線香の種類や宗派によるあげ方についてわかりやすく解説します。

仏壇に線香をあげる場合には、宗派によりあげ方が違います。この記事では、線香を供える意味や宗派による線香のあげ方の違いをわかりやすく説明します。

目次

  1. 線香とは
  2. 線香をあげる意味
  3. いろいろな線香
  4. 線香のあげ方
  5. 本数によるあげ方の違い
  6. 仏壇の鐘(鈴)の鳴らし方
  7. 線香のあげ方の注意点
  8. 他人の家に線香をあげに行く時のマナー
  9. 線香の灰について
  10. 線香のあげ方 まとめ

線香とは

線香は、火をつけて、仏壇や仏前、お墓などで供えます。
普通は細い棒状になっていますが、長時間燃え続けることができるように、渦巻き状になっている線香もあります。
また、蚊を退治することを主眼とした蚊取り線香も線香の仲間です。

線香をあげる意味

仏壇

線香をあげる意味はひとつではありません

なぜ線香をお供えするのかには、いろいろな意味があります。

仏様や故人と会話する

線香をあげることで、仏様や故人。ご先祖様といろいろ会話する時間が構成されます。心静かに対話することで、自らとの対話も実現するのです。

線香は故人の食べ物となる

宗派にもよりますが、線香は故人の食べ物として理解されています。
四十九日の法要が済むまでは、死者は行き先が決まらず迷っているという教義があります。
このとき、線香をあげることで、死者に食べ物を与え、四十九日を待つことができるのです。

死者を導く

死者を迷わせず成仏できるように線香の香りが死者を導くのです。

線香の清浄化作用

線香を焚くことで、自分と場が清められるのです。
そして、精神を集中することができます。香りにより気持ちが落ち着くことは、アロマテラピーでも実証されています。

いろいろな線香

巻線香

死者は四十九日が過ぎるまでは、この世に留まり、審判を受けます。
その間、線香を焚き続けます。線香のあげ方として、そのために、線香を渦巻き状にして、ひとつの線香の燃焼時間を12時間程度にしたのが巻線香です。
通常は1箱14枚入りで販売されており、1箱で1週間、7箱で49日間線香を焚き続けることができます。

お墓専用の線香

お墓参りなどで、お墓に立てる場合には、煙が良く出て、良く燃焼する杉などを原料として作られた線香を使うことがあります。
このお墓用の線香は護摩線香(ごませんこう)と呼ばれています。
あげ方などは、緑色の線香と同じです。

電子線香

他人のお宅へ線香をあげに行く場合に、相手が電子線香を使っている場合には、電子線香を点火してもらう場合もあります。
電子線香は、煙が出ず、線香が畳の上に落ちて、畳を焦がす心配が無いので、利用者が増えてきています。あげ方として特に危険はありません。
各宗派用のものがあるので、宗派にあった電子線香を購入します。
価格は100円均一から一万円以上するものまで様々です。また、高級品にはアロマ機能があり、線香の香りを出すアロマオイルを使うことで、実際の線香と同じような香りを出すことができます。

線香のあげ方

線香をあげる手順

まず、仏壇に向かって、軽く一礼します。
ロウソクに火がついていない場合には、ロウソクに火をつけます。
ロウソクの火で線香を点火します。
線香を持っていない方の手で仰ぎ、線香の炎を消します。
香炉に、線香を立てるか横にしておきます。線香の数は、一般的には1本から3本で、香炉に一本ずつ立てます。

しかし、宗派によって異なるので、線香をお供えする仏壇の宗派がわかる場合には、そのやり方に従って立てて下さい。
詳しくは宗派による線香のあげ方の違いに関する以下の部分を参照してください。

線香に点火するあげ方

線香のあげ方で、線香に点火するときは、まず、ロウソクで線香に点火します。
ロウソクに火がついていないときは、まずロウソクに火をつけます。
ロウソクが無いときは、マッチやライターを使いますが、屋外でお墓参りなどでは、危ないので、専用の線香点火器という仏具があります。これを使うと確実に安全に線香を点火することができます。
風よけのフードがついたライタータイプや炎を使わず熱を加えて点火するタイプなどいろいろあります。

線香の消し方

線香を点火したとき、線香に炎が残っていることがあります。線香は、煙とその香りが重要なので、炎を立てて燃やしてはいけません。
線香のあげ方マナーとして、このとき、口で息を吹いて消してはいけません。人間の息は不浄な物とされているからです。
手で扇いで消すようにします。

