素敵な香炉を見つけてお香を楽しんでみませんか

生活に素敵な香りを取り入れることでこころにゆとりを持てたら素敵ですよね。お香にはスティックやコーン型のものがあります。それぞれに合った香炉をご紹介しつつ、生活空間でのお香と香炉の楽しみ方と使い方をお伝えします。

目次

  1. お香の歴史
  2. お香〜雅な薫りの種類〜
  3. スティックやコーン~お香の形~
  4. ~香炉~香りを楽しむ器
  5. 生活空間に素敵な香炉と薫りを
  6. 香炉の使い方いかがでしたでしょうか

お香の歴史

お香とは本来は天然の香木の香りをさします。今では線香、焼香、塗香などもお香の一部として総称がお香となっているようですが、お香はもともとは宗教的な儀式などで使用されていたものです。それが世間一般にも広まり現在に至るようです。

お香の伝来と言い伝え

飛鳥時代の頃、仏教発祥の地インドから中国に伝わり、仏教の伝来とともに日本に伝わったという説が最も有力なようで、その後、来日した鑑真和上が仏教の戒律と一緒に香の配合技術なども伝教していったとのことです。僧侶が大事な儀式に赴く前に自らを清めるために香をくべた香炉をまたいでいくなどといった使われ方もあったようです。
日本書紀には「淡路島にひとかかえもある大きな流木が流れ着き、それを薪と一緒に燃やしたところえもいわれぬ妙香がただよい島民がこれを朝廷に献上した」というような内容の記述が残っているそうです。これが正倉院の蘭奢待だという説もあるようです。

蘭奢待(らんじゃたい)とは?

東大寺正倉院に収蔵の香木の事です。その香は「古めきしずか」といわれる天下一の名香なんだとか。成分では伽羅(きゃら)に分類される香木だそうです。全長1・5メートル。重量は11キロあまり。切り取られたあとが30か所あまりあるそうで、これは歴代の天皇や将軍たちが手柄の褒美に家臣たちにこれを切りあたえていたからのようで重量も当初は13キロくらいはあったのではないかと言われています。

貴族の楽しみから武士のたしなみへ

飛鳥時代に仏教儀式で使用されていた香は平安時代に入り貴族の楽しみとなりました。香料を複雑に調香し練り合わせその香を楽しむことが貴族たちの間でひろまり、着物などへの移り香を楽しんだのです。やがて武士の時代。武士たちは一つの香木に向き合い極めようとする精神性を重んじるスタイルを好みました。やがて室町の時代になると、茶の湯、立花などのいわば道が「聞香」とともに確立されていきました。

庶民の手に届いた香

長い江戸時代。庶民には世知辛い時分もあったかもしれませんが、商人などの裕福な庶民からだんだんとお香に親しむようになりました。そして、戦後、香道は一時すたれそうになりましたが昨今香りが見直され私たちも様々な形でよい香りを楽しめるようになりました。

お香〜雅な薫りの種類〜

では、代表的な香木をいくつかお伝えしましょう。お香になじみのない方でも名前は聞いたことがあるものがあるのではないでしょうか。

代表的な香木

木そのものに香りがあるものを香木と呼びます。

沈香(じんこう)

沈香の正式な名称は「沈水香木」といいます。沈香の香りがある部分というのは長い年月の中で樹脂が凝結したところなのです。樹木はジンチョウゲ科の軽い木なのですがこの樹脂の部分は重く水に沈むことからこの名がつきました。育った環境や気候などの条件のちがいのなかで奇跡的にできるのがこの沈香で大変希少なものなのです。

伽羅(きゃら)

沈香の中でも最高級の物が伽羅である。といわれています。もとになる木は同じジンチョウゲ科の樹木です。ただ、厳密にいうと別のものであるという見解を述べておられる方もいます。沈香は常温ではあまり香らないのにくらべ伽羅はほのかに香り、また、その質感も沈香が乾燥した印象なのにくらべ伽羅は粘り気があるのだそうです。この伽羅は現在ではワシントン条約の規制の対象となっています。そのくらいに希少なものなのです。

白檀(びゃくだん)

サンダルウッドといいます。ビャクダン科の香木で芯材を使用します。最高級品はインドのマイソール地方のもので「老山白檀」と呼ばれます。ビャクダンは香のベースの材料としてよくつかわれるものですので、香りをかげば一度はどこかで聞いたことのある香りかも知れません。

