介護保険の単位の計算を詳しく解説!医療保険の点数と近い?

介護保険制度がどんなものかご存知ですか?名前を知っていても内容や点数・単位計算の仕方を知っている方は少ないでしょう。医療保険の点数との違いとは?今は関係ないかもしれませんが、ご自身やご家族の介護が必要になる前に、介護保険の単位について学びましょう。

目次

  1. 介護サービスにおける点数って?
  2. 介護保険と医療保険の違い
  3. 「点数」は医療サービスにおける考え方
  4. 点数と違う?介護保険の「単位」とは?
  5. 介護保険サービス料の計算方法
  6. 介護保険と単位数についての疑問
  7. 介護保険と単位について
  8. 終活の専門家に相談してみよう

介護サービスにおける点数って?

介護

高齢化の進む日本では、今後ますます介護保険を必要とし、利用する人が増えていくことが考えられます。

「介護なんてまだまだ先の話」と考えている方も、ご両親やご家族のことを含めて考えると、介護問題に直面するは遠い未来の話ではないかもしれません。
今のうちから介護保険について知っておくと、いざ介護が必要なときに慌てずに準備を進めることができますよ。

さて、現在の介護保険制度では、「単位」というのが大切な概念になります。
なんとなく名前や意味を知っていても、詳しく知らない方も多いのではないでしょうか?
介護が必要な度合いによって、割り当てられる単位が決まっていて、その単位の範囲内で介護サービスを受けることができるのです。
また、医療保険における「点数」との違いはあるのでしょうか?

これから、その介護保険と単位について解説していきたいと思います。

  • 介護保険と医療保険との違い
  • 介護保険の「単位」とは?
  • 介護サービス料金はどのように計算するの?
  • 介護保険利用にあたっての注意点

この4点を中心に、介護保険と単位について詳しく見ていきます。
いざとなったときに混乱せずに介護サービスを受けれるようにするために、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
介護保険の仕組みを理解して、うまく利用しましょう。

介護保険と医療保険の違い

介護

まずは、介護保険とは何かを解説していきます。
介護保険の他に、医療保険というものがあります。
もしかすると、医療保険のほうが聞き馴染みのある方が多いかもしれません。
この2つの違いを確認していきたいと思います。

介護保険

介護保険とは、病気そのものに対しての治療ではなく、[emp2介護が必要になったときに備える保険制度[/emp2]です。
病気や高齢が原因で介護が必要なときに保障される制度ですので、保険料は40歳以上の人が納めることになります。

誰でも介護保険を使用することができる訳ではなく、使用できる人は以下の通り決まっています。

  • 40歳以上の人が国の定める「特定疾病」を理由に要介護状態になると、その度合いによって介護保険を使うことができる
  • 65歳以上の人は何の病気かを問わず、要介護状態になると、介護保険を使うことができる

逆に言うと、40歳以下の若い世代は保険料を支払う必要がありませんが、たとえ介護が必要になっても、介護保険制度を使うことができません
また、「要介護状態」と一口に言っても、その人の健康状態によってどんな介護がどのくらい必要なのかというのは違ってきます。

介護保険を使うためには、まず要介護認定を受けないといけません。
その度合いによって単位が定められ介護サービスを受けることができるのです。

医療保険

一方の医療保険は、保障の対象が全国民になっています。
病気や怪我に備えて、収入に応じた保険料を支払います。
もし、医療サービスを受けた場合には、保険から医療費を支払われます。
この公的保険には、以下のものが含まれています。

  • サラリーマンが加入する被用者保険
  • 自営業やサラリーマンを退職した者がが加入する国民健康保険
  • 75歳以上の人が加入する後期高齢者医療保険
人々

治療を受けたときの負担額の割合は年齢によって違いますが、日本国民全員が受けることのできる保険サービスです。
また、介護保険が単位で換算されるのと同じように、医療保険は「点数」で換算されます。

こういった公的な医療保険の他に、民間の保険会社が販売している保険もあります。
こちらは入院や手術といった高額な医療サービスに備える保険です。
民間の医療保険では、もちろん契約した人だけが受けることができるのです。

「点数」は医療サービスにおける考え方

よく勘違いされるのが、医療サービスにおける「点数」と介護サービスにおける「単位」を一緒にして覚えてしまうことです。

人々

「点数」とは、もともと医療で使われる概念です。

介護保険では、医療保険において「点数」にあたるものを「単位」と呼びます。
次の章からは「点数」ではなく、「単位」という言葉を使って説明していきたいと思います。

点数と違う?介護保険の「単位」とは?

