飛行機事故 遺体の状況で分かることがある

世界中の人や物が大量に移動できるのは飛行機のお陰です。ただ交通事故や海難事故があるように、飛行機にも事故が起きます。悲しいことに乗客がいれば、遺体が出るような大惨事になるのです。事故によっては遺体の状況も悲惨なものになります。

目次

  1. 世界に衝撃を与えた飛行機の事故
  2. 遺体は語る
  3. 飛行機の事故に遭遇したら
  4. 事故に備えることは可能か?
  5. さいごに

世界に衝撃を与えた飛行機の事故

飛行機網の発達は、私たちの生活を豊かにして、今まで交流のなかった地域や国を結び、それこそ船や車で何日もかけていく場所を、たったの数時間で結ぶようになりました。しかし、飛行機がそれほど飛ぶようになれば、事故も当然起きるようになります。

風景

テネリフェ空港での事故がワースト1

1977年3月27日にスペイン領カナリア諸島のテネリフェ島にあるロス・ロデオス空港の滑走路上で2機のボーイング747型飛行機同士が衝突しました。1機はKLMオランダ航空機、もう1機はパンアメリカン航空機でした。両機合わせて582名が死亡した航空機史上最悪の事故と呼ばれています。原因は管制官と両機のパイロット間での誤認と思い込み、悪天候、管制官の指示ミス等、様々な原因が不幸な形で重なり合っての結果でした。

日本航空123便の事故

1985年8月12日、東京(羽田)発大阪(伊丹)行同社定期123便ボーイング747SR-46(ジャンボジェット)が、群馬県多野郡上野村の高天原山の尾根(御巣鷹の尾根)に墜落しました。日本航空
機で死者が520名(4名が生存)の大事故でした。原因は修理ミスによる後部圧力隔壁の破損、及び垂直尾翼と油圧操縦システムの喪失でした。

事故は離陸直前直後、着陸直前直後が多い

アメリカ同時多発テロ事件のようなテロや、はたまた天候不良による墜落、整備不良による空中分解や、誤認による爆撃など様々な事故がありますが、飛行機事故の統計をとってみると、飛行事故のほとんどは、離陸後の3分間と、着陸前の8分間に集中しているため、この11分間を「Critical Eleven Minutes(魔の11分間)」といいます。実際のところ全航空機事故の7割が、このタイミングで起こっているそうです。

遺体は語る

飛行機事故に巻き込まれて、運よく助かる方もいらっしゃいますが、スピードや重量から考えても、亡くなる方もいらっしゃいます。次に遺体の状況から、どういうことが分かるかを見てみましょう。

お墓

遺体の確認

今ではDNA鑑定ができるので、例え小さな断片であったとしても、かなり正確に(精度は99.99…%)判定が出来ますが、ほんの2,30年前の事故では、その技術が使えず身元の確認が大変でした。
日航機123便の事故でも遺体の損壊が激しく、五体揃っている遺体もありましたが、部分(腕や足、指などの体の一部分)遺体や、炭化した肉魂や歯だけ、骨が抜けた、肉と皮膚の塊のような遺体もあったようです。

遺体の身元確認作業はどう行われるか

日航機事故の時の話ですが、遺体回収後すぐに確認の取れた人たちは、1)顔(2)着衣(3)運転免許書の順で身元が確認されたそうです。男性の場合は運転免許書やカードが多く、逆に女性は顔や指輪が多かったようです。
事故の5日後までに身元がわかった220の遺体を見ると、顔が4分の1で最も多く、以下着衣、免許書、歯型、搭乗券の順。変わったところでは駐車券や診察券、保険証などもありました。

遺体の身元確認の難航

誰のものとも、どこの部位ともつかない遺体ばかりで、更に犠牲者がたくさんいるとなると、その確認や照合作業は困難を極めます。その時に重要となるものが、歯治療跡、歯列、手術痕など、体にまつわる痕跡です。日航機事故の当該事故の犠牲者520名ですが、検視された遺体総数2065体で、五体揃うものは わずか177の遺体でした。

