禅宗の一派、曹洞宗におけるお焼香のやり方のまとめ

お焼香のやり方が宗派によって違うのをご存知でしょうか。そして、曹洞宗ではどうすればいいでしょうか。同じ仏教でも宗派によって葬儀のやり方は少しづつ違いがあります。それと同じようにお焼香のやり方にも違いがあるのです。ここでは、曹洞宗のお焼香について解説します。

曹洞宗とは

全国的に多い宗派

日本全国に曹洞宗のお寺は、15,000件ほどある言われています。これは、浄土真宗のお寺に次いで多い数で、ほぼ5件に1件の割合になります。全国的に見ると東北地方と静岡県では、他の宗派のお寺に比べて曹洞宗のお寺の数が多い傾向があります。

曹洞宗は禅宗の一派

曹洞宗はいわゆる禅宗の一つです。鎌倉時代に活躍した道元が、中国に留学して学び、帰国してから日本に広めた仏教の宗派になります。中国で発展した禅宗は達磨大師が開祖とされ、座禅を中心とした教義に特徴があります。曹洞宗はそういった座禅を中心の教えを守っている宗派とも言えます。

今の曹洞宗

鎌倉時代の道元から始まった曹洞宗は、主に地方に住む武家を中心に一般の人たちにも広がりました。なお、曹洞宗の本山は、福井県にある永平寺と横浜市にある総持寺の2つで、2年毎に宗派代表を務めているそうです。また、今は横浜にある総持寺は、元は石川県輪島市にあったお寺で、明治31年(1898年)の火災の後に移転したのだそうです。

永平寺の勅使門.

永平寺の基礎情報

【住所】 〒910-1228 福井県吉田郡永平寺町志比5-15
【TEL】 0776-63-3102
【アクセス】 JR福井駅から直通バスで約30分
【拝観時間】 8:30~16:00
【拝観料】 大人500円

総持寺 wiki

総持寺の基礎情報

【住所】〒230-8686 神奈川県横浜市鶴見区鶴見2−1−1
【TEL】 045-581-6021
【アクセス】 JR鶴見駅の西口より徒歩約7分
【定時拝観】 10:00 11:00 13:00 14:00 15:00 (修行僧の解説付き)
【拝観料】 大人400円 (境内での参拝は無料)

お焼香とは

葬儀に欠かせない行為

仏教では、お焼香の香りに特別な意味があるとされています。仏となった亡くなった方の前で身を清め、香りを仏様に捧げる尊い行為です。曹洞宗に限らず、お焼香は参列者全員が参加する、葬儀の重要な儀式です。

通夜や法事でも行います

仏教の儀式で重要なお焼香だけに、葬儀以外でも行う機会があります。例えば、通夜では、亡くなった方の枕元に香炉を持ち込んで、参列者にお焼香してもらいます。また、葬儀の前の火葬場でも、行います。そして、お寺の住職にお経を唱えてもらう法事でも、参列者に全員にお焼香してもらいます。

お焼香を行うタイミング

では、どのタイミングでお焼香を行えまばいいのでしょうか。通常、葬儀や法事などは住職が仕切っています。そのため、住職がお焼香をしてください、と合図を出してくれます。そして、亡くなった方の親しい親族から順にお焼香を行っていきます。自分の番かなと思ったら、周囲の親戚などに目配せして、焼香台に向かってください。

仏壇でのお線香もお焼香の一種

仏教では、亡くなってから49日の間は、食事の代わりに香りを頂く、のだそうです。そのため、毎日、仏壇にお線香をあげるのが普通です。ここは本来ならお焼香で香りを捧げるべきですが、お線香で代用するのが一般的です。

お盆の墓参りでも

お線香はお焼香の一種ですから、お盆やお彼岸のお墓参りで持参するお線香も、意味はお焼香と同じです。

曹洞宗のお焼香の作法

自分の宗派のやり方を

曹洞宗に限らず、自分の家が檀家になっているお寺の宗派のやり方で、お焼香を行うのが正しいマナーです。違う宗派のお寺で呼ばれていったからと言って、違うやり方を行う必要はありません。檀家になっているお寺の住職に、正しいやり方を教わり、その通りに行うのが一番いい方法なのです。

曹洞宗は2回が基本

https://illust-imt.jp/archives/003743.smpl.png

曹洞宗のお焼香のやり方は2回が基本です。具体的な手順は次のとおりです。

(1) 数珠を左手に持って祭壇の前に進み一礼し、数珠を手にかけて合掌します。

(2) お香を親指、人差し指、中指の3本の指で軽くつまみ、額の前に軽くささげ、香炉の炭の上に落とします。この1回目を主香と言いいます。故人の冥福を祈って行いましょう。

(3) 続いて1回目と同じようにお香を軽く指でつまみ、そのまま香炉に入れます。この2回目は従香と言い、十分な量のお香を焚くのが目的です。

(4) 最後にもう一度数珠を手にかけて合掌し、祭壇に一礼します。

1回でも問題ありません

お焼香は、亡くなった故人のために行う行為です。曹洞宗のやり方が2回だからと言って、2回にこだわる必要はありません。大勢の人が焼香台に並んでいる時や、狭い場所で行う回し香炉などは、早めに他の人に回すのがマナーで、この場合は1回でよいとされています。

不安になったらここを参照

曹洞宗近畿管区教化センターのサイトを

曹洞宗では、公式サイトで法事の営み方などを案内しています。また、近畿管区教化センターのサイトでは、お焼香のやり方をイラストを使って丁寧に解説してします。ここの説明はとても解り易いので、お焼香のやり方に不安を感じたら、ぜひ、参考にしてください。


(リンク)
http://www.soto-kinki.net/butsuji/oshie_shoukou.php
「焼香の仕方は?」

曹洞宗のすべてが分かる1冊

曹洞宗の公式サイトでは、法事や葬儀の用い方・作法、また、先祖供養のやり方等、曹洞宗のすべてが分かるガイドブックを販売しています。曹洞宗での作法を詳しく知りたい方は、購入されてみてはいかがでしょうか。

まとめ

曹洞宗のお焼香のやり方についてのまとめでしたが、いかがだったでしょうか。曹洞宗ではお焼香は2回が基本ですが、亡くなった方を思う心があれば1回でも問題ありません。マナーは大切ですがそれにとらわれずに、故人のことを思って葬儀に臨んでください。曹洞宗のお焼香の仕方について、この記事が参考になれば幸いです。

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