急なお通夜でも慌てないように、袱紗のマナーを知っておきましょう

お通夜の連絡を急に受けた時、お香典は用意したけれど袱紗の正しい使い方がよく分からず、どうしようと戸惑われたことはありませんか?お通夜でお香典をお渡しする際に、失礼がないよう袱紗のマナーについて確認しておきましょう。

目次

  1. お通夜に参列する時には袱紗を用意します
  2. 袱紗の包み方について
  3. 不祝儀袋へのお香典の入れ方について
  4. お通夜でのお香典の渡し方について
  5. まとめとして

お通夜に参列する時には袱紗を用意します

葬儀

お通夜でも葬儀の場でも、お香典は袱紗に包んで持参するのがマナーです。袱紗は表裏二枚合わせの小さな絹布のことです。袱紗に包まないで不祝儀袋を持ち歩くのは、見た目にもよくありませんし、袋を汚してしまったり、しわがよる恐れもあります。お香典は袱紗に包んでお持ちしましょう。

袱紗の色について

お通夜にふさわしい色の袱紗を用意しましょう。色は紫色、緑色、紺色、藍色、黒色、グレーなどを選びます。紫色は慶弔どちらにも使える色なので、最初に一枚用意するなら紫色の台付き袱紗がいいかと思います。また、お悔み用の袱紗の場合は蓮・蘭・菊などといった植物の文様が刺繍されたものもあります。

袱紗の種類について

台付き袱紗

袱紗に台が付いたものが台付き袱紗です。慶弔で台の色が違ってくるので、両面が色違いになっています。赤色と緑色、黒色、グレーなどの組み合わせが一般的です。袱紗の内側に紐が付いていて、この紐で台を固定します。台は簡単に外すことができます。また、袱紗の端に爪が付いているものもあります。爪付きだと、不祝儀袋を包んだ後に爪で止めることができるので、包みの形が崩れず使いやすいでしょう。
慎みの気持ちをお伝えするお通夜、葬儀の場では、特に大切な方の場合は、やはり正式な袱紗を用いられるほうがよいかと思います。

台のない袱紗

風呂敷を小さくしたような絹布です。爪が付いた袱紗もあります。一般的によく使われるタイプの袱紗です。

金封袱紗(簡易袱紗)

お香典を挟み込めるようにポケット状になった袱紗です。長財布のような形をしています。お悔やみ事は左開き、お祝い事には右開きのものを使います。金封袱紗は簡易の袱紗ですが、手軽に利用できるので、お通夜や葬儀の会場でよく見かけるようになってきました。
ただ、あくまで簡易の袱紗なのでお香典の額が多い場合は使わないほうがよいでしょう。目安は一万円くらいまでと考えておきましょう。

急なお通夜で袱紗が準備できない時は?

不祝儀袋は袱紗に包んでお持ちするのがマナーですが、会社や出先などから直接お通夜の会場へ行く場合など、どうしても袱紗が用意できないこともあると思います。そのような時は、不祝儀袋を黒や紺など地味な色のハンカチに包んでお持ちするのもよいかと思います。
不祝儀袋をむき出しのままでお通夜や葬儀の会場まで持ち運びすることは避けたいものです。お香典は、故人やご遺族への慎みの気持ちなので丁寧に扱いましょう。

袱紗の包み方について

袱紗にお香典を包む時も、包み方のマナーがあります。弔事と慶事では包み方が違うので、お通夜や葬儀の場で間違いがないように十分気を付けましょう。

1. 不祝儀袋を袱紗の中央よりやや右の方へ寄せて置きます。台付き袱紗の場合は、台の表が寒色系の色(緑色や黒色、グレーなど)になるようにします。台の色を間違って用いると慶弔が逆になり、先方に対して大変失礼になりますので、十分に注意確認をしましょう。
2. 袱紗の右側を中に折り込みます。
3. 袱紗の下側をたたみます。
4. 次に袱紗の上側をたたみます。不祝儀袋の上包みの折り方と同じで、必ず下側、上側の順に折り込みましょう。
5. 袱紗の左側に三角形ができます。
6. 左側の三角形の端を持って、右へ折ります。最後に右端の三角形を裏へ折り返します。爪があれば、爪で端を止めます。

※ 慶事は弔事と真逆の順で包みます。

不祝儀袋へのお香典の入れ方について

不祝儀袋にお香典を入れる際も、マナーがありますので注意しましょう。お通夜や葬儀の会場では、ご遺族ではなく受付の方がお香典を受け取られますが、間違った入れ方をしないように、特に上包みの向きを確認しましょう。

