着物の喪服について~葬儀に着る黒紋付きの詳細~

お葬式に着物の喪服を着用した場合、どんなことに気を付ければいいのでしょうか。そして適した髪型や、帯はどんな風にすればいいのでしょうか。そんな着物の喪服の疑問にお答えします。

目次

  1. 着物の喪服について
  2. 着物の喪服を着た時の髪型
  3. 着物の喪服用コート
  4. 男性用着物の喪服
  5. 着物の喪服のお値段
  6. 最後に
  7. 終活ねっとが運営する「親切なお葬式」

着物の喪服について

葬儀

皆さんは着物の喪服について、どのくらいご存じでしょうか。
どういう着物を喪服というのか、髪型や注意点など。
洋装が主流となった現代では、着物の喪服について知らない方が多いと思います。
今回は着物の喪服について、よく分からない方も、改めて知っておきたいという方にも、ご参考にして頂けるようにまとめてみました。

喪服として使う着物とは

祝いの席で親族が着るような留袖とは違い、基本的に遺族が着用する喪服の着物は、五つの紋を染め抜いた黒無地です。
生地は羽二重(はぶたえ)か縮緬(ちりめん)など、光沢のないものを使用。
正式なものだと本重ねといって、喪服の下に白い着物を重ねていたようですが、不幸が重なるといういわれから、最近ではこの着方をしないようです。
黒無地以外に略式のものとして色喪服があります。これは法事などに着用する、寒色系に染められた地紋のない色無地の着物です。

白の喪服について

一般的に喪服の色は黒と定着し始めたのは、明治時代から。
女性は昔、婚礼の際に着た白無垢を残しておき、夫が亡くなった時にこれを白喪服として袖を詰めて着用しました。最愛の夫の死に白喪服を着るということは、『二夫に見(まみ)えず』という意味を持ちます。要するに、亡くなっても再婚はせずにあなたの妻であり続けます、という想いが込められているのです。
今でも葬儀の時に、白喪服や白の裃を着用している地域があるとのこと。また、花嫁道具として白の喪服を持参する風習も残っているようです。

黒喪服を着るのは遺族のみ?

五つ紋付きの黒喪服は基本的に遺族が着用します。
弔問客が着る和装喪服は、喪主様や遺族よりも一段格が下がったもので、紋が一つか三つの色無地の喪服に、黒い帯を締めるのが一般的。

喪服の帯

黒喪服に締める帯を、黒共帯(くろともおび)もしくは黒喪帯(くろもおび)と呼びます。
流水や法相華(ほそうげ)などの紋織りで、緞子(どんす)や繻子(しゅす)の生地で作られており、紋付き同様に黒一色。
主に名古屋帯を使い、不幸が重ならないようにと、二重ではなく一重太鼓で結びます。
法事などで色喪服を着用するときは、紺か灰色の色喪帯を使用。

着物の喪服に必要な小物

黒喪服を着るときは襦袢や半衿、足袋を除いて、帯締め、帯揚げ、草履、バッグなど、人目に付く小物類は全て黒で統一します。
また、帯枕や帯板、伊達締めなど着付けで使うような、周りから見えない和装小物は黒でなくても構いません。
色喪服の時も、小物は地味な色で揃えます。
この他には袱紗や数珠、ハンカチなど洋装の喪服でも必要なものを用意しておきましょう。

家紋の有無

着物の喪服には、背と両胸部分そして両袖の外側の、計五つの家紋が染め抜かれています。
紋が入ると格は高くなり、喪服に限らず正装の着物は紋が入れられるのです。
黒喪服は不祝儀の第一正装であるため、必ず五か所に家紋が入っていることになります。
昔は喪服の着物は女性が嫁ぐときに、実家から持たされたものなので、家紋は実家のものでしたが、現代では、結婚してから喪服を仕立てた場合は、婚家の紋でも良いようです。ただし、どちらの家の紋を入れるかについても、地域の仕来りによって異なります。

喪服の着付け

着付けが出来ない方は

着物の喪服を着用する場合、大切なのが着付け。ご自身で着付けが出来る場合は問題ないですが、そうでない方は心配ですよね。
ご家族や親類に着付けが出来る方がいらっしゃれば、お願いしてみるのも良いですし、葬儀会社や葬儀会場で、着付け専門の方を手配してくれることもあります。

着付けの注意点やマナー

・帯のお太鼓は大きすぎないようにし、帯枕も小さ目のものを使用。
・衣紋(えもん)も抜き過ぎないようにして、肌の露出を控える。
・衿合わせは1~1.5cmほどの深めに合わせる。
・帯揚げも控えめに出し、帯締めは帯の中心より多少下げた位置で結び、房を下向きにする。
・おはしょりは短めで真っ直ぐと。
・着物の丈も床すれすれにして、襦袢が見えないように着る。
・両胸の紋の位置も左右対称になるようにする。
・体形の補正もして、着崩れないようにしておく。

着物の喪服を着た時の髪型

葬儀

着物に限らず、喪服を着たときは、髪は清潔にすっきりとさせましょう。
短くても顔に毛先が当たる場合は、耳にかけるかヘアピンで留め、髪の長い方は一つに束ねたり、まとめておくと良いです。

着物の喪服用コート

着物の喪服に羽織るコートは、黒の道行(みちゆき)コートです。
内外問わず着用出来る羽織と違い、道行コートは屋内では脱ぐものなので、注意しましょう。

男性用着物の喪服

男性が着用する着物の喪服は、黒羽二重の染め抜き五つ紋付きと羽織で、袴は仙台平(せんだいひら)もしくは博多平(はかたひら)をはきます。
羽織紐や草履の鼻緒は白か黒、帯は角帯で扇子は持たないようにします。

着物の喪服のお値段

お金

その相場とは

着物の喪服は、一体お幾らほどかかるものなのでしょうか。
目安として、反物から着物を仕立てる場合は、正絹の生地だとおよそ30~50万円ほど。
仕立て上がりならば10万円前後、また素材によっては着物単体で3万円ほどで購入出来るものもあります。

レンタルもおすすめ

着物の喪服を夏用と冬用を揃えられない場合や、黒紋付きを持っているけれど準備が大変な方には、レンタルをおすすめします。
金額はレンタルの場合は約2万円前後。貸衣装店もしくは葬儀会社で、着物の喪服一式をレンタルすることが出来ます。
ただし、レンタルの場合でも肌襦袢など、直接肌に付ける下着類は自身で用意しておくと良いでしょう。

最後に

葬儀

喪服の着物には、白や色喪服など黒以外もあったのですね。特に白喪服に込められた意味には、妻の夫に対する想いを感じます。
以上、着物の喪服についてご説明致しました。

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