お墓の種類は何がある?霊園・供養形態・墓の形等を種類別に解説!

現代ではお墓の種類は多岐にわたります。実際にお墓選びを始めると、検討するべき項目の多さに驚くほどです。そこで今回はお墓の種類について解説します。霊園の運営主体や供養の形態、お墓の形など、お墓について種類別に整理することで、あなたのお墓選びに役立ちます。

目次

  1. お墓にも種類がある
  2. お墓を建てる霊園・墓地の種類
  3. 供養形態の種類
  4. お墓の形の種類
  5. 石材の種類
  6. お墓の種類まとめ

お墓にも種類がある

お墓

お墓について考えをめぐらして選び、決定することは終活のなかでも重要な項目のひとつです。
自分の希望を具体的に考えることで、より理想的なお墓選びを実現できます。

現在はお墓の多様化が進んだことで、以前と比べてお墓に関する選択肢が急速に増えています。
しかし、いざお墓について考えてみようとすると、迷いが生じ、自分の理想に合ったお墓を選ぶことを難しく思ってしまう方も増えているようです。

お墓の種類は思った以上に多岐に渡ります。

そこで今回終活ねっとでは、お墓の種類について解説いたします。

  • お墓を建てる霊園・墓地の種類
  • 供養形態によるお墓の種類
  • 墓石の形状によるお墓の種類
  • 石材によるお墓の種類

以上のような分類の仕方で、お墓について整理していきます

さまざまなお墓の種類を項目別に整理し理解することで、お墓選びがスムーズに進むことでしょう。
少し長いですが、ぜひ最後まで目を通してください。

お墓を建てる霊園・墓地の種類

お墓

あるお寺の檀家になっている場合は、そのお寺の墓地にお墓を建てることができます。
一方で特定のお寺の檀家になっていない場合は、霊園や寺院を探すことから墓地選びがスタートします。

実はひと口に霊園と言っても、その管理者によってさまざまな形態があります。
まずは、お墓を建てることができる霊園や墓地について、種類別に整理して見ていきましょう。

公営霊園

公営霊園とは都道府県や市区町村などの地方自治体で運営している霊園のことです。
宗教宗派上の制限はなく、申し込み条件に合致していればどなたでも応募申し込みができます。

例えば東京都の場合、都営青山霊園、都営谷中霊園、都営多磨霊園、都営八王子霊園などの計8カ所があり、約26万人の方々が使用しています。
これらの墓所の貸し付けは、一年に一回の公募によります。

なお、都営霊園の場合、事業主体は東京都ですが、管理運営は公益財団法人東京都公園協会が行なっています。

公営霊園に限らず、霊園について検討する際にはこのように事業主体と管理運営を分けて考える必要があります。
そのうえで各霊園のメリットとデメリットを比較検討するようにしましょう。

公営霊園のメリット

公営墓地の一番のメリットは民営の霊園に比べて、費用が安く済むことです。
公営霊園では地方自治体が管理・運営するため、永代使用料や年間管理費が安く設定されています。

また、公営で宗教に関与しないので、使用者の宗教や宗派を問われることはありません。
仏教、神道、キリスト教、いずれのどの宗教でも利用できるという点もメリットです。
無宗教でも問題なく利用申し込みができます。

また、公営による安心感や広々とした敷地の公園型の霊園が多い点もメリットと言えるでしょう。

公営で墓石を自分で建てる霊園の場合、特定の石材店との提携がないので、自由に石材店を選択できるというメリットもあります。

公営霊園のデメリット

一方で、公営霊園には次のようなデメリットがあります。

まず第一は、特に大都市圏で競争率が高く、使用できない場合があるということです。
公営霊園の応募は募集時期を区切った申込制となっていて、希望者が多い場合は抽選で決定されます。
抽選に当たらないと霊園を使用することはできませんし、そもそも墓地に空きが出た場合のみ募集をかける霊園も多いです。
墓地に空きが出ない年度は募集自体を行なわないということもあり得ます

公営霊園では宗教宗派は問われませんが、申込資格が決められている場合がほとんどです。
申し込み資格は該当の自治体に居住していることや、納骨を済ませていないご遺骨があることなどが条件となります。

さらに公園型の霊園の場合、広い敷地で景色がよい反面、自分の墓所にたどり着くのが大変というデメリットもあります。
また、東京都の霊園での芝生型や壁型のように、墓石が既に設置されていると自分の好みの墓石を建てることができないという点も指摘できます。

