弔辞の内容構成と文例についてわかりやすく解説します。

この記事では、弔辞の内容や構成と文例などを紹介しています。なお、さらに、親族や孫は弔辞をよまずスピーチを行います。弔辞や弔事のスピーチには決まった文例があるので、それを組み合わせて弔事をつくれば比較的簡単です。

目次

  1. 弔辞とは
  2. 弔辞は誰が読むのか
  3. 弔辞を頼まれたら
  4. 弔辞の内容と構成について
  5. 弔辞の文字数や時間は?
  6. 弔辞を書くときのポイント
  7. 弔辞の下書きを終えたら
  8. 友人(代表)の弔辞の文例
  9. 会社の取引先の弔辞の文例
  10. 親族のスピーチ
  11. 祖母が亡くなった場合の孫のスピーチ
  12. 弔辞の読み方
  13. 弔辞や文例について まとめ

弔辞とは

弔辞は、故人と親交の深かった人が、故人の死をお悔やみする気持ちを表す言葉です。
したがって、弔辞を方グルしく考える必要はありません。自分の言葉で語りかけるようにしましょう。

弔辞は誰が読むのか

葬儀・告別式の弔辞は、個人と関係の深い人で、親族以外に読んでもらいます。

親族が読む場合は弔辞ではなく、喪主のあいさつや親族一同の代表のあいさつであり、弔辞ではありません。

例えば、親族代表の言葉や孫がおじいちゃんやおばあちゃんに捧げることはは弔辞ではありませんが、かといって、参列者へのお礼でも無いので、親族のあいさつや言葉、スピーチというしかありません。

弔辞を頼まれたら

弔辞を頼まれたら引き受けるのがマナー

弔辞は、故人の親しい人親友や会社の取引関係などだけが読めるのです。

弔辞を頼まれると言うことは、遺族から信頼されていると言うことです。

よほどの事情がないかぎり、弔辞を頼まれたら引き受けるのがマナーです。

弔辞の内容と構成について

弔辞の内容

弔辞は、弔辞を読む人が故人に語りかけるような感じで書くのが一般的です。

そのため、弔辞の文章は、故人に対して呼びかけるようになりますが、遺族や参列者も聞いています。

ですから、特に故人との関係が伝わり、故人の人柄が聞いている人にも伝わるような内容にしましょう。

弔辞の構成

弔辞の構成は、次のようにするのが一般的で、大体は決まっています。

「はじめの言葉」「訃報を知ったときの驚き」「故人との関係や思い出」「故人への語りかけ」「結び」「日付と自分の名前」
これが弔辞全体の大まかな流れになります。

弔辞の文字数や時間は?

弔辞は長すぎても短すぎても、葬儀・告別式のスムーズな進行にとって良くない影響を与えます。

依頼されたときに特に指定が無ければ、ゆっくり読んで3分ぐらいを目安として、文例も参考にして、800文字から1000文字ぐらいでまとめるのがよいです。

弔辞を書くときのポイント

弔辞で使ってはいけない言葉

弔辞では、事故などの不幸や不幸が重なるイメージや死ぬこと、なくなることを連想させる言葉などを使ってはいけません。

この使ってはいけない言葉を忌み言葉(いみことば)と言います。

また、宗教の関係で使えない言葉もあります。

配慮すべき言葉の具体例

次の様な重ね言葉つまり、外見上同じ言葉を繰り返していたり、意味上繰り返しを連想させる言葉は、人の死亡や不幸を連想させるため使ってはいけません。

重ね重ね、たびたび、またまた、重々、いよいよ、再三、再四、ますます、返す返す、しばしば、なお、更に、再び、続く、追って、次々、9(苦)、4(死) など

次に、「死」は死去・逝去・永眠、「死者との別れ」は、別離・訣別と書き換えます。

「看病」は、看護・介護・手当、「事故」は、不慮の出来事などと書き換えます。

さらに、仏式では「迷う」「浮かばれない」、神式・キリスト教式では「供養」「成仏」「冥福」と言う言葉は使いません。

さらに浄土真宗では、人は死ぬとすぐに極楽往生するので、「迷う」「冥福」は使えません。
少し具体例を挙げてみましょう。

たとえば、「まだまだ長生きして欲しかった」はNGです。「もっと長生きして欲しかった」はOKです。

弔辞の言葉は、自分の宗教や宗派ではなく、通夜や葬儀・告別式の宗教宗派のことであることに注意が必要です。

弔辞の下書きを終えたら

下書きを終えたら、本番のつもりで声に出して読んでみます。

読むのが難しい部分は、おそらく内容の流れが悪くなっていますから、修正を加えます。

さらに、弔辞はゆっくりとはっきり読んで3分程度がちょうど良い長さなので、もし読んでみて長すぎたり短すぎたりするときは内容を調整しましょう。

弔辞は巻紙に墨で書くのか

弔辞は奉書紙という紙に書くのが正式ですが、実際には式辞用紙も市販されています。

またPCで毛筆フォントを使って、プリンタで印刷できる式辞用紙も販売されています。

毛筆でしかも薄墨を使って書くのが正式ですが、筆ペンでもかまいません。

そして、上包みには「弔辞」と書きます。

最近は、無地の便箋にインクペンを使って弔辞を書き封筒に入れる場合も増えてきています。

友人(代表)の弔辞の文例

はじめの言葉

友人または友人代表の弔辞について文例を紹介します。

「[自分]でございます。[故人との関係]を代表致しまして、最後のお別れの言葉を捧げたいと思います」

訃報を知ったときの驚き

「こうしてあなたの遺影を前にしても、まだ信じられません。」

故人との関係や思い出

「思い出は尽きませんが、特に印象に残っているのは、わたしが失恋したときに、朝まで酒につきあってくれて、なぐさめてくれたことです。わたしは覚えていないのですが、タクシーの中
であばれるなど大変だったそうです。それを朝まで世話して早朝に家へ連れて帰ってくれました。」

