神社にお参りする時に鳴らす鈴。一体何のためのものかご存じですか?

神社にお参りする時に鳴らす鈴。一体何のためのものかご存じですか?

神社で賽銭箱の前に下がっていることが多い、紐の付いた鈴。鳴らしてお参りしますが、なぜ神社には鈴があるのでしょうか。

最終更新日: 2020年02月21日

神社にある鈴

神社

神社の拝殿にある鈴。
多くの方が、お賽銭を入れてお参りする時に鳴らしていますね。
この鈴にはどのような意味があって、どんな役割を果たしているのでしょうか。

神社の鈴の意味とは

神社

由来は神楽鈴

神社の賽銭箱の手前に吊るしてある大き目な鈴。
銅もしくは真鍮で作られており、添えてある麻縄や紅白の紐などを引っ張って鳴らします。

実はこの鈴を鳴らして音を出すということに意味があるのです。
鈴の音色には魔除けの力があり、参拝者を祓い清め、そして敬虔な気持ちにさせると考えられているようです。

また、鈴が鳴ることによって神様と繋がり、神霊の発動を願うという役割もあります。
神事では、巫女が舞う時に神楽鈴(かぐらすず)を鳴らしますが、これも同様に神様と通じ合い、祈願祈祷をするため。
神社に下げられている鈴は、この神楽鈴が由来となっています。

すなわち神社の鈴のいうのは、魔を祓い清めた状態にして、神様と繋がるためのものだったのです。
ちなみに、鈴は神様を招致するための、呼び鈴のような役割であると説く神社関係者もいらっしゃるようなので、意味合いはもしかしたら神社によって多少異なるのかもしれません。

拝殿にある鈴の名前

神社

神社にある鈴の正式名称は『本坪鈴(ほんつぼすず)』とですが、単に鈴と表記する場合もあるようです。

ちなみに、寺院の本堂に吊り下げられている、銅鑼のような仏具は、鰐口(わにぐち)という名称で、神社の本坪鈴とは多少異なり、仏様に参拝をお伝えする合図という意味合いを持つようです。
また、神仏習合の影響により、神社であっても鰐口が下がっている場所もあるとのこと。

鈴に付いている紐

神社

本坪鈴を鳴らすために引く綱や紐の名前は、鈴緒(すずお)または鈴の緒(すずのお)。
緒という字には、繋ぐという意味があり、現世と神様の世界を繋いでくれるという意味合いから、この名が付いたそうです。
鈴緒は端が房(ふさ)になっており、そのすぐ上には、奉納の字が書かれた六角箱という木の箱が取り付けられています。
また、鈴緒には五色の布が添えられていることもありますが、これも神楽鈴との共通点です。

神社によって違う鈴の有無

神社

鈴を鳴らすのは戦後になってから

実は神社で参拝の時に、鈴を鳴らすという作法が定着したのは、戦後になってからです。
そもそも神社の正式なお参りというのは、玉串料を納め、神職に祝詞を挙げてもらい、巫女が神楽を奉納する昇殿参拝(しょうでんさんぱい)のこと。
普段私たちが神社へ行き、お賽銭を入れ鈴を鳴らし、二礼二拍一礼するというのは、あくまで簡略化された参拝方法なのです。
昇殿参拝で、巫女が舞う時に鳴らす神楽鈴の代わりとなるのが、本坪鈴です。

本坪鈴のない神社

現在でも社格の高い伊勢神宮や出雲大社をはじめ、古い参拝作法を提示している神社では、本坪鈴そのものがありません。
本坪鈴のない神社でも、拍手を打つことによって邪気を祓うことになるようです。

でも作法が正式ではなくとも、お参りする神社の格に関わらず、参拝には敬虔な気持ちと、日々の感謝を忘れないようにすることが最も大切。
なので皆さんもお参りの際は、その神社が提示している作法に則り、清らかな心持ちでご参拝して頂ければ問題ないでしょう。

本坪鈴の有無による参拝作法

ではここで、本坪鈴のある神社と、ない神社の拝殿での基本的な参拝作法を見ていきましょう。
参拝する神社によっては、手順が異なる場合もあります。

本坪鈴がある神社

参拝の際、お賽銭を入れるのと、鈴を鳴らすのはどちらが先か、という疑問がありますが、特に神社側から提示されていなければ、どちらが先でも問題ないようです。

ただし、お賽銭を入れる時は投げ入れたりせずに、小銭であれば手から滑り込ませるようにして、静かに納めましょう。
もし混雑している時も、なるべく賽銭箱の近くに寄ってから入れることをおすすめします。
紙幣の場合は新札で、白い封筒に入れてください。

そして、本坪鈴も両手で持ち、優しく揺らして鳴らしましょう。
鳴らす回数も指定がなければ1~3回が良いようです。

そして、二礼二拍一礼。
この作法も出雲大社などでは違ってきます。

本坪鈴がない神社

基本的なことは上記の参拝作法とあまり変わらないので、拝殿に行ったら、静かにお賽銭を入れ、拝礼して御祈願の手順です。

え!神社の鈴って買えるの?

鈴はネットでも販売しているんです

まとめ

神社

神社の鈴には、神様と繋がるためという意味があったのですね。
皆さんも、お参りした神社に本坪鈴が吊り下げられていたら、優しく鳴らして、是非その音色に耳を傾けてみてください。

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