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神式玉串の供え方や玉串奉奠の作法・やり方

神社や神道の儀式において使用される「玉串」について、玉串や玉串奉奠とは何か、玉串を神前に供える儀式「玉串奉奠」の流れや正しい作法や、神式の葬儀に参列する際のマナーについて紹介されています。

読んでいただければ、神社や神道の儀式での「玉串」の利用方法が理解でき、参加する際のマナーも学ぶことができます。

玉串(たまぐし)とは

玉串は、参拝者や神職が神前に捧げることで、自らの気持ちや祈りをこめて行うことができます。

玉串は、榊や樫、杉などの木の枝に紙垂や木綿を麻で結んで下げ、それが一般的に使用されます。榊は神様が宿るとされ、古くから玉串として使用されてきました。

また、紙垂のギザギザは雷を表し、雨乞いをして豊作を祈る意味や邪悪なものを祓う意味が込められています。玉串は、神社や神道の神事において重要な役割を担っています。

玉串奉奠(たまぐしほうてん)とは

玉串奉奠は、神道の儀式で重要な役割を持ち、故人や新しい家庭、地域などの神様への祈りを表すために玉串を神様にお供えする儀式となっています。

結婚式や七五三などのお祝い事では、新しい家庭を祝うために玉串奉奠が行われます。地鎮祭などでは、地域の災厄を除いて安泰を祈るために玉串奉奠が行われます。

玉串奉奠の流れ

手順に従って、玉串を神様に捧げることで、自分の意志や祈りを伝えることができます。

まず、神職から玉串を受け取り、姿勢を正して神前へ向かって、お辞儀をし、祈念をして、玉串を神前に置いて供えて、最後に「二礼二拍一礼」をするというものです。

玉串奉奠の正しい作法

玉串を神主または葬儀場のスタッフから受け取る

玉串を受け取る際には、神主や葬儀場のスタッフから玉串が渡されます。喪主や遺族は、神主に会釈をし、玉串を受け取ります。

玉串は、胸の高さで葉先が心持ち高くなるように持ち、玉串案と呼ばれる玉串を置く台の前まで進みます。

玉串の受け取り方には作法があり、右手で根元を上から持ち、左手を葉先の下に添えるようにします。葉先がやや高くなるように玉串を持ち、姿勢を整えることが重要です。

祭壇の前で祈念する

祭壇の前で祈念することは、神道において重要な儀式のひとつです。玉串を祭壇の前に置くことで、自らの気持ちをこめて神様への祈願をすることができます。

祭壇の前で祈念する際の手順は、玉串を置く「玉串案」という台の一歩手前で止まり、祭壇の前で一礼し、玉串を時計回りに90度回転させ縦にし、両手で玉串の根元を持って祈念するというものです。

祈念の際は、目を閉じて心を込め、自分自身の気持ちをこめて玉串を神様へ捧げましょう。

神前に玉串をそなえる

神前に玉串をそなえる際には、玉串が神様を向いていることを確認し、根元が祭壇に近い位置に置くようにします。

また、玉串を置く際には、手を離しながら、祭壇に向かって一礼をすることで、玉串を神様に献上する意を表します。

玉串を神前にそなえることで、神様に対しての感謝や祈願を伝え、自分自身の心を落ち着かせることができます。

二礼二拍一礼

祭壇の方を向いたまま二歩ほど後退します。二回深く礼をし、二回音を立てずに柏手(忍び手)を打ちます。最後に深く一礼します。

これらの作法は、二人だけでなく、参列者全員でタイミングを合わせてするため、注意して行いましょう。

二礼二拍一礼が終わったら、後退して向きを変え、神主・遺族に会釈し自分の席に戻ります。

玉串料と初穂料の違い

玉串料と初穂料は、神社で執り行う各種ご祈祷、結婚式はもとより神葬祭、すなわち神道式のお葬式で使用されます。

「初穂料」「玉串料」ともに慶事のほか、神道のお葬式の使用できますが、ご祈祷のほか、お守りやお札を受ける際には「玉串料」を使用せず、「初穂料」を使いましょう。

初穂、初物は神様にお供えし感謝の気持ちを表すのですが、初穂・初物の代わりとしてお供えされる「お金」を初穂料、玉串を用意できない代わりとしてお供えされる「お金」を玉串料と呼ぶようになりました。

神式(神道)と仏式の葬儀の違い

考え方の違いが仏式と神式であります。仏式は仏として送り出す、神式は神として迎え入れるという考え方をしています。

神式の葬儀では「成仏」「供養」といった仏教用語はつかいません。

お悔やみの言葉は、お悔やみ申し上げますのように声をかけることはできますが、多くの場面で、御霊(みたま)のご平安をお祈り致しますのように声をかけます

葬儀の方法は、神式は神職である神主により、仏教は僧侶により執り行われます。

仏式でおこなうご焼香は、神式ではなくて、その代わりに、自身の心を託した玉串を、故人および神前に捧げる玉串奉奠をおこないます。

葬儀の場所について、仏式の葬儀はお寺で執り行われる場合があります。 しかし、神式の葬儀が神社で執り行われることはありません。

神が祀られている場所に死を持ち込まないようにしているためです。

神式の葬儀に参列するマナー

亡くなった方を祭る場所として、仏式なら仏壇へと神式なら御霊舎(みたまや)へまつります。仏式とはちがって、神式は独自の数珠は使用しません。

不祝儀袋について、表書きに「御香典」はつかわず、代わりに「御霊前」「御玉串料」「御神饌料」を使います。

神式の葬儀に参列する際は、まず礼拝の場所である御霊舎に向かって一礼し、神職にも一礼し、玉串を供えた後に拝礼を行います。

拝礼の仕方は、神社に参拝する時と同様「二礼・二拍手・一礼」の通りですが、弔事であるため、中間の二拍手は音を鳴らさず「忍び手」で行うことを覚えておきましょう。

不祝儀袋については、表書きに「御香典」は使用しない代わりに、「御霊前」「御玉串料」「御神饌料」を使用するようにします。

また、白色のシンプルな不祝儀袋と、黒と白の結び切りの水引を用意するようにしましょう。

参列者の服装については、一般的な喪服で問題なく、ネクタイは黒無地の物が適しています。数珠は使用しないことを覚えておきましょう。

神式玉串についてよくある質問

玉串(たまぐし)について教えてください

玉串は、参拝者や神職が神前に捧げることで、自らの気持ちや祈りをこめて行うことができます。玉串は、榊や樫、杉などの木の枝に紙垂や木綿を麻で結んで下げ、それが一般的に使用されます。榊は神様が宿るとされ、古くから玉串として使用されてきました。

玉串奉奠(たまぐしほうてん)について教えてください

玉串奉奠は、神道の儀式で重要な役割を持ち、故人や新しい家庭、地域などの神様への祈りを表すために玉串を神様にお供えする儀式となっています。

玉串奉奠の流れについて教えてください

まず、神職から玉串を受け取り、姿勢を正して神前へ向かって、お辞儀をし、祈念をして、玉串を神前に置いて供えて、最後に「二礼二拍一礼」をするというものです。

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