浄土真宗でも必要な仏具が違う!あなたは「西用?」「東用?」

浄土真宗でも必要な仏具が違う!あなたは「西用?」「東用?」

浄土真宗は日本最大の宗派ですが作法や教えなどが簡素なため、仏壇や仏具を購入する時に始めて浄土真宗について知る人も多いと思います。浄土真宗ではどんな仏具を揃えるのか、西と東ででは何が違うのかを今回ご紹介していきたいと思います。

2020-01-23

浄土真宗とは

困った人々

浄土真宗(真宗ともいわれます)は、鎌倉時代の初期に、法然(ほうねん)の門弟親鸞(しんらん)(1173―1262)によって開かれた浄土教の一派です。
親鸞は、師匠の法然によって明らかにされた浄土往生を継承し展開しましたが、教団としては親鸞の没後、門弟たちによって発展していきました。

阿弥陀仏の力で万人が救済されるという「絶対他力」の教えで、信心があれば、往生すればすぐに成仏できるという考え方です。

浄土真宗は、僧侶に肉食妻帯が許されており戒律がありません。
また、戒名ではなく法名をもらうことで帰依するなど他の宗派とは大きく異なる点がいくつかあります。
そのため、浄土真宗は合理性を重んじ、作法や教えも簡潔であったことから、庶民に広く受け入れられ、現在では日本の総人口の約20%が浄土真宗であると言われています。
日本で最大の規模を誇る仏教宗旨です。

浄土真宗は、10派に分かれ、本願寺派・大谷派・高田派・仏光寺派・木辺派・興正派・出雲路派・山元派・誠照寺派・三門徒派があります。
その中でも浄土真宗本願寺派は、中でも一番規模が大きく、門徒数は700万人、真宗大谷派の550万人と併せて浄土真宗の二大勢力となります。

浄土真宗の東本願寺と西本願寺?

浄土真宗の仏具などを探していると、「お西様(西本願寺)かお東様(東本願)か」を聞かれます。
京都の西本願寺と東本願寺とは、いわゆる通称です。

・西本願寺は「龍谷山本願寺」といい、浄土真宗本願寺派の本山です。
・東本願寺は「真宗本廟」といい、真宗大谷派の本山です。

戦国時代まで本願寺は一つでしたが、一向一揆の方針を巡って親鸞の子孫である教如(抗戦派)と准如(和睦派)が対立したことによって2つに分裂しました。
そして教如は豊臣秀吉の命令で本願寺を追放されましたが、徳川家康が支援し本願寺の東にも一つの本願寺を作りました。
この後、本願寺が西と東と呼ばれ区別されるようになりました。
しかし、本願寺派と大谷派では、教義上の違いはありません。

浄土真宗は仏具が特殊?

浄土真宗では、一般的に仏前椀(霊具膳)やお水、お酒などのお供えをしません。
そのため、他の宗派に比べて揃える仏具が異なります。

また、浄土真宗で必要な仏具でも、西と東では多少異なります。
自分は浄土真宗のどちらの宗派なのかを確認することが必要です。

本願寺派と真宗大谷派の仏具の違い

浄土真宗の本願寺派でも真宗大谷派でも基本的に揃える仏具の種類は同じです。
違いは、仏具の色と多少形が異なることです。

本願寺派では、焼色のついた黒褐色(黒鉄製)の仏具を用います。
真宗大谷派では、金色(真鍮製)の仏具を用います。

また、真宗大谷派の灯立(燭台)では亀の上に鶴が乗ったものを用います。
一方、本願寺派では、銅に漆塗りの宣徳製(せんとくせい)の灯立(燭台)が用いられます。

浄土真宗本願寺派で最低限必要な仏具

真宗十派と呼ばれる10の分派の1つに当たり、浄土真宗の各宗派での中でも最大の宗派となります

ご本尊・掛軸

浄土真宗 本願寺派のご本尊は「阿弥陀如来」になり、仏像と掛け軸のどちらかを祀ります。

・仏像を祀る場合、頭光と光背が付いている西立弥陀
・掛け軸を祀る場合、阿弥陀如来の後光が「8本」指している掛け軸になります。

<両脇の脇侍>
向かって右に「親鸞聖人」
向かって左に「蓮如聖人」をお祀りします。

法名軸・過去帳(お位牌)