介護

それでは早速、介護保険の「単位」について解説していきます。

地域の人件費・物価の違いを考慮した考え

介護サービスの上限はなぜ「単位」という言葉を表現されているのでしょうか?
これは、医療における「点数」とも同じことが言えます。

日本は各地域によって人件費や物価の違いがあり、全国で画一的な金額にしてしまっては生活水準が違うのにも関わらず同じ金額を払うことになってしまうと、サービスを受けたくてもお金がないために受けたいサービスを受けられなくなってしまう人がでてくるためです。

医療・介護ともに全員が必要とするサービスの不平をなくすためなのですね。

また、医療保険が「点数」であり、介護保険が「単位」で計算されるのはそれぞれの違いを明確にするためだと言われています。

通常1単位は10円

基本的には、1単位が10円ですので、単位数に10をかけた数値が介護サービスにかかる費用です。

地域区分により20~3%の上乗せで支払い

住んでいる地域の物価によって区分が設けられていて、通常の1単位10円から、20~30%上乗せで支払いを求められます。

地域区分の上乗せが適用される地域は多くあり、1~7等級とその他の地域に分かれています。
その中でも1番上乗せの割合が高い東京23区の特別区では、最も高い場合で1単位当たり11.4円ほどとなります。

サービスコードについて

サービスコードとは、介護の種類と項目ごとに付けられている数字のことです。
各都道府県ごとにサービスコードの一覧表が作られており、それぞれの介護サービスが何単位分に当たるのかを表しています。

同じ内容のサービスでも、そのサービスを行う人数や時間帯によって必要単位数は変わっていき、サービスコードには必要単位数が定められています。

介護度で月ごとのサービス利用量を決める

利用できる介護サービスの上限は、介護が必要な度合いによって次のように決まっています。
ひと月に利用できる単位は、介護度によって以下の通りになります。

要介護116,580単位
要介護219,480単位
要介護326,750単位
要介護430,600単位
要介護535,830単位
要支援14,970単位
要支援210,400単位

この最大単位数分は、1割負担で介護サービスを受けることができるのです。

サービスにより利用単位数を変える

上記で表した単位数の上限を超えなければ、介護を1割の負担で受けることができます。
65歳以上で一定の所得がある人は2割負担になることもあります。

また、どんな介護サービスを利用するかによって必要単位数が変わります。
例えば、訪問介護で1日介護を行ってもらうのと、施設介護で1日分だけ割り出して単位数を計算しても施設介護の方が単位数が必要になります。
単位=金額と考えると、受けたサービスによって金額が変わると考えるとわかりやすいですね。

介護保険サービス料の計算方法

介護

先ほどまでは、介護保険のサービス料について「単位」や介護度による上限などを説明してきました。
ここからは、具体的にサービス料自己負担額の計算の仕方を解説したいと思います。

単位を利用し、サービスの利用料を決める

まずはあるサービスを受けた場合の、利用料を算出してみたいと思います。

使用単位数の1割を自己負担

所得によって2割負担の方もいらっしゃいますが、ここでは全て1割負担として計算していきます。

例:デイサービスで800単位を使う

例えば、デイサービスで月に800単位を利用する場合・・・
介護報酬と自己負担額の計算は、

(サービスごとの単位数) × (1単位の単価=標準で10円) = (介護報酬) であり、その介護報酬の1割が自己負担額です。

標準の10円で計算するならば、介護報酬は8,000円となります。
自己負担額は介護報酬の1割ですので、800円です。

地域別に違う支払い金額

次に、地域区分を考慮して計算をしてみます。
1番高い20パーセントの上乗せがある、東京23区の特別区に住んでいる場合を考えます。

例:実際の計算方法と自己負担額

東京23区の方が、デイサービスを月に800単位利用した場合・・・

800(単位) × 10.90円(地域加算) × 10パーセント(1割の自己負担) = 872円

つまり、1単価が10円の地域よりも、自己負担額は72円高いことになります。

介護保険と単位数についての疑問

介護

これまで、介護保険の単位数と介護報酬や自己負担額の算出方法を説明してきました。
ケアマネージャーに相談して、ケアプランを作ってもらい、介護度の上限を超えないようにすることが1番大切ですが、事前に知っておいたほうが良いこともあります。

