海外のお墓ってどんな感じ?様々な国のお墓を紹介します

その国の文化や習慣によって大きく異なるお墓。海外のお墓事情はどのようになっているのでしょうか主に宗教の違いから、海外のお墓について調べてみました。

目次

  1. 海外のお墓事情
  2. 日本以外では個人墓の国も多い?
  3. キリスト教のお墓
  4. イスラム教のお墓
  5. 海外の仏教国のお墓
  6. 海外の無宗教のお墓
  7. 海外のお墓まとめ

海外のお墓事情

日本では人が亡くなると火葬され、先立った家族が眠るお墓に埋葬されるのが一般的です。しかし、海外にはそうでない国がたくさんあります。

むしろ日本のお墓事情の方が、日本独自の文化であると言えます。世界のお墓事情はどのようになっているのでしょうか?

お墓に対する考え方は、その国の文化や習慣、「死ぬこと」の捉え方などによって違ってきます。ここでは、宗教別に海外のお墓について見ていきたいと思います。

日本以外では個人墓の国も多い?

海外には、火葬ではなく土葬の国もたくさんあります。土葬の場合は遺体を焼かずに直接土に埋める方法を取ります。そのため、家族で1つのお墓と言う考えはあまりなく、個人墓がほとんどです。

面積の広い国ならばさほど問題はないかもしれませんが、中には土葬による墓地不足、土地不足が深刻な問題になっている国もあります。

キリスト教のお墓

お墓

キリスト教には大きく分けてカトリックとプロテスタントの2つの宗派があります。

キリスト教のお墓は、基本的には土葬です。信仰内容から、火葬に対して否定的な意見もあるようです。キリスト教は「死者は復活する」という考えがあるため、遺体を焼くのはタブーとされているのです。

しかし、最近ではキリスト教でも火葬を選ぶ人が多くなってきたようです。世界的な不況以降、火葬よりも費用のかからない土葬が好まれるようになっているとも言えます。

カトリック

カトリックはとても信者の多い宗教です。世界で10億人以上の人がカトリックの信者です。伝統をとても大切にし、儀式なども厳しく執り行います。

カトリックのお墓は、所属している教会の墓地に建てます。中には遺骨を納骨堂に納めるところもあるようです。

聖職者のことを神父、司祭と呼び、基本的には教会で洗礼を受けた人のみ葬儀を行います。お墓には個人名や洗礼名、その他の言葉や聖書の引用などが刻まれます。

プロテスタント

プロテスタントはその宗派が100種類以上もあります。宗派によってお墓にも微妙な違いがあると言えます。墓地は各地区に存在し、協会に所属していればお墓を建てることができます。

カトリックよりも様々な面において柔軟で、その分様式も様々です。亡くなった人が属していた教会に従ってお墓を建てるのが一番よさそうですね。

プロテスタントでは聖職者のことを牧師と呼びます。お墓にはカトリックと同様個人名や洗礼名、その他にもいろいろな言葉が刻まれます。

イスラム教のお墓

イスラム教は、キリスト教に次いで世界で2番目に信者が多い宗教だと言われています。信者は世界中に広がっており、中にはイスラム教が国教であるとしている国もあります。

イスラム教も、キリスト教徒同じように基本的には土葬です。イスラム教の考えでは、人は死んだ後に「最後の審判」を待つとされています。

なので、「死ぬこと」は「終わり」ではなく審判を待つ間の通過点の期間なのです。そのため、肉体を火葬によって燃やしてしまうのではなく、完全な状態で残すというわけです。

お墓は四角い形をしていますが、昔からあるお墓はモスクの形をしているものもあるようです。墓石には亡くなった人の名前とその人の父親の名前が刻まれています。

海外の仏教国のお墓

日本以外の海外の仏教国はどのようなお墓事情なのでしょうか?同じ仏教でも、日本と海外とでは大きく違う様子のお墓もあります。

シンガポールの場合

国民の33%ほどが仏教の信者であるシンガポールでは、墓地の数が減少し続けています。シンガポールでは年々人口が増えており、土地不足が深刻な問題となっています。

そのため、墓地を作ることよりも住宅地などを作ることの方が重要視されているのです。現在シンガポールには墓地が60か所しかありません。しかも、新たに埋葬することができるのはそのうちの1か所だけなのです。

しかも、試用期間を過ぎるとお墓は掘り返されることになります。よって、最近では遺体を火葬し、自宅などに納めるか海に散骨(散灰)する方法も主流になってきているようです。

タイの場合

タイでは95%の国民が仏教の信者であると言われています。タイは日本と異なり、上座部仏教です。通夜や葬儀は日本の仏教と同じように行いますが、基本的に「お墓」という考え方がありません。

火葬された遺骨は川や海に散骨され、お墓としては残らないのです。寺院や納骨堂の壁の中に塗り固めてしまう場合もあるようです。死んだあとの肉体への執着があまりないとも言えます。

海外の無宗教のお墓

無宗教とは、宗教的な考え方や宗派に捉われないことを言います。日本にも海外にも、無宗教の人はたくさんいます。亡くなった人が無宗教の場合、寺院や教会の土地にお墓を建てることは難しいかもしれません。

しかし、民間や公営の墓地であれば比較的自由にお墓を建てることができます。お墓を建てる、立てない、どのようなお墓にするかについても特に決まりはありません。

中国はほとんどの人が無宗教者

中国では、無宗教の人が大半を占めています。葬儀も僧侶や司祭のいない無宗教形式で行われることが多いようです。

中国のお墓は基本的に個人墓か夫婦墓です。もともと山が多い地形であったり、人口増加も伴い、土地不足も深刻になってきている現状があります。

お墓の値段もかなり高騰しているようで、最近では散骨などの方法に切り替えることも検討されています。

海外のお墓まとめ

いかがでしたか?海外のお墓事情について、宗教別の視点から見てきました。お墓には、その国の宗教観や文化、価値観などが大きく反映されていると言えそうです。

海外にはお墓を作る習慣そのものがない国もありました。死後についてあまりこだわりがなく、海や山に散骨するという方法を取っています。

しかし日本でも海外でも、大切な人が亡くなってしまうのはとても悲しいことに違いありません。葬儀を行い、墓を建てたり散骨したりして死者を弔うことは、亡くなった人を大切に思う気持ちの表れなのです。

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