金閣寺はなぜ金色?どのくらいの金箔が使われているの?

日本人だけでなく外国人観光客にも人気のスポットとなっている金閣寺。金箔が敷き詰められた豪華絢爛な建物は、見る人に感動を与えます。ではなぜ金閣寺には金箔が貼られることになったのでしょうか?いったいどのくらいの金箔が使われているのでしょうか?

目次

  1. 金閣寺とは?
  2. 金閣寺と金箔
  3. 金閣寺に使われている金箔の量
  4. 金閣寺の鳳凰
  5. 金閣寺まとめ
  6. 終活の専門家に相談してみよう

金閣寺とは?

金閣寺

金閣寺は、正式名称を「鹿苑寺(ろくおんじ)」と言います。舎利殿である金閣が最も有名であるため、一般的に「金閣寺」と呼ばれるようになったのです。臨済宗相国寺派の寺院であり、室町時代に三代将軍足利義満が譲り受けました。金箔が張り巡らされた舎利殿は、室町時代を代表する建築物となりました。では、足利義満はどのような目的で金閣を建てたのでしょうか?

金閣寺が建てられた目的

足利義満

金閣寺は足利義満の別荘として建てられました。乱世が終わり、もっと自由な暮らしをしたいと思ったのでしょうか?それならばもっと地味な建物でも良かったのかもしれません。しかし、そこには足利義満の自己顕示や野望が盛り込まれていたのです。詳しくは後程解説していきます。

災難に見舞われた金閣寺

金閣寺はこれまでに数々の災難に見舞われています。初期の舎利殿に貼られた金箔はとても薄いもので、10年ほどでボロボロになっていたようです。応仁の乱では、西軍の本陣となったためその建築物の多くを焼失してしまいます。江戸時代には大部分が再建されました。

1950年には故意の放火により全焼してしまいます。この際、舎利殿だけでなく安置されていた貴重な仏像等も大量に焼失してしまいます。このように災難に見舞われてきた金閣寺ですが、一般公開の拝観料や国からの補助、寄付金などで修理が繰り返され現在に至っています。

金閣寺と金箔

足利義満

なぜ金閣寺に金箔を貼ったのか

結論から言うと、金閣寺に金箔を貼った理由ははっきりと分かっていません。そのことについて記した文献なども残っていないのです。三代将軍足利義満は南北朝を統一させ、財力も権力も持ち合わせていました。自分の財力や権力を周囲に見せるため、金箔を貼った作りにしたという説もあります。

また、極楽浄土を表した中尊寺金色堂を模したという説もあります。平安時代から鎌倉時代、「極楽浄土」という考え方が流行していました。その極楽浄土は金色の世界であると考えられていたため、金閣寺にも金箔を貼ったというわけなのです。この信仰に基づき、京都には金閣寺の他にも金箔を貼ったお堂が存在したのではないかと言われています。

金閣寺の一層目に金箔がない理由

金箔が貼られていない金閣寺の一層目

舎利殿の金箔は二・三層目に貼られており、一層目には貼られていません。実はこれには理由があるのです。各層には足利義満の思想がよく表されていると言ってもよいでしょう。

まず一層目は「寝殿造り」となっています。寝殿造りとは、平安貴族が住んでいた住居の様式です。そして二層目は「武家造り」、三層目は「仏殿造り」となっています。足利義満は中国を大変崇拝していたと言われ、三層目には中国の禅宗様式が取り入れられました。このようなことから、世の中で一番偉いのは中国皇帝、その次が武士、そして最下層が公家や貴族であるという考えを表しているのだと言われています。「財力も権力も持たない公家や貴族」という皮肉を、金箔を貼らないことで表したかったのでしょうか?

金閣寺に使われている金箔の量

金箔

昭和の大修復で使用された金箔の重さ

金閣寺はこれまでに何度も修復を繰り返されていますが、今回は昭和の大修復で実際に使用された金箔の量を見てみましょう。昭和の大修復で使用された金箔の量は、20㎏にも及ぶと言われています。金箔1枚は10.8cm四方の折り紙のようなもので、これを約20万枚も敷き詰めているのです。

室町時代の金閣寺にはこれほど多くの金は使用されておらず、昭和の大修復の10分の1程度だったようです。しかし耐久性などに問題があり、徐々に増やされていったのですね。ちなみに金箔はとても薄いものですから、畳1畳分敷き詰めても3.8gくらいだと言われています。金閣寺に使われている金箔の量の多さが分かりますね。

昭和の大修復にかかった費用

昭和の大修復では、かなり大がかりな修復作業が行われました。修復が始まってから終わるまで、1年8カ月を要したようです。この修復では、総工費が7億4千万円もかかっています。当時は金1gが1,000円くらいだとすると、金箔だけで2,000万円もかかっているんですね!現在は金の価値も上がっていますので、約10億円くらいにはなると言われています。

金閣寺の鳳凰

金閣寺鳳凰

ところで、金閣寺の屋根には金色の鳳凰がいることをご存知ですか?鳳凰は縁起の良い伝説の鶏とされています。中国の神話によると、鳳凰は徳のある天子の世に現れるということです。日本に置き換えると、徳のある天子とは天皇を意味します。その鳳凰を金閣寺の屋根に飾った足利義満。朝廷や天皇にとってはとても無礼なことだったのです。鳳凰の出現は天皇の交代を暗示しているとも取れるからです。

足利義満は、朝廷や天皇に新しい世の中にふさわしい天皇は自分であると言いたかったのではないでしょうか?息子を天皇の座につけようとしていたという説もあります。このように、金閣寺には足利義満の生き様や思想が存分に表されているのです。

金閣寺まとめ

金閣寺

いかがでしたか?金箔が張り巡らされた豪華な姿を残す金閣寺。世界中の人々に強烈な印象を与え、たくさんの観光客を驚かせました。1994年にはユネスコの世界遺産にも登録となりました。世界遺産に登録されるにはたくさんの条件を必要とします。周囲の環境や保存状態などの条件が揃わなければ登録は不可能なのです。

別荘や権威の象徴として、豪華な金閣寺を建てた足利義満。富も権力も持ち合わせた彼の生涯を印象付けているとも言える金閣寺は、これからも様々な人たちの努力により守られていくはずです。次に金閣寺を訪れる時には、足利義満の生涯に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?きっとこれまでとは違った目で金閣寺を見ることができるはずです。

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