除籍謄本の取り方について詳しく解説します!

除籍謄本の取り方について詳しく解説します!

除籍謄本の取り方をご存知ですか。また除籍謄本とはどんなもので、いつ必要なのかお分かりでしょうか。謄本の名のつくものは意外と面倒に感じるかもしれませんが、ここでは除籍謄本とは何か、そして除籍謄本が必要な時の取り方について解説します。

2019-09-26

除籍謄本の取り方がわからない!

困った人々

まず質問ですが、除籍謄本とは何かご存知ですか?

もしかしたら「戸籍謄本」なら知っている、という方が多いのではないでしょうか。

どちらも、戸籍を証明する公的書類と言えますが、言い換えれば親族関係を示した身分証明書のようなものです。

戸籍謄本は何となく知っているけれど、除籍謄本はよく知らないという方のため

  • 除籍謄本とは何か

  • 除籍謄本の取り方

  • 第三者による除籍謄本の取り方

  • 除籍謄本が必要な時とはいつなのか

このように、除籍謄本がどんなもので、その取り方はどんな手順なのか、取る際に委任は可能なのか、そしていつ必要なのか大きく4点にわけてわかりやすく解説していきます。

除籍謄本ってそもそもなに?

困った人々

除籍謄本とは何か、将来に備え知っておく必要があるでしょう。

聞き慣れない除籍謄本という公的書類ですが、そもそもどんなものなのでしょうか?

戸籍を除いた謄本、と言えばそれまでですが、では謄本とはなんでしょう。

謄本とは、辞書的に言えば「内容を証明する書類の書き写し」です。

  • 除籍謄本の定義

  • 戸籍謄本との関係性

ここで、除籍謄本の基本的事項について2点解説していきます。

除籍謄本とはどういうものなのか

まず結論から言うと、除籍謄本とは、戸籍から籍が抜かれ、戸籍上に誰もいない状態を証明するための書類です。

日本には、親子や家族関係を証明するために、戸籍が作られています。

戸籍に記載されている人が、結婚離婚などで戸籍が変わる時、新たに夫婦間で戸籍が作られます。

また、誰かが亡くなればその型は戸籍から除かれますし、また戸籍に入っている人の本籍地が変わったりした際、戸籍からその人の名前は除かれます。

このように、戸籍から全ての人が除籍(籍を除くこと)され、戸籍が全て空白になった状態を証明するのが除籍謄本です。

戸籍謄本との関係性

謄本と名のつく公的書類には、戸籍謄本除籍謄本が挙げられます。

さて、その二つの書類はどう違い、どういった関係性があるのでしょうか。

まず戸籍謄本ですが、1つの戸籍に入っている方全員の証明書類です。

戸籍謄本は、別名全部事項証明とも言い、電子化され印字された証明書を特に戸籍全部事項証明書と呼んでいます。

一方除籍謄本は、戸籍から全ての人がいなくなったことを証明する書類です。

この二つの書類を使って、例えば誰かが亡くなった場合を証明する方法それぞれを紹介します。

  • 戸籍謄本:個人が死亡により除籍されたことが記載してある

  • 除籍謄本:(家族で最後の一人が亡くなり)戸籍がない状態が記載してある

以上により、戸籍謄本では家族構成とその存在を確認し、除籍謄本では家族全員が戸籍から抜けた状態が確認できます。

除籍謄本の取り方

人々

除籍謄本が何か分かった所で、除籍謄本の取り方について説明します。

  • 家系図を作るときの取り方

  • 郵送で取る場合

  • 離婚した相手の戸籍をとる場合

  • 母方の除籍謄本をとる場合

除籍謄本の使い道によって取り方が異なりますので、以上4点にわけて細かく見ていきます。
除籍謄本の取り方は知っておいて損はありません。

家系図を作るとき

家系図を作るためには、直系の家族を調べなければなりません。

そのためには、除籍謄本で戸籍があった(なくなった)家族や先祖を調べていきます。

除籍謄本は、本籍地がある市区町村役場の戸籍担当部署で請求、取ることが出来ます。

取り方ですが、役場により多少名称が異なりますが、除籍謄本請求書の類に「家系図作成のため」と理由を記載し書類を請求します。

なお、戸籍の保存期間は150年とされていますので、相応の先祖まで遡ることが出来ます。

郵送で取る場合

本籍地が遠距離にあったり、休日等の都合で役場まで足を運べない場合、郵送で除籍謄本を請求し、返信してもらう取り方があります。

郵送での取り方は、戸籍担当部署(市民課など)に次のような必要書類を郵送します。

  • 役場が定める除籍謄本の請求書(戸籍等証明書等請求書等とも呼びます)

  • 返信先の住所を確認証明する書類(運転免許証や健康保険証など身分証の写し)

