介護や年金など、高齢化社会が抱える問題と対策とは?

高齢化社会の問題はニュースなどでもよく見かけますが、日本の総人口に占める65歳以上の高齢者の割合は2016年には27%にも達したようです。ここでは、高齢化社会が抱える問題や対策を専門家ではない筆者の視点でまとめてみました。

目次

  1. そもそも高齢化社会とは?
  2. 高齢化社会のお金の問題…
  3. 高齢化社会では他にも問題が…?
  4. 個人でできる高齢化社会の問題対策を…
  5. 高齢化社会問題のこれから!

そもそも高齢化社会とは?

人々

高齢化社会と世間ではよく言われていますが、高齢化社会とはどのような社会なのでしょうか?
まず、65歳以上をこの記事においては高齢者とします。
国連などの定義からすると65歳以上の高齢者が7%を超えた社会を「高齢化社会」、さらに14%を超えた社会は「高齢社会」、21%を超えると「超高齢社会」と呼ぶようです。

日本の高齢者の割合は2016年現在約27%ですので、この定義によると日本は高齢化社会どころか超高齢社会と呼ぶのが正確なのかもしれませんが、ここでは便宜上日本を高齢化社会ということにします。
ちなみに喜んでいいのかわかりませんが、世界の主要国でも日本の高齢者の占める割合はトップのようです。

高齢化社会のお金の問題…

高齢化社会の最前線にいる日本ですが、まずはその問題点として社会保障費の増大などのお金の問題を見ていきます。

よくニュースで見る?年金の問題

高齢化社会の問題として、まずは年金の問題です。
国民皆保険と言われ、20歳以上ならば、基本的に皆保険料を払わなければならない日本の年金制度ですが、その支払った保険料を受給者に対して給付する形になっています。
つまり、少子化も進んでいる日本では、このまま高齢化が進めば赤字が進む一方で、社会保障費の増大を招き、年金制度の崩壊も懸念されています。

国も法案の改正など対策をしていますが、いずれ受給額が減るかもしれない不安はとれないでしょう。

高齢者と医療費の問題

高齢化社会において、医療費の問題もあります。
高齢者になると病気や怪我になりやすく、病院に通う回数も増えがちなため、高齢患者がほとんどの病院も多いでしょう。
健康保険制度により、診療費は基本3割負担ですが、今後医療費が必要な高齢者が増えていくと、年金同様社会保障費増大のため、その負担費用も増える可能性があります。

お金だけではない?介護の問題

高齢化社会では、満足に動けない高齢者を介護する問題も多くなりそうです。
この場合は、社会保障費の問題もありますが、同居の家族などの介護をする方の費用負担が大きくなることも予想されます。
介護用品などの費用は低所得世帯には深刻な問題になるかもしれません。

介護については、金銭的な問題以外に介護疲れなど、それだけで一つの記事になりそうな問題があります。

高齢化社会では他にも問題が…?

高齢化社会で増えてくる問題が他にもありそうです。
考えられる他の問題を、ニュースでよく見るものも含めていくつか見てみましょう。

働きたい高齢者雇用の問題

高齢化社会での65歳以上の高齢者にも労働意欲のある方は一定数おられるでしょうし、若者同然に働ける方もおられるでしょう。
つまり、働きたい高齢者の雇用に関する問題も考えられます。
これは、日本の将来における若年の労働力不足の問題といっしょに考える問題なのかもしれません。

事故が多い?高齢ドライバーの問題

高齢化社会の現在、高齢ドライバーが事故を起こすニュースをよく目にしますが、これは今後さらに増えていく可能性もあります。
体が年老いていく以上、高齢ドライバーの判断ミスなどで事故を起こすことも避けられない問題でしょう。
免許返納をすべきという議論や坂の上の住宅など車が必須な地域の高齢者をどうするかなど、高齢ドライバーも難しい問題だと考えられます。

高齢者でも楽しみたい!娯楽の問題

高齢化社会の今後、余暇の時間が多い高齢者も増え、高齢者の娯楽の場が問題となる可能性があります。
一昔前までは高齢者の娯楽の定番はゲートボールでしたが、少なくとも私の地域の公園でゲートボールをしている高齢者は以前より見なくなりました。
現在において高齢者の娯楽が多様化してきているのかもしれませんし、実際ゲームセンターで遊ぶ高齢者も今は多いと聞きます。

将来は若者と同様な高齢者に向けた娯楽の提供が問題になってくるのかもしれません。

認知症高齢者の問題も

高齢化社会で、高齢者の人数が多いと認知症の高齢者の問題も増えそうです。
これは上記の介護の問題と合わせて考える問題でもあります。
認知症の高齢者が徘徊して事故死するニュースも目にしますが、今後深刻な問題となるかもしれません。

個人でできる高齢化社会の問題対策を…

高齢化社会において、年金などは個人においてはどうにもなりませんが、ここでは個人でもできそうな対策を見てましょう。

できるだけ健康でいたいもの…

高齢化社会の日本では健康が気になる方は多いと言われています。
実際問題、医療費などを減らすため、これからはさらに健康な高齢者を増やす必要があるのかもしれません。
そのためには個人として食事や運動などの健康面を考えて生活し、できるだけ病気や怪我をしない高齢者になりたいものです。

ICTの活用も!

ICTは高齢化社会においても有効な手段と言えそうです。
ICTとは情報通信技術のことで、つまりパソコンやスマホなどの利用のことです。

今後ICTを使いこなせる高齢者が増えると、その分野の高齢者の雇用にもつながったり、孤独になりがちな高齢者にもインターネットで人とのつながりができたり、さらにエンディングノートといった終活にも使えたり…とメリットは多そうです。
ちなみに、2016年現在インターネットを利用する高齢者が増えてきているのは、よい傾向ではないでしょうか?

貯金も大切?

高齢化社会の対策としてよく言われることかもしれませんが、老後の貯金も考えておきたいものです。
将来の介護費用などのことを考えると、これも外しがたい対策と言えそうです。

高齢化社会問題のこれから!

高齢化社会トップの日本がさらに高齢化が進むのは今後避けられず、高齢者なしで社会を考えることは難しくなりそうです。
しかし、高齢者が増えることを逆に考えると、終活という人生の最期を飾る活動の議論もさらに活発になっていくのかもしれません。

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