お墓参りでお供えをするためにはどういう点に気をつけるべき?

毎年のお盆やお彼岸の時など、私たちは1年の中で何度かお墓参りに行く機会を持つことがあります。お墓参りといえば、お掃除をし、お供え物をして、お線香をあげて合掌するというシーンが一般的です。さて、お墓参りでお供え物をするときには何に気をつけたらよいのでしょうか?

目次

  1. お墓参りとお供え
  2. お墓参りは何をお供えする?
  3. お供え物の後始末は?
  4. お仏壇にお参りするときの手土産
  5. お墓参りのお供えについて まとめ

お墓参りとお供え

私たちは毎年何度かお墓参りをする機会を持ちます。

主な時期としてはお盆やお彼岸(春と秋1度ずつ)です。
また、例えば家族でめでたいことがあった時にご先祖様に報告するという意味でお墓参りをするという人も少なくないですね。

さて、お墓参りといえば何かしらお供え物をするのが定番ですが、そのお供え物をするときにはどのようなことに気をつけたらよいのでしょうか?

今回はお供え物についていろいろと見ていきましょう。

お墓参りは何をお供えする?

お墓

お墓参りの際のお供え物は、写真のように線香や花や果物、故人の好きだったお酒やお菓子などが一般的です。

基本的には五供を

まず、お供え物で必要なものですが、最低でも五供(ごく)と呼ばれる5つのものをお供えするのが基本的です。

五供は、香(線香)・花・灯燭(とうしょく=ろうそくに灯をともすこと)・水・飲食の五つからなります。
これらのお供えをして、数珠を手に合掌しつつ礼拝するのがお作法です。

香は、身と心を清らかにするためのもので基本的には線香もしくは抹香が使われます。
身と心を清めることで仏様や故人の魂に真摯な思いで向き合う姿勢を整えることを意味しています。

花は仏様に感謝やお礼の気持ちを示すことを意味するものです。

灯燭はろうそくに灯をともし、故人を供養することを示します。

水はきれいな水をお供えすることで、心を洗うことを意味するものです。

飲食は文字通り食べ物をお供えすることで、生かされている事への感謝を表しています。

このように、五供は単に基本的なお供え物としてだけではなく、それぞれ仏教の教えに基づいた意味があるため、たかだかお墓参りの五供のお供え物とはいってもなおざりにはできません。

なお、一般的にはこのお作法で通じますが、宗派によっては若干の違いもあるため、それらの微妙な違いにこだわらなければいけない場合は、そのお作法に準じるようにしてください。

故人が好きだったもの

お墓参りに行った時のお供え物として多いのが、故人が好きだったものをお供えするケースです。

せっかくお墓参りという機会に故人をしのぶのですから、どうせならば故人の好きだったものをお供えしたいというのが人情といえます。


おすすめなのが、故人の好きだったお酒やお菓子などで、特にお菓子についてはある程度は日持ちのするものがいいでしょう。

この点さえ守られていれば、洋菓子であっても大丈夫です。

お菓子や果物、花など

お菓子や果物、花はいずれもお供え物の定番といえます。

お菓子は先ほども書いたように日持ちがするものの他、個別包装のものの方がおすすめです。

良い例として、焼き菓子やせんべいなどが挙げられます。


また、春や秋のお彼岸であれば牡丹餅やおはぎがお供え物の定番となりますが、これはどちらにも原

料として使われる小豆が赤色で、魔除けの力を持っているとされているためです。


果物に関しては、特に見栄えの良さや華やかさのあるものがよいでしょう。


そして、花については定番とされているのが菊の花ですが、特にこの花でなければいけないという決まりはないので、春先であれば桜や桃の花を、年末年始であれば松などというように季節に応じた美しい花をお供えするのも良いでしょう。


ただし、花であっても毒を含んだものやとげのあるものなどお供えを避けるべきものがあります。

しかし、ほとんどの場合、現代のお墓参りでは故人の好きな花をお供えするため、実際はそこまでタブーとされる花はないといえそうです。

お酒やタバコなどは?

故人が好きなものがお酒やタバコだったというケースも少なくないため、お墓参りの際にお酒やタバコをお供えする人も少なくありません。

しかしこの場合、気を付けるべきことがあります。


まず、お酒についてはお供えする際に墓石にかける人がいますが、墓石が傷ついたり、汚れたりしてしまいますのでやらないようにしましょう。


そして、タバコの場合は、仏様が嫌う臭いのきついものであるため、お供えするのはお作法にそぐわない行為です。


また、タバコの火が付いたまま放置すると火事のもとになってしまううえ、ゴミの問題になって管理するお寺や墓地との間のトラブルにもなりがちです。

そのため、タバコのお供えはおすすめできないといえます。

お供え物に適さないもの

お墓参りの際のお供え物として適さないものも存在します。

代表的なものが肉や魚などのいわゆる生ぐさものや、ニンニクなどの臭いのきついものです。


生ぐさものは命を大切にする仏教の立場からすればそぐわないものですし、臭いのきついものもご先

祖様や仏様に対して失礼なお供え物です。


この点は、特にお盆の時などは注意が必要です。

というのも、お盆の時期は最も暑い時期と重なるため、肉や魚などの生ぐさものなどはすぐに腐ってしまうからです。


せっかくお供えしても腐ってしまったのでは、故人に対し失礼ですし、衛生的にもよくありません。

だからこそ、日持ちのするものであることが大切といえます。

このほか先ほど書いたようなタバコやその他の嗜好品も作法上、お供え物としては適していません。

お供え物の後始末は?

