
鹿島神宮のご利益は勝負運!スポーツマンや受験生、恋愛にも?
鹿島神宮はかつては伊勢神宮に並ぶ格式を与えられた古社です。鹿島神宮のご利益は幅広く、昔からいわれているものには、勝負や交渉、出世、地震除けなどがあり、最近は恋愛のご利益でも話題なのだそうです。そのいわれはどこにあるのでしょうか。
最終更新日: 2020年02月28日
鹿島神宮について
鹿島神宮は茨城県鹿嶋市にあります。
今は「神宮」と名乗れる神社が増えましたが、古くは伊勢神宮以外に「神宮」が許されたのは鹿島神宮と香取神宮だけでした。
古代は未開の地だったはずの東国に、なぜ鹿島神宮のような格式の高い神社があるのでしょうか。
その理由を知れば、鹿島神宮のご利益が幅広い理由も見えてくるはずです。

「終活ねっと」運営スタッフ
今回「終活ねっと」では鹿島神宮について以下の項目に沿って解説していきます。
- 鹿島神宮の祭神について
- 鹿島神宮のご利益について紹介
- 鹿島神宮のお守りについて
お時間がない方も知りたい情報をピックアップしてお読みいただけます。
ぜひ最後まで目を通していただけると幸いです。
鹿島神宮の祭神
鹿島神宮の祭神は武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)です。
鹿島神宮の神様についてよくわかる神話のエピソードは3つあります。
誕生
伊弉諾(いざなぎ)が子・軻遇突智(かぐつち)を斬り殺したとき、剣から飛び散った血液から生まれました。
出雲の国譲り
出雲の国譲りにおいて、武甕槌は香取神宮の祭神・経津主(ふつぬし)とともに大国主(おおくにぬし)との交渉にあたり、武甕槌が大国主の子との力比べで勝ったことで成功します。
神武東征
初代天皇とされる神武天皇が東征で困難に遭ったとき、武甕槌が貸した布都御魂剣(ふつのみたまのつるぎ)のお蔭で無事に乗り切ることができました。
これに感謝した神武天皇が創建したのが、鹿島神宮だとされています。
鹿島神宮のご利益【勝負運】
武神を祀る鹿島神宮は、勝負運のご利益があります。
それは、中世以降、歴代の将軍家や武将から厚く信仰されてきたことからも窺い知れます。
今でも武芸上達のご利益を受けるため、鹿島神宮のお札を祀る道場は多くあると聞きます。
鹿島神宮は色々な勝負にチャレンジする人におすすの神社なのです。
スポーツマンに
人気サッカーチームのアントラーズの本拠地は、鹿島神宮のある鹿嶋市です。
そして、チーム名は鹿島神宮の使いの鹿が由来です。
このように、鹿島神宮のご利益は古風な武道に限りません。
スポーツ全般にご利益があります。
サラリーマンに
鹿島神宮の祭神は香取神宮の祭神とともに、西国に藤原氏の氏神として呼ばれ、使いの鹿に乗って行きました。
これが奈良の春日大社のはじまりです。
御存知の通り、藤原氏は出世を重ね、貴族の頂点に立ち、国を思い通りに動かしました。
祭神が国譲りで交渉の功績をあげたことと相まって、鹿島神宮のご利益は「出世したい」、「交渉に成功したい」というサラリーマンにもぴったりです。
受験生に
鹿島神宮は、防人(さきもり)として九州に送り出される古代の若者たちが集合し、無事と武運を祈る場所でもありました。
このことから、出発にふさわしいといわれています。
今の平和な時代においては、人生の次のステージへの出発をかけて勝負する受験生にもおすすめです。
鹿島神宮のご利益【恋愛】
最近、鹿島神宮は恋愛のご利益で注目を浴びているそうです。
「武神の神社に恋愛のご利益?」と思うかもしれません。
私も最初はそう思いました。
今、恋愛と金運がお金になるのか、この2つのご利益を脈絡なく謳うところが増えて、正直そういうのは信用できません。
しかし、恋愛は人生の中でも大きなウエイトを占める勝負です。
「ここ一番」というときに、鹿島神宮にお参りするとご利益を得られそうです。
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鹿島神宮のご利益【地震除け】
ここで、鹿島神宮の風変わりなご利益を1つ紹介します。
地震除けです。
地震が怖い日本人にはありがたいご利益ですが、どんないわれがあるのでしょうか。
大鯰と要石
鹿島神宮の奥宮のさらに奥に進むと「要石」という石があります。
これは、鹿島神宮の祭神・武甕槌が地震を引き起こす大鯰を力で押さえつけ、封印したものだと伝わっています。
実は、この要石はもう1つあって、香取神宮の要石と対で大鯰の頭と尾を封じています。
鹿島神宮にある要石は凹型、香取神宮は凸型です。
地震除けのご利益を願うなら、香取神宮にも足を運びましょう。
水戸黄門の伝説
要石は鹿島神宮の七不思議の1つです。
これに興味を持ったのが黄門様こと徳川光圀でした。
石の根元を見ようと7日間かけて掘らせましたが、要石が深く刺さっているため、どうなっているのか確かめることはできなかったそうです。
鹿島神宮のお守り
鹿島神宮のお守りは、祭神にちなんだ武道守りや勝ち守りが定番です。
他にも要石にちなんだお守りや、人気の縁結び守りもあります。
個人的におすすめなのが、東国三社守りで、三角柱状のお守り本体に鹿島神宮・香取神宮・息栖(いきす)神社の東国三社を巡って求めた神紋のシールを貼って完成させます。
この三社は距離が近いだけでなく、香取神宮には武甕槌とともに出雲の国譲りに功績をあげた武神とも武甕槌の神剣ともいわれる経津主が祀られ、息栖神社には武甕槌を出雲に乗せて行った天鳥船(あめのとりふね)が祀られているんです。
ちなみに、私が行ったとき、この三社間はそれぞれ車で20分程度でした。
車なら県境をまたぐといっても遠くありません。
ただ、電車の線が違うため、公共交通機関で巡るのは難しそうです。
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鹿島神宮のご利益のまとめ

いかがでしたか?
鹿島神宮のご利益を紹介しました。
勝負運のご利益がメインですが、人生の様々な場面での勝負にご利益があります。
実際に参拝したときも、参拝者の年齢や性別は様々でした。
幅広いご利益のある鹿島神宮は、ご家族での参拝にもおすすめです。
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