金閣寺の屋根にいる鳳凰とは?その意味や歴史について紹介!

金閣寺の屋根に金色の鳥(鳳凰)がいるのをご存知ですか?金閣寺に行ったことがある方は、目にしたことがあると思います。しかし、なぜ鳳凰が屋根にいるのかご存知ない方も多いのではないでしょうか。ここでは、鳳凰が屋根にいる意味やその歴史について紹介します。

目次

  1. 金閣寺の鳳凰について
  2. 金閣寺の屋根にいる鳳凰の大きさ
  3. 金閣寺の鳳凰が向いている方角
  4. 鳳凰とは?
  5. 金閣寺の屋根に鳳凰がいる意味
  6. 金閣寺の鳳凰の歴史
  7. 金閣寺の鳳凰についてまとめ

金閣寺の鳳凰について

金閣寺

金閣寺の屋根には、鳳凰がいます。上の写真にあるように鳳凰は、屋根の頂上に陣取っています。
この鳳凰は、単なるデザインとして取り付けられたわけではありません。取り付けた意味や理由が存在します。これから、そんな金閣寺の鳳凰について詳しく紹介します。

金閣寺の屋根にいる鳳凰の大きさ

金閣寺

金閣寺の屋根にいる鳳凰の大きさは、高さ3.22尺(約108cm)です。
現在の鳳凰は、4代目で、昭和62年から取り付けられています。

金閣寺の鳳凰が向いている方角

鳳凰は南の方角を向いている

金閣寺の屋根にいる鳳凰は、南の方角を向いています。

鳳凰が南の方角を向いている理由

鳳凰が南の方角を向いている理由は、鳳凰がしばしば朱雀と同一視されるためです。

朱雀は、中国の四神の一つで、東の青龍、南の朱雀、西の白虎、北の玄武といわれるように、南の方角を司る霊獣です。

そのため、朱雀と同一視される鳳凰も、南の方角を守る存在だと考えられており、金閣寺の鳳凰も南向きに取り付けられています。

鳳凰とは?

鳳凰は、中国の伝説上の生き物で、権力や永遠の命の象徴とされています。
また、鳳凰は天帝の使者で、徳の高い君子が天下を納めると、どこからともなく出現するとも言われています。

中国では、聖帝と評される黄帝と舜の治世のときに、鳳凰が宮廷に飛来したと伝えられています。

このように、鳳凰は、徳の高い君子の出現を予兆する、とても縁起の良い生き物です。

金閣寺の屋根に鳳凰がいる意味

金閣寺の屋根に鳳凰がいる意味は、はっきりとは分かっていません。しかし、有力な説として、「時の天皇:後小松天皇に代わり新たに徳の高い天皇や将軍が出現するということをアピールするために設置したという説」と、「単なる守り神として設置したという説」があります。

金閣寺の守り神として設置した

先にも述べたように、鳳凰は、南の方角を守護する朱雀と同一視されることがあります。
また、鳳凰は権力や永遠の命の象徴とも言われています。

鳳凰がこのような特徴を持っていることから、金閣寺を災いから守り、永遠に繁栄するようにという願いをこめて、鳳凰を屋根に設置したのではないかと考えられています。

新たな天皇の出現をアピールするため

金閣寺の屋根に鳳凰を設置したのは、新たな天皇の出現をアピールするためだという説もあります。

先にも述べたように、鳳凰は徳の高い君子の出現を予兆する生き物です。
時の将軍:足利義満が、わざわざ自分の別荘である金閣寺に鳳凰を設置したということは、今の天皇に代わり、新たに徳の高い君子が出現したというアピールだと考えてもおかしくはありません。

実際、足利義満は2番目の妻:康子を後小松天皇の准母(天皇の生母ではない女性が母に擬されること)としたり、祭祀権や人事権などの権力を天皇家から摂取したりしており、皇位を剥奪する意図を持っていたのではないかと考えられています。

金閣寺の鳳凰の歴史

金閣寺は、1397年に室町幕府3代将軍:足利尊氏によって建立されましたが、その後、様々な災難に巻き込まれています。もちろん金閣寺の鳳凰も災難に巻き込まれました。

応仁の乱で金閣寺(鹿苑寺)の大半が消失

1467年に発生した応仁の乱では、金閣寺(鹿苑寺)は、西軍の陣となり多くの建物が消失しました。しかし、幸いなことに、舎利殿(金閣)は消失をまぬがれ、鳳凰も無事でした。

江戸時代になると、金閣寺(鹿苑寺)の主要な建物が再建され、舎利殿(金閣)も1649年(慶応2年)に修理が施されました。

廃仏毀釈により経済的基盤を失う

江戸時代に大修理が行われた金閣寺でしたが、明治政府による神仏分離令や、それに伴う廃仏毀釈運動により、寺社領の多くが没収され経済的基盤を失ってしまいました。

しかし、十二世住職:貫宗承一が1897年(明治27年)に、金閣寺の一般拝観者の受け入れを決定し、拝観料を徴収することで金閣寺の経済的基盤を確保しました。

1950年、舎利殿(金閣)が全焼

1950年(昭和25年)07月02日、大谷大学の学生で見習い僧侶であった林承賢の放火により、舎利殿(金閣)が全焼してしまいました。

この放火により、足利義満の木造や仏教絵巻、阿弥陀如来像など貴重な文化財も焼失してしまいした。

幸いなことに、金閣の初代鳳凰は明治時代に舎利殿(金閣)を解体・修理した際に尾が破損したため、屋根から取り外され、二代目鳳凰と交換されており、焼失を免れています。

初代鳳凰は、現在、相国寺に保管されており、金閣寺創建当時から残っている唯一の遺物だと言われています。

1952年、再建がスタートする

1950年に全焼した金閣寺でしたが、放火してすぐの1952年から再建工事がスタートしました。
国や京都府からの補助金だけでなく、全国各地から寄付金が集まり、1955年には、創建当時の姿を取り戻しました。

1986年、昭和の大修復を行う

1986年から1987年にかけて、金閣寺の大規模な修復が行われました。

このときに、漆の塗替えや金箔の張り替えが行われ、現在の金閣寺の姿になっています。
ちなみに、昭和の大修復にかかった費用は、約7億4000万円で、金箔だけで7億円かかったと言われています。

また、金閣寺の鳳凰もこの時に交換され、現在の鳳凰は四代目となっています。

金閣寺の鳳凰についてまとめ

金閣寺の鳳凰についてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。

金閣寺の初代鳳凰は、戦乱や放火など、様々な災難に巻き込まれながらも、現在まで残っています。
また、現在は、四代目の鳳凰が金閣寺の屋根ではばたいています。金閣寺にお寄りの際は、鳳凰の凛々しい姿をぜひご覧下さい。

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