都営霊園の3つの種類

最も希望者が多く、すでに利用している方も多いのが東京都内の公営霊園です。
特に、東京都が事業主体となっている都営霊園について知ることは、お墓や墓地を選ぶうえでとても参考になります
ここでは都営霊園での3つの種類を見ていきましょう。

東京都の霊園では、墓地のことを埋蔵施設と総称しています。
その上で埋蔵施設の種類によって、「一般」「芝生」「壁型」の3種類に分類しています。

まず一般埋蔵施設とは、平面の形で墓地を貸し付ける方式です。
墓地は一人の使用者ごとに区角割りがされているだけで、墓標などは設置されていません。
隣接地との区画を明確にするために、使用者は自分の墓地に囲障(塀や柵)を設置する必要があります。

次の芝生埋蔵施設は、芝生を敷いた土地に使用者ごとの埋蔵施設を一列に配置した方式です。
お骨を納めるスペース(カロート)は、芝生の地下に既に設置されています。
この方式では、景観の統一性を保つため、建てる墓標の大きさが制限されています。
使用者は隣接地との境界を明示する必要はありません。

3つ目の壁型埋蔵施設は均一の形の墓石とカロートが壁の形に既に設置されている方式です。
限られたスペースでも効率的に活用でき、多くの方が使用できます。
墓石には使用者の家名が刻まれています。
東京都では、小平霊園・八柱霊園・多磨霊園の3カ所で壁型の方式を採用しています。

以上の「一般」「芝生」「壁型」の3種類のほかに、東京都には「合葬埋蔵施設」「立体埋蔵施設」「樹林型合葬埋蔵施設」があります。

「合葬埋蔵施設」では一つのお墓に複数の方の遺骨を共同埋蔵します。
「立体埋蔵施設」では地上の納骨室(カロート)に個別埋蔵した後に地下カロートに遺骨を埋蔵する形です。

「樹林型合葬埋蔵施設」は、遺骨を布製の納骨袋に入れて樹木のもとに埋蔵します。
東京都の霊園では最も新しい方式で、平成26年から募集が開始されました。

民営霊園

民営霊園の経営の主体は、営利目的ではない公益法人(財団・社団法人)や宗教法人です。
ポスターやチラシなどで民間霊園の広告を目にする機会も多いと思います。

民間霊園の経営の主体は、広告の法人名の欄に注目するとすぐにわかります。
公益法人(財団・社団法人)が経営する場合には、広告の法人名に「〇○協会」という記載があるはずです。
また、宗教法人が経営する場合は、広告の法人名に「○○寺」の記載があります。

昭和30年代から40年代にかけて寺院の墓地や公営の墓地が不足するようになり、民営霊園は急速に数を増やしました。

利用者と時代のニーズに合わせる形で、公園型に整備された霊園や緑と花で彩られたガーデニングスタイルの霊園などが民間霊園では登場しています。

民営霊園のメリット

公営霊園と異なり、民間霊園はその数も多く、いつでも利用の申し込みができます
宗教宗派だけでなく、申込資格も問われることはありません。
居住地やご遺骨の有無に関わらず、いつでも誰でも申し込みができます。

また、墓地の区画の広さがさまざまであることもメリットです。
郊外型の墓地で広い墓所を希望する場合や街の中にあり狭い墓所を希望する場合など、使用者の考えに応じて好きな広さの墓地を選択できます。

民間霊園では管理棟や休憩所などの設備が充実していることもメリットと言えます。
墓地はもちろん、それらの施設もバリアフリーの設計がされているので、どなたでもお参りがしやすい環境にあります。

また、ほとんどの民間霊園の場合、駐車場の広さや最寄り駅からの送迎バスなどでも、使いやすく整備されています。

民営霊園のデメリット

民間霊園は、公営に比べて費用がかかります。
永代使用料や年間管理費は、公営霊園に比べて高額となります。

経営主体と特定の石材店が提携している場合、使用する石材店を指定されることが多いです。

地方自治体が経営主体となる公営に比べると、経営の持続性に不安が残る場合もあります。

公営霊園では墓地一つ一つが均質化されていますが、民間霊園の場合、良質な墓地とそうでない墓地との差が激しいという点もデメリットと言えるでしょう。

また、特に広い敷地の霊園などでは近年に開発された場合が多いため、交通の便がよくない立地にあることも考えられます。
契約後にお参りする際に自宅からどれくらい時間がかかるか?をよく検討する必要があります。