ケアプランを作るうえで多くの方が疑問に思うことを、先にお伝えしたいと思います。

超えた単位分は全額自己負担

先ほどから、介護度によって使える単位数の上限が設けられていることを説明してきました。もしも、この上限を超えるサービスを受けたいと思ったときは、どうしたら良いのでしょうか?

もし上限を超えてしまったら、超えた単位分はすべて自己負担となります。
超えない分は1割負担ですので、急に自己負担の金額が増えてしまうことになります。
上限を超えるサービスが必要な場合には、次のことを確認しましょう。

  • 介護度が見合っているのか?介護認定を受け直す必要がないか?
  • サービスの内容を再検討して、必要のないものを削れないか?

もし、認知症が進んでいたり、以前よりも体が不自由になっていたりするのであれば、より高い介護度の認定が必要になるかもしれません。
その場合には、介護認定を受け直して、現状に見合う介護度になれば利用できる上限単位数が増えることになります。

2つ目のサービス内容の再検討に関しては、最も必要なサービスを優先することで、重複するサービスを削ることが可能かもしれません。
担当のケアマネージャーに相談することをおすすめします。
介護サービスを受けるとき、ケアマネジャーとの相談はとても大切です。

居宅サービスと施設サービスの違い

介護サービスには、大きく2つに分けて「居宅サービス」と「施設サービス」があります。

居宅サービス(訪問介護)について

介護

居宅サービスの中で最も多く利用されているのが、ホームヘルプサービスです。
介護福祉士やホームヘルパーが直接家に訪問し、食事・排泄などの介助を行ったり、掃除や洗濯などの家事の手伝いを行ったりします。

施設サービスについて

介護

一方の施設サービスとは、主に介護老人福祉施設や介護老人保健施設などで行われるサービスのことです。
前者は介護サービスを行い、後者では介護サービスに加えて医療面でのサポートも行っています。

間違えやすいデイサービスと有料老人ホーム

介護サービスというと、「デイサービス」と「有料老人ホーム」という名前を聞いたことがある方が多いのではないでしょうか?
この2つの違いをご存知でしょうか?

デイサービスを利用できる方は、基本的には居宅に住みながらの生活が可能な方ということになります。
つまり、自分で歩くことが可能であり、介護職員の介助が少なくて済む方が多いです。
一方で、老人ホームに入っている方は、居宅での生活や家族のお世話が難しい状態の方がほとんどです。
寝たきり状態だったり、認知症の症状がより重症の方が多いのです。

デイサービスと老人ホームではレクレーションなどの種類なども違ってきますので、必要な介護の度合いによってどちらを利用するのが適当なのか判断する必要があります。

介護保険と単位について

介護

いかがでしたか?
今回は介護保険と単位[や、それに基づく負担金額の算出方法についてお話してきました。

  • 介護保険と医療保険の違い。介護保険は40歳以上の人が対象だが、医療保険は全国民が対象。サービスが介護保険では「単位」医療保険では「点数」で算出される。
  • 介護保険を使うには、まず介護認定を受けて、ケアマネージャーにケアプランを作成してもらう。
  • 介護保険には単位が記されているサービスコード表があり、介護度によって保険適用になる単位数の上限が決まっている。
  • 基本的には、1単位10円。上限までは1割の自己負担額でサービスを受けられる。
  • 地域によって金額の調整があり、「単位×地域加算×10パーセント」で自己負担金額を算出できる。

介護保険は「単位」、医療保険は「点数」という考え方でサービスの概算が行われていることがわかりました。
単位とは地域所得やサービスごとの差をなくすために考えられた仕組みであり、そのために平等な介護サービスが得られるようになったんですね。

介護問題が直前に迫る前に、介護保険制度について知っておくと、いざというときに焦らなくて済みます。
ぜひ、この記事を参考に介護について考えてみてください。

終活の専門家に相談してみよう

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