不祝儀袋の上包みの向きについて

中包みのある不祝儀袋の場合は、水引をかけたまま上包みの下を外します。中包みにお金を入れて、元通りにします。こうすると水引の形を崩してしまったり、上包みにしわが寄る等も防げますので、気を付けながら試してみてください。
ここで特に注意したいのは、不祝儀袋の上包みの向きです。上包みは上を下に被せるように折り返します。逆にしてしまうと、御祝儀袋の折り方の向きになってしまうので、必ず上を下に被せるよう確認しましょう。逆の包み方をしてしまうと、お通夜や葬儀の場で大変失礼になるので、悲しみは下向き、と覚えると間違えにくいと思います。

不祝儀袋へのお金の入れ方について

不祝儀袋にお札を入れる時は、お札の裏側が上になるように入れるのがよいと言われています(顔の印刷された面が下になる)。ですが、あまり神経質になり過ぎなくてもよいでしょう。お札を数枚入れる時は、向きを揃えて下さい。お香典には新札を使わない、と一般に言われていますので、新札が気になる方は、軽く折り目を付けてから入れられるとよいかと思います。

お通夜でのお香典の渡し方について

お通夜、葬儀の会場では受付が用意されているので、受付の方にお香典を渡します。不祝儀袋は、受付でお香典を渡すまで袱紗に包んだままにしておきます。
受付で「この度はご愁傷様です」などと挨拶を述べます。または黙礼だけでもよいでしょう。受付の方の目前で袱紗からお香典を取り出してお渡しします。その際、表書の向きに気を付けて、受付の方から見て正しく読めるようにします。正面が相手の前に向くようにしましょう。
不祝儀袋は、片手ではなく両手で持ちます。受付の方が受け取られたら、左手、右手の順で引きます。袱紗ごと渡すわけではありません。

お通夜や葬儀にどうしても出席できず、直接ご遺族の方にお香典をお渡しするような時は、台付き袱紗の場合は、先方の目前で袱紗を開いて不祝儀袋を取り出し、袱紗から外した台の上に不祝儀袋を乗せてお渡しします。台のない袱紗の場合は、台の代わりに袱紗を簡単に折りたたみ、その上に不祝儀袋を乗せて差し出します。不祝儀袋と同程度の大きさに折りたたむとよいでしょう。

まとめとして

葬儀

お通夜の場での袱紗のマナーについて、いかがでしたでしょうか。急なお通夜が入った時、お悔やみの席で失礼にならないように袱紗の使い方を再確認しておきましょう。お悔やみに際して、何よりも故人やご遺族の方への心が大切です。所作は気持ちの表れでもあります。マナーを心得た上で、悲しみを共に享受する気持ちを忘れないようにしましょう。

「通夜・袱紗」に関連する記事

「通夜・袱紗」についてさらに知りたい方へ

この記事に関するキーワード

ランキング

よく読まれている記事です

  • 葬儀の費用はいくら?費用の内訳や安くする方法も解説します!のサムネイル画像

    葬儀の費用はいくら?費用の内訳や安くする方法も解説します!

    終活では、葬儀関連も取組まれる方の多いテーマのひとつです。葬儀にかかる費用についても多くの方が気にされる点です。葬儀にかかる費用について知っておくことで、必要資金の把握・準備が出来ますし、余計な出費やトラブル防止などにも繋がります。ぜひご覧ください。

    1
  • 家族葬の費用っていくらなの?費用の内訳や支払い方法もご紹介!のサムネイル画像

    家族葬の費用っていくらなの?費用の内訳や支払い方法もご紹介!

    家族葬の費用はいくら必要なのでしょうか?家族葬イコール安いというわけでもありません。逆に安いからと思って家族葬を選択したら、一般葬よりも高くついてしまうこともあります。もちろん安く抑える方法もあります。家族葬にかかる費用について、その全てをご紹介しましょう。

    2
  • 直葬(ちょくそう)の費用っていくらなの?内訳や注意点も解説しますのサムネイル画像

    直葬(ちょくそう)の費用っていくらなの?内訳や注意点も解説します

    一般によく言われる葬儀はお通夜やお葬式を経て火葬や埋葬を行うというものです。しかし、中には火葬や埋葬のみを行う直葬というものがあります。この直葬は実は普通の葬儀よりも費用を抑えることができるというメリットがあります。実際の直葬の費用はどのくらいなのでしょうか?

    3
  • 葬儀で渡す【お布施】って何?金額の相場やマナーを解説のサムネイル画像

    葬儀で渡す【お布施】って何?金額の相場やマナーを解説

    葬儀を行う時には必ずお布施が必要ですよね?しかしお布施の正確な扱い方については知らない方も多いのではないでしょうか?そこで人には聞きにくい葬儀で渡すお布施の相場やマナーを解説しますので、覚えて置いて知らない人にぜひ説明してあげてください!

