親等の数え方を知ってますか?相続時に迷わない、複雑な親等について

親等の数え方を知ってますか?相続時に迷わない、複雑な親等について

親等の数え方を正確に知っていますか?普段は何気なく数えていますが、いざ遺産相続となった場合や法律が関わる場合には厳密な数え方をするのです。妻や叔父や叔母、養子の場合などは何親等になるかご存知でしょうか?相続の時のために、親族の数え方を改めて調べてみませんか。

最終更新日: 2020年03月08日

親等の数え方を知っておきたい!

人々

親等の数え方は、日常で学ぶことはあまりないですよね。
しかし、親等について把握しておいた方が良い場面もあります。

その1つとして、相続の場面があげられます。
相続においては故人との関係や親等はとても重要になってきます。

そこで今回終活ねっとでは、親等について以下の項目を中心に解説をしていきます。

  • そもそも親等とは?

  • 直系と傍系の違いは?

  • 血族と姻族とは?

  • 親等に関係ない相続の仕方は?

  • 忌引きと親等の関係は?

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終活ねっと運営スタッフ

突然大切な人が亡くなり、相続が必要になることがあるかもしれません。
親等について事前に理解できる記事となっていますので、ぜひ最後までお読みください。

そもそも親等とは何か

人々

基本的に親等は、親族関係の遠近を表すために用いられます。
数え方としては、1親等・2親等・3親等と数え、数が小さいほど法律的に近しい親族ということになります。

親等は法律によって決められたものであり、遺産などの相続が行われる際に重視されます。
民法725条では、親族の範囲は以下のように定められています。

  • 3親等内の姻族

  • 6親等内の血族

  • 配偶者

相続においては親族であるかどうかが大きく関わってきます。
それぞれについてこれから詳しく解説したいと思います。

親等の数え方とは?

人々

では実際に親族の親等について見ていきましょう。
ここでは4親等までの親族について見ていきます。
親等を数える際は、自分を0として数えます。

親等 関係
1親等 父母・子
2親等 祖父母・孫・兄弟姉妹
3親等 曽祖父・曽孫・叔父叔母・姪甥
4親等 いとこ

兄弟姉妹は近しいように思えますが、実は法的には祖父母や孫と同じ関係になるのです。

直系と傍系という親等の捉え方

人々

親等を数える際に必要になる考え方として直系と傍系があります。

直系

直系とは[emp1]縦に一直線につながる系統/emp1]です。
両親や子、祖父母などが直系にあたります。

家系図を描いた時に、父母や祖父母のように自分より上の世代の直系を直系尊属と呼びます。
子・孫・曽孫など下の世代の直系は直系卑属と呼びます。

両親と子は直系の1親等

子を自分として中心に考えると、両親までは1世代離れているため、両親と子どもは直系の1親等となります。

祖父母や孫は直系の2親等

両親と子の場合と同じように子を自分として中心に考えると、祖父母までは両親を経由して2世代離れており、孫までは自分の子を経由して2世代離れているため直系の2親等となります。

下記の記事では、配偶者の祖父母の葬儀には参列するのかどうかについて詳しく紹介しています。
ぜひ、こちらもあわせてご覧ください。

傍系

傍系とは、直系のように縦に一直線につながる系統ではなく、両親や祖父母などの共通の始祖を通じてつながっている系統をよびます。

直系が縦のつながりであるならば、傍系は横のつながりを指します。
横のつながりを親等で表す場合は、婚姻関係にある相手以外は一度共通の始祖まで戻って世代数を数え、その後共通の始祖から相手までの世代数を数えて足します。

直系の場合と同じように、自分より上の世代の傍系を傍系尊属、下の世代の傍系を傍系卑属と言います。

兄弟姉妹は傍系の2親等  

兄弟姉妹は横のつながりになります。
兄弟姉妹の親等数は、共通の始祖である両親まで1つ戻り、そこから相手まで1世代離れているため傍系の2親等ということになります。

叔父や叔母は傍系の3親等

叔父や叔母など両親の兄弟についても傍系のつながりとなります。
両親と叔父・叔母の共通の始祖は祖父母です。
子から見て祖父母は両親を経由して2世代離れた2親等であり、祖父母と叔父・叔母は1世代離れているため、傍系の3親等となります。

結婚した相手の家族の等親は?

人々

結婚した相手の家族との等親について疑問に思ったことはありませんか?
その疑問を解決する親等の考え方に、

  • 血族

  • 姻族

という2つがあります。
その違いについて解説します。

血族とは

血族とは、あなたが結婚する前から親族として繋がっている家族のことです。
血縁としてのつながりがあり、親等の数え方は前述した通りです。
民法では、血族は6親等までを親族として数えます。

姻族とは

姻族とは、結婚によって新たに家系図に加わる家族と考えられます。
結婚によって新たに作られる家系であり、血縁としてはつながっていなくても、新たな親等として血族と同じように数えます。
民法では、姻族は3親等までを親族として数えます。

婚姻関係にある配偶者は親等に数えない

人々

前の項目で、配偶者の家族は姻族として血族と同様に数えるとご説明しました。
しかし実は、婚姻関係にある配偶者は親等に数えません。
なぜなら、配偶者は等親の考え方において本人と同等に扱われるので、親等としての数え方はしないのです。
相続や法律の扱いとしては、最も重視される相手であり、相続に際しては遺言がなければ基本的に最も多く分配されます。

姻族も親族表をつくると明確にわかる!

