墓石の処分の仕方を学んで、墓じまいや改葬の時に困らないように

近年、墓じまいや改葬をすることが多くなってきているのではないでしょうか?そのような墓石を処分する必要が生じた場合、墓石はどんな扱いになり、どのような業者に依頼して、どのような手順で処分を行うべきかについて解説します。

目次

  1. 改葬などで墓石を処分する時は?
  2. まずは魂を抜きましょう
  3. 墓石の処分業者に頼む
  4. 法律上は「産業廃棄物」
  5. 自分で処理する方法は
  6. 墓石の処分についてまとめ

改葬などで墓石を処分する時は?

近年、故郷から現在の住まいの近くへお墓の引越し(改葬)をしたり、お墓の相続人がいないため墓じまいをする人が増えています。

その場合、お墓を更地にして管理者に返還する必要がありますが、墓石の引越しを行わない場合は、墓石はどのように処分したらよいかよくわからないですよね。

故人や先祖の魂が宿る墓石の処分については、多くの人が慎重に行わなければならないと考えていると思います。

そこで、ここでは墓石の処分についてご案内します。

処分業者に頼む場合の費用から、手続きまでご紹介します。

そして個人で墓石を処分できるのかも確認しましょう。

ぜひ最後までお読みください。

まずは魂を抜きましょう

お墓建立時に魂入れ(開眼供養)を行いますが、墓じまいでは魂抜き(閉眼供養)を行った上で遺骨を取り出します。

墓石を故人や先祖の魂が宿るものから普通の石に戻す儀式として、お世話になっている宗派のお坊さんに来ていただき、供養をしていただきます。

お墓

墓石の処分業者に頼む

多くの人が墓石を自分で処分することは難しいと思います。

その場合、廃棄物処理業者に依頼することになりますが、不法投棄などが行われないようにルールに

沿った処分をしてくれる業者を探すことも一般の人にとっては難しいと思います。

その際、お付き合いのある石材店などに紹介していただき、信頼できる処理業者に依頼したいものです。

費用はどれくらい?

墓じまいとしてお墓全体の処分を依頼する場合と、墓石だけの処分を依頼する場合とでは費用が異なります。
また、お墓の状況や処理業者によっても異なってきますが、おおまかな相場は以下のとおりです。

いずれにしても、複数の業者から見積もりを取って比較検討することをお勧めします。

お墓全体の処分を依頼する場合

お墓の面積により、1平方メートルあたり10万円前後です。

墓石だけの処分を依頼する場合

小型の墓石の場合は1本3,500円から、複数の墓石の場合は1トンあたり1万円からで、交通費別途です。

法律上は「産業廃棄物」

墓じまいなどで魂抜きをした後の墓石は、一般の石材廃棄物と同様に産業廃棄物扱いになります。

産業廃棄物とは、家庭から出る一般廃棄物とは別に区分された、「産業活動により排出された廃棄物」であり、「排出者の責任で適正処理しなければならない。」と定められています。


なお、「墓石は宗教的な感情対象物であり産業廃棄物に該当しない」という考えもあり、産業廃棄物に該当するかどうかは地方自治体の判断により異なることもあります。

廃棄物管理票(マニフェスト)とは

廃棄物処理業者が墓石を産業廃棄物として処分する場合、マニフェストとよばれる書類の発行が義務付けられています。

産業廃棄物は基本的には排出者が責任を持って処分することになっています。

廃棄物管理票とは、廃棄物の内容や処分する人などを明記することで、排出者の責任の明確化や不法投棄の防止に役立てようというものです。

リサイクルの方法

墓石は、石材としては良質なものが多いため、廃棄物処理業者である程度の大きさに破砕された後、中間処理場などで再生処理を行い、路盤材や砕石などにリサイクルされることが多いようです。

自分で処理する方法は

墓石の処分は、専門の業者に依頼しないで自分で行うこともできますが、いろいろな制約があります。

  • クレーンや運搬用のトラックを用意しなければならない
  • 自分が所有する土地であっても投棄はできないため処分場に搬入しなければならない
  • 処分場に搬入するにあたり、マニフェストを発行しなければならない

これらを考えると、専門の業者に依頼するのが良いと言えます。

石材として買い取ってもらえる?

墓石は石材としては高級なものもあるため、買い取り業者もあるのではないかと考える人もいるかと思いますが、実際には墓石の買い取りを行う業者はありません。

理由としては、墓石は故人や先祖の魂の宿る場所なので、精神的・感情的に他の人(家)の墓石や庭石などにすることに抵抗があリます。

また、墓石は非常に重いものなので、クレーン車などの重機で撤去する必要があり、多額の撤去費用が発生します。その費用を賄えるほどの高額で売れるものではないため、買取業者はありません。

石屋さんなどにも相談してみましょう

墓石は、重い、故人や先祖の魂が宿っている、リサイクル方法が限られることなどから、処分は専門性の高い作業になります。
そのため、石材についての専門家である石材店に相談することをお勧めします。

なお、先に述べたように、できれば複数の業者から見積もりを取って比較検討すると良いでしょう。

お墓

墓石の処分についてまとめ

いかがでしたか?この記事では、

  • お墓の処分には、全体を処分する場合だと10万円程度、墓石だけだと3,500円程度必要
  • 廃棄物管理票などが必要なため、個人での廃棄は難しい
  • 廃棄の際には石材店に相談するのが良い

などのことを確認してきました。

都市部への人口集中、核家族化、お墓への意識の変化などで改葬や墓じまいは身近な問題になってきました。
先祖代々受け継いできたお墓の墓石を処分することになった場合、いろいろと感慨深いものがあると同時に、無事に墓じまいしなければならない責任感も重いと思います。

この記事が、墓石の処分の当事者になる可能性のある皆さんに少しでもお役に立てれば幸いです。

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