浄土真宗にはお位牌はありません。
その代わりに、法名を小さな掛軸にした「法名軸」、または亡くなった方の名前、戒名、死亡年月日、死亡年齢などが記録された「過去帳」を用いるのが正式です。

しかし、現在では、過去帳ではなくお位牌の方も増えているそうです。

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三具足・五具足

三具足は、金香炉・火立・花立となり、日常のお参りで用います。
五具足は、金香炉・火立(一対)花立(一対)になり、法要やお祝いの時に飾ります。
また仏壇のサイズによって五足具が飾れない場合は三具足を飾ります。

本願寺派では、銅に漆塗りの宣徳製(せんとくせい)の灯立(燭台)が用いられます。

揃えたほうが良い仏具

  • 青磁土香炉

    お線香をお供えする仏具です。本願寺派は青磁製の土香炉になります。

  • 六角供花

    浄土真宗ではお菓子や果物などをお供えする仏具として角供花が用いられます。
    本願寺派では、六角供花になります。

  • 仏飯器

    仏様に御供えするご飯を載せる器です。

  • おりん

    おつとめをする時に用いる「かね」のことです。

  • 打敷

    仏壇の段・上卓にかける仏具で浄土真宗では三角形のものを用います。
    四十九日日までは、銀色の打敷きを用います。法要やお祝いの時に使用します。

真宗大谷派で必要な仏具

ご本尊・掛軸

真宗大谷派のご本尊は「阿弥陀如来」になり、仏像と掛け軸のどちらかを祀ります。
・仏像を祀る場合 頭光が付いている東立弥陀
・掛け軸を祀る場合 後光が「6本」指している掛け軸となります。

<両脇の脇侍>
向かって右に「十字名号(=帰命盡十方無碍光如来)」
向かって左に「九字名号(=南無不可思議光如来)」を掛けます。

法名軸・過去帳(お位牌)

浄土真宗ではお位牌は用いません。
その代わりに「法名軸」または「過去帳」を用います。
お位牌を用いないのは浄土真宗の特徴です。
本願寺派でも真宗大谷派でも違いはありません。

三具足・五足具

三具足は、金香炉・火立・花立となり、日常のお参りで用います。
五具足は、金香炉・火立(一対)花立(一対)になり、法要やお祝いの時に飾ります。
また仏壇のサイズによって五足具が飾れない場合は三具足を飾ります。

真宗大谷派の灯立(燭台)は、金色の亀の上に鶴が乗ったものを用いるのが特徴です。

揃えたほうが良い仏具

  • 透かし香炉

    お線香をお供えする仏具です。真宗大谷派は透かしの土香炉になります。

  • 八角供花

    浄土真宗ではお菓子や果物などをお供えする仏具として角供花が用いられます。真宗大谷派では、八角供花になります。

  • 仏飯器

    仏様に御供えするご飯を載せる器です。

  • おりん

    おつとめをする時に用いる「かね」のことです。

  • 打敷

    仏壇の段・上卓にかける仏具で浄土真宗では三角形のものを用います。四十九日日までは、銀色の打敷きを用います。法要やお祝いの時に使用します。

仏具を選ぶサイズについて

仏具にはサイズがあり、仏壇のサイズによって異なります。
一般的に仏具のサイズは、花立の高さを基準にして表記されていますので目安にすると良いですね。

<仏壇のタイプ別目安>
・上置きの場合:高さ65cm程度、または、台付の場合:高さ130cm程度なら花立の高さが7.5cm~12.0cmのものを選びます。

・大型の仏壇の場合:高さ165cm以上では、花立の高さが12~15cmのものを選ぶのが良いとされています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
同じ浄土真宗でも西と東では揃える仏具が違います。
また、自分の家ではどちらの宗派なのかを確認してから仏具を揃えましょう。
また、仏壇のサイズや地域によっては揃えるものが違います。
迷った場合は、ご住職などに聞いてから揃えたほうが安心ですね。

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