寺院墓地

寺院墓地では、主にお寺などの宗教法人が経営の主体となります。

寺院墓地で気になるのは、檀家制度です。
これについては、そのお寺の檀家にならないと申込みができない場合と、檀家になるかどうかは関係なく申込みができる場合があります。

寺院墓地のメリット

寺院が運営・管理するので、その持続性の面からも安心感があるのが寺院墓地のメリットです。

僧侶の方が供養し、共用部分は日課として清掃してもらえるため、墓地全体の管理が行き届くのもメリットと言えます。

お寺には古くからの歴史があるため、特に都市圏では便利な立地に建つことが多いです。
また、もし法要の際には、お墓と法要の供養を執り行うお寺が近いことが移動の面から助かります。

寺院墓地のデメリット

寺院が運営する墓地では、公営霊園に比べると費用がかかります
また、お寺の檀家になった場合には、永代使用料と年間管理費のほかにお布施や寄付が必要になることもあり、お寺の行事に参加する必要性も出てきます。

墓地の利用自体は宗派が問われなくても、法要はそのお寺で行うという制約がある場合もあります。

墓石を依頼する石材店については、指定されている場合とそうでない場合があります。
もし石材店が指定されている場合は、通常より墓石の値段がやや割高になっているケースもあります。

みなし墓地

みなし墓地という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、山すその畑の横や都市部から離れた地域での道路脇などにある墓地は、この「みなし墓地」に該当することがよくあります。
可能性としては少ないものの、公営霊園や民営霊園などと並ぶ選択肢として「みなし墓地」を選ぶことができます。

では、「みなし墓地」とは具体的にはどのような墓地を指すのでしょうか?

そもそも墓地の新設や拡張は、誰でも自由にできるものではなく、地方公共団体・公益法人・宗教法人しかすることができません。
これは、昭和23年に施行された「墓地埋葬法」(墓地、埋葬等に関する法律)で定められています。

しかし、墓地埋葬法の規定ができる前に、都道府県知事の許可を受けて既に墓地・霊園・納骨堂・火葬場を経営していた場合には、墓地埋葬法の規定通りの許可を得たものとしてみなす「みなし墓地」となります

「みなし墓地」は既に許可を得たものとされるため、新たに墓地や霊園を経営する場合でも改めて都道府県知事の許可を得る必要はありません。

明治や大正時代からお墓として使われてきた土地は、「みなし墓地」に該当する可能性があります。
「みなし墓地」は個人の所有地や村の共同墓地として、全国各地にあります。
自宅からの距離を最優先して、「みなし墓地」を希望する方もいるかもしれません。

しかし、「みなし墓地」は大規模な募集を行わないケースがほとんどです。
また申込み資格として、その土地に昔から居住していることなどを挙げている場合も多くあります。

「みなし墓地」の区画を新たに契約してお墓を建てることは、選択肢としては有りですが、現実問題としてはなかなか難しいと言えます。

ちなみに「みなし墓地」についての詳細は、各市町村ごとの条例で定められています。
興味がある場合には、市町村の窓口に確認をして条例を確かめてみるとよいでしょう。

供養形態の種類

お墓

お墓には、遺骨の埋葬場所としての役割と、古来からの供養文化を維持していく役割があります。
また、残された家族の方の心のケアも、お墓の持つ大切な役割です。

お墓を選ぶ際には、供養の仕方についても考慮する必要があります。
自分の希望だけでなく、家族や親族の意向も汲んでお墓を決めるとよいでしょう。

供養の形態を理解することは、お墓選びにとても役立ちます。
お墓はその供養の方法によって、次のような種類に分けることができます。

普通のお墓

お墓では亡くなった方を埋葬し、供養をします。
お墓には、ご先祖様に感謝の気持ちを伝え折々の自分の近況を報告する、対話の場所としての意味があります。
寺院や霊園、みなし墓地などに、墓標としての墓石を建てるのが一般的です。

一般に、現在のようなお墓が建てられるようになったのは、江戸時代の頃からです。
檀家制度によって仏教の信仰が広まり、庶民とお寺が結びつくようになりました。
江戸時代から明治時代にかけて、仏教による葬儀や供養、仏壇などに並び、お墓も生活の中に根付くようになったと言えます。
さらに大正時代にかけては東京への人口集中が高まり、青山霊園や多摩墓地(多磨霊園)などが造成されました。

民法上では、お墓は仏壇や位牌とともに祭祀財産の一部とされます。
墓守の方は祭祀主催者としてお墓の維持管理を行います。
この墓守の役割は、通常の場合一人だけが継承します。
一般には、家を継いだ長男の方がお墓を継ぐ形です。

