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お墓の向き、方角に良し悪しはあるのか?方角が重視される日本のお墓

お墓の向きはどの向きを向いているのが良いのでしょうか?お墓を建てる際には気になるところではないでしょうか。ここでは、日本の方角に関する考え方や、お花やお線香をお供えする際の向きなど、お墓の向きに関する様々なことを紹介しています。

お墓の向きに良し悪しがあるのか

お墓

お墓の向きはどの方向を向いているのがいいのでしょうか?

お墓をどの方向に建てるのがよいのか、自分の家のお墓の向きは適切なのか、不安を感じている方も多いかと思います。
大切なご先祖様の眠る場所ですから、適切な向きにお墓を建てたいですよね。

ここでは、

  • それぞれの方角に対する日本の考え方はどうなっているのか?
  • 家系運に影響する「墓相」の考え方はどのようなものなのか?
  • 結局お墓の向きはどの向きが良いのか?
  • お供えするお花やお線香はどの向きがいいのか?

といった、お墓の向きに関する基本的な考え方をご紹介したいと思います。
お墓を建てる際や自分のお墓について知るための参考になさってください。

お墓の方角が重視される日本の考え

方位磁石

日本では、お墓の方角を重視する方がいらっしゃいます。
では、東西南北それぞれのお墓の向きの考え方についてご紹介していきます。

日本では北枕などの考え方から、北向きは縁起が悪いように考える方が多いと思います。
北枕は、お釈迦様が入滅した際に北枕にしていたという言い伝えから、「北向きで寝ると縁起が悪い」とされるようになりました。

しかし、風水的には北向きが良いとされていますし、一概に縁起が悪いというわけではないようです。

また、北向きは日当たりが悪いという特徴があります。
日当たりが悪いと水はけが悪いので、湿気が多く清潔感が損なわれてしまいがちです。
そのため、できるだけ日当たりの良い東~南向きを好まれる方が多いといえるでしょう。

南向きは日当たり良好な向きです。

ご先祖様に日の光を正面から浴びて欲しいという気持ちもあるでしょう。
特に縁起の悪い言い伝えもなく、お墓の向きとしても良い向きと言えるでしょう。

仏教では、「西方浄土」という言葉があるように、仏様が西方にいらっしゃるという考え方があります。
お墓を東向きにすることで、お参りをする際に西に向かって拝むことになるため、東向きが好まれることがあります。

しかし、これは解釈が分かれるところで、仏様がいらっしゃる西向きの方が良いという考え方もありますから、必ずしも東向きが良くて西向きが悪いというわけではありません。

さらに、日当たりを考えて東向きが良いとされることもあります。東は日が昇る方角ですから、明るいイメージも持たれやすいですね。

西

仏様が西方にいらっしゃるという「西方浄土」の考え方から、西向きが良いとされることがあります。

しかし、先ほども述べたように、仏様がいらっしゃる西方を向いてお参りをするのが良いという考えもありますから、一概に良し悪しを言えないものであります。

また、日当たりが南や東に比べて良くないという見方もあります。
日当たりはお墓を建てる場所にも依りますでしょうから、ご検討されると良いでしょう。

「墓相」の考え方

お墓

人には「人相」があるように、お墓にも「墓相」という言葉があります。
「墓相」には、環境、地相、吉相の墓石、敷地内の建立の適所などが示され、子孫繁栄や、幸運であって欲しいという願いに基づいて考えられたものです。

「墓相」には様々な説があります。
ここでは、江戸時代の後期に出版された本に基づいて、お墓の向きについて良くないとされていることをご紹介します。

  • 北西向き:火事にあってしまう
  • 西南向き:精神を病んだり自殺に走ったりする
  • 北東向き:急死や夫婦の別居などの災いが数多く起こってしまう

このように、「墓相」にはお墓の向きがもたらす効果が示されています。

しかし、この条件を満たすことが必ずしも良いわけではありません。

お墓が北西向きだから、西南向きだから、まずいことが起こっているのではないか...
そんな風にお墓の向きや位置で悩むことで供養がおろそかになってしまってはどうしようもないですよね?

