真心を込めたお別れの言葉~弔辞の書き方について~

弔辞を依頼された時のマナーや書き方をご存じでしょうか。今回は意外と知られていない、お悔やみの言葉である、弔辞の書き方などをご紹介します。

目次

  1. 弔辞とは
  2. 弔辞の書き方
  3. 弔辞の書き方の注意点
  4. 弔辞の例文
  5. 弔辞の書き方 まとめ

弔辞とは

葬儀

弔辞は故人の死を悼み、最後のお別れの言葉や、悲しみの気持ちを告げる言葉のことで、紙に綴られて文章にして読み上げられます。

読み上げるのは、ご遺族から依頼を受けた方で、中でも故人と特に親しかった方に読んで頂く場合があります。

皆さんも、もしかしたら弔辞を依頼されることがあるかも知れないので、いざという時に慌てないようにしておくと良いでしょう。

そこで今回は、この弔辞の書き方をはじめ、注意点などもまとめてみました。

弔辞の目的

単に別れの言葉やお悔やみの気持ちを表すのではなく、故人が生前に成し遂げた業績、人柄や経歴などを讃え、会葬者に伝えるという目的があるのです。

また、故人を悼むだけではなく、ご遺族に向けても、励まして慰めるような言葉を入れる書き方をすると良いでしょう。

弔辞の書き方

葬儀

ではまず、弔辞の基本的な書き方や作法などを説明致します。

正式には巻紙に墨汁で

弔辞は巻紙、もしくは奉書紙(ほうしょがみ)に薄墨で書くのが正式なものとされています。
冒頭は、巻紙や奉書紙の右端から10cmほど余白を空けて、書き始めてください。

文の長さとしては、400字詰の原稿用紙2枚分ほどを目安に、縦書きで作成しましょう。
読みやすいように、本文は行間を少し空けて書いていくことをおすすめします。

主に口語体で書くことが多いですが、社葬、団体葬では格式を重んじるため、文語体の書き方となります。

便箋に万年筆でも

最近では、弔辞用の用紙や便箋が市販されているので、それらに万年筆やサインペンで書くのも良いでしょう。
奉読後、弔辞は霊前に供えられ、そしてご遺族が保管することになるので、誤字脱字が無いように、丁寧にしたためてください。

パソコンで作るのは?

特に形式が重要視されていないのでしたら、パソコンで入力し、印刷したものでも構いません。
便箋に書いたもの同様、白い封筒に入れておきましょう。

年月日と署名

本文を書き終え、改行したところに年月日と名前を記入します。
この時、本文より少し下げた位置に書いてください。

包み方

巻紙、奉書紙の場合は、本文を書いたものと同じ用紙を使い、上包みを作ります。
中央に弔辞を記載した紙を置き、左前になるように三つ折りにし、最後に上下を折っていきましょう。

上包み用紙や封筒には、『弔辞』または『弔詞』と記載してください。
また、封筒に入れる場合は、『不幸が重なる』という縁起担ぎから、二重ではなく一重のものを使用しましょう。

弔辞の書き方の注意点

葬儀

弔辞を書く際には注意点があります。例えば「忌み言葉」なんて言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?

無礼にならないように、この際にしっかり学びましょう。

忌み言葉

以下は忌み言葉といって、弔辞には避けて書く表現です。

  • 死亡、急死、自殺、生存、生きている頃などの、生死を直接表す言葉。
  • 重ね重ね、度々、再三、ますます、次々などの重ね言葉、繰り返しを連想させる表現。
  • 浮かばれない、消える、迷うなどの不吉さや縁起の悪さを感じさせる書き方。

忌み言葉は言い換えて使う

弔辞の書き方として、忌み言葉は言い換えて使うようにしましょう。
死亡、急死などは『永眠』、『逝去』に、生存、生きている頃などは『お元気な頃』などと言い換える必要があります。

その他

神道、キリスト教の葬儀では、成仏、供養、哀悼、冥福、往生などような仏教の言葉はNGとなるので気を付けましょう。

また、『天国』という言葉は、仏教では相応しくないので、『極楽浄土』や『空の上』などの書き方をすると良いでしょう。

弔辞を書く場合は、宗教に合わせた言葉を使うということも重要になります。

そして、弔辞はあくまでご遺族の慰めのためにも読まれますので、あまり感傷的にならず、節度を持った表現の書き方をしましょう。

弔辞の例文

葬儀

次に、弔辞の例文をご紹介します。
基本的な流れとしては、故人への呼びかけから始めます。

次に故人が亡くなったことに対しての驚きや悲しみを告げ、そして故人とご自身の関係や、故人の人となり、思い出などを記していきます。

ご遺族への慰めなども伝え、最後に故人を悼む言葉、お別れの挨拶を述べて締めくくる書き方をしましょう。

親族が読む場合

親族が読む弔辞は、主に感謝の意や思い出を記していくようにします。

孫が読む場合

孫からの弔辞も、上記のように思い出や、感謝の気持ちを記していきますが、文体はくだけ過ぎず、かといってかしこまり過ぎないような書き方をしていきます。

締めくくりには、『見守っていてください』などを付けると良いでしょう。

友人が読む場合

生前の友人に話しているように、少しくだけた文体でも構いません。
故人である友人が生前に頑張っていたことや、懐かしいエピソードなどを書いていくのも良いでしょう。
そして、友人のご遺族へも慰めて励ます言葉も忘れないようにしてください。

仕事関係の人が読む場合

社葬や会社関係の弔辞では、故人が生前成し遂げた業績や経歴などを称える内容にしましょう。

弔辞の書き方 まとめ

葬儀

弔辞の書き方についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
何より弔辞を書く上で大切なのは、故人を想う気持ちと、ご遺族を慰める言葉です。

そして、実際に弔辞を読む際には、落ち着いた声でゆっくりと、そして故人に語りかけるように読み上げると良いでしょう。
弔辞は長過ぎず短過ぎず、特に友人や家族へ贈る場合は、堅苦しくならないような書き方をしてください。

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