お墓と仏壇はどう違う?両方必要?相続は?

皆さんの周囲にはお墓と仏壇両方ございますか?またこれからの備えとして、お墓と仏壇を準備されようとしている方はいらっしゃいませんか?お墓と仏壇は両方必要なのか、相続すべきなのか皆さんの疑問にお答えします。

目次

  1. お墓と仏壇どちらも必要な意味は何?
  2. お墓と仏壇の違いとは
  3. お墓と仏壇へどんなものをお供えすべき?
  4. お墓と仏壇にかかる費用とは?
  5. どちらに重きを置くべきか
  6. お墓と仏壇の相続とは
  7. お墓の相続ができない場合
  8. 仏壇を相続できない場合
  9. お墓も仏壇も”閉眼供養”を行うべき
  10. 供養がきちんとできる相続を
  11. お墓と仏壇の意味と相続まとめ

お墓と仏壇どちらも必要な意味は何?

故人が供養されている身近な場所と言えば「どこ」を思い浮かべますか?
恐らく、お墓と仏壇と答えられる方が多いのではないでしょうか。

しかし、近年の核家族化が進む中で、特に都市部ではお墓も仏壇も持たない家庭が一般的になっています。

先祖代々のお墓や仏壇をもっているから安心。
そんな風に思っている方も、お子様やご兄弟がこれからもお墓を絶対に継いでくれるという保証はありません。
現在、自分や大切な方が入る予定のお墓や仏壇がない方は一層悩んでしまうのではないでしょうか。

そこでお墓と仏壇、どちらも必要な理由ってなんだろう?
そんな風に考えたことがある方もいるでしょう。
そもそもなぜお墓とお仏壇2つも供養する場所が必要なんでしょうか

本記事では、お墓と仏壇の必要性について、下記の点に注目しながら解説していきます。

  • お墓と仏壇の違い、およびそれぞれの重要性
  • 「相続」できないお墓と仏壇
  • 閉眼供養(へいがんくよう)すべきお墓と仏壇
  • 承継や相続のあり方

供養方法が多様化している現在、お墓と仏壇その両方の持つ意味について解説していきたいと思います。

これから先必ず考えることが必要になる、大切な人の供養方法について考えるきっかけになると思いますので、ぜひ最後までお読みください。

お墓と仏壇の違いとは

お墓と仏壇はどちらも亡くなられた方を祀り、供養する場所です。
では皆さんは、その根本的な違いについて改めて説明できるでしょうか?

  • お墓と仏壇それぞれが納める対象
  • 故人の感じ方における違い

ここでは上記2点に注目しながらお墓と仏壇の違いについて解説したいと思います。
お墓と仏壇の違いとは一体何なのでしょうか?

納める対象物の違い

お墓

お墓にせよ仏壇・位牌にせよ、故人が祀られていることに違いはありません。
しかし、各々で納められる「形」が異なるのです。

お墓

寺院にある墓地や霊園など、基本的に屋外にあるお墓には故人の遺骨が埋葬されています。

現在の一般的に普及しているお墓では、通常火葬された遺骨が骨壺に入れられ、お墓の納骨棺に納められています。
遺骨をお墓に納める理由としては、昔から伝え続けられているように「人は亡くなったら自然に還る」ことを実践する形で、遺骨は自然に近い屋外のお墓に埋葬されるのだとされています。
現在では屋内墓地など様々な形式のお墓がでてきましたが、本来は自然に還すために屋外のお墓にいれるのですね。

また、墓地や霊園などではお墓を管理する場所のルールに則らなければなりませんが、お墓を管理できる場所によっておは副葬品(ふくそうひん)という故人の遺品をお墓に一緒に納めることができる場合があります。

仏壇と位牌

仏壇は、通常の場合位牌と共に室内に置くことで故人の魂を祀ります。

ご家庭に設けることがほとんどですが、寺院などに置いてもらえる場合もあります。
仏壇へ位牌を納めるという行為は、仏教的には故人が仏の弟子になるということを表しています。

「成仏してほしい」という言葉の通り、「故人が仏に成る」ために現世では仏壇に位牌を納めるのです。

故人(仏様)との距離の違い

仏壇

葬儀が行われる際には、自分と故人との関係性を改めて見つめなおし、故人について考えるきっかけになるのではないでしょうか?

