初盆の祭壇、どんなものを準備する?宗派ごとの飾り方を紹介!

初盆とは、故人の四十九日法要を終えて最初のお盆を指します。毎年のお盆よりも特に手厚くお迎えするのが、初盆の慣わしです。初盆の祭壇はどんなものを準備したら良いのでしょうか?直前に困らないように、宗派ごとの祭壇の飾り方の違いをご紹介します。

目次

  1. 初盆の祭壇とは?
  2. 初盆の基本的な祭壇の飾り方
  3. 初盆時、浄土宗の祭壇の飾り方
  4. 初盆時、浄土真宗の祭壇の飾り方
  5. 初盆時、曹洞宗の祭壇の飾り方
  6. まとめ

初盆の祭壇とは?

初盆は、ご家族が亡くなって初めての夏に行われます。お盆にはご先祖様が家に帰ってくると言われており、帰ってくる場所となるのが祭壇です。お盆のときの祭壇ことを、盆棚(ぼんだな)や精霊棚(しょうりょうだな)と呼びます。

通常のお盆のときと初盆のときでは、祭壇の飾り方に違いがあります。また、祭壇の飾り方は宗派や地域によっても違います。このため、初盆の際には、事前に親族や菩提寺の住職など詳しい方に確認するのが良いでしょう。今回は一般的な例として、初盆の祭壇の飾り方をご紹介したいと思います。

初盆の基本的な祭壇の飾り方

通常のお盆と初盆では、祭壇の飾り方はどのように違うのでしょうか?
精霊棚に置くお供え物は、お盆と初盆でそこまで大きな違いはありません。けれども、祭壇の両脇に置く盆提灯は初盆のときに特別なものを用意する地域が多いようです。通常のお盆のときは絵柄のついた提灯を使いますが、初盆のときにはその年だけ使う白提灯を用意します。

お盆独特のお供え物としては、「キュウリの馬」と「ナスの牛」があります。ご先祖様が、あの世から家に帰ってくるときには、早く来られるようにキュウリでできた馬に乗り、お盆が明けてあの世に戻るときには、ゆっくり行かれるようにナスでできた牛に乗るとされています。

また、「水の子(みずのこ)」と「閼伽水(あかみず)」というのも、お盆のときだけお供えするものです。2つの深めの器を用意し、一方に水の子、他方に閼伽水を入れてお供えします。水の子は、器に蓮の葉を敷き、その上にナスとキュウリをさいの目状にしたものと洗った米を混ぜて盛ります。閼伽水は、きれいな水で器を満たし、そこにミソハギの花を5~6本束ねて添えます。

水の子は、あの世で乾いたご先祖様の喉を潤せるようにという意味があり、閼伽水はご先祖様についてきてしまった悪霊を払うという意味合いがあります。

初盆時、浄土宗の祭壇の飾り方

浄土宗の祭壇も、一般的な精霊棚と大きな違いはありません。

精霊棚は小机に真菰(まこも) のゴザを敷いたものを使い、その上に果物や故人の好きだったものなどをお供えします。仏壇から位牌やご本尊、脇侍、仏器、茶湯器などすべての飾りを取り出し、精霊棚に飾り付けをします。お盆の期間は、仏壇の扉は閉めておきます。また祭壇の両側には、ご先祖様が目印にできるように盆提灯を飾ります。

基本的には絵柄の入った提灯を使いますが、初盆の際は地域によっては白提灯を飾ります。

浄土宗で特徴的なのは、お盆の迎え火に折った苧殻を井ゲタに積んだものを使うことです。盆明け、送り火をする際に、初盆の家庭では精霊船の飾りを用意して精霊流しを行います。

初盆時、浄土真宗の祭壇の飾り方

浄土真宗では、お盆のために特別に祭壇を作って飾り付けをすることはありません。他の法要と同じで、お餅・菓子・果物などをご本尊の手前にお供えします。他の宗派のように、お膳をお供えすることもしません。

これは、浄土真宗の教えでは、「仏様はいつでもどこにでもいらっしゃるもの」であり、お盆の時期だけ帰ってくるものではないということに起因します。

お盆だからといって特別な飾り付けをしたり、迎え火・送り火などを行うことはありません。けれども、浄土真宗の場合にも、初盆の際には法要を行い、僧侶にお経を上げてもらうことが一般的です。

初盆時、曹洞宗の祭壇の飾り方

曹洞宗では、仏壇の前に祭壇を置くことが一般的です。仏壇にはご先祖様の位牌をすべて並べて、それぞれに仏飯、茶湯器に水を入れてお供えします。

精霊棚は、机に白い布をかけたものを使います。仏壇とは別に精霊棚を準備する際は、仏壇の中の位牌は精霊棚に並べます。

お供えの品は一般的なものですが、お膳には決まりがあります。

初盆の方向けに特別に精霊棚を準備するときは、初盆のお位牌、お膳、オガラで作ったはしご(7段もしくは13段など)を立て懸けます。

まとめ

初盆で祭壇の飾り方は、宗派や地域によって大なり小なり違いがあります。お盆を特別に執り行わないという宗派もあります。けれども、故人に思いを馳せながら家族で飾り付けをしたり思い出話をしたりすることが、初盆の家庭によってとても意味のあることになるのではないでしょうか?その上で、精霊棚の飾り方やお供えの細かなやり方について疑問がある場合には、事前に親族などに確認すると良いでしょう。

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