    4
  • 礼服って何?お葬式に着る礼服についてご紹介します!のサムネイル画像

    礼服って何?お葬式に着る礼服についてご紹介します!

    お葬式への参列、黒ければ何でもいいと思って出かけてはいませんか?礼服には格がありますので正しい装いを知っていれば何かと安心です。礼服と喪服との違いから礼服の種類までお葬式にふさわしい装いをご紹介しますので、ぜひ終活の一つとして確認しておきましょう。

    5

シェアする

関連する記事

「通夜・袱紗」についてさらに知りたい方へ

葬儀に持っていく袱紗(ふくさ)ってなに?包み方や選び方を解説!のサムネイル画像

葬儀に持っていく袱紗(ふくさ)ってなに?包み方や選び方を解説!

リバーシブルの袱紗ってなに?慶弔両用で使える袱紗についてご紹介!のサムネイル画像

リバーシブルの袱紗ってなに?慶弔両用で使える袱紗についてご紹介!

冠婚葬祭で使われる袱紗(ふくさ)についてご紹介します!のサムネイル画像

冠婚葬祭で使われる袱紗(ふくさ)についてご紹介します!

ピンクの袱紗はNG?葬儀に持っていく袱紗について紹介します!のサムネイル画像

ピンクの袱紗はNG?葬儀に持っていく袱紗について紹介します!

レース付き袱紗(ふくさ)はNG?袱紗のマナーや包み方も解説しますのサムネイル画像

レース付き袱紗(ふくさ)はNG?袱紗のマナーや包み方も解説します

お通夜で恥をかかないために、基本の香典マナーについて知っておこうのサムネイル画像

お通夜で恥をかかないために、基本の香典マナーについて知っておこう

家紋入り袱紗(ふくさ)って何?袱紗の家紋についてご紹介します!のサムネイル画像

家紋入り袱紗(ふくさ)って何?袱紗の家紋についてご紹介します!

香典袋の包み方はどうする?表書きや袱紗(ふくさ)についても解説のサムネイル画像

香典袋の包み方はどうする?表書きや袱紗(ふくさ)についても解説

葬儀での不祝儀袋の書き方はどうする?表書きや名前の書き方もご紹介のサムネイル画像

葬儀での不祝儀袋の書き方はどうする?表書きや名前の書き方もご紹介

不祝儀袋の中袋ってなに?名前・金額の書き方や包み方について解説のサムネイル画像

不祝儀袋の中袋ってなに?名前・金額の書き方や包み方について解説

人気のキーワードの記事一覧

キーワード記事一覧へのリンクです

ランキング

よく読まれている記事です

葬儀の費用はいくら?費用の内訳や安くする方法も解説します!のサムネイル画像

葬儀の費用はいくら?費用の内訳や安くする方法も解説します!

1
家族葬の費用っていくらなの?費用の内訳や支払い方法もご紹介!のサムネイル画像

家族葬の費用っていくらなの?費用の内訳や支払い方法もご紹介!

2
直葬(ちょくそう)の費用っていくらなの?内訳や注意点も解説しますのサムネイル画像

直葬(ちょくそう)の費用っていくらなの?内訳や注意点も解説します

3
葬儀で渡す【お布施】って何?金額の相場やマナーを解説のサムネイル画像

葬儀で渡す【お布施】って何?金額の相場やマナーを解説

4
礼服って何?お葬式に着る礼服についてご紹介します!のサムネイル画像

礼服って何?お葬式に着る礼服についてご紹介します!

5

関連する記事

「通夜・袱紗」についてさらに知りたい方へ

葬儀に持っていく袱紗(ふくさ)ってなに?包み方や選び方を解説!のサムネイル画像

葬儀に持っていく袱紗(ふくさ)ってなに?包み方や選び方を解説!

リバーシブルの袱紗ってなに?慶弔両用で使える袱紗についてご紹介!のサムネイル画像

リバーシブルの袱紗ってなに?慶弔両用で使える袱紗についてご紹介!

冠婚葬祭で使われる袱紗(ふくさ)についてご紹介します!のサムネイル画像

冠婚葬祭で使われる袱紗(ふくさ)についてご紹介します!

ピンクの袱紗はNG?葬儀に持っていく袱紗について紹介します!のサムネイル画像

ピンクの袱紗はNG?葬儀に持っていく袱紗について紹介します!

レース付き袱紗(ふくさ)はNG?袱紗のマナーや包み方も解説しますのサムネイル画像

レース付き袱紗(ふくさ)はNG?袱紗のマナーや包み方も解説します

このページの先頭へ

終活ねっと 〜マガジン〜  Copyright© 株式会社 終活ねっと