鹿児島の偉人西郷隆盛が愛した犬のことを知っていますか?

日本の歴史を語るには、重要な鹿児島の偉人は西郷隆盛です。都立上野恩賜公園の銅像にお供している犬だけでなく、西郷隆盛は大の犬好きだったことをご存知ですか?歴史上の偉人西郷隆盛の愛犬について紹介したいと思います。

目次

  1. 西郷隆盛が犬を飼うきっかけ
  2. 愛犬家西郷隆盛の逸話
  3. 都立上野恩賜公園の西郷隆盛像の犬の名は?
  4. 鹿児島にある愛犬ツンの銅像
  5. 戦争にも犬たちを帯同していた
  6. 西郷隆盛と愛犬のイラスト
  7. 鹿児島の偉人 西郷隆盛と犬のまとめ

西郷隆盛が犬を飼うきっかけ

歴史的偉人の西郷隆盛が、犬を飼うきっかけとなったのは肥満治療のためであったといわれています。西郷隆盛はお酒が飲めなかったのですが、好物の豚肉を使った鹿児島の郷土料理と、甘いものは良く食べたようです。肥満が深刻になったのか、明治6年(1873年)頃にドイツ人のホフマンという医師より治療を受けました。下剤の使用や食事療法、そして運動療法を取り入れるように指導されたそうです。その運動療法のひとつに取り入れられたのが、山野を歩くこととなる狩猟でした。狩猟には犬が欠かせません。西郷隆盛は犬を20匹を飼っていたという話もあるそうです。

愛犬家西郷隆盛の逸話

西郷隆盛は犬を大変可愛がっていたようで、多くの逸話が残っています。その中のいくつかを紹介しましょう。

犬との逸話1 狩りの獲物は犬に与えた?

西郷隆盛は狩猟で仕留めた兎や鶏などの獲物は、西郷隆盛が食べるのではなく、宿泊先の宿の家族やお供の青年などに分け与えたり、大鍋で獲物を煮て、猟犬の餌として与えていたそうです。西郷隆盛の猟犬はよく太っていたといわれています。

犬との逸話2 鰻と支払い

西郷隆盛は鰻が好きだったのか、鰻丼や鰻の蒲焼のお店でも犬との逸話があります。鰻丼を注文しても自分は食べずに犬に与えたり、身分を名乗らない西郷隆盛は、お店の主人に山の猟師と勘違いされ、鰻の蒲焼のしっぽの部分を出されますが、それも犬に与えていたそうです。そのほか鰻屋さんとの逸話がありますが、支払いは定価よりかなり多い金額を置いて行かれたそうです。お店の主人は恐縮しますが、西郷隆盛の真意は私学校の生徒の支払いの不足を補う思いだったそうです。犬を愛する西郷隆盛は、若者にも優しかったということでしょう。

犬との逸話3 祇園に行くのも犬と一緒!?

司馬遼太郎の「飛ぶが如く」によると、幕末に西郷隆盛が他の藩の同志に会う酒の席に「寅」という犬を連れて行き、座敷でも自分の傍らにいる「寅」の背中を撫でていたことが記載されています。祇園のあたりを西郷隆盛が犬を連れて歩く姿は粋であったそうです。

都立上野恩賜公園の西郷隆盛像の犬の名は?

都立上野恩賜公園 西郷隆盛像

都立上野恩賜公園にある西郷隆盛像は有名です。西郷隆盛像の作者は高村光雲です。その傍らにいる犬の作者は後藤貞行です。モデルは「ツン」であるとして有名ですが、実際の銅像のモデルは「ツン」と同じ薩摩犬のオスでした。「ツン」はメス犬です。銅像は兎狩りに行く姿です。兎狩りの猟犬は小柄なため、大きな西郷隆盛が連れているととても小さく見えます。作者は薩摩犬をリアルに表現したかったようです。西郷隆盛は「ツン」以外にも優秀な猟犬を飼っていたため、都立上野恩賜公園の西郷隆盛像の犬は「ツン」を代表する西郷隆盛が可愛がった犬たちを表現したものとも考えられるそうです。

鹿児島にある愛犬ツンの銅像

1990年(平成2年)NHK大河ドラマ「飛ぶが如く」が放映され、当時鹿児島大学教授であった中村晋也先生が、薩摩犬のメスをモデルにして、ほぼ等身大に銅像を制作、2月に完成しました。

猟犬「ツン」は薩摩犬で虎毛の左巻きにくるっとした尾をもった兎狩りでは優秀な猟犬だったそうです。明治7年か8年藤川天神に西郷隆盛が参拝したときに、藤川牧野というところに狩猟を趣味にしていた前田善兵衛から、どうしても欲しいとお願いして譲り受けたそうです。狩猟中「ツン」は何度かかつての家が恋しくて帰ってきたそうです。西南戦争の際には「ツン」は知人に預けられたそうです。

戦争にも犬たちを帯同していた

西南戦争の時に西郷隆盛は猟犬を帯同していました。狩猟が好きだからという理由ではなく、西郷隆盛が示したかったことが他にあったようです。

国事に口を出さないという姿勢の表れ

征韓論争に敗れた西郷隆盛は下野(げや)しました。これ以後は狩猟をすることで国事に口を出さないことを示していたのです。西郷隆盛にとって西南戦争は、戦争という認識ではなく、政府側にただ西郷暗殺計画を尋問するための行動であると示すために犬を帯同し、狩猟を行ったという説があります。狩猟をすることで、戦争はしないのだという意思を示したかったのでしょう。自分が死ぬようなことが起きそうなときに、愛犬家だったら大事な犬たちを連れていくはずがないからです。

帯同した犬との別れ

西南戦争は西郷隆盛の思いとは正反対の戦争となってしました。戦が危うくなったとき、西郷隆盛は犬たちを解き放ち、涙の別れをします。数匹の犬のうち、生まれた里に何日もかけて自力で帰った犬もあれば、途中捕獲された犬もいて、そのまま行方がわからないままの犬もいたそうです。

西郷隆盛と愛犬のイラスト

西郷隆盛は鹿児島県のみならず、多くの人に愛されています。そのため多くの企業や人が、西郷隆盛のイラストや愛犬との共に描かれているイラストを作成しています。それはポストカードやTシャツの図案になっていたり、お菓子の包装紙に至るまで探してみるとたくさんあります。どれも愛情あふれる西郷どんになっています。一度探してみるのも良いでしょう。

鹿児島の偉人 西郷隆盛と犬のまとめ

いかがだったでしょうか?西郷隆盛は犬をただ狩猟のための道具として飼っていたわけではなく、愛しいものとして可愛がっていたのでしょう。時に狩猟の相棒として、時に相手との潤滑油のように相手に好意を示すため、戦争はしたくないと訴えるために役立ってくれた犬たちを、本当に愛していたのでしょう。だから自分の命があとわずかと悟ったときに、せめて犬だけでも助かってほしいと手放したことが、犬たちへの真実の愛情だったのではないでしょうか。西郷隆盛自身も生き延びて、犬と一緒に家に帰ることを望んでいたでしょうに、そうなるはずだったから犬を連れて来たのにと、犬を手放すときの西郷隆盛の心中を想像すると胸が痛くなりますね。

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