永代供養

子どもが娘だけで家を継ぐ息子がいないケースや子どもがいないケースなど、現代は核家族化と少子化が進んでいます。
こういった場合、従来のように親族間でお墓を継承することがかなり困難となってきます。

この問題を解決するのが、永代供養型のお墓です。

永代供養型のお墓では、寺院や霊園が管理と供養をしてくれます。
永代供養の契約をすることで、お墓参りに行けないことやお墓の継承者がいないことを心配する必要がなくなります。

永代供養ではお墓の引継ぎを前提としていません
子どもがいない方や子どもに負担をかけたくないという方が増えて、永代供養型のお墓は注目を集めています。
また、そのニーズも全国で急速に増加しています。

ちなみに引継ぎを必要としないものの、永代供養の「永代」とは未来永劫を指すわけではありません
ほとんどの場合で、三十三回忌や五十回忌の法要などの一定の期間で区切って「永代」とする場合が多いようです。
この一定の期間を過ぎると、それまで個別に納められていた遺骨をほかの方の遺骨と合同の形で納骨される形になります。

それでは、永代供養型のお墓と埋葬方法について詳しく見ていきましょう。

合祀墓

合祀墓(ごうしぼ)とは合同で祀られるお墓です。
従来のお墓は家族や親族で引き継ぐ形ですが、合祀墓では血縁に関係ない複数の方々で同一の場所に祀られます

納骨する際は、骨壺から故人の遺骨を取り出して、合同の骨壺に納めます。
納骨後の供養については、運営主体である寺院が管理してくれます。
一般的には春秋のお彼岸とお盆に供養してくれる寺院が多いようです。

合祀墓の運営主体は主に寺院ですが、宗旨宗派を問わず誰でも利用できる場合がほとんどです。
合祀墓は生前に申込むことができます

散骨

火葬した後の遺骨を砕いて粉末状にした後に、自然界に還らせる方法です。
お墓を購入したり管理する必要がないため、埋葬方法としての散骨は近年特に注目を集めています。

散骨場所は、本人の希望に沿って選ぶことができます。
ここでは散骨を行う場所によって、種類分けをしていきます。

海洋散骨

散骨と言えば、海に浮かぶ船上から遺骨の粉をまく姿を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
いくつかある散骨の形の中でも、海洋散骨は最も行なう方が多い散骨方法です。

散骨を行なう際に公的機関への許可や書類の申請などは必要ありません。
これは散骨について定めた法律や規定はないためです。
現状では、散骨は違法でも合法でもない状態と言えます。

海洋散骨については、専門業者に依頼する場合と、葬祭業者に依頼する場合の両方があります。
船を所有している業者の方が、リーズナブルな料金で散骨を行なうことができるようです。

一家族のみで船をチャーターする場合は、合同で船を借りる場合に比べて料金が高くなります。
しかしその分、落ち着いた気持ちで故人を見送ることができます。

ほかの方々と合同で船の上から散骨をする場合は、料金を抑えられるものの、乗船の日程が限定されるなどの制約があることが考えられます。

また、遺族側は船には乗らずに、散骨自体まで業者に依頼する方法もあります。
この場合は、散骨を行なった証明書や写真が後日業者から届けられます。

現在では数多くの業者が海洋散骨を執り行っています。
散骨の中での選択肢の数としては、海洋散骨が最も多いと言えるでしょう。

宇宙葬

スケールの大きさを感じさせる、宇宙葬
まるで映画の一場面のようですが、宇宙葬は既に実現している埋葬方法です。

宇宙葬では、遺骨を砕いて個別のカプセルに装填し、このカプセルを人工衛星に乗せて宇宙へと打ち上げます
打ち上げられた人工衛星は、数か月から数年かけてすべて燃え尽きるそうです。

宇宙葬はアメリカで始められ、これまでに100人ほどが利用しています。
近年では日本でも利用希望者の募集が行なわれています。

山に散骨する

山への散骨は海への散骨とともに、その雄大なイメージから近年注目を集めている散骨方法です。

山に散骨する場合は、山の所有者が問題となってきます。
例えば、国有林や都道府県の所有林に散骨することができません。

全く問題がないのは、自分が持つ山に散骨する方法です。
自分の持ち山であれば、故人が好きだった場所や、思い出となる大きな木の下など、好きな場所で好きなときに散骨を行なうことができます。

