茶道具と茶碗を知ることで、茶道の楽しさが増すこと間違いなしです!

茶道具や茶碗の奥深さを知ることで、茶道やそれに伴う歴史に興味を持てたり、茶道具の種類や使い方を知ることで所作に興味を持てたり、茶碗を知ることで陶器に興味を持つかもしれません。こんなふうに、何かに興味を持つことは、きっと生き甲斐にも繋がるのではないでしょうか。

目次

  1. 現代の茶道の成り立ち
  2. 茶道具(お点前に使う一般的な茶道具)の種類
  3. 茶道具(お茶をいただく際に)
  4. 茶碗
  5. 由来(産地)による茶碗の種類
  6. 季節、形、色、絵柄等による茶碗の使い方
  7. 最後に

現代の茶道の成り立ち

現代における茶道のもとは、中国の唐の時代に日本にもたらされたものと言われています。
その原点とされている書物として唐の時代の「陸羽」が記した「茶経」とされています。
ただし、中国の茶芸と日本の茶道とは文化・様式の違いにより、現代における茶道は日本独自に発展したもののようです。
そこで日本の茶道の成り立ちは、皆様もよくご存じの千利休によって確立されたと言われています。千利休は茶道具や茶碗を自身で作り、作法、茶室も考案したそうです。
千利休は「草庵の茶」(虚飾や無駄を廃除して、そしてそこに張り詰める緊張と弛緩を感じるわび茶)を完成させたと言われています。

茶道具(お点前に使う一般的な茶道具)の種類

茶道にはいくつか流派がありますので、流派によっては多少の違いがあるかもしれませんが、この章ではきわめて一般的に使用されている茶道具についてご紹介いたします。

茶碗

茶の湯においては、茶を入れて飲むための碗のことをさします。
後ほど茶碗については詳しくご紹介いたします。

釜は茶を入れる際に、使用するための湯を沸かす道具で冬季(11月~4月)は「炉」、夏季(5月~10月)は「風炉」と言い、釜の大きさなどに違いがあります。

*炉と釜

「炉」とは、茶室の畳の一部を一尺四寸(42.4cm)四方に切って、床下に備え付けた囲炉裏のことです。
この時期に使用する釜は風炉の釜よりも大きい釜になります。
月により広口釜(2月)、釣り釜(3月)、透木釜(4月)などがありますがあります。

*風炉と釜

風炉とは茶道で夏季に使用するもので、茶釜を火にかけて湯を沸かすための炉のことです。
唐銅製、鉄製、土製、木製などがあるようです。
風炉で使用する釜は炉釜よりも小ぶりな釜になります。

香合

香合は、炉や風炉の中で焚く「香」を入れる小さな器のことです。

風炉先屏風

風炉先屏風は風炉先とも呼ばれ、お点前の際に道具畳の向こう側に置く2つ折りの屏風のことです。
道具を引き立たせる意味合いがあるので、多種多様な屏風があるようです。

柄杓

柄杓は、水やお湯を汲むときに使うもので木製、竹製です。
これも炉と風炉で違いがあります。
風炉で使用するものは、炉で使用するものよりも小ぶりで柄の先が斜めにきれています。
また炉用の柄杓は、皮目の方を斜めに切るようにして作られているようです。
ということで、持ち方やお点前の際の作法にも違いがあるようです。

水指

茶道のお点前の際に、茶碗や茶筅をすすぐ水や、茶釜に水を足したりするための水を入れ点前座に据える道具です。

茶筅

茶筅は、茶碗に抹茶と湯を入れそれを撹拌する道具です。
約10㎝くらいの長さで竹製のものです。

茶巾

茶巾とは、茶道のお点前の際に、途中で茶碗を拭くために使う布のことです。

茶器

茶器とは茶の湯においては器全般を指すものですが、狭義には抹茶を入れる容器のことを言います。
抹茶を入れる容器で、特に濃茶を点てるときに使用する茶器を濃茶器、薄茶を点てるときに使用する茶器を薄茶器と言います。
濃茶器には主に陶磁器製の茶入れを使用する多く、薄茶器には棗(なつめ)を使用することが多いようです。

茶杓

茶杓とは、茶入れや薄茶器の中の抹茶を掬って茶碗に入れる匙のことで、ほとんどは竹製のものです。

建水

建水とは、茶碗を清めたり温めたりした時に湯や水を捨てるための器で、建水は茶道具の中でも最も格の低い道具として、お点前の際も亭主は客から見えにくい勝手付きに置かれます。

蓋置

蓋置とは、茶釜の蓋や柄杓の合をのせるための道具です。

台子(棚物)

