土葬と火葬の違いって?歴史や国による違いも解説

現代の日本では火葬が当たり前でしたが、昔は土葬が主流でした。そもそも火葬と土葬ではどう違うのでしょうか?

目次

  1. 火葬とは
  2. 土葬とは
  3. 土葬から火葬へ変わった歴史について
  4. 国による葬送方法の違い
  5. おわりに

火葬とは

葬儀

火葬とは、故人をあの世へお見送りする為の一つの方法として、遺体を燃やす儀式の事です。
火葬の後、残った焼骨(しょうこつ)はお骨上げを経て、骨壺に収められます。

火葬が日本に登場した時期は諸説あり、仏教の開祖であるお釈迦様が火葬されたという故事にちなんで、仏教と共に伝来したという説、弥生時代や縄文時代からすでに火葬をしていたという説もあります。

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土葬とは

土葬とは、故人の遺体を棺桶の中に入れた上で、土の中に埋葬する事を言います。

現代日本において、土葬が禁止されている訳ではありませんが、圧倒的に火葬を占める割合が高いです。土葬を行っているのは、山奥等の火葬場までの道のりが遠いという交通面の問題を抱えていたり、宗教上の理由等ごく一部の地域に限られます。

土葬から火葬へ変わった歴史について

葬儀

日本では昔から土葬が一般的でしたが、火葬も一部行われているという現在と逆の状態でした。
土葬が主流であった理由としてあげられるのが、火葬は遺体を傷つける罪深い行為という考え、遺体を骨になるまで燃やすには相当の火力を必要とする為、燃料がかかり、時間もかかり、お金もかかるという高価な葬送方法だった、というのがある。

明治初期に神道の反発により、火葬禁止令が出ました。が、仏教徒から反対の声が強く上がり、また、衛生面や土葬をするスペースを確保することが難しくなってきた等の理由により、結局は約二年後に火葬禁止令は解除されました。

しかし、今まで土葬がメインだったので、火葬場として機能している所がまだ少なかった為、昭和初期頃まではまだ土葬が一般的でした。

その後、明治政府は葬送方法について公衆衛生の点をより重視するようになり、様々な政策を打ち出しました。それから時が経つにつれて火葬場がどんどん増えていき、火葬を行う上で難点だった燃料や時間がかかる問題も火葬の技術が上がったことで少なくなり、それにより人手も費用も抑えることができるようになりました。

そして、現代では昔と逆転して火葬が主流となったという事です。

国による葬送方法の違い

日本国内では火葬が主流となっていますが、国や宗教が変わればやり方も当然違ってきます。

キリスト教やイスラム教は土葬が一般的

アメリカ等キリスト教やイスラム教を信仰している国では日本と違い、土葬が一般的で、理由は宗教の教えによるものです。

キリスト教には「最後の審判」という概念があり、この世界がいつか終わりを迎えた時、死者が全員復活した後に空から彗星が降ってきて、その結果、生前の行いにより天国行きか地獄行きかが決定するといった教理(宗教上の教え)があります。「最後の審判」の概念はイスラム教でも同様で、故人の肉体自体がなくなる火葬は禁忌とされています。

この為、死者の復活という点を重要視しており、土葬が好まれる理由につながります。
また、土葬の際には肉体が腐らないように「エンバーミング」という処置を行います。
遺体が腐る原因の一つとして血液があり、それを抜いて防腐剤を代わりに入れるという方法です。どこか身体に損傷等があるなら修復して、生前と変わらぬそのままの姿に保つという目的もあります。
これにより長期の常温保存が可能となり、遺体が腐る事によって起こる感染症を抑えることが出来ます。

しかし最近、アメリカ等では火葬を行う人が増えてきています。
理由は土葬にかかる費用よりも火葬の方が安く済むという経済的な面から見たものです。
といっても州によってばらつきがあり、大体の市民が土葬という州もあれば、半数以上が火葬を行っている州もある等、国内でも賛否が別れています。

インドでは火葬が通例

インドでは約80%の人がヒンドゥー教徒といわれています。
ヒンドゥー教では火葬が一般的で、亡くなった後も体内に留まっている霊魂を火の力で肉体から解放させるという考えからきている。

中国や韓国は土葬と火葬が拮抗している

中国と韓国はもともと土葬が主流だった。
というのも、両国は儒教の考え方がベースとなっており、火葬は魂の還る所をわざわざ破壊する行為ととらえられ、葬送方法には土葬が好まれた。

が、時代が変わり、多様な価値観に触れる機会が増えて、儒教の教えも薄らいできた為か、今では中国も韓国も半数近くが火葬という割合になってきている。

おわりに

いかがでしたか?日本では当たり前のように火葬がメインとなっているので、何故土葬ではないのかを深く考える機会はあまりなかったのではないかと思います。そして、国によって土葬・火葬の選択理由が宗教によるものから、経済的なものまで様々で日本との考え方の違いに驚かされました。

土葬も火葬も長所と短所があることをお分かりいただけたかと思います。この記事を読んで、更に葬送方法について色々と調べたいと思う良いきっかけになれたならば幸いです。

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