葬儀だけでなく、お墓に参拝に行った際、または位牌がある仏壇に向かって手を合わせるときにも、同じような感覚になることがあるかもしれません。

ここで、お墓に参拝に行くことと、仏壇で供養をするということ、それぞれにおいての故人との距離について考えていきたいと思います。

お墓

故人を偲んで供養するためには、自宅から場所が遠いにしろ近いにしろお墓まで行くには多少の時間がかかることがほとんどでしょう。
お墓には、「わざわざ」行くのでしょうか、それとも「好んで」行くのでしょうか。

毎日お墓に行く方はほとんどいないと思いますが、お盆や命日などにお墓にお参りに行くことは、故人を思い出す節目になります。

よって、お墓は故人を思い出するための場所であると言えるでしょう。

仏壇と位牌

一方、お家にある仏壇と位牌はどうでしょうか。

既に自宅に仏壇がある方は、仏壇に手を合わせたり線香をあげることが日常的になっていませんか?
または、お水やご飯など、お供え物を日ごと変えるなどしていらっしゃるのではないでしょうか。

こうした仏壇に向かってする行為をすることで、故人の存在が非常に身近に感じることができます。

仏教的に位牌は故人そのものであると解釈されていますので、仏壇への供養は故人の存在を強く意識することが出来ると言えるでしょう。

お墓と仏壇へどんなものをお供えすべき?

お墓と仏壇の違いについてお話しましたが、お墓と仏壇にはどんなものをお供えすべきなのでしょうか?

基本的には故人の好きだった花や食べ物をお供えするのが好ましいです。
しかし、外にあるお墓へのお供えは、お参りにいったらそのまま持ち帰るようにしましょう。

また、季節によっては暑さで食べ物等のお供え物がすぐにダメになってしまう場合も多いです。
気温や場所のことも考えてお供えを考えましょう

以下の記事では、お墓と仏壇のお供えものについて詳しく記載しています。

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お墓と仏壇にかかる費用とは?

お墓を一基建てる費用は、お墓のそのものだけでなく墓地や手続きにもかかります。
一方で、仏壇にはそのものの費用に設置の金額まで含まれることが多いです。

以下の記事ではお墓の費用について詳しく記載してあります。
費用について特に興味のある方はどうぞご覧になってください。

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どちらに重きを置くべきか

これまで、お墓と仏壇の違いについてご説明しました。
では、お墓と仏壇どちらがの方が重要で、どちらを大切にしたらいいのでしょうか。

結論から言えば、どちらが大切かの優劣はありません。

経済的側面で一般的に考えれば、お墓を建てる方が経費がかかりますし、仏壇は安価に済みます。
しかし、お墓も仏壇どちらに関しても重要なのは、供養する方が供養したいと思う気持ちです。

お墓や仏壇を建てることに経済的負担を感じる場合には、自分の生活が苦しくなってまでも設けるべきか、故人が何を望んでいるのか考えてはいかがでしょうか。

答えは人によって違います。
ご自分と故人の関係、性格を考えた上で、どんな供養方法を選べば良いのか答えをだしましょう。

お墓と仏壇の相続とは

ご両親や配偶者の死後に「遺産相続」が行われるかと思います。
そんな時に、どんなものを相続するのかご存知でしょうか?

例えば親御さんが亡くなられた後、相続の権利がある配偶者や子は、遺産として家屋や土地などの不動産、貯蓄や株券など現金となるもの、また車などの動産も相続の対象になります。

一方で、お墓や仏壇は相続というカテゴリーで継承されるものではありません。

お墓は、「承継する(引き継ぐ)」ものであることをまずご留意下さい。
詳しく言うと、お墓や仏壇は民法で「祭祀財産(さいしざいさん)」という所有権を承継するものと定められいます。

では、もしあなたが承継者となった際に相続することが難しい場合にはどうすれば良いのでしょうか。

お墓の相続ができない場合

お墓

様々な理由によりどうしてもお墓の供養ができない場合には、近年新たなお墓の在り方として普及しつつある永代供養をお願いするという方法があります。

寺院や霊園などに永代(半永久的に)に渡って代理で供養をしてもらうことを、永代供養と言います。
永代供養すると、個人のお墓は無くなり、共同墓地などで遺骨が管理されます