どこまでが親族で何親等なのかというのは、言葉だけではなかなか理解しにくいものです。
親族表として図解に書き起こすとわかりやすくなります。
もし配偶者が亡くなった場合、遺産がどのように配分されるのか確認しておくと良いでしょう。

配偶者の兄弟は何親等?

配偶者の兄弟は、血族ではなく姻族として数えられる2親等として扱われます。
配偶者は自分と同じと考えられるので、親等としての数え方は自分の兄弟と同じとなります。
血族と姻族の違いはありますが、配偶者の家族も家系図に加わり同様に親等を数えます。

養子はどういう扱いなの?

人々

これまで、血縁関係のある親族や配偶者の親族の親等の数え方について見てきましたが、養子は一体どういった数え方をするでしょうか?

養子縁組の2つの方法

養子は法律上実子と同じように相続する権利があります。
しかし、養子縁組の方法によって実の親との関係が変わってくるので、要注意です。
養子縁組をする方法として、

  • 特別養子縁組

  • 普通養子縁組

法的には以上の2つの方法があります。
それぞれご説明します。

特別養子縁組

特別養子縁組の特徴は、子どもと実の親との法律的な関係をなくすということです。
実子ではなくなるので、実の親との相続はなくなります。

普通養子縁組

普通養子縁組は特別養子縁組とは違い、実の親との法律的な関係は保ったままの養子縁組になります。
養子縁組をした家族とも法律上家族として扱われますが、実の家族との関係も法律上残ったままになります。
この場合、血縁関係のある実の親族の相続に関わることができます。

養子の血族関係を考える2つの種類

相続を考えるときに、民法によって相続できる親等が決められていますことはすでにお話しました。

この場合、養子となった本人からみて2種類の血族ができるといえます。

  • 自然血族

  • 法廷血族

それぞれの血族の意味と相続の権利についてお話します。

自然血族

自然血族とは、実際に血のつながっている血族の事を指します。
実の親子や祖父母・兄弟姉妹などを指します。
普通養子縁組を受けた場合は、自然血族との相続の権利も有することができます。

法廷血族

法定血族とは、養子縁組をおこなった家族の事を指します。
養子になった子と養子にとった親との関係を法定血族と呼び、自然血族とは別の関係であることを区別しています。
重要なのは、養子と言っても相続や心理的には自然血族と同様に扱われることです。

異母・異父兄弟はどうやって表す?

人々

母親が違う場合は異母兄弟、父親が違う場合は異父兄弟と呼びます。
また、親等表に書き込む場合は特に分けることはなく書き込みます。

片親が違くとも2親等

片親が違っても、兄弟姉妹として扱われます。
片親が違う場合であっても、親を経由して親等を数えるので、2親等となります。

半血親族となる

半血親族とは、兄弟の中で父親か母親と血が半分だけつながっている相手を指す法律用語です。
半血兄弟は異母兄弟・異父兄弟を指す言葉であり、一般的な用語ではありませんが、相続の問題になった時には知っておくとより話が通じやすい場合もあります。

婚外子はどういう扱いになる?

異母兄弟と養子と共に、相続の際には婚外子も問題になりがちです。
相続の際にはその婚外子が摘出子なのか非摘出子なのかによって、扱いが変わります。

嫡出子とは何か

嫡出子とは婚姻をした両親から生まれた子供のことです。
婚外子となる摘出子内でも、両親の婚姻と離婚のタイミングにより、2つのパターンに分かれます。

  • 推定される嫡出子

  • 推定されない嫡出子

推定される、されないは父親が法律的に親として定められるかを表します。
父親の相続をできるかできないかに関わりますので、それぞれご説明したいと思います。

推定される摘出子

推定される摘出子とは両親が婚姻中もしくは、離婚後300日以内に生まれた子を指します。

実際に父親の血をひく子供だと推定される嫡出子であることが重視されるため、もし妻が子供の実の父親ではない人と結婚したとしても、子供には離婚した元夫が父親として法律的に認定されます。

推定されない摘出子

推定されない摘出子とは、婚姻が成立してから200日以内に生まれた子をさします。
子どもの妊娠の時期に婚姻関係がなかったということで、父親が誰なのかという事が法律上わからないことになり推定されない嫡出子となってしまうのです。

非摘出子とは何か

非摘出子とは、婚姻をしていない、もしくは婚姻をする予定もない男女の間に生まれた子を指します。
非嫡出子は認知されるかされないかによって大きく立場が変わります。
書類上、母親の戸籍に記載され、父親の欄は空欄として登録されます。

