お骨拾いの箸について知っていますか?

火葬に立ち会うと、お骨拾いの時のお箸で何か不思議に思うことはありませんか?
「2本の長さが違う?」「お箸の素材に左右で違いがある」「なぜ二人でお骨拾いをするのか」
そんな疑問を感じたことがあると思います。
実際に自分がする場合に、マナーがわからずに戸惑ってしまうことがあると思います。
この記事で、そんな疑問に全部答えていきたいと思います。
その他にも箸に関する様々な日本文化を紹介していますので、最後まで読んでみてください!
終活ねっとでは東京・千葉・埼玉・神奈川の方々を対象に、葬儀の値段見積りやいざという時の為に電話対応も無料で承っています。
終活ねっとが運営する「親切なお葬式」
「親切なお葬式」では、追加料金不要の低価格なお葬式プランを提供しております。
火葬のみ
税込139,800円
告別式のみ
税込337,800円
お通夜と告別式
税込487,800円
一般的なお葬式
税込637,800円
明確な料金体系
お葬式に必要な品目が全てプラン料金に含まれているため初めてお葬式を執り行うという方にも安心してご利用いただけます。
親切な電話対応
担当スタッフが丁寧に電話対応致しますので、安心してご依頼いただけます。
お骨拾いのマナー
火葬場でのお骨拾いには、マナーがあります。
係の人がご説明をしてくれますが、ふと「なんで?」と思うことがありますね。
お骨の拾い方、箸の使い方などをご説明いたします。
お骨の拾い方
火葬が終わると親族らが集まり、ペアを組みます。
地域により違いが見られますが、ここでは一般的な方法をご紹介いたします。
基本的には、喪主の方が最初に拾骨します。
喪主の方が、ご遺骨頭部に骨壺を持って立ちます。
ペアになった方々でそれぞれ箸を持ち、お骨拾いします。
お骨拾いは、足から順番に拾っていきます。
最後には再度、喪主様や遺族の方同志ペアで喉仏を拾います。
箸渡しの仕方
こちらも地域により違いが見らます。
そもそも、お骨拾いの「箸渡し」には意味があります。
箸渡しの本来の作法は、箸から箸へと渡すことです。
故人が三途の川を無事にわたることができるように、親族らが心を込めて箸から箸に渡す(彼岸へ渡る)お手伝いをしていると伝えられています。
箸渡しは、ペアでお骨拾いをします。拾い方には地域で違いが見られます。
お骨をお箸で拾い上げる時に、ペアの方と同時に拾い上げる方法と、一人の方がお骨を拾い、ペアの人に箸でつかんでいるままの状態で渡す方法(箸渡し)とあります。
ほとんどの場合、二人でお骨拾いする方法が取られています。
仮に失敗して落としても、落ち着いて指示に従ってください。
同じお骨を拾うのか、別の物を拾うのか、係の人の指示に従いましょう。
ペアで組むときはなかなか難しいものです。掴む力・スピードを合わせる努力をします。
拾う順番
お骨拾いは、喪主を含めた遺族から始まります。
その後の順序としては、近親者、そして友人知人という順番になります。
近親者でも血筋に近い方が優先されますが、基本的には順序の基準はありません。
男女一組で?
箸渡しでは、男女ペアで組むケースがあります。
指示があった時は、男性が左側、女性が右側で一緒に拾うか、箸渡しをします。
最後の方で、ペアが組めない時は、誰かが2回目のペアを組んであげましょう。
お骨拾いで使う箸に関するあれこれ
お箸の素材に違いや、長さの違いは何故あるのでしょうか?
地域により違いもありますが、基本的に拾骨には、違え箸を利用しています。
長さ・材質が違うのは何故なのか
お骨拾いの箸は、竹と木のお箸のセットになっていることに気が付かれることでしょう。
これには意味があり、孔子によって伝えられた「親の遺骨を兄弟が相争って挟みあうのは、考のはじまりなり」が起源と言われています。
その他にも、「食事時の箸では良くないので違え箸にする」「箸の違いにも気が付かないほど動転している」といった説もあります。
歴史的な流れ
日本では、古くから土葬が一般的で、火葬に変わってからお骨拾いは始まっています。
歴史的には新しく、日本の文化とも言えます。
古来の日本で火葬した場合でも、お骨を拾うのに儀式的なものはなく、葬儀社が作った可能性が大きいです。
仏教的にはお釈迦様が、自分の舎利を供養するように言われたと伝わっていますので、日本ではその言葉を利用したのではないかと言われています。
その他の箸に関する日本文化
他にも葬儀に関わる日本の文化をご紹介いたします。
他国ではあまり見かけない儀式がありますね。
死水
通称「末期の水」と言われています。
看取る時に飲ませる水と、葬儀の時に近親者で含ませる死水があります。
樒の葉等も用いて含ませてあげるお別れの儀式です。
死水を与える理由は、「死の直前に人は喉が非常に乾く」という説や、「相手を最後まで看病する」という説があります。お釈迦様にも末期の水を与えたとされる伝説が語り継がれています。
立箸
仏様にお供えするご飯に箸を立てる作法があります。
元々は強飯ですよ、という事を知らせるために箸を立てていました。
それがいつの間にか、仏様に備える時の作法になってきています。
参考までに、お供えするご飯を山盛りにするのは、「死の旅で、食に寂しい道のりにならぬように」という願いが込められています。
帰家祭
帰家祭とは、神式の場合に無事に葬儀が終了したことを、神様に報告する儀式を言います。
仏教の場合には見られませんが、神式では玉串奉奠を執り行います。
葬儀が終わり、通常の生活に戻ることを意味しており、直会とも言われます。
お骨拾いの箸についてのまとめ
お骨拾い時のマナーから、箸に関するたくさんの不思議な風習までご紹介しました。
また、宗派によってもいろいろな作法があります。
お骨拾いは、日本独自の文化です。
今後も葬儀時に受け継がれていくことでしょう。