台子は、水指をはじめ他の茶道具を置くための棚物のことです。

掛軸

掛軸は、書や画などを裂(きれ)やかみで表装して、床の間などに掛けて鑑賞するものです。
茶道では一般に「掛物」と言います。
他に「軸」や「幅」とも言います。

花入

花入は、茶席に飾る茶花を入れる器のことです。
花入には、金属、磁器、陶器、竹、籠製のものなどがあります。

菓子器

茶道においてお菓子は、お茶をより引き立たせてくれるものです。
濃茶の時には主菓子(生菓子)を、薄茶の時には干菓子や落雁をいただくようです。
そこで菓子器には、主菓子を出すときに使う縁高、菓子鉢と干菓子や落雁をだすときに使う干菓子器があります。

帛紗

帛紗とはお点前の際に茶器を拭いたり、客として拝見の際に器物の下に敷いたりする方形の布のことです。
帛紗のほかに袱紗、服紗とも表記されます。
流派によっては、古袱紗という帛紗よりも小さい布で茶器の拝見や点て出しの際に用いられるものがあります。

茶道具(お茶をいただく際に)

ここでは主に茶会で客人として、または茶道を始めるまえには必ず揃えておく道具をご紹介いたします。

上記の画像の通り、帛紗、古帛紗、懐紙、楊枝、楊枝入れ、扇子、帛紗ばさみになります。
この七つ道具は基本になります。
ただし、男性と女性では道具の色、長さに少し違いがあります。

茶碗

茶碗には由来(産地)があります。
それを知った上で、色、絵柄、形、季節などと合わせて茶碗を選ぶことが大切です。
でも最も大事なことはお茶をいただく方に、美味しいと思ってもらえることです。

由来(産地)による茶碗の種類

茶碗を知るときに、いろいろな見地で茶碗を種類分けすることができると思います。
まずは由来(産地)から茶碗を見てみますと、大きく二つに分けることができるようです。
それは、「唐物」と「和物」に分けられます。

「唐物」

唐物には、主に高麗(朝鮮)、中国から伝わったものを言います。(その他にベトナム、タイなどから伝わったものもあるようです。)

*高麗(朝鮮)

高麗茶碗は朝鮮から伝わってきたものの総称であり、主に高麗時代のものではなく、朝鮮王朝時代の製品であるようです。
著名なものには、井戸茶碗、三島茶碗(粉青沙器とよばれる技法で作られた碗)があります。

*中国

中国から伝わった著名なものには、天目茶碗、青磁茶碗があります。
天目茶碗には種類も多くありますが、中でも曜変天目、油滴天目、玳玻天目、などが著名なのでお聞きになったり、目にされたこともあるのではないでしょうか。

「和物」

和物茶碗は、日本の釜で作られたものを言います。
和物茶碗を大きく三つに分けられ、。楽焼、京焼、国焼となります。

*楽焼

楽焼は、ろくろを使わないで手とヘラで成形する手捏ねという方法を用いて、ていおんで焼成されたものです。
楽焼には黒楽と赤楽があります。

*京焼

京焼は京都で作られる作品の総称で、特徴としては一度焼成した後で上絵付けをする陶器が多く、作家による個性が強く出る傾向があります。
主な京焼は、音羽焼、御室焼、粟田口焼、御菩薩焼、八坂焼、清水焼などになりますが、特に清水焼は本来清水寺の参道である五条坂界隈にあった窯元で作られたものをいっていました。
しかしげんざいは、清水焼団地、五条坂、泉涌寺の周辺で作られるものを言います。

*国焼

国焼とは、京都と瀬戸以外の窯で作られた日本製の茶碗の総称を言います。
主な国焼としては、唐津焼、萩焼、九谷焼、備前焼、織部焼、志野焼、砥部焼、常滑焼、信楽焼、薩摩焼等々があります。

季節、形、色、絵柄等による茶碗の使い方

実際に茶碗を使うときに、おさえておきたいことがあります。
基本的には、お稽古や親しみ人たちとの間ではそれぞれ好みの茶碗を使って、お茶をたてたり飲んだりと、あまり堅苦しく考えなくても良いと思います。
ただ知識として知った上で、自由にお茶を楽しんでいただけたらと思います。

季節と形

茶道においては、季節というものが切り離せないものです。
夏には涼しげな雰囲気を、冬には暖かい雰囲気を表現する茶碗があります。
夏には涼しげにみえる口の広い開いた「平茶碗」、冬にはお茶が冷めにくいように深くて口の狭い「筒茶碗」を使います。

色、絵柄

色、絵柄には点てるお茶の種類と関係があります。
濃茶は格が高い茶碗を使うとされていますので、楽、萩、唐津、井戸などを選ぶとよいようです。
そして無地と絵付きでは、無地の方が格が上であると言われているようです。
薄茶は濃茶のように格が問われないそうです。

最後に

茶道具と茶碗について記してきましたが、茶道は奥が深く茶道具や茶碗もこちらでご紹介したもののほかにも、まだご紹介しきれていないものもあると思いますが、基本はしっかりとおさえていると思いますので、どうか参考にしていただけたらと思います。

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