葬儀のお供えの供物や供花についてわかりやすく解説します。

葬儀にご供養の気持ちを込めてお供えとして、供物や供花を差し上げることがあります。この記事では、葬儀の際に、どのようなお供えをどのように差し上げるかを解説します。

目次

  1. 葬儀のお供えとしてふさわしいものは何?
  2. 宗教とお供え
  3. 供物をお供えする場合の注意
  4. 供花をお供えしよう
  5. 食品のお供え
  6. 供物の相場
  7. 香典を渡す場合は供物は必要ない?
  8. お礼状を書く際のマナー
  9. お返しの熨斗にはなんて書いたらいいの?
  10. 葬儀のお供えまとめ

葬儀のお供えとしてふさわしいものは何?

葬儀

葬儀の際には、供物や供花(くげ)を贈る習慣があります。
故人の冥福を祈ったり、神様仏様にお祈りしたりするためだと言われています。
しかし、この供物や供花のお供えは、宗教や地域によって異なります。
供物は、故人と親しかった友人や、故人や親族が所属している会社や學校などの団体が贈ります。
最近は、シンプルな葬儀が増えてきているので、供物や供花を贈るのは少なくなってきています。

宗教とお供え

供物として贈る物は、故人の宗教、言い換えると葬儀を行う宗教によって異なります。
まず、キリスト教式で葬儀を行う場合には、祭壇に供物を飾りません。したがって、供物ではなく供花を贈ります。その場合には、生花を贈ることになっています。
次に、仏教では、肉や魚などの生の食品を供物としてはいけません。
さらに、神道では、線香や抹香、ろうそくなどは神前に供えません。
都市部では、全国的に平均的な習慣で葬儀が行われることが多いですが、都市部以外では地域により慣習が異なります。場合によっては、葬儀を取り仕切る葬儀社などに確認してから贈ってください。

供物をお供えする場合の注意

仏壇

供物を送る場合には、置く場所がなかったりする場合もあるので、かならず、喪家側に連絡し、お供えしてよいかどうか確認しましょう。
つぎに、供物は通夜から葬儀・告別式を通じてお供えする必要があります。そのため、供物は通夜当日の午前中には届くように手配してください。

供物や供花の辞退

葬儀の連絡や案内状の中で、供物や供花を辞退することが明示されている場合、供物や供花は贈らない方が良いでしょう。

供花をお供えしよう

仏壇

供花の意味

供花は「くげ」と読みます。
供花は、故人に花を供えることで、故人の霊を慰め、葬儀を彩りよく飾ります。
遺族や親族、友人などの縁の人がお供えするだけではありません。事情があって、葬儀(告別式)に参列できない人や香典が辞退されている葬儀で、香典の代えてお供えする場合もあります。

供花をお供えする方法

供花の慣わしは、宗教や地域によって異なりますから、葬儀社などに問合せてから準備します。
先にも説明しましたが、供花をするときは事前に先方の承諾を得てください。そのとき、葬儀を担当している葬儀社にお相談するのが一般的です。通夜、葬儀(告別式)の準備に忙しい、喪家に直接相談するのは避けたいものです。
葬儀社に相談するのは、葬儀社によっては生花店を決めているところがあるからです。それと、どのような供花があるのかは、葬儀(告別式)の会場の設定にも影響するからです。

いつ供花をお供えするのか

供花は、通夜、葬儀(告別式)の間にお供えし続けます。そのため、通夜が行われる日の午前中には届くように手配する必要があります。
なお、供花が間に合わない場合には、葬儀(告別式)が終わった後の故人のお宅でお位牌やお骨を安置する祭壇にお供えする花を贈りましょう。その場合には、初七日から四十九日に間に届けるのが一般的です。

供花の相場

供花の相場は、ひとつ(一基)につき7500円から15000円程度です。二基が一対となるので、一対をお供えする場合も多いです。ただし、会場の都合で一対の供花を受け付けない場合もあるのでご確認ください。

キリスト教式の場合

なお、キリスト教式では供花ではなく、生花の花束をお供えとします。籠に入っている場合でも、全体的に小降りの物が一般的です。なお、白い菊はキリスト教では用いませんし、バラもとげがあるのでに避けましょう。

食品のお供え

葬儀

供物は、通夜、葬儀(告別式)の間、祭壇の脇に飾られます。
具体的には地域によって異なりますが、お菓子や果物、缶詰やお酒など食物である場合が多いです。
飾りや大きななどを会場の状況に合わせてアレンジする必要があるので、実際にお供えする場合には、葬儀社に依頼するのが実際的です。

