お盆に飾られる「なす」と「きゅうり」に込められた思い

お盆の時期にお供え物と一緒に飾られる「なす」と「きゅうり」を見たことがある方も多いことでしょう。動物の形を模した「なす」と「きゅうり」の飾りには、どのような思いが込められているのでしょうか。地域によってお盆の風習が違うことなども含めてご紹介します。

目次

  1. お盆に飾るなすときゅうりの名前は?
  2. なぜきゅうりとなすなのか?
  3. 精霊馬の作り方
  4. お盆に飾る意味は?
  5. きゅうりとなすの置き方は?
  6. 地域によって異なる風習
  7. 処分の仕方について
  8. お盆に飾るきゅうりとなすのまとめ

お盆に飾るなすときゅうりの名前は?

精霊馬

なぜきゅうりとなすなのか?

なすときゅうり

お盆の時期に仏壇の前に飾られる「なす」と「きゅうり」で作られた置物は、割り箸を刺して動物に見立てて作られています。これを「精霊馬(しょうりょううま)」といい、「なす」は牛を「きゅうり」は馬を表しています。

お盆に飾られる精霊馬は、なぜ「きゅうり」と「なす」で作られているのでしょうか。
「きゅうり」や「なす」は、夏が旬の野菜です。お盆の時期に収穫されることもあり、どこの家庭でも簡単に手に入れられることが関係していると思われます。また、旬の新鮮な野菜をお盆にお供えすることで、ご先祖様へのおもてなしの気持ちも込められているのです。

精霊馬の作り方

精霊馬

精霊馬の作り方に特別な決まりはなく、とても簡単です。
先ず、きゅうり1本、なす1本、割り箸2膳を用意します。割り箸の代わりに爪楊枝を使っても大丈夫です。
精霊馬の足の部分となる割り箸を適度な長さにカットし「きゅうり」や「なす」に刺し込むだけ。
「きゅうり」と「なす」のヘタが馬や牛の頭を表しますので、それを考え、仕上がりを思い描いて足となる割り箸を差し込むと良いでしょう。より馬や牛らしく作りたい場合には、少し曲がっている「きゅうり」や「なす」を選ぶのがコツです。
牛や馬が餌を食べてる様子を表したいなら、ヘタが下を向くように割り箸を刺し、前を向いている感じにしたいなら、ヘタが上向きになるよう作りましょう。
精霊馬は材料も少なく、作り方も非常に簡単です。お盆の時期にお子さんやお孫さんと一緒に精霊馬を作り、古くからの習わしを教えてあげるのも良いかもしれません。

お盆に飾る意味は?

仏壇

お盆になると地獄の釜の蓋が開き、ご先祖様が帰ってくるといわれています。この時、ご先祖様の魂(精霊)が、あの世とこの世を行き来するために使われるのが精霊馬なのです。
「きゅうり」の馬と「なす」の牛がご先祖の乗り物になっていることにも、しっかりとした意味があります。
足が速い馬は「ご先祖様があの世から早く家に帰って来られるように」
ゆっくり歩く牛は「ご先祖様がこの世からあの世へ、ゆっくりと戻って行けるように」
この様な思いが込められているのです。
帰りに牛を使うことには「牛にお供え物をたくさん積んで、楽にあの世へ戻れるように」という別の意味もあるとか。

きゅうりとなすの置き方は?

精霊馬

お盆に飾られる精霊馬の置き方については、地域や宗派によって様々な考え方があるようです。
お迎え用のきゅうりの馬は頭側(ヘタ側)を仏壇に向け、お帰り用のなすの牛は仏壇にお尻を向けて置くという飾り方もありますし、西からご先祖様がやって来るという考え方から、きゅうりを西に向けて飾り、なすを東に向けて飾る方法もあります。ご先祖様が入り口からやって来るということで、きゅうりを玄関に向けて飾る方法もあります。

地域によって異なる風習

仏壇

きゅうりとなすを飾る時期の違い

お盆に精霊馬を飾るのは、主に関東地方を中心とした地域に多い風習といわれており、一般的には8月13日の迎え盆の朝に盆棚に飾り、送り盆の16日まで4日間に渡り置いておきます。
北海道や中部地方の多くは、送り盆の8月16日(15日の地域もある)に作られ、お供えと一緒に一旦飾ってから処分するとか。
また、東京都内の一部では7月にお盆を迎えますので、お盆の飾りとして精霊馬を作って置く時期は、地域によって様々だといえます。

精霊馬の意味の違い

関東地方を中心とした地域では「早くお迎えに行って、ゆっくり帰っていただく」という意味を持つ精霊馬ですが、「ご先祖様を丁寧にお迎えするために牛を使っていただき、帰りは馬で早く戻っていただく」という真逆の意味を持たせている地域もあります。
送り盆に精霊馬を飾る地域では、お帰り用の時のみに精霊馬を使っていただくということになりますので、飾る時期や飾る意味も様々なのです。

処分の仕方について

役目を終えた精霊馬は、どのように処分すれば良いのでしょうか。ご先祖様のために作ったものですし、生ゴミとして普通に捨てるのも考えものです。
昔ながらの方法としては、海や川などに流したり、土に埋めたりして自然に返すというのが一般的のようです。ただ、都会に住んでいる方にとっては、この方法が難しいこともあるでしょう。そのような方は、精霊馬を半紙やキッチンペーパーなどの白い紙に包み、塩でお清めしてからゴミとして処分するという方法がお勧めです。

お盆に飾るきゅうりとなすのまとめ

精霊馬

ご先祖様への思いやりが詰まった「きゅうり」と「なす」の精霊馬。
地域によって、飾る時期や意味は少し違いますが、ご先祖様を大切にする気持ちに変わりはありません。今年のお盆は、亡くなった人が帰省する様子を思い浮かべながら、家族で精霊馬を作ってみるのも良いかもしれませんね。

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