この時、永代供養代を支払った永代供養者の権利というものは、相続の対象とはなりません。
一度永代供養をしてしまえば、お墓の相続について悩むことはなくなるでしょう。

しかし、永代供養で一度お墓を取り壊してしまうと、あなた本人やお子様の入るお墓を一から探す手間やそれ以外にもいくつかのデメリットが生じます。

永代供養について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

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仏壇を相続できない場合

さて、では仏壇の相続はどうでしょうか。

先に述べたように、仏壇も祭祀財産に当たるので、民法の規定により相続は出来ません。
ご家庭にある仏壇は、購入した方が亡くなられたとしても、常にあるものとして引き続き丁寧に祀っておくのが一番良い手段と言えるかもしれません。

しかし、様々な事情で承継者がいなくなり、処分しなければならないときには仏壇を処分しなければいけません。

そんなときには、

  • お焚き上げ(おたきあげ)
  • 仏具店等での処分、引き取り

この2つの方法で仏壇を処分してもらうことができます。
順に見ていきましょう。

寺社・霊園でのお焚き上げ

お焚き上げという仏教行事をご存知でしょうか。
これは、寺院や霊園で仏壇を燃やして供養し、処分してもらうことを指します。
故人が傾倒していた宗派や、お世話になった寺院がある場合にはその寺院や霊園でお焚き上げをしてもらうのが良いでしょう。

お焚き上げは、一般的には各寺院や葬儀社などを通して料金を支払い供養してもらわなければなりません。
また、多くの場合は仏壇をご自身で直接寺院や霊園まで持ち込む必要があります。

供養費は、寺院、仏壇の大きさや遺品の種類や多さによってことなります。
例えば位牌のみなら数千円から出来ますが、1mを超えるような大型の仏壇であれば5万円以上かかる場合もあります。

仏具店での処分

寺院でのお焚き上げをする場合、多くは自分で仏壇を持ち込んでお焚き上げをしてもらいます。

一方で、仏具店では家まで引き取りをし、代理で寺院などまで持ち込んでだ上でお焚き上げ供養をしてくれる場合がほとんどです。

費用は、仏壇の大きさや種類、持ち込むか引き取るかで異なりますが、1~5万円程度と言われています。

お墓も仏壇も”閉眼供養”を行うべき

開眼供養という言葉はご存知でしょうか?
お墓や仏壇に、個人の魂を入れるための仏教行為の一つです。

つまり、お墓や仏壇には故人の魂が必ず入ってるために、お墓や仏壇を処分する際には必ず開眼供養の反対となる閉眼供養を行わなくてはなりません。

閉眼供養とは

閉眼供養とは、お墓や仏壇から魂を抜く供養のことを指します。

お墓や仏壇などの祭祀財産を様々な理由から処分しなければならない時には、魂をお墓や仏壇から貫く供養をするために、お坊さんに読経してもらい閉眼供養をしましょう。

なおこの時の費用ですが、一般的なお布施と同じく5千円~数万円かかります。

閉眼供養について詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照ください。

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供養がきちんとできる相続を

お墓

自分に万が一があった時の備えは万全でしょうか?
また、その時が来た後、配偶者の方あるいはお子様に相続する遺産の内容は把握していますか?

財産にしろ祭祀財産にせよ、遺産相続は大変手間がかかるものです。
これまで述べてきたように、お墓や仏壇の祭祀財産は一般的な相続とは違い、負担になる場合もあります。

供養も相続も、末代まで続くものとは限りません。
事前に誰が相続、あるいは承継するのか決めておくことが、最も遺族のためになる相続準備なのかもしれません。

お墓と仏壇の意味と相続まとめ

今回は、お墓と仏壇の意味と相続について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?

お話した内容をまとめると以下のようになります。

  • お墓は遺骨を埋葬し節目節目に参拝する場所で、仏壇は故人が宿る位牌を祀りより身近に感じる溜めの場所
  • お墓も仏壇も祭祀財産であり、相続するのではなく承継するもの
  • お墓をやめるときや仏壇を処分するときは、閉眼供養をすべきだということ
  • 後世に正しい供養を行ってもらうためにも、然るべき相続や承継の準備が必要だということ

以上4点に注目しながら解説してきました。

お墓や仏壇は、故人やご先祖様の供養のための場所ですが、相続という点ではなかなか難しい問題が絡むこともあります。
お墓や仏壇について考えることは、故人を悼む方法を考えると共に、自分に万が一があったときのことも考えるきっかけにもなるでしょう。

今回の記事が参考になったならば幸いです。

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