
50代独身が、今終活を始めないといけない理由
独身という生き方が市民権を得つつありますが、50代になったら少しずつ終活を始めていきたいもの。まだまだ気力や体力に問題のない50代で、大変な手続きなどを済ませてしまって、残りの独身生活をエンジョイしましょう。
最終更新日: 2021年01月26日
独身の老後は孤独?

50代を超えて定年も見えてきた頃、自分の人生に残された時間が、実は余り多くないことに気付くと思います。
時間はあっても、体が気持ちに追いつかず、出来ないことが多くなります。
そこで、これからの生き方について、どうしたいのか、それには何をするべきなのかを今考えて行動に移すことが大事です。
独身は気楽で楽しいですが、1人でしなければいけないことも多いので、孤独どころか、考えること、やることが沢山あるのが50代。
残りの独身人生を楽しく生きるためにも、今から色々と準備をしておきましょう。

「終活ねっと」運営スタッフ
今回、「終活ねっと」では以下の項目を中心に解説します。
- 50代独身男女の貯金額は?
- 貯蓄の実態
- 50代からの貯金の仕方は?
- 50代のうちにしておきたい生前整理
50代独身の方が始められる終活についてまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。
50代独身男女の貯金額はいくらくらい?

50代独身男性が平均1482万円の貯金があるのに対して、50代独身女性は平均で1383万円くらいです。
(統計局平成26年全国消費実態調査)
これは一般的に男性の方が株券や投資信託などを多く行い、金融資産があるということと、通常女性の方が給与が低いということも背景にあります。
さて、50代の独身者にとって、一体いくら貯金があれば老後は安泰なのでしょう。
家賃を除いて、ひと月にかかる生活費はおよそ15万円といわれています。
今後年金の支給がどのように変化していくのかわかりませんが、現在の計算では毎月の受給額はおよそ10万円。
従って単純に計算しても生活費を5万円貯金から埋めていかないといけません。
85歳で寿命が尽きるとすると、およそ2000万円程度の貯金が必要となり、その貯金は定年前の50代で作る必要があります。
4割弱の50代独身世帯は無貯金

独身世帯の場合は、世帯収入が下がるため、どうしても貯金額は少なくなります。
平均額はあくまでも平均であって、3から4割の独身世帯は無貯金という調査結果があります。
子供がいる世帯では、教育費が必要なくなる50代以降に貯蓄が増える傾向にありますが、独身の場合は、もっとコンスタントに貯金に回せるはずです。
今後65歳まで定年が延びるところも多いとは思いますが、まず、今のうちに貯金を増やすための方法を色々考えて見ましょう。
50代からの保険の見直しや月々の節約は

保険の見直し
いくつか保険に入っている世帯も多いと思いますが、まずその保険を見直しましょう。
もっとよい条件の保険に乗り換えたり、補償額を変えたりなど出来ることは色々あります。
独身者は特に、医療保険や介護保険は50代以降必ず必要となってきますので、まだ未加入であれば、不要な貯蓄型保険を解約して、こういった保険に入ることも選択肢の一つです。
無料相談にのってくれるところもありますので、これからの貯蓄プランを立てるために、専門家のアドバイスを聞いてみるのもお勧めです。
住宅ローンの見直し
既に持ち家があって、ローンが残っている場合は、ローンの金利を減らせるかどうか検討してみましょう。
50代でローンが残っている場合は、契約時と現在の金利との差がかなりあると思いますので、まず銀行の担当窓口に、金利の見直しをお願いしてみましょう。
意外かも知れませんが、継続ローンに対してこういった交渉は可能なんですよ。
又、条件の良い他行への乗り換えも出来ますので、総合的に見てどちらが得かをよく調べて見てください。
固定費、変動費の節約
雑誌の特集などで、事前に読者の経験を募集する際に、最も反響が大きいのが節約に関する回だそうです。
まとめ買いなどで食費を減らしたり、携帯電話のプランを変更したり、電力プランを見直したり、省エネ家電に変えたりと、自分の身近でコツコツと節約が可能です。
小さい金額ですが、楽しみがら貯金が出来ます。
雑誌の節約術などを参考にして、色々と試してみてはいかがでしょうか。
又、貯金に回す金額が浮かせるならば、思い切って住み替えして家賃支払いを減らしましょう。
50代からの生前整理

断捨離
モノを捨てるにはエネルギーがいるもの。
老後に向けて断捨離をするならば、まだ気力も体力もある50代が最も適しています。
又、同様のことは人間関係にも言えます。
50代以降はネガティブな気をもたらす人や人の気持ちを理解出来ない人などと関わっている時間は残されていません。
少なくてもクオリティーの高い人間関係で50代からの独身人生を楽しみましょう。
生前準備
自分の死後、遺品整理や相続、葬儀など、人の手を煩わせないといけないことがあります。
独身だけではなく、家族がいても、出来るだけ自分で準備をしておきたいもの。
まとめてサポートしてくれる業者もありますので、今のうちから色々検討しておくと後で慌てずに済みます。
健康に気を遣うこと
老後の資金や生前整理も大事ですが、それも健康な体があってのこと。
50代は親の介護や自分の体の変化などが起きる時期です。
適度な運動と、健康的な食事を規則正しく取り、必要であればサプリなどで、栄養を補いましょう。
まとめ
50代ではまだまだ老後が身近に感じられないかも知れません。
でも、終活はやることが多く、エネルギーも時間も必要ですので、今こそ老後のプランを立てるのに相応しい時期です。
老後の資金をしっかりと残すように計画を立てること、そしてモノも人も断捨離で身軽になって、心穏やかに残りの独身生活をエンジョイしましょう。