意外と知られていない金太郎のあらすじ:最後に彼はどうなった?

桃太郎や浦島太郎と同じくらい知名度のある昔話の主人公の金太郎。しかし、その金太郎のあらすじは意外と知られていません。おそらく最初の方の足柄の山に住み、クマと力比べをしたところは知られているはずです。今回はそんな金太郎のあらすじを追っていきたいと思います。

目次

  1. 意外と知られていない金太郎のあらすじ
  2. あらすじ①:昔々、足柄の山に・・・
  3. あらすじ②:野山で動物たちと遊ぶ金太郎
  4. あらすじ③:出会った主君
  5. おまけ:金太郎こと坂田金時の主君源頼光
  6. まとめ

意外と知られていない金太郎のあらすじ

困った人々

桃太郎や浦島太郎などと同じように昔話によく登場する金太郎。
最近では、某大手携帯会社のCMにも桃太郎や浦島太郎とともに登場して人気を呼んでいます。

しかし、桃太郎や浦島太郎のあらすじを知っている人は多くても、金太郎については意外と知られていないようです。

株式会社NEWSYが運営しているニュースサイト「しらべぇ」が全国の男女1666名(20代から60代)に聞き取り調査したところによると、金太郎のあらすじを話すことのできる人の割合は、20代で19.4%、30代で22.3%、40代と50代でそれぞれ31.4%、60代で34.7%という具合で、意外と高くない数字です(しらべぇ2015年7月14日配信分:「【CMの言う通り】20代の80.6%は昔話「金太郎」のストーリーを言えなかった!」より)。

金太郎のイメージといえば、赤色の「金」の字が入った前掛けを着け、まさかりを担いでクマにのるおかっぱ頭の少年、クマとの相撲勝負、動物と楽しく遊んでいる、というものですが、そのイメージばかりで実際のあらすじはあまり広く知られていないようです。

あるいは、あらすじの前半はわかるものの、最後までわからないということもあるようです。

そこで今回は、金太郎のあらすじについて最後まで追ってみたいと思います。

あらすじ①:昔々、足柄の山に・・・

金太郎のあらすじの最初は、「昔々、足柄の山に金太郎という少年が住んでいました」というものです。

この足柄の山というのは、今の神奈川県南足柄市にある山で、この地には古くから長者伝説があります。その長者の娘が生んだ少年が金太郎とされています。
この地にまつわる金太郎の伝説がそのままおとぎ話となって、今日私たちが知る昔話の「金太郎」となったのです。

あらすじ②:野山で動物たちと遊ぶ金太郎

足柄山に住んでいた金太郎は、山に住むクマやシカ、サルなどの動物たちと仲良くなっていきます。
彼はとても力持ちで、クマとの相撲や綱引きをするにも簡単に勝ってしまうほどです。

その金太郎ですが、力の強さだけでなく、優しい心も持ち合わせていました。

ある日、クマの背中に乗って野山を進むと、谷のところで山の動物たちが困っている様子でした。
金太郎が動物たちに話を聞くと、谷を渡りたいのに橋がないから向こう側に行くことができない、とのことでした。

そこで金太郎は近くの大きな木まで行くと、その木を体当たりでへし折り、その木で動物たちのために橋をかけてやったのです。
おかげで動物たちは、喜んでその橋を渡り、谷の向こう側に行くことができました。

あらすじ③:出会った主君

動物たちのために谷に橋を通した金太郎。
この金太郎の怪力ぶりをある木こりが眺めていました。

やがて木こりは金太郎に興味を持ち、金太郎の家を訪ねます。
そして金太郎の母親に、「ぜひとも都に行かせて修行させるべき」と説得します。

間もなく金太郎は学問と剣術の修業のために都に向かいました。

その後、学問と剣術に一生懸命励んだ金太郎は、立派な若者に成長し、名を「坂田金時」と改めました。
そして、立派なお侍さんの家来となって、悪者をたくさんやっつけた、というのが金太郎のあらすじの一番最後です。

このあらすじの最後の部分に登場する「立派なお侍さん」とは金太郎改め坂田金時が仕えた源頼光でした。金時自身も頼光配下の四天王の1人に数えられています。

おまけ:金太郎こと坂田金時の主君源頼光

金太郎こと坂田金時の主君とされる源頼光。
実際の彼は平安時代中期の武将で、子孫は鎌倉幕府の創始者源頼朝です。

さて、金太郎こと坂田金時のあらすじの最後に登場した源頼光。いったい何者なのでしょう。

源頼光(941~1021)は清和源氏の出身の平安時代中期の武将でした。
清和源氏というのは平安時代の天皇である、清和天皇の血筋を引く源氏のことです。そのため、頼光もまた天皇の血を継いでいました。

彼は、時の関白藤原道長(966~1028)に側近として仕えた人物で、朝廷のさまざまな官職を歴任して財を蓄えつつ、道長の出世に伴う昇進で名声を得ました。
その力を背景に頼光は弟の源頼信とともに、清和源氏が発展する礎を築いていきました。

1018年には、朝廷より摂津の大江山に立てこもる賊の討伐を命じられ、坂田金時ら頼光四天王を引き連れて討伐に出かけました。

なお、室町時代に成立した『御伽草子』には、頼光が四天王を引き連れて丹波の大江山の酒呑童子を退治しに行くという伝説も載せられていますが、1018年の摂津大江山の賊討伐との関連は不明です。

この頼光の孫と曾孫が、11世紀後半の前九年の役と後三年の役の鎮圧で活躍した源頼義・義家親子で、さらにそのまた子孫が鎌倉幕府を開く源頼朝です。

室町時代に成立した『御伽草子』には源頼光が坂田金時(金太郎)ら四天王とともに丹波大江山の酒呑童子を退治する話が載っています。

まとめ

いかがでしたか。
金太郎のあらすじは、桃太郎や浦島太郎ほど知名度のあるものではありませんが、彼のあらすじはいわば一人の力強い心優しい少年のの出世物語といえます。
そのうえ、大人になってからの名前が坂田金時で、主君も源頼光という点からみても、金太郎のあらすじはなかなか奥深いところがあると思えます。

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