香典、のし袋。いざというときにあわてない、基本の不祝儀エチケット

通夜や葬儀に参列するときに、まず必要なのが香典と、それを包むのし袋です。香典の金額はいくらに?のしの表書きはどうすればいいの?基本をおさえて、平静な気持ちで最後のお別れにのぞみたいものです。

目次

  1. まず必要な香典とのし袋
  2. 香典料の目安
  3. のし袋の表書き
  4. キリスト教では、のしは不要
  5. 名前、会社名の入れ方
  6. お供え物について
  7. 香典のお返し
  8. まとめ
  9. 終活ねっとが運営する「親切なお葬式」

まず必要な香典とのし袋

訃報は突然おとずれるものです。哀しいことですが、致し方のないことでもあります。不祝儀事は、前もって準備をすることではありませんし、するべきでもありません。
しかし、基本的な知識を持っていることで、急な準備で混乱することなく、最後のお別れに、落ち着いた気持ちでのぞむことが可能になります。

通夜や葬儀に急に参列することになった場合、まず準備しなければいけないのは香典とのし袋です。この最初の一歩から迷うことが少なくありません。いくら包めばいいのか、どんなのし袋を選べばよいのか、御霊前か、御仏前か、キリスト教式ならどうするのか、など、疑問が次々に湧いてきます。
そんな疑問にお答えします。

香典料の目安

葬儀などで、霊前に供える金品のことを香典といいます。主に仏式の葬儀で用いる言葉です。もとは、現金でなく線香を備えたことから香典と呼ぶようになりました。当然ですが、日常的に扱うものではないので、いざという時に、どうすればよいのか迷うことがいろいろあります。

特に、香典の金額については大変悩ましいことで、故人との関係、ご自身の年齢、立場などで考え方も変わります。故人が友人、知人の場合、20代なら3千円〜5千円。30代以上で5千円〜1万円程度が一般的です。もちろん、おつきあいの深さで変わります。
職場、ご近所コミュニティなどの場合は、そこでも決まりや慣習があるので、それに準ずるようにした方がよいでしょう。

のし袋の表書き

のし袋の表には、「御霊前」と書くのが一般的です。香典は、通夜、告別式のいずれかに持っていくもので、故人がまだ「仏」になっていないということで、御霊前とします。四十九日の法要以降に持参する場合は「御仏前」とします。
もちろん、これらのことは故人の宗旨が仏教である場合のことです。
御霊前以外では、「御香典」や「御香料」などが用いられることもあります。
ちなみに、蓮の花がデザインされているのし袋も市販されていますが、これは仏式用ですのでご注意ください。

葬儀

キリスト教では、のしは不要

キリスト教式の場合にも「御霊前」は用いられますが、「御花料」とすることが多いようです。基本的に、のしのない香典袋を用いますが、のしつきで、花などが印刷されたキリスト教式専用のものも売られています。
神式の場合には「御神前」、「御玉串料」、「御榊料」などが用いられます。

名前、会社名の入れ方

のし袋の下段には氏名を書きます。
夫婦で会葬する場合は、夫の名前だけでもいいですが、連名でも問題ありません。
会社関係の場合、まず会社名を、次に責任者名(社長名、部長名など)を書きます。社員が代理で参列する場合は、上司の名刺に、代理である旨を小さく書き添えて、のし袋とともに受付で渡します。

連名で持参する場合、3名までなら全員の氏名を書きます。それより多い人数の場合は、代表者1名の名前を中央に書き、その左に他何名とします。詳細はのし袋の中袋に書くようにします。

お供え物について

故人の宗教によって変わることがあります。
仏教の場合は、香典の本来の意味である線香やろうそく。缶詰、くだもの、菓子などが多く用いられます。
神道では線香は用いられず、くだものや菓子、酒やお米などが用いられます。
いずれにしても、基本的には、故人が喜ばれるものを選ぶようにしたいものです。
なお、キリスト教では、お供え物の習慣がありません。

香典のお返し

香典をいただいた方には「香典返し」をしなければなりません。贈るとき同様、こちらも時期や金額で迷う事柄が多いものです。
まず時期ですが、宗教に限らず「忌み明け」から1ヶ月以内というのが一般的です。
忌み明けというのは、仏式ではいわゆる四十九日(七七忌)、神式では50日目の「五十日祭」をいいます。キリスト教はカトリックとプロテスタントで異なります。カトリックでは30日目の「追悼ミサ」、プロテスタントは1ヶ月目の「昇天記念日」が、それぞれ忌み明けの日といわれます。

香典のお返しの金額は、一般的な判断基準としては、いただいた香典の3分の1から半額といわれます。高額な香典をいただいた場合は、それにこだわる必要はなく、3分の1、4分の1程度をお返しすればよいでしょう。贈られた方も気持ちでなさったことですから、あまり杓子定規に考えると、かえって失礼にあたることもあるでしょう。

まとめ

葬儀

親しかった友人、お世話になった同僚、かけがえのない親族の訃報に接したとき、関係が深ければ深いほど、形式よりもなによりも、まずはかけつけて最後のお別れに臨みたいものです。それが人として当然のことです。

しかし、だからこそ、最低限のエチケットを身に着けておかないと、故人やその家族に迷惑をかけないとも限りません。そのためにも、日頃から、通夜、葬儀の基本マナーは身につけておきたいものです。香典の金額、のし袋の表書きの書き方などを覚えておくような、いざというときにあわてない気持ちが、平静なお別れには不可欠なのではないでしょうか。

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