また、海洋散骨と同様に、山への散骨も専門業者が執り行っています。
その場合、業者が指定した山の一部にあらかじめ日時を決めて散骨します。

山に散骨する場合も、遺骨を粉末状に砕く必要があります。
遺骨を砕く作業はとても難しく、業者にお任せする方がおすすめです。
業者では専用の機械を使って、遺骨をまいても問題ない粉の状態に仕上げてくれます。

樹木葬

そもそも墓標とは、埋葬箇所に建てる目印の石や木の柱のことを指します。
従来のお墓では、墓標として墓石を建てるのが一般的ですが、樹木葬では墓石の代わりに樹木を墓標とする形です。

自然志向の時代の流れと、墓石を購入する必要がない手軽さから、樹木葬を検討する方は年々増えています。
樹木葬ではシンボルツリーの周辺に遺骨を埋葬します。
シンボルツリーにはどのような木を選んでも自由です。
具体的には桜やハナミズキ、モミジなどが好まれているようです。

樹木葬は散骨ではないので、遺骨を砕く必要はありません。
樹木葬の墓地は、民営の場合、お寺霊園の一角に設置されています。
また、横浜市営や東京都立といった公営の霊園にも樹木葬の専用墓地は設置されています。

永代供養の納骨堂

納骨した場所に墓標として墓石を建てるのが従来のお墓ですが、永代供養の納骨堂では、墓石は建てずに建物内に遺骨を祀り供養します。
こういった納骨堂は、墓地として使える土地が限られた大都市圏で増えています。

室内に仏壇型の納骨スペースが並ぶ形やロッカーのような納骨スペースがある形など、納骨堂によって形状は少しずつ異なります。

以前でも納骨堂はありましたが、昔の納骨堂が一時的に遺骨を預かり祀る場所だったのに対し、永代供養の納骨堂は長期に渡り無期限で遺骨を納め祀る場所となっています。

しかし、管理・供養について無期限ではあるものの、永代供養の「永代」とは未来永劫を意味するものではありません。
一定の契約期間が過ぎると、個別の納骨スペースから合同の納骨スペースに遺骨を移します
このタイミングは、三十三回忌あるいは五十回忌で区切る場合が多いようです。

永代供養の納骨堂を検討する際は、合同の納骨堂に移る時期についてきちんと確認する必要があります。

個人墓・夫婦墓

自分が入るお墓は自分で選びたいという方に向いているのが、個人墓あるいは夫婦墓です。

従来のお墓は子や孫の代まで継承される前提だったのに対し、個人墓は自分一人だけの代で区切るお墓なので、誰かに引き継ぐ前提はそもそもありません。
また夫婦墓とは、夫婦二人だけが入るものとして建てるお墓です。

従来のお墓と比べると、個人墓と夫婦墓は個人主義の考えに基づいていると言えます。
また、いずれも自分の思いや嗜好を色濃く反映できます。

個人墓と夫婦墓では、お寺や霊園が責任をもって供養と管理を行ないます。
永代供養の契約と合わせて検討する必要があります。

納骨堂

納骨堂の費用の内訳は、主に永代使用料と管理費に相当します。

このうち管理費について、一括で払う方式と払い続ける方式があります。
管理費を一括で払う方式では、合同の納骨スペースに移るまでの一定の期間分の管理費をまとめて支払います。

一方、管理費を払い続ける方式では、初めに支払う永代使用料が安く設定されている場合が多いようです。
管理料を支払い続ければずっと使用できるので、いつまでお墓を維持するのかを遺族に一任することができます。

お墓の管理と供養は、残された家族にとって大切なことです。
いつまで納骨堂で供養するのか?を遺族の意思で決定できるという点で、管理費を払い続ける方式は理にかなっていると言えるでしょう。

お墓の形の種類

お墓

墓石は、宗教宗派や地域性により、さまざまな形に分かれています。
また、近年では墓石のデザインは多様化しています。

墓地を決定したら、次は墓石選びの検討です。
ここでは墓石の種類について見ていきましょう。

和型墓石

和型墓石は最も伝統的、かつ一般的な墓石の種類です。
古くからある仏舎利塔が原型になっていると言われています。

縦長の墓石の形状で、上から順に「天・人・地」を意味しています。
天は家庭円満、人は人望や出世、地は財産の維持を表しているそうです。

和型墓石では、竿石(上部の縦長の部分)の横幅によって、規格が決まっています。
八寸角で横幅24cm、九寸角で横幅27cmです。
さらに横幅30cmのものを尺角と呼んでいます。