植物を原料とした香

桂皮(けいひ)=シナモン
丁子(ちょうじ)=クローブ
鬱金(うこん)=ターメリック
大茴香(だいういきょう)=八角

これらの名前は聞き覚えのあるものもあるのではないでしょうか。
すべて料理のスパイスとしてつかわれているものです。
香りとしてではなく生薬やスパイスとしてつかうと、鎮痛や健胃作用があるものたちです。

樹脂を原料とした香

安息香(あんそくこう)=ベンゾイン
乳香(にゅうこう)=フランキンセンス
没薬(もつやく)=ミルラ

これらは樹脂を原料とした香です。同じ樹脂でも沈香とはちがい蒸留するなどの加工が必要です。
没薬はミイラつくりで防腐剤としてつかわれました。また、これらはアロマオイルではなじみの深い香りです。

スティックやコーン~お香の形~

さて、お香と呼ばれるものはたくさんあります。形や大きさもいろいろです。自分の生活にあったものを選びたいですね。

お香の種類

火をつけて楽しむのが主ですが塗香といって塗るものもあります。

【スティック型】細いですから香りの立ち方が均一です。また、細く長さがあるので生活の中で楽しむときには折って時間を調節してもよいかと思います。

【円錐形】コーン型ともよびます。円錐形のてっぺんに火をつけて香りを立てます。短時間で香りを立てたいとき向いている形です。また、灰がちらばらず三角のままで残るので片づけも楽ですね。

【渦巻型】いわゆる蚊取り線香の形です。長い時間焚けますから広いお部屋や空気の動きのある玄関などにおくといいです。

【練香】香の材料を粉末にしたものをはちみつや梅肉で練り固めたちいさな丸い香です。間接的な熱で香りをたてます。お茶席などで炭を熾した火鉢の灰の上に幾粒かをのせて使用します。上の写真で貝の上に乗っているものです。

【塗香】これも練香の一種といえるかもしれません。こちらは修行者が邪気を近づけないために身体にぬったり、本尊に供えたりするお香ですが、練香水の感覚で使えるのではないでしょうか。

~香炉~香りを楽しむ器

一般的に香炉と呼ばれるものは据香炉というものです。陶器、磁器、銅などさまざまな材質、形のものがあります。

香炉をつかう

まずは香炉の八分目ほど香炉灰をいれます。先端に火をつけたあと火を消し、くゆらせたお香を灰の上におき蓋をします。このとき香炉のサイズや形によって酸素がたりず火が消えてしまうこともあります。その香炉を使い慣れてコツを得ていくのもまた楽しみかもしれません。

【空薫(そらだき)】間接的な熱で香りを部屋や衣服に香りを移します。灰をいれた香炉に火を熾した炭を入れます。その炭にあたらないように練香や香木のかけらを置くか軽く灰の中にそれを埋めます。

生活空間に素敵な香炉と薫りを

生活空間のどんなところに置くのがいいのでしょう。素敵な香炉ならお香をたいていない時でもインテリアの一部として楽しめます。

おうちの顔玄関から

玄関のちょっとした棚や下駄箱の上のあいたスペースなどに渦巻き型のお香はどうでしょうか。玄関は訪れた人がまず見る空間でもありますし、開閉がありますから自然と空気もながれ香が広く家にわたるでしょう。

リビングのくつろぎ空間には

煙のでるものですから、部屋の真ん中ではなく少しはなして置くのがいいかもしれません。先ほどご紹介した空薫の方法でしたら小さな香炉で卓上でも楽しめます。

洗面所やおトイレにも

洗面所やお手洗いは匂いや湿気がこもる場所ですから時々お香を焚いてみては。一時の匂い消しには短めのスティックタイプのお香がいいかもしれません。

香炉の使い方いかがでしたでしょうか

香炉

生活空間でのお香と香炉の楽しみ方、使い方をお伝えいたしました。いかがでしたでしょうか。かぐわしい香りを感じる瞬間があることで気持ちにゆとりが生まれそうです。ふと動いた瞬間に部屋で焚いていたお香の香りがして思いがけずいい気分になるときもあります。火には十分にお気を付けになられて香りの世界を楽しんでごらんになってみてください。

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