
古いお札やお守りってどうすればいいの?返す時期や方法について
買ったりもらったりして家に置いたままにしているお札やお守り。お寺や神社に返すんだっけ?燃やすんだっけ?と、処分の仕方が分からないままたくさんたまっている人も多いのではないでしょうか。そんなお札やお守りについて、返す時期や方法などをご紹介します。
最終更新日: 2020年12月17日
お札やお守りについて

家内安全や家族の健康など家全体を守ってくれるお札や、交通安全や縁結び、合格祈願など持っている人を守ってくれるお守り。
参拝に行った際に買ったり、受験や出産の時にもらったり、厄祓いの時にいただいたりと、どこの家にもいくつかはあると思います。

「終活ねっと」運営スタッフ
今回「終活ねっと」では、お札を返す時期や方法について以下の点を軸に解説します。
- お札やお守りを処分する時期は?
- お札やお守りはどのように返納する?
- 返納以外の処分方法
知りたい情報や興味のある項目をピックアップしてお読みいただけます。
ぜひ最後までご覧ください。
たまっていくお札やお守り、どうしてる?
そんなお札やお守りには思いがこもっていたり、せっかくいただいた物だったりで、古くなっても何となくそのままにしていませんか?「え?ずっと持っててもいいんじゃない?」と思っている人も多いと思います。
また、お札やお守りは神聖なものだけに、下手に自分で捨てたりすると罰が当たったり災いがありそうな気がして躊躇してしまいますよね。
お札やお守りを処分する時期

お札やお守り 効果に期限?
一般的に、お札やお守りの効力はだいたい1年が目安と言われています。
もちろん1年以上経つとご利益や効果がなくなるわけではありません。
しかし、お札やお守りは持ち主の身代わりとして災厄を受けたりすることで不浄のものとなったり、下界の気にさらされ続けて汚れたり痛んだりして、時と共に効果が薄くなってしまうそうです。
お札やお守りを返すタイミング
そのため、1年ごとに新しいお札やお守りに変えることが最大限の効果を得る一番いい方法と言われています。
また、縁結びや合格祈願などは、願いが叶ったり目的が達成されたら処分するのがよいそうです。
従って、初詣などで買ったお守りなどは次の初詣の時に、合格祈願や安産祈願なら、受験や出産が終わった時、願いが叶わなくても1年を目安に処分するのが良いとされています。
期限のないものも?
お札やお守りの効果の期限はおよそ1年と言われていますが、七五三でもらうお札やお守りのように、中には無期限のものもあります。
そういうものは一生手元に置いていていいそうです。
また、お寺から授かるお札やお守りには期限がないとも言われており、神社によって期限がないというものもあります。
お札やお守りを返納する

1年以上経ったり、目的を果たしたお札やお守りは、いつまでも手元に置いておかずに正しい方法で処分しましょう。
お寺や神社へ返納する
お札やお守りは、これまで護っていただいた感謝の意を込めて、受けたお寺や神社に返すのが基本となっています。
お寺や神社には「納付所」「お焚き上げ」など書かれた場所が設けられていますので、そこに納めましょう。
賽銭箱などに入れるのはマナー違反なのでやめましょう。
そして、きちんと返すことが出来たら、また新しいお札やお守りをいただきましょう。
下記の記事ではお札ではなく、お守りを神社に返納する方法について詳しく紹介しています。
ぜひ、こちらもあわせてご覧ください。
郵送でもOK?
諸事情により購入したお寺や神社へ返しに行けない場合、郵送での返納を受け付けているところもあります。
郵送で返す方法
封筒にお札やお守りを入れ、宛名を「〇〇寺(神社)御中」や「○○寺 寺事務所御中」、「〇〇神社 社務所御中」とします。
そして「お札(お守り)在中」や、お寺の場合は「焼納希望」、神社の場合は「お焚き上げ希望」と記載して郵送します。
その際、お礼の言葉などを一筆添えると良いと思います。
返納料は不要と言われることが多いですが、感謝の気持ちとして返納料(お焚き上げ料)を同封する場合は、現金書留で送りましょう。
金額は決まっていませんが、お札やお守りと同額程度を納める人が多いようです。
●郵送での返納を受け付けているお寺や神社●
伊勢神宮 明治神宮 出雲大社 浅草寺 金閣寺 東大寺 など
いつでも返すことは可能?
基本的には1年中受け付けているところが多いので、いつでも返すことができます。
1年を目安に考えるなら、初詣の時にいただいたお札やお守りを次の初詣の時に返納し、また新たなお札やお守りをいただく、というのが分かりやすいタイミングですね。
違う神社やお寺に返すのはNG?
本来は受けた所に返す方がいいのですが、旅先など遠方で購入した場合は返すのが難しいですね。
そういう場合は、近くのお寺や神社に頼んでみましょう。
その際、お寺から授かったものはお寺へ、神社から授かったものは神社へ返すのが原則です。
お寺なら同じ宗派の、神社なら同じ神様を祀っているところだと、受け付けていることが多いです。
しかし中にはそこでいただいたもの以外は受けられないということもありますので、返す前に確認しましょう。
返納以外の処分方法

どんど焼きで焼いてもらう
全国各地で小正月に行われている行事、どんど焼き(才の神焼き、左義長などとも言います)。
正月飾りのしめ縄や門松、書初めなどを持ち寄って、神社や町内会などで燃やす火祭り行事です。
この際、古いお札やお守りも一緒に火にくべて炊き上げることができます。
基本的に神社のお守りを火で燃やすのは厳禁と言われていますが、どんと焼きの火は使ったものを神様に返す、どんど焼きで立ち上る煙に乗って歳神様が天に戻っていくと言われており、お札やお守りも燃やしてもいいとされています。
自分で処分する
自分で処分する場合には、お札やお守りを白い半紙に包んで、一つまみの粗塩をかけて清めてから燃やす、または普通のゴミとして処分してもOKだそうです。
いずれにせよ感謝の気持ちを込めて処分しましょう。
お札やお守りを返す方法についてのまとめ

古くなったお札やお守りの処分の方法、お寺や神社へ返す時期や方法についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?お札やお守りは私たちを守ってくれる大切なものです。
目的を達成できた感謝や、1年間護っていただきありがとうございますという感謝の気持ちを込めて、正しく返す、または処分しましょう。
下記の記事では、神社でいただいたお札の飾り方について詳しく紹介しています。
ぜひ、こちらもあわせてご覧ください。