55歳定年は自主退職扱い!?選択定年制度とは?

法律では60歳未満の定年制度は禁止されているはずですが、55歳定年という言葉を良く耳にします。55歳定年とは、一体どんな制度なのでしょうか。各企業の取り組みを一緒に見ていきましょう!

目次

  1. 定年制度とは
  2. 日本の法律は60歳未満の定年制は禁止
  3. 誰もが知る大企業での選択定年制度
  4. 銀行は実質50歳定年!?
  5. 55歳定年すると、失業保険はどうなる?
  6. そもそも定年制は無くなる?
  7. 55歳定年でも、一生働く時代
  8. まとめ

定年制度とは

定年制度とは、企業の従業員が一定の年齢(60歳や65歳など)に達したことを理由として退職、雇用契約を終了させること、その制度を言います。
この記事では以下について書いていきます。

・定年制について日本の法律は?
・大企業でも55歳定年はある、もしくは選べる
・ハードワークを代表する銀行は、50代定年があたりまえ!?
・55歳定年は自己都合退社?失業保険はどうなる?
・定年に限らず、一生働かなくては生きていけない時代

人々

日本の法律は60歳未満の定年制は禁止

55歳定年とはたまに聞く言葉ですが、日本の法律では60歳未満の定年制は禁止されています。

1994年 60歳未満定年制を禁止(1998年施行)

そして、65歳定年を希望する者には65歳までの雇用が義務化されています。

2012年 希望者全員の65歳までの雇用を義務化(2013年施行)

では、なぜ55歳定年が実在する?

55歳定年とは、55歳でその後の雇用形態を決めなくてはならない就業規則があるかと思われます。

例・55歳の到達した時点で、60歳定年を選ぶか、55歳で一度退職し、再雇用を選べる。給与水準を落とすことになるが、同じ職場で65歳まで働く事が出来る。

例・55歳自主退職扱いで再雇用(定年退職は会社都合退職なんです!)

結局は、社内規則に準じている部分があるんですね。

誰もが知る大企業での選択定年制度

55歳から、様々な働き方を選べる企業が増えているようです。

人々

複線型人事諸制度を導入、三菱電機

・三菱電機の通常の退職年齢は60歳ですが、本人の希望で定年した時期に応じて、再雇用期間を選べます
・しかし、55歳時点で56~60歳の間で定年退職時期を選択。
・その時期に応じて最長65歳まで再雇用契約が結べるようにしてある。
・定年退職時に、賃金は従来比5割程度に削減される、しかし早く定年退職するほど長く再雇用契約が結べる。
・最長で56歳定年を選べば、65歳まで再雇用で働くことができる。

多様な働き方を選べるヤマト運輸

社員が59歳で選べること。

・定年を65歳にして正社員として働き続ける
・60歳以降はグループの人材派遣会社に所属しグループ会社で派遣社員として働く
・60歳で定年退職する

65歳まで定年延長した場合は

・残業ありのフルタイム勤務
・残業なしの8時間勤務
・1日4~6時間勤務
といった多様な勤務形態を選べる!

・2011年度の実績では、約7割が65歳定年を選んでいる。
・60歳を越えると、年収は大幅にダウンするが、正社員であり続け、ボーナスも出る。

生涯現役、富士通クオリティ&ウィズダム

富士通の役職定年である55歳。

グループ内での、シニア人材比率が増大していることを受け、貴重な経験やノウハウを持つシニア人材のシステムエンジニアを活用するため、2015年10月に設立された企業。

SEグループのシニア幹部社員が結集し、その経験・ノウハウを活かすビジネスを推進、貴重な人材を生かすべく、エンジニアの再雇用計画を実施しています。

銀行は実質50歳定年!?

銀行は、50歳を過ぎると関連会社への出向(しかも片道切符)が多くなり、銀行員としての実質年齢は50歳頃までと言われる事が多いようです。

55歳定年すると、失業保険はどうなる?

今の法律では、本人が65歳までの就業を希望すれば、働く事が出来ますから、55歳定年を受け入れると自主都合退職とみなされます。
自分が働きたいと打診したにも関わらず、会社がそれを受け入れなかった場合、会社都合退職となります。

自己都合

自己都合の場合、65歳未満なら全年齢共通で、被保険者期間に応じて失業保険が受け取れます。

会社都合

年齢と、非保険者期間に応じた失業保険が受け取れます。

詳しい金額と期間はハローワークホームページをご覧下さい

そもそも定年制は無くなる?

昨今退職金の無い会社も多く、多くの企業が60歳定年であるにもかかわらず、年金の支給は65歳からです。

晩婚化も進み、子どもの教育費の捻出、住宅ローンに、退職金を当てるご家庭も多いことでしょう。
生活するには、更に働き続ける事を選ぶ方も増えています。

年金制度も、65歳から67歳に引き上げられ事も提案もあり、法律改正の推移を見ていると、65歳完全定年制も時間の問題のように思えます。

その延長には、定年という固定観念が消えている時代があるかもしれません。

55歳定年でも、一生働く時代

55歳定年といっても、その後の働き方を選ぶきっかけにしか過ぎません。
55歳になるまでに子育てと住宅ローンが終わっている家庭は一握りです。
その後の、有意義な老後を過ごすには、今からの貯金、保険も大事ですが、「働けるまでは、働く」という覚悟も必要といえそうです。

人々

まとめ

55歳定年について、解説していきましたが、いかがだったでしょうか。
55歳定年といっても、その後の働き方を決める、一つの折り返し地点と言ったほうが良さそうです。会社によって様々な雇用形態があります。
自分の会社の就業規則を良く確認し、これからの資金計画、生き方について考えてみる良いきっかけになると、良いですね。

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