お値段の相場は安いもので約25万円~となっていますが、平均価格は100万円を超えます

洋型墓石

洋型墓石とは、欧米風の墓石のデザインのことをいいます。
現在増えている公園型墓地や芝生の墓地によく似合い、明るくて格調のある雰囲気が好まれています。

下部の台石は大きいものを下台、その上のものを中台と呼びます。
洋型墓石は墓石が横長なので、文字や図案の彫刻がしやすいのも特徴です。

洋型墓石のお値段の相場は安いもので約30万円~となっていますが、こちらも平均価格は100万円を超えます

デザイン墓石

デザイン墓石は、オリジナリティを出したいという方に人気です。
オーダーメイドで希望のデザインを叶えることもできます。

シンプルな石碑にステンドグラスやオブジェをはめ込むなど、その発想はとても自由です。
生前の趣味や嗜好を反映させることで、世界に一つだけのお墓が実現します。
デザイン墓石のお値段の相場は安くても約50万円~となっており、和型洋型と比べても少し値段が高くなっています

近年ではデザイン墓石を専門に扱う石材店もあります。
興味のある方は資料を取り寄せてみるのもおすすめです。

石材の種類

お墓

墓石の値段は、その形状だけでなく石材の種類によっても大きく異なってきます。
ここでは、ふだんはなじみのない石材の種類について、わかりやすくご説明します。

原産地による種類の違い

墓石に用いる石材は、日本産のものと外国産のものがあります。
主な3つの産地は、次の通りです。

日本産

国内の各地からさまざまな種類の石が採掘されています。
日本産の石は、柔らかい種類の砂岩から、とても硬いことで知られる花崗岩(かこうがん)まで、多岐にわたります。

外国産のものに比べると値段は高く設定されていますが、安定した高い品質なので加工のしやすさは最高です。

中国産

中国産の石のいちばんの魅力は、日本産に比べて安値で流通されている点です。
これは中国産の石は、日本産の石と比べて現在もかなりの量が産出されていることが多いからです。

白い御影石やグレーの御影石など、日本産の石によく似ていることも特徴です。

インド産

インド産の石は、古くから輸入されています。
石の種類としては、黒御影石が豊富に採掘されます。
近年では、緑系や赤系の御影石にも人気が出ています。

インド産の石は、表面の模様(石目)の美しさが特徴です。
インド産の石は安価なものだけでなく非常に高価なものも多く、クンナムなどの最高級の石も産出されます。

石の種類の違い

墓石で多く使用されるのが、御影石です。
御影石は、もともと兵庫県の御影村で産出される花崗岩を指す言葉でした。

現在では、産出地に関わらず高い硬度と美しさのある石を御影石と総称しています。
御影石の種類は次の4つの色合いで分類できます。

黒御影石

黒御影石は花崗岩ではなく、閃緑岩や斑レイ岩です。
とても硬質な石材で、原産地ではスウェーデン産やインド産が最高級品とされています。

優美で落ち着いた色調は、墓石を建てて数年が経過するとさらに深い色調に変化します。

白御影石

白御影石は白地に濃淡のグレーの模様が入った石です。
高い硬度をもつ中国産やインド産のものが主流です。

高級な白御影石は、吸水率と変色率が低いので安心して墓石として利用できます。

赤御影石

赤系の御影石は、もともと建築用資材として多く輸入されてきました。
現在では赤御影石は墓石用として使われるようになっています。

石目が細かいものから粗いものまで、赤系の御影石にはさまざまな種類があります。
インド産や中国産のものが多いです。

青御影石

青系の御影石は輸入量自体がそう多くありません。
個性的な雰囲気を出したい方におすすめです。

フランス産や中国産のものが最高級品とされていますが、採石量が不安定なため、青御影石を希望する場合は注意が必要です。

お墓の種類まとめ

お墓

お墓の種類についてご説明してきましたが、いかがでしたか?
今回、終活ねっとでは

  • お墓を建てる霊園・墓地には、公営霊園、民営霊園、寺院墓地、みなし墓地がある
  • 供養形態によって、普通のお墓、永代供養、納骨堂がある
  • 墓石の形には、和型、洋型、デザイン型がある
  • 石材の種類(原産地、御影石の色合い)によっても分類できる

といった点について、ご理解いただけたと思います。

お墓の選択は一生に一度の重要な機会です。
今回の記事を参考に、時間をかけて、後悔のない自分の理想に沿ったお墓選びをしたいものです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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