「墓相」は風水のようなものですので、どうしても気になった方が信じるものです。
それよりも、ご家庭で代々伝わる供養方法や風習を大切に供養してはいかがでしょうか。

お墓と方角は気にするべきか

ここまでで、日本における方角に対する考え方や、「墓相」のお墓の向きに関する考え方について紹介しました。
方角には様々な考え方がありますから、ご家族が信ずる考え方にのっとってお墓を建てるのが良いでしょう。

また、一概に悪いと言える方角は無いということも分かっていただけたかと思います。

東向き・南向きのお墓が多い理由

霊園では通路を効率的に通すために、背中合わせにお墓が作られます。
そのため、北向きと南向き、東向きと西向きのように、対になるお墓ができてしまいます。

先ほど述べたように、北向きのお墓は人気がありません。
ですから、南向きのお墓が欲しいという声が多くても、北向きのお墓を避けるために、あまり作らないようにしているのです。

では、東向きと西向きのお墓はどうでしょうか。
日当たりや、なんとなく縁起が良さそうだからと東向きを購入される方が多いですが、北向きと南向きほど、日当たりや縁起の良し悪しなどの差異が大きくはありません。

そのため、価格の偏りを少なくできる東向きと西向きのお墓の方がたくさん作られるというわけです。

寺院・霊園も気にしていない所がほとんど

お墓の向きを気にする人は多いと思いますが、寺院・霊園側は仏教などの宗派による向きに関係なく作っているところがほとんどです。

実際、様々な説があり、どの方角が良い悪いと一概に言えるものはありません。

一番重要なのは、ご先祖様に気持ちよく眠って頂ける場所としてお墓を作ることです。
お墓参りがしやすく、お手入れがしやすいものが良いでしょう。

お墓にお供えするお花の向き

お墓

お墓にお花をお供えする際は、お参りする人(自分)の側に向けて花をお供えします。

これは、お参りする人が、お花を見て、優しい気持ちになったり、悲しい気持ちが癒されたりすることで、綺麗な気持ちでお参りができるという考えに基づいています。
また、花の姿は、無常なるいのちを表現していると言われています。

お花を自分の方に向けてお供えすることで、命あるものに感謝し、その尊さを学ぶという意味もあるようです。

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お墓にお供えするお線香の向き

お墓

お墓にお線香をお供えする際にはどのようなことに気をつければよいのでしょうか。

お線香をたてる場所や横おきする決まりはありませんが、何本の束でお供えするかについては宗派によって違いがあります。
ご自身の宗派について調べておくのが良いでしょう。

また、お線香の向きには決まりはありません。
右利きの人は火のついた向きが左向きに、左利きの人は右向きになる傾向があるということです。

しかし、前にお参りした人と逆向きに線香をおいてしまうと、線香の両側に火がついてしまい、はやく燃え尽きてしまいます。
そのため、二番目以降にお供えする際は前の人と同じ向きに線香をお供えするのが良いでしょう。

お墓の向きまとめ

お墓

今回は、お墓の向きについてご説明しました。

その結果

  • 日本では「北枕」や「西方浄土」などの方角に対する考えがあること
  • お墓の向きは、日当たりの良い向きを選ぶ方法があること
  • 「墓相」の中に、お墓の向きに関する考え方があること
  • お墓参りやお手入れのしやすいお墓を選ぶのが大切なこと
  • お供えするお花の向きはお参りする人の側に向けること
  • お供えするお線香の向きに決まりはないこと

について分かっていただけたかと思います。

お墓は、ご先祖様に安らかに眠っていただくための、大切な場所です。
そのために、ご先祖様に不適切のないよう、十分に配慮しなければとお思いになる方も多いでしょう。
その気持ちは非常に重要です。
しかし、お墓の向きに関しては、あまり気に悩まなくて良いといえるでしょう。

一番大切なのは大切に供養したいという気持ちです。
ご家族で十分に話し合われて、良いと思う向きに建てるのが良いでしょう。

ほかにも、お墓の疑問に関しての記事をいくつかご紹介しておきます。
この記事が参考になれば幸いです。

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