古代を感じるお散歩にうってつけ~埼玉の古墳群~

古墳が複数密集する古墳群は全国にたくさんあります。埼玉にもそのような古墳群はたくさんあります。派手さは感じませんがお散歩しながら歴史に思いをはせるのも素敵だと思います。そもそも古墳とは何かを紐解きつつ、埼玉の古墳群をいくつか紹介しましょう。

目次

  1. 古墳時代とはそもそもどんな時代?
  2. 埼玉各地の古墳群
  3. 埼玉の目玉観光地~さきたま古墳群~
  4. 埼玉古墳群散策の楽しみ
  5. 埼玉の古墳群をめぐって
  6. 終活の専門家に相談してみよう

古墳時代とはそもそもどんな時代?

縄文時代、弥生時代に続く3世紀半ばから7世紀末くらいまでの、古墳が全国的に築造されていたであろう時代をひとつの時代区分としてこのように呼んでいます。
古墳はヤマト政権が全国にその力を及ぼしていった時代の、各地の王や権力者たちの墓であります。
墳という字は土を盛り上げた墓という意味をもつ漢字です。ここに古いという漢字がついていますが昔のお墓をすべて古墳とは呼んでいません。弥生時代の墓は墳丘墓、奈良時代の墓は墳墓と呼ばれ区別されています。

古墳のかたち

みなさんよく御存じなのは前方後円墳でしょうか。大阪の仁徳天皇陵のかたちです。前方後方墳、これは前方後円墳の丸い部分が四角くなった形です。他に円墳(丸)、方墳(四角)、帆立貝型、八角、六角、双方墳(円が二つ連なっている)、双円墳(四角がふたつ)など様々です。

埋葬施設

竪穴式と横穴式があります。竪穴式は墳丘の上から穴をほり棺を据え埋め戻します。横穴式は地上面または築造途中に横穴をつくり中に通路と玄室を造りその上にさらに墳丘を盛っていく形です。棺を据えたら扉石で入り口をふさぎます。横穴式ですと玄室も広く造れますから、副葬品もおさめられますし、追葬も可能でした。

副葬品

古墳時代の古墳の副葬品は勾玉、剣、鏡です。勾玉については必ずというわけではないようですが、剣と鏡は棺の周りにおかれ納められていたようです。他に古墳時代後半には馬具なども納められていったようです。
古墳というと埴輪を思い浮かべますが、埴輪は副葬品ではなく墳丘や造出(つくりだし)等に立てて並べられたいたものなのだそうです。
(造出とは前方後円墳のくびれのあたりにつくられている檀上の施設でここで祭祀を行ったのではないかと考えられています。)

埼玉各地の古墳群

埼玉県内にいくつもある古墳群からお散歩にうってつけな古墳群をふたつご紹介しましょう。

塩古墳群(しおこふんぐん)

埼玉県指定史跡。夏になるとその気温の高さから話題になる熊谷市にあります。前方後方墳2基、方墳26基、円墳8基です。小規模ではありますが密集しており、状態もよくそれぞれの古墳の形が残って保存されています。
【アクセス1】JR高崎線/秩父鉄道熊谷駅から東武東上線/JR八高線小川町駅行バスで塩八幡前バス停下車。南西に400mほど。
【アクセス2】熊谷駅北口から循環器病院センター行または今市市国際十王バスで天神南バス停下車。南東に1.3km。

権現山古墳群(ごんげんやまこふんぐん)

新河岸川のほとりにあります。前方後方墳1基、方墳11基が残っています。権現山は徳川家康が鷹狩の途中にこの山の頂上で休憩したのがその名の由来とされています。1980年以降の発掘調査でこの山が古墳時代前期の古墳であることが判明しました。2002年に埼玉の史跡に指定され、以後「歴史の森公園」として整備が進められ緑道もできています。
【アクセス1】東武東上線上福岡駅から西武バス大宮行で中福岡駅下車。徒歩10分ほど。
【アクセス2】JR川越線南古谷駅発上福岡駅入り口経由上赤坂行で大日本印刷バス停下車。東に約800m。
【アクセス3】所沢駅東口3番から東武東上線上福岡駅経由大宮駅西口1番行で中福岡バス停下車。北西に800m。

古墳散策の注意

古墳は住宅街の中にあるものもありますが、アクセスのいいところばかりではありません。バスの路線など廃止になっていたりするかもしれません。交通機関など事前によくしらべて行きましょう。

埼玉の目玉観光地~さきたま古墳群~

埼玉県の県名の由来はこの古墳から来ているそうです。
さきたま古墳群は埼玉県行田市にあります。行田市には今も埼玉(さきたま)という地名が残っていて前玉、幸玉などから来ているとも言われています。縁起の良い名前ですね。古墳というと、古墳好きの方以外からすると地味なイメージですが、このさきたま古墳群は楽しいアトラクションがたくさんです。