さて、お供え物について気になるのが、お墓参りの際にお供えしたものはそのあとどう処理すべきか、という点です。

ここでは、お供え物の適切な後始末の方法について見ていきましょう。

その場で食べる

最も手早く、かつ簡単な方法はその場で食べることです。

しかし、単に手早さや簡便さだけの理由ではありません。


昔からお供え物は、その場でいただくことで、「故人と飲食を共にすること」を意味しており、それが供養であるとみなされていたためです。

このため、故人をしのびつついただき、その場に残さないようにすることが大切といえます。

お持ち帰りして仏壇に

仏壇

また、お墓の前などでいただく以外にも、家に持ち帰って故人をまつってある仏壇にお供えするという方法もあります。

主に霊園などに飲食のためのスペースがない場合にはこの方法をとると良いでしょう。


ちなみにお供え物の量が多く、仏壇にお供えしきれない場合はそのまま食べても問題にはなりません。

もちろん、仏壇にお供えしたものを下げてから食べるというのでも構わないです。


いずれにしても、故人をしのびつつ飲食するようにしましょう。

処分の仕方は?

お供え物の処理の方法として、お墓の前や霊園のスペースで、または持ち帰って食すというものを紹

介してきましたが、中にはこれがはばかられるという人も少なくありません。


また、花などのように食べることのできないものについて、処分に困るという人もいるでしょう。

そのような方向けに、適切な処分の方法を書いておきます。


それは半紙など白いものに包んで、捨てるというものです。

ただし、単に処分するのではなく、特に仏壇にお供えしてあるものなどは捨てる前に一言「お供え物を下げさせていただきます」と報告をすることで、仏様にもまた故人の霊にも嫌われずに済みます。


お供えした日持ちのする食べ物を捨てたり、または内輪で食べるのもはばかられるという人は、近所
の知り合いの人などにおすそ分けすると良いでしょう。

もちろん、この場合も仏壇に一言あいさつが必要です。

地域によって違うので注意しましょう

お供え物の処分の仕方ですが、地域によっては墓前でそのままいただくという慣習があったり、または持ち帰ってみんなで食べたり、と異なる場合があります。

そして、中にはそのうちの1つが特定の方法として定着している場合もあります。


このため、地域の付き合いのことも考えるならば、その地域で定着している処分の方法を採るのが無難といえます。

まさしく「郷に入らば郷に従え」の格言の示す通りです。

お仏壇にお参りするときの手土産

お盆の時の帰省で親戚の方やパートナーの実家にお邪魔する際、手土産をどうするかで悩む方もいるでしょう。

ここでは、お仏壇にお参りする際のお供え物について書いていきます。

基本的にはお墓参りと同じ

お墓参りと同様に、お仏壇にお参りするときの手土産はどのようにすればよいのでしょうか?


基本的にはお墓参りの時と同じように、日持ちのする食べ物や、お酒のような個人の好きだったもの(嗜好品以外)、また自分の住んでいる土地の銘菓などをお供えしてかまいません。


仏壇へのお参りのときは、「こちらのお仏壇にお参りしてよろしいでしょうか?」と伝え、了解をもらうことが重要です。

そののちにお供えをするときにも同様の了解をもらいます。

お金を包むところも

仏壇へのお供え物としてお金をお供えする場合もあります。


特に初盆ではお金をお供えするのは一般的です。

また、初盆ではなくてもお金をお供えする風習のある地域や家もあるので確認が必要といえます。


ちなみにお供えする金額の相場ですが、3000円から5000円が一般的です。

のしは?

さて、お金をお供えするとなると、もちろんお金を裸のままでお供えするというわけにはいきません

ので、のし袋に入れる必要が出てきます。


のし袋には基本的には白と黒の水引が使われますが、地域によっては白と黄色の水引を使うところも

あるため、事前に調べておくと良いでしょう。


そして、のし袋への表書きですが、「御供」と書くのが最も無難です。

故人のお亡くなりの日や宗派などで気を遣う必要がなく、間違いがありません。

お墓参りのお供えについて まとめ

お墓参りの御供えについて、気を付けるべきことやお供え物の例などを見てきましたが、いかがでし

たか?


基本的には「五供」と呼ばれる、仏教の教えに基づいたものが中心になってきますが、故人が好きだ

ったものをお供えするのもおすすめです。


そして、お墓のお供え物の処分はその場でいただくなり、持ち帰るなりすれば無難ですが、地域によ

っては特定の風習が定着している場合もありますので、その場合はその方法に従いましょう。

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