非嫡出子の相続の分配

認知されているのか、認知されていないのかによって、相続の分配が大きく変わります。
非嫡出子であっても認知されていれば、相続することが出来ますが、相続される金額が嫡出子の半分とされていました。
しかし、現在は法律の整備が進み、嫡出子と同等の相続が認められ始めています。

相続するには養子縁組が必要

相続の際には、遺言や亡くなった方の意思が明確に記されていない場合、民法の親等に沿って相続の配分が決められます。
そのため、非嫡出子への適切な相続を行うためには、養子縁組をして法律的に親族だと認められる必要があります。

遺言書はどんな考え方?

人々

これまで相続の際に親等の考えが必要である事をお話してきました。
しかし、民法で定められた分配方法ではなく、特定の個人や団体に遺産を残したいという方もいるでしょう。

その場合には遺言を書くことが第一です。
では、遺言はどのように書けば良いのでしょうか?
その遺言を記す方法には3種類あります。

  • 公正証書遺言

  • 自筆証書遺言

  • 秘密証書遺言

それぞれにいい点があり、どの遺言書を使うかは故人の好みによって分かれます。
3つの証書遺言について解説いたします。

公正証書遺言

公正証書遺言は、遺言の効力を必ず発揮したい場合に、最も確実な遺言作成方法です。
公証役場という役所にいき、その場で公証人の立ち合いのもとで公正証書遺言を作成します。
証人となる方を本人以外に2人連れ、公証人の前で本人が遺言内容を伝えることで、公証人が遺言を文字にしたためます。
作成に手間はかかりますが、遺言の執行を速やかに行うことができるという利点もあります。

自筆証書遺言

最も手軽に作成できる遺言です。
しかし、注意ポイントとしては、法律で定められた要件を満たしていないで無効とされるケースが数多くあるので、注意が必要です。
また、遺言の内容が様々な受け取り方ができる表現だと、残された側の争いになるので内容や法律を随時確認し、作成する必要があります。

秘密証書遺言

弁護士などの専門家とともに作成した上で、内容は秘密にしたまま、遺言がある事を証明してもらうことができる方法です。
遺言の中身はすべて自筆なので、自筆証書遺言と同様に法律で求められる要件が押さえられていることが重要なポイントとなっています。

「終活ねっと」では、遺言や生前対策など相続全般に関するご相談を承っております。

遺言書製作に関するご相談も、もちろん行っております。
初回は無料でご相談が可能なので、相続に関して不安がある方などは、下記のリンク先をご覧ください。

親等の考えは忌引き申請にも必要

人々

これまでどういった立場の人が相続の権利を得るのかについて一つずつご説明してきました。
では、相続以外においてはどんな場合に親等を数える必要があるのでしょうか?

親等を数える必要性とは、相続以外では冠婚葬祭の時に重視されます。
親等の近い順番に結婚式席順を決めたり、お亡くなりになった方の葬儀や相続の際に重要なのです。

職場や学校での忌引き扱い

忌引きについては会社ごとによって社則で決められていることがあるので、注意が必要です。
また、学校であっても会社であっても、事前連絡によってのみ認められるケースが多いので、忌引きが必要と分かった時点で連絡をしましょう。

3親等までの親族が原則

忌引きの規定を設けている会社の中で、認められているのは、3親等までが主となっています。
また、喪主を務める場合は例外として日数を多く認められることもあります。

甥や姪は忌引きとならない場合も

甥や姪は傍系の3親等となるので、会社の規定によっては認められない場合もあるので注意が必要です。
1親等2親等の忌引きは認めていても、3親等を認めていない場合もありますし、直系か傍系かにもよる場合もあるので、社則の確認が必要です。

親等の数え方まとめ

人々

いかがでしたか?
日常で必要になることはあまりないのですが、節目となる時期で必要となる親等の数え方についてまとめました。

今回は、

  • 親等を数える際には、親等表をつくり、線の数で親等を数える方法がもっともわかりやすい。

  • 親等の捉え方には、親と子供という縦の線での血縁の繋がりを表す直系と、兄弟などを表す傍系がある。

  • 配偶者の等親は自分と同じ0であり、自分と直接血縁のある血族は第6親等まで数え、配偶者と血縁のある姻族は第3親等まで数える。

  • 養子は基本的に他の血族と同じ様に考え、非嫡出子の場合は相続できる金額は嫡出子の半分になる。

  • 遺言書には工程証書遺言・自筆証書遺言・秘密証書遺言の3つがある。

  • 3親等までの親族の場合に忌引き申請ができる場合が多い

といったことをお話しましたね。

親等の考えはおめでたい時にも必要とされますが、主にお葬式や相続の時に必要となります。
いざというときに慌てないためにも、親等の数え方や相続上での扱いについて覚えておきましょう。

この記事が参考になったならば幸いです。

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