さきたま古墳公園

さきたま古墳公園。広さは26・5ヘクタール。そこに9基の古墳が密集しています。前方後円墳8基。円墳1基が残っています。古墳の他に博物館、広場、植物園、移築古民家などがあります。
またさまざまな体験イベントも開催されていますのでお出かけになる前に調べていくとよいかもしれません。
お弁当を持って、ひとりでのんびりしても、デートでも、親子でも楽しめるでしょう。そしてもちろん、歴史好き古代史好きの方々なら、博物館で終日楽しめるのではないでしょうか。

古墳群のレパートリー

9基の古墳はそれぞれ登れる古墳。中が見られる古墳など様々です。9基のうちの主な古墳を紹介しましょう。

稲荷山古墳(いなりやまこふん)

国宝「金錯銘鉄剣」が出土した古墳です。頂上からは2基の埋葬施設が発見されました。現在はぞのレプリカが墳頂に設置されています。ただ、平成29年3月末(予定)まで、このレプリカの撤去と新設の工事のため立ち入り禁止となっています。

【金錯銘鉄剣】この鉄剣が出土し、剣に象嵌された115文字の金文字の銘の解読ができたとき、それは日本古代史上に確かな目安を打つことのできるものだったのでした。公園内のさきたま史跡の博物館で本物を見ることができます。

丸墓山古墳(まるはかやまこふん)

直径105mの日本最大の円墳です。高さは埼玉で最高。この古墳も登ることができます。この古墳の頂上からは隣接する他の古墳も眺められますし、行田市も遠くに見ることができます。この丸墓山古墳、戦国時代には、石田光成がこの墳頂に忍城攻めのための陣をはったという歴史がのこっています。その名残の堤が公園の駐車場から古墳への道に残っています。サムネイル写真は春の丸墓山古墳です。

将軍山古墳(しょうぐんやまこふん)

この古墳は崩落の危機がありました。が、埼玉県はその崩落しかかっていた部分をドームでおおうことで補強し、古墳の内部構造がみられる展示施設としました。この古墳からはたくさんの副葬品が出土しています。それら被葬者と副葬品の埋葬の様子が復元されていて、見学することができます。この古墳は登れません。

さきたま古墳公園アクセス

【アクセス1】JR高崎線吹上駅からバスで10分(産業道路下車)
徒歩で15分
【アクセス2】JR高崎線行田駅からバスで15分(市内循環バス(左回り)15分(右回り)37分 埼玉古墳公園下車)
【アクセス3】秩父線行田市駅から市内循環バスで21分(観光拠点循環コース(右回り) 埼玉古墳公園前下車)

埼玉古墳群散策の楽しみ

さきたま古墳群のある行田市は小説「のぼうの城」でも有名になりました。石田光成が落とすことのできなかった忍城は残念ながら残ってはいませんが、城址公園ができています。石田堤の名残をながめながら古代に想いをはせたら、次は美味しいものを食べて、きれいな花を愛でに行ってみませんか。

フライ&ゼリーフライ

行田市ならではの粉もののおやつです。
フライとはよんでも揚げてはいません。お好み焼きのようなクレープのような。水で溶いた小麦粉を鉄板に直径20センチほどにうすくのばし、そこにネギと豚肉をのせてその上にまた小麦粉をかけます。表裏とも押し付けながら平らに焼いてソースで味付けです。
行田市内にはこのフライのお店が30店舗ほどあるそうです。

ゼリーフライはじゃがいもとおからをベースにした衣のついていないコロッケとでもいえる揚げ物です。味付けはやっぱりソースです。

奈良漬

行田はむかしウリがよく取れる土地だったそうです。保存がきく奈良漬はこの土地では当たり前だったのでしょう。

古代蓮の里

さきたま古墳公園から少し足をのばしたところに、古代蓮の里という公園があります。ごみ処理施設建設のために掘り起こした土中から自然発芽した蓮を移植してできた公園です。現在では世界各国40種類の蓮がみられる公園となっています。木で道が作られているので蓮の間をぬうように散策できます。蓮は夏の早朝に咲きだします。蓮をみてから古墳群に行かれるのもよいかもしれませんね。

埼玉の古墳群をめぐって

簡単ではありますが埼玉の古墳群を紹介してきました。古墳をきっかけに古代史や歴史に興味がわくかもしれません。ひとつ関心がわくとそこから新たな発見や導きがあるかもしれません。古墳や古墳群は自分の地元にもあるものです。ご先祖様に会いに行くつもりで散策しに出かけてみてはいかがでしょうか。

桜

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