会社で神棚を設置する時の注意点
会社や店舗で神棚を設置する時は、社員がいたり、お客様の出入りがあるなど自宅に飾る時とは違う設置方法になります。会社に飾る神棚の種類や、人が出入りする場合のマナーに気をつけるための注意点をご紹介します。
会社やお店の神棚は2種類
一般的な神棚と、お稲荷様を飾るものがあります。どちらにするかは、ご自由ですが、お稲荷様を信心されているのであれば、飾り方は全く別のものになります。ご注意ください。
会社・店舗では、どの神棚が良いのか?
店舗など集客する場合は、「お稲荷様の神棚」が良いです。会社・事務所の場合は、「お稲荷様」「一般的な神棚」どちらでも良いですが、普段信仰している、参拝している所のお札が良いでしょう。会社でも、集客や商品販売中心の場合は、「お稲荷様が良い」と言います。
会社や店舗における神棚設置
会社・店舗における神棚の設置場所・方角、方法・祀り方などをご説明いたします。自宅の場合と違って、いくつかルールーやマナーがあります。神様に失礼のないように正しく飾りましょう。
神棚の大きさに注意します
会社・店舗に設置する大きさは、一般的な神棚の場合、3社タイプを飾ることが好ましいとされています。稲荷神棚の場合は、1社でも良いですし、赤色の社で1社タイプでも良いです。大きいものほど良いと言わますが、会社・店舗の年商規模から大きさを考えます。
大企業・中小企業・個人事業などに分けて大きさを決めます。今より成長して伸びることを希望し、大きめにします。そして成長すれば、また大きめに買い換えます。
会社・店舗で設置する方角
一般的な神棚と同じく、「北に祀り、南に向ける」「 西に祀り、東に向ける」「 北西に祀り、南又は東南に向ける」ようにします。ただし、神棚の背面・頭上、左右にトイレ・階段がないようにしましょう。2階以上でもトイレなどがないか気をつけます。
お札に関する注意点
神社でいただくお札は一般的な神棚にお祀りします。しかし、お稲荷様のお札を混沌してはいけません。お稲荷様のお札は、お稲荷様用の神棚にお祀りしましょう。神棚を両方置くこともできますので、必ず分けてお祀りします。
会社・店舗で神棚を設置する場所
会社や店舗では、天井下くらいの高さに設置します。吊り棚や、壁棚などを作り、お祀りします。ここで注意することは、神棚に向けて背を向けた座り方になる社員や上司・経営者のデスクを配置しないことが大切です。
どうしても無理な場合もあると思いますが、出来れば真後ろにならない配置を考えましょう。そのためにも高い位置に神棚を設定します。神様が皆様を見下ろせる高さに設置します。
気をつけてほしい、お札の種類
神社のお札、お稲荷様のお札、お不動様、大黒様、恵比寿様などすべて同じに場所にお祀りはできません。それぞれ別々でないといけません。「神様だから」「神棚は一つだから」などの勝手な理由で間違ったお祀り方をされないように注意してください。
神棚の祀り方
一般的な神棚とお稲荷様の祭り方をご説明いたします。神具セットはそれぞれに違いがありますので、ご注意ください。お札も入れる時にお稲荷様と神社のお札を一緒にしないようにします。
一般的な神棚の場合
神棚が3社タイプの場合、真ん中に「天照大御神様」、左側に「崇拝神社」、右側に「氏神様」を入れます。左右のお札を入れる場所が小さくて入らない場合は、外側に出して飾ることもできますが、真ん中の場所に天照大御神様を前にして重ねて入れます。
神具セットに必要なもの
お米・塩・お水・榊・酒、ローソク立て、そして鏡を揃えましょう。会社などの場合は、しめ縄があった方がいいとも言われています。
お稲荷様の場合
伏見稲荷などの稲荷神社のお札をお祀りします。間違っても稲荷神社以外のお札を納めないようにしましょう。商売繁盛の神様だからと言って、稲荷神社以外の物を一緒に飾ることもマナー違反です。お札は、重ねてお祀りしても大丈夫です。
神具セットに必要なもの
お米・お水・お塩・かがり火・お酒・榊・おキツネ、赤鳥居、稲荷紋神前幕・のぼり、火打石が神具セットとなります。
会社に神棚を置く事と宗教問題
会社に神棚を設置することは、宗教活動に当たるかどうかという意見があります。個人の自由です。現在の考え方では、神棚を設置して信仰することは、宗教活動には当たりません。しかし、社員に強要したり、強制したり、拒否された時に解雇したりすると問題となります。
会社の趣もありますが、社員には崇拝する宗教もあることでしょう。強要はできません。それを踏まえて、神棚を飾ることをお勧めいたします。
会社に神棚を設置する方法のまとめ

会社に神棚をお祀りする時に気をつけたいことをまとめてみました。正しいマナーで、放置することなく大切に感謝を伝えるようにしましょう。会社に神棚をお祀りすると、社員の気持ちが凛とするとも言います。社員一丸で良い方向に導かれますように。