飛行機の事故に遭遇したら

アメリカの国家運輸安全委員会 (NTSB) の行った調査によると、航空機に乗って死亡事故に遭遇する確率は0.0009%です。
交通事故と比較したら、驚異的な低い確率です。ただ、事故が起きて死亡する確率から言ったら事故の規模や状況にもよりますが、自動車事故よりも多くの人命が失われることも確かです。

空中分解事故の場合

空中分解では、上空にいるうちに機体がバラバラになります。もし巡航中に突然機体がバラバラになれば、中に乗っている人は空気が薄く凍えるほど寒い機外空間に放り出されます。すぐに気を失いそのまま死ぬことでしょう。もちろん、身体は地面や海水に叩き付けられます。凄まじい力が働くため(新幹線と正面衝突するぐらいの力らしいです)遺体も5体揃った状態は無理かと思われます。
そうでなくても、落下時の風圧で手足をもぎ取られ、原形をとどめて落ちることはないようです。

墜落事故の場合

落下する場所によりますが、山だろうと海面だろうと、はたまた広場のようなところであっても、まず助かりません。墜落時の速度は時速で約500Kmほどでした。それが一気に0Kmまで減速するのですから、その衝撃は数百Gにもなります。これでは人体はひとたまりもなく、関節部分でちぎれてバラバラになってしまいますし、機体の破片で切り刻まれてしまった遺体もあります。さらに燃料タンクに燃料があれば、最悪爆発炎上の危険性も高いです。

飛行機事故の宿命

2000年に入るころから死傷者数は1000人前後、2012年以降は500人前後なのに対して、搭乗者数は2013年には30億人を突破しており、そのことを考えると、飛行機事故自体はかなりの数減っているのです。しかし、一度事故が起きると多くの死傷者が出るうえ、飛行機事故自体が私たちに強烈な印象をもたらすため(遺体の状況や、事故現場の悲惨さ等)に必要以上に事故の怖さばかりインプットされてしまいます。
ゆえに飛行機事故=悲惨、まず助からない、という認識が植え付けられているような気がします。

事故に備えることは可能か?

飛行機事故の確率が下がったとはいえ、宝くじが当たる確率と同じぐらいの確率で、事故に遭遇する人がいるのも事実です。

座席によって変わる安全度?

よく飛行機に乗るときは、この席だと事故が起きても助かる確率が高い、などと雑誌などで特集を組んでいたりしますが、果たして座る場所で生死を分けるのでしょうか。
2007年に雑誌ポピュラーメカニックスが発表していた仮説によると、前の座席の生存率49%、翼のある中間の生存率56%、後方の生存率69%だそうです。

墜落後の火災や燃料爆発を考える

ただ、墜落も様々なので、一概にはいえません。もし機体損傷だけで、乗客乗員が無事だったとしても、火災や燃料爆発の危険性があります。旅客機の燃料タンクは、ほとんど100%、主翼内部にあります。ということは、座席は主翼よりも後ろがいいわけです。

事故が起きればどこも危険

当たり前の話ですが、事故が発生すると、どこの席に座っていても危険なことは変わりありません。
例えば、前方は墜落時、前11列前後が吹き飛ばされる(後方の6Gと比較して2倍の12Gの力がかかる)とか、主翼内部の燃料タンクのことを考えると翼周辺の真ん中も部分も危険です。飛行機の構造を考えると、飛行機の後方は一番脆い部分です。
結局、墜落したら安全な座席は存在しないということです。

さいごに

技術の進歩により、安全性もかなり高くなっている飛行機ですが、事故がまったくなくなるわけではありません。また飛行機に乗る機会は、誰にでもあると思いますので、これをきっかけに各座席に置かれている「安全のしおり」を一度手に取って、目を通しておくことをお勧めいたします。

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