優雅な貴族社会とはかけ離れていた!平安時代の庶民の暮らしをご紹介

華やかな王朝文化を想像する平安時代ですが、一体庶民たちの暮らしはどうだったのでしょうか。驚くべき平安時代の庶民たちの生活をご紹介します。

目次

  1. 平安時代ってどんな時代?
  2. 平安時代の庶民の服装
  3. 平安時代の庶民の家
  4. 平安時代の庶民の食事
  5. 平安時代の庶民の結婚
  6. 平安時代のトイレ事情
  7. いかがでしたか?

平安時代ってどんな時代?

困った人々

平安時代といえば、どんなものを思い浮かべますか?
源氏物語や華やかな十二単など、優雅な貴族社会を想像される方も多いのではないでしょうか。
ですが、それは一部の上流階級の人々の生活です。庶民の生活は、一体どのようなものだったのでしょう。

平安時代とは

平安時代は、794年から1185年まで続いた時代です。
鎌倉幕府が成立するまで、京都の平安京が政治の中心だったため平安時代と称されています。
律令制を本格的に取り入れ、現実問題とぶつかりながらも支配体制を修正していました。
新しい制度にともない、庶民たちは租税に追われて苦しい生活をしていたようです。

平安時代の庶民の服装

平安時代には、遣唐使による大陸からの文化に加えて日本独自の文化が花開き、多様性のある服が生まれてました。
ですが、それは貴族社会に限ったこと。庶民の間では、一体どのような服が着られていたのでしょうか。

古墳時代を引き継ぐ質素な服装

庶民の多くは、直垂(ひたたれ)という上下が分かれている服を着ていました。
直垂の起源は古墳時代まで遡り、後にこれは武家社会で普段着として好まれるようになります。
これはとても動きやすいもので、貴族が着用していた裾の長いものとは異なっています。

平安時代の庶民の家

平安時代の貴族は、寝殿作り(しんでんづくり)という屋敷に住んでいました。
絵画などで見たことがあるという方も大いかもしれませんが、池や広い庭があり、とても華やかです。一方、庶民たちは全く違う家に住んでいました。

竪穴式住居、または一般家屋

竪穴式住居といえば縄文時代の家というイメージがありますが、庶民は平安時代になってもこの形の家に住んでいたようです。
主に地方に住む庶民たちが、地面を掘りその上に屋根を設置する竪穴式住居に住んでいました。
また、庶民の中でも身分の低い人々は板を打ち付けるがけの簡易的な小屋に住んでいたと考えられています。どちらにしても、貴族の家に比べると大違いですよね。

平安時代の庶民の食事

平安時代は、白いお米はとても貴重でした。
貴族でさえも、白米を満腹になるまで食べることはほとんど無かったようです。

律令制により租税として米が徴収されていたため、庶民の手元に残るお米は多くはありませんでした。
基本的にはヒエやアワなどの雑穀を、お粥のような状態にして食べていたと考えられています。
毎日お腹いっぱい食べることは困難で、庶民たちはひもじい思いをしながら生活していたようです。

平安時代の庶民の結婚

平安時代の恋愛といえば、源氏物語の世界に描かれているように、和歌の贈り合いで心を通わせるというイメージがあるかと思います。
しかし、それは和歌の知識があるような高貴な身分の人々の恋愛です。一般庶民の恋愛・結婚はどのようなものでしょうか。

夜這い文化

平安時代の結婚は、夜這いが一般的。この文化は、一般庶民だけでなく貴族の間でも普通のことでした。
男女関係なく結婚するまでは複数の人間と関係を持つことも多く、女性が妊娠したら結婚をするというのが一般的です。
近くで寝ている両親も夜這いに干渉せず、寝たふりをしているということも多かったようです。

平安時代のトイレ事情

現代のような衛生的なトイレが無かった平安時代では、どのように用を足していたのでしょうか。
優雅に見える貴族たちにとっても、トイレ事情は大変なものだったようです。

樋箱(ひばこ)の使用

貴族、一般庶民ともに樋箱とよばれる木製の箱に用を足していました。
貴族の場合は身分の低い樋洗(ひすまし)と呼ばれる召使に管理をさせていましたが、庶民たちは自分たちで川まで排泄物を捨てに行っていたようです。

樋箱が使えない人々

誰もが樋箱をトイレに使うことは出来ませんでした。
むしろ、庶民の多くは樋箱を使わずに道端で用を足すという人の方が多かったようです。
餓鬼草紙などの絵巻物には、人々が外で用を足す姿が描かれています。外でトイレをする庶民は高下駄を履き、裾の周りを汚さないようにするという工夫も見られました。
さらに、今では普通に使われている紙は平安時代ではとても貴重な物だったので、代わりに柔らかい木が使われていました。

くみ取り式トイレの登場

衛生的とはいえない平安時代のトイレ事情でしたが、後期頃になると穴を掘って便をくみ取ることのできるトイレが登場します。
設置が簡単だったため日本では数百年ほどこの形態のトイレが使われていました。つい数十年ほど前まで、くみ取り式便所が主流だったということからもお分かりになるかと思います。

いかがでしたか?

平安時代の庶民の生活をご紹介しましたが、いかがでしょうか。
平安時代の絵巻物などには貴族を描く事が多く、庶民たちの生活についての文献などがあまり残されていません。
ですが、限られた資料で明らかになっているだけでも、現代では考えられないような苦労があったということがお分かりになったかと思います。
平安時代を支えた庶民たちの暮らしを少しでも理解していただければ幸いです。

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