今までの葬儀で祭壇の生花といえば

宗教や宗派、地域などによって違いはありますが、現在行われる主な葬儀の方法は、仏教・神道・キリスト教・宗教に拘らないスタイルがあります。
現代は、より故人の人柄を大切に、祭壇や生花を選ばれるようになってきました。
そこで、今の葬儀に使われる祭壇や生花の様子をご紹介します。
仏教での祭壇と生花
仏教には様々な宗派があります。
それによって祭壇の様子にも違いがありますが、ここでは宗派を限定ぜすにご紹介します。
シンプルな白木祭壇
一般的に、仏教といえば白木を使ったシンプルな祭壇が主流です。
生花は、白木の祭壇を中心にして、喪主を筆頭に対になるように飾られるます。
生花の色は、白を中心に黄色や紫系の菊でした。
以前は一部の習慣だった花祭壇
2000年以降、一般の葬儀にも広まったのが、生花をふんだんに使用した花祭壇です。
その前までは、芸能人や一部の地域の風習でしたが、現在は宗派や地域に関わらず花祭壇を取り入れる葬儀が増えてきているようです。
花の色あいも、伝統的な白・黄・紫の他に優しい色合いの青やピンクなども使われるようになりました。
花の種類も、菊の他にもユリやトルコキキョウバラなど、たくさんの花を使用して祭壇を作るようになってきています。
神道での祭壇と生花
神道にも白木の祭壇と花祭壇があります。
その他に、生花ではなく樒(しきみ)を飾る樒祭壇というものもあります。
白木の八足祭壇
神道の葬儀では、八足祭壇が用いられます。仏教の祭壇と似ていますが、供え物には鏡・刀・勾玉の三つの神器、神饌、榊を必ず飾らなければいけません。
生花は、祭壇を中心に左右対になるように飾られています。
神道での花祭壇
故人の遺影とご神鏡を中心に、白木の祭壇の代わりに生花で飾る花祭壇です。
以前は白を基調としたものだけでなく、故人が好きだった生花をあしらい、ピンクや赤など色合いも明るい祭壇をご用意する場合もあります。
樒(しきみ)祭壇
祭壇の中心と斎主や親族の供え物を生花ではなく樒という樹木の枝で飾ります。神道ならではの祭壇の形になります。
キリスト教での祭壇と生花
キリスト教の祭壇は、一般的に白い生花だけを使用した花祭壇になります。
祭壇の中心に十字架を拝し、その周りを白いカーネーションなどで飾ります。
他の宗教と大きく違うのは、象徴としての十字架を一番目立つところに拝するところです。
生花の中に棺が横たわる祭壇
まるで、花に埋もれるように棺を生花で飾った祭壇です。
花畑に眠るようですね。
生花の十字架がある花祭壇
象徴である十字架そのものを、生花で表現した祭壇もあります。
象徴を生花で表すのは、仏教や神道ではあまり見かけないスタイルですね。
宗教に拘らないオリジナル祭壇
故人の好きだったものや趣味、家族が抱く故人のイメージなどを、生花によって表現する祭壇が増えてきています。
より故人の人柄に沿う祭壇を生花で作り上げることで、最後の大切なお別れの時間を過ごし、見送ることが出来るのではないでしょうか。
趣味やお仕事を生花で表現した祭壇は、参列された方々もその人柄に想いを馳せやすいです。
個人との思い出を分かち合う事が出来そうです。
様々な可愛らしいモチーフを生花で作ってしまう祭壇もあります!
お別れの寂しさを、生花で作った可愛らしいモチーフが少し和らげてくれるようです。
壮大な風景を生花で表現した祭壇もあります。
大切な人の為に用意する生花の祭壇

生花の祭壇の値段はどれくらい?
生花の祭壇をいくつかご紹介しました。
好きな生花で作る祭壇は、どこか温かみを感じさせてくれるので、ほっと心が和みます。
故人を穏やかな気持ちで見送ることが出来ますね。
こんな素敵な生花の祭壇ですが、やはり値段は気になる所です。
どこで葬祭を執り行うかでも価格は変わりますし、また祭壇の大きさや生花の本数、そして花の種類でも価格が変動します。
何よりも、そもそも生花はいきものなので、季節によって準備出来る種類も値段も変動します。
葬儀を行う時期によっても、注意が必要です。
一番大切なのは相手を想う気持ち
最近では、生前に自らの葬儀のスタイルを決めて準備される方も増えてきました。
ご自身で祭壇や生花を決められるのも、ご遺族が準備される場合でも、その心は想う人への愛情や感謝の気持ちではないでしょうか?
出来るだけの事をしたいという気持ちがこもった生花の祭壇は寂しさの中にもあふれる優しさが詰まったものですね。