故人への語りかけ

「いままでほんとうにありがとう」

結び

「これからもわたしたちのことを見守っていてください。どうぞ安らかにお眠りください」

会社の取引先の弔辞の文例

はじめの言葉

故人の会社の取引先として弔辞を読む場合の文例を紹介します。
「長逝された[会社名役職名前]氏の告別式にあたり、[故人との関係]と致しまして、謹んで哀悼の言葉を捧げます。」

訃報を知った驚き

「このたび、訃報を聞きまして、参列させていただきましたが、こうして遺影を見ても「あの方がどうして?」と信じられない気持ちでいっぱいです。

故人の思い出や功績

「厳しい納期などにも笑顔で対応していただき、弊社としてもどれほど助けられたかわかりません。その「[名前]氏(社長などの役職)は、夢と大志を生涯失うことがなく、人情の人でもあり、その功績は、輝きをましています」

故人への語りかけ

これまで、いろいろとご配慮いただきありがとうございました。これからも、貴社および弊社の発展を見守っていてください。

結び

「[会社名][役職][名前]氏のご冥福を祈り、お別れの言葉といたします」

親族のスピーチ

親族のスピーチのポイント

親族代表のスピーチは、自分と故人との関係を説明するところから始めます。

そして、会葬者の皆様への会葬のお礼を述べます。

次に、故人の人柄が分かるような、思い出などを述べ、故人が会葬者の皆様から受けた恩にお礼を言います。

最後に、遺族へのみなさまの支援をお願いして、みなさまへの感謝で終わります。

親族のスピーチの文例

親族のスピーチの例文を紹介します。
「わたくし、故[名前]の[長男など]の[名前]でございます。
本日はお忙しい中をご会葬いただきまして、ほんとうに有難うございます。
多くの方にお見送りいただき、[故人]もよろこんでいることと思います。
晩年は、孫と遊ぶのを楽しみに穏やかに生活しておりましたが、脳溢血と感染症にかかりましてからは、家族交代で介護してまいりました。その「故人」は[日付]に家族に見守られ、静かに息を引き取りました。
生前、故人に賜りました皆様のご厚情に心よりお礼申し上げます。
これからは、残された家族が協力してがんばっていく所存であります。
どうかこれからも温かく見守っていただけるようお願い申し上げます。
本日はご会葬ありがとうございました。」

親族のスピーチの注意点

親族のスピーチでも、弔辞と同じ注意、たとえば、忌み言葉を使用しない注意は同じです。
さらに、「逝去(せいきょ)」と言う言葉は他人の死を意味するので、親族は使用できません。
そのかわり、「他界」「永眠」「息を引き取る」を使います。
さらに、告別式に関連して、「お開き」など祝宴で使う言葉を使うのもタブーです。「閉会」と表現するようにします。

祖母が亡くなった場合の孫のスピーチ

孫のスピーチのポイント

おじいちゃんやおばあちゃんに語りかけるようなイメージで話します。
この孫のスピーチでは、故人の性格がよく分かり、それにより、今の自分があるという感謝の気持ちが伝わるようにしましょう。
なお、文例のように直接「おじいちゃん(おばあちゃん)へ…」という手紙のような感じで進めるのがよいでしょう。

孫の手紙の文例

ここでは、孫としてスピーチする際の手紙的な文例を紹介します。
「おばあちゃんへ
おばあちゃん、長い間、私たちのそばにいてくれてありがとう。
突然に行ってしまって、私たちはまだ実感がわいてきません。
子どものころは、仕事で帰りが遅い母さんにかわって、毎日、ご飯を作ってくれました。
悪戯したら、厳しいけれど優しくしかってくれたおばあちゃん。
わたしが就職したときには、大事に貯めていたお金で腕時計を買ってくれましたね。いまもこうしてつけています。
妹も今年、就職が決まり、社会人になります。私も毎日、仕事をがんばっています。
どうぞ、これからも私たちのことを見守っていてくださいね。
ただ、立派に家庭を持った私たちを見せてあげられないのが心残りです。
おばあちゃん。長い間ご苦労さまでした。
本当にありがとう。ゆっくり休んでください。」

弔辞の読み方

弔辞は故人に語りかけるような感じで、ゆっくりとていねいに読みます。
所要時間はだいたい3分です。

弔辞を読む手順

弔辞を読む時間がきたら、葬儀・告別式の司会者は、弔事を読む人の名前を呼びます。
名前をよばれたら呼ばれたら起立し、遺族に一礼してから、祭壇に進みます。
左手で弔辞をもち、右手で弔辞を取り出します。
弔辞が入っていた包みはたたんで、封筒はそのまま左手の弔辞の下に持ちます。
そして右手で弔辞を開きます。
遺影に一礼して、弔辞を両手でひろげて、ゆっくりとはっきりと読み上げます。
弔辞を読み終えたら、本文を包みや封筒に戻し、祭壇の卓の上に置きます。
さらに、遺影に一礼してから、遺族に一礼して、自分の席へと戻ります。

弔辞や文例について まとめ

弔辞を依頼されることは、遺族に信頼されているのですから、こころよく引き受けるようにしたいものです。

3分ぐらいで終わるよう1000文字ぐらいでまとめます。

内容は、故人に語りかけるような感じで、遺族や参列者の皆さんに故人の人柄が伝わり、読む人のお悔やみの気持ちが伝わるようなないようがよいでしょう。

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