人の御霊にその家の守護神になってもらうという意味合いがあり、葬儀の内容も仏式と大きく異なります。

弔電の文面には「供養」「成仏」「往生」「冥福」といった仏教用語が入らないようにする必要があります。

自分で弔電の文を考えるのが難しい場合は、NTTなどの電報の業者が作成した文例をから選べば間違いありません。

「ご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。」
「ご生前の厚情に深く感謝するとともに、故人のご功績を偲び謹んで哀悼の意を表します。」

といった文面は仏教から派生した用語が入っていないので、神式の葬儀に送ることができます。

無宗教の場合

現在では無宗教の形式で葬儀を執り行う事例が増えています。
無宗教の場合は決まった作法がないため、とまどってしまうこともあるかもしれません。

無宗教の形式の葬儀では、故人が好きだった音楽を流したり、スライド上映、献花などを行なうことが多いようです。

その中で弔辞や弔電の紹介もあります。
弔電には仏教から派生した言葉は使わず、心をこめた内容にします。

「ご訃報に接し、心から哀悼の意を表します。」
「安らかにご永眠されますようお祈りいたします。」

といった文面は無宗教の場合の葬儀に問題なく送ることができます。

また、葬儀の後日、お別れの会が設けられる場合があります。

お別れの会に参列できない場合は、弔電ではなくお悔やみの言葉を記した手紙を送るのがマナーです。

これは葬儀に参列できないため取り急ぎ送るのが弔電の主旨だからです。

日を改めたお別れの会では時間に余裕があるため、弔電ではなくお悔やみの気持ちを込めた手紙を出すようにしましょう。

葬儀の弔電についてまとめ

弔電についてご説明してきましたが、いかがでしたか。

  • 電話、Web、郵便局からの弔電の送り方
  • 弔電の文面は忌み言葉や重ね言葉を避ける
  • 弔電は葬儀の中で司会あるいは親族の代表が読み上げる
  • 会社からの弔電は役職名まで明記する
  • 料金相場は一般的なデザインの場合で3000円から5000円
  • 弔電をいただいたらお礼状を出す

などのことがわかりました。

弔電は故人へのお悔やみの気持ちと遺族への励ましの気持ちを伝えることができます。
また、葬儀への参列が難しい場合に送ることができる、とても便利なメッセージです。

NTTや電報の業者では豊富な文例から弔電の文面を選ぶことができます。
葬儀に参列できない場合には、今回の記事をご参考に、弔電でお悔やみの気持ちを伝えましょう。

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