葬儀が神式の場合

神式の葬儀では、祭壇に酒や海の幸などを供えます。
仏式と異なり、線香やロウソクは供えません。

葬儀がキリスト教式の場合

キリスト教式の葬儀では、生花以外の供物は供えません。

お菓子

お菓子をお供えするときは、あとで分けることがあるため、小分けにできるお菓子がよいです。かさばったり重い物は避けましょう。
故人が好きだったお菓子がある場合には、それをお供えすることができます。

ご飯

葬式でお供えするご飯は、枕飯(まくらめし)といいます。
枕飯は、故人が生前にご飯を食べるのに使っていた茶碗に、きっちり一杯の米を量り、それだけを炊いたご飯を使います。そのご飯を全部、先に米を量った故人が使っていた茶碗にすべて盛ります。
米の時は、ちょうどいっぱいでしたが、炊いたご飯は膨らみますから山盛りになります。
それに、箸を2本垂直に立てたものが枕飯です。

団子

葬式でお供えする団子を枕団子(まくらだんご)といいます。
枕団子は6個が一般的ですが、13個や49個をお供えする地域もあります。

枕飯と枕団子のマナー

枕飯や枕団子は、地域にもよりますが、なくなった日から火葬する日まで、毎日作って交換します。
そして、出棺のときに、それまでに作った枕飯や枕団子を全部半紙に包んで棺桶に入れます。
そして、枕飯を盛っていた茶碗は割って捨てます。

お酒

仏式の場合には、お供えとして、お酒や魚、肉など生ものは避けましょう。
神式の場合には、会場の方で用意されます。

果物

籠に盛られた盛籠として、果物店などで入手できます。葬式用であることを店に伝え、白黒の熨斗や名札を用意して貰います。
葬式で供える果物は、刃物で切らずそのままお供えするのが普通です。

供物の相場

保険・相続

供物は、一般的には葬儀社に依頼してお供えするのが普通です。
盛籠を供物とする場合は、10000円から15000円程度が相場です。
遺族への負担も考えて、香典を渡す場合には、供物は数千円程度にするのもかまいません。

香典を渡す場合は供物は必要ない?

仏壇

葬式に際して、香典も供物も供花も供養の意味は同じです。したがって、どれを選んでもかまわないのですが、普通は香典にします。
香典、供物、供花のうち、どれか2つ以上をしなければならないわけではなく、どれかを選びます。
団体や友人同僚などと共同で、供物や供花をお供えする場合には、個人として香典をおくることに意味があります。

お礼状を書く際のマナー

葬儀(告別式)の会場に供物や供花をいただいた場合には、お礼状を送ります。香典もいただいている場合には、香典返しもします。
香典返しは、香典の半額を目安として、石鹸などの消耗品やハンカチなどの日用品を香典返しとします。
香典として現金をいただいた場合には、お返しの品を贈りますが、供花や供物をいただいた場合には、お礼状だけにします。

お礼状の例

拝啓
このたびは[父・母など個人を入れる]の葬儀に際し立派なご供花を賜わり
誠にありがとうございました
謹んでお受けし霊前に飾らせていただきました
格別のご高配と生前のご厚誼に重ねて厚く御礼申し上げます
                              敬具
(年月日)
(住所)
喪主 (喪主の名前)

お返しの熨斗にはなんて書いたらいいの?

供物や供花場合には、お返しの品を贈りません。
香典返しの場合には、「満中陰志」(まんちゅういんし)や粗供養」(そくよう)と書きます。
ただし、仏式以外の場合には、「志」(こころざし)、「偲草」(しのびぐさ)と書くことが多いです。
なお、熨斗に各文字は薄墨にします。
また、仏式以外では、蓮の花などが描かれていない熨斗紙を使います。

葬儀のお供えまとめ

葬儀

供物や供花は、会場の設定にも関わるので、事前に葬儀社などに連絡して、お供えするようにしてください。
個人で香典を渡す場合には、供物や供花は必要ありません。
会社や学校など共同名義で供物や供花を差し上げ、個人として香典を差し上げることが多いです。
こちらのご供養の気持ちが伝わるよう、喪家に面倒なことを増やさないよう、上手に慎ましうお供えを選びましょう。

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