  • 手数料(定額小為替又は普通為替、現金書留)

  • 返信用封筒(必要分の切手を貼る)

基本的には上記書類が中心ですが、代理人が請求する場合は委任状や代理人の身分証明書の写しが必要です。

また、請求者と除籍対象者の関係を証明する書類(原本又は写し)が必要になる場合があります。

請求方法は各市区町村で異なりますが、インターネットを使って各ホームページから請求書を入手することが出来るようになってきています。

離婚した相手の戸籍を取る場合

離婚した場合、夫や妻とは戸籍が分かれてしまいます。

両者は他人になったとはいえ、正当な理由があれば、通常と同じ取り方で除籍謄本を請求することが出来ます。

正当な理由として認められるのは、主に次の通りです。

  • 自治体など公的機関から提出を求められた場合

  • 裁判などで使用する場合

  • 国家資格者で保有、取得しなけばならない職種の方(弁護士など)

なお離婚相手は他人ですので、請求が認められるのは難しいとされています。

取り方が複雑になる場合もありますので、各関係機関に事前に問い合わせておくといいでしょう。

母方の除籍謄本をとる場合

先にご紹介したように、家系図を作る場合や、名字が違う母方家族の除籍謄本をとる場合は、通常の取り方と若干異なります。

単純な方法ですが、請求者(あなた)と母方の対象者(母の親など)との関係を証明することで請求が可能です。

具体的な方法としては、通常の請求書類に加え、請求者と対象者の関係を示す書類(戸籍謄本など)の提出で母方の除籍謄本をとることが出来ます。

第三者による除籍謄本の取り方

人々

除籍謄本は、本人やその家族でなく、第三者でもとることが出来ます(第三者請求)。

この場合は、「正当な理由」が必要です。

正当な理由には、先に挙げた離婚相手の除籍謄本を請求する際の理由もありますが、以下改めて紹介します。

正当な理由って例えばどういうとき?

第三者による除籍謄本の取り方で悩ましいのが、正当な理由があれば請求取得することが出来るということです。

第三者であっても、公的機関からの要求、裁判での使用、職業上の理由で除籍謄本が必要であれば、正当な理由として認められます。

他にも、以下のような理由で第三者請求が認められる場合があります。

  • 債務者が死亡した場合などに、債権者が貸付金の相続人を探す場合

  • 生命保険の被保険者が死亡した場合、保険会社は受取人に保険金を支払うが、受取人が死亡しており、受取人に対する相続人を特定する場合

  • 遺産相続人特定のため

なお上記の例は、戸籍謄本の第三者請求の理由とほぼ同じです。

単に「知りたい」という理由では当然認められませんが、市区町村が正当な理由と認めれば取得出来ます。

除籍謄本はどういう時に必要なの?

保険・相続

除籍謄本が必要になる場合ですが、まず考えれらるのが遺産相続の時です。

例えば親が亡くなった場合、相続人は配偶者または子が優先されます。

その相続人を確定させるには、故人が生まれてから亡くなるまでの戸籍を調べなければなりません。

その為には、戸籍謄本と除籍謄本を照らし合わせなければなりません。

特に婿入りした、嫁入りした、結婚したという場合は新しく戸籍が作られていますし、本籍地を変更するなど転籍していれば戸籍も変更されています。

このため、戸籍がなくなったことを証明するために、除籍謄本が必要なのです。

家族の証明

先に述べたように、除籍謄本を確認することはすなわち、家族の証明にもなります。

例えば女性が生まれたら、親の戸籍に入り、女性が子であるという戸籍は親が筆頭者である戸籍謄本で確認できます。

親が亡くなった後、女性が結婚し夫の戸籍に入れば、元々の戸籍はなくなるので、除籍謄本を基にその女性が亡くなった親の子であったことが証明できます。

このように、除籍謄本は言い換えれば、家族の証明書でもあるのです。

除籍謄本の取り方について まとめ

保険・相続

いかがだったでしょうか、除籍謄本が何か除籍謄本の取り方についてお分かり頂けたでしょうか。

  • 戸籍に誰もいなくなったことを証明するのが除籍謄本

  • 除籍謄本は本籍地がある市区町村役場の戸籍担当部署で請求し取得できる

  • 除籍謄本は、家系図を作る時、郵送、離婚した相手、母方のものも取得できる

  • 除籍謄本取得のためには正当な理由があれば、第三者も請求し取得できる

  • 家族の証明となる除籍謄本は、遺産相続の時などに使用できる

除籍謄本の取り方は、基本的には各市区町村役場で教えてくれます。

除籍謄本は遺産相続の時などに必要です。
今後に備えた一つの知識となれば幸いです。

どうしてもわからない際は除籍謄本に詳しい専門家に相談するものいいでしょう。

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