本数によるあげ方の違い

宗派によるあげ方の違い

線香をお供えするときの、線香の数や香炉へさす方法などは宗派によりあげ方は異なります。

浄土宗

浄土宗のあげ方は、1本の線香を2本に折るか、2本の線香を使います。
その2本を同時に点火して、まとめて香炉の真ん中に立てます。

浄土真宗

浄土真宗のあげ方は、真宗大谷派でも浄土真宗本願寺派でも、1本の線香を2つか3つにおり、その2本か3本を同時に点火します。
そして、その線香の束を火がついている端が左側に来るように、香炉に横に寝かせておきます。
2つに折るか3つに折るかは、折った後の線香が長過ぎて、香炉からはみ出さないように決めてください。

曹洞宗・臨済宗

臨済宗・曹洞宗では、1本または2本の線香を立てます。

日蓮宗

日蓮宗では、1本の線香を香炉の真ん中に立てます。

真言宗・天台宗

真言宗や天台宗では、3本の線香を香炉に立てます。
3本は、上から見て三角形になるように、自分側にひとつの頂点が、仏壇側に2つの頂点が来るように立てます。

仏壇の鐘(鈴)の鳴らし方

仏壇

仏壇の鐘は鈴(りん)といいます。
鈴を鳴らす回数などに決まりはありません。1回鳴らせばよいです。また、普通に鈴の縁を備え付けの棒で軽く叩いて鳴らします。
鈴は、線香をあげてから鳴らします。そして、合掌します。

なお、鈴は読経する前に鳴らすためにあります。単に、合掌してお祈りするだけで、読経をしないなら鳴らす必要は必ずしも無いと言えます。

線香のあげ方の注意点

宗派によって線香のあげ方は異なりますが、よくわからないときもあります。そんなときは、自分の宗派のやり方であげればよいです。
ただ、香炉を見て、以前の線香が横に寝かされている場合は、真宗大谷派か浄土真宗本願寺派だとわかります。
また、三角形を構成するように3本が立っている場合には、真言宗や天台宗だとわかります。

他人の家に線香をあげに行く時のマナー

どんなときに線香をあげにいくのか

他人の家に線香をあげに行くときというのは、知人や恩師などが亡くなって、49日を過ぎ、ご遺族の仏壇に位牌や過去帳が置かれているときが良いでしょう。

線香をあげに行くときの服装など

このときには、地味な服装で、女性もお化粧を濃くせず、アクセサリーも外して、お伺いするようにしましょう。
礼服や喪服を着る必要はありません。
ただし、アクセサリーとしては、結婚指輪や一連のパールのネックレスは許されています。2連のネックレスは、「重なる」を連想させるので、使用してはいけません。

線香をあげにいくときは数珠を

線香をあげるために、他人のお宅へ伺うときは、合掌しますから、数珠を持って行きましょう。
数珠は、略式の数珠でかまいません。しかし、男用と女用がありますので、間違って持たないようにしてください。
略式の数珠は、最近ではコンビニなどでも入手できます。

お供えは持って行くべきか?

線香をあげに行くときは、お参りに行くのですから、お土産を持って行ってはいけません。
持って行くのは、供物や供花です。供物は、故人の好物やお菓子、果物が一般的です。なお、丸い果物を供えるときは、切らずにそのままお供えします。
花は、花屋さんで、線香をあげにいくという目的を説明して、アレンジして貰いましょう。

線香の灰について

線香の灰の捨て方

線香を点火してお参りすることを続けると、香炉に灰がたまってきます。
この灰は、すでに供養が終わっている役目を終えた線香なので、捨ててもかまいません。
庭があるなら、庭にまいて捨てることができます。
庭が無かったり、庭にまきたくないときは、ポリ袋に灰を入れて、それに少しの水を加えて、ポリ袋の口を閉じ、可燃ゴミとして、ゴミの日に出すことができます。

線香の灰をならす

線香の灰をならす「灰ならし」という仏具があります。
ちいさな熊手のような仏具で、古いとしても使える網がついているタイプもあります。香炉の線香の中にある燃え残った線香を取り除き、固くなった灰をならすことができます。
香炉をきれいに保つことで仏壇の荘厳さが引き立ちます。
参考価格は、1200円程度です。

線香のあげ方 まとめ

仏壇

宗教や宗派にはいろいろあります。しかし、神仏を尊び、故人の冥福を祈る気持ちは同じです。
方法にもいろいろありますが、いちばん大切なのは、神仏やご先祖、故人に対する心を込めて線香をお供えすることです。

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