とっても奥が深い、美味しい和菓子の名前とその由来。

普段から私たちが何気なく食べている和菓子。その名前には様々な意味が含まれ、由来を探ってみるととても興味深く面白いのです。知っていると何かと役に立つかもしれない、和菓子とその名前や、由来についてをまとめました。

目次

  1. いろいろな和菓子
  2. 和菓子の名前の由来
  3. 京都の和菓子の名前
  4. 和菓子の名前まとめ

いろいろな和菓子

和菓子は、大きく分けて『生菓子』と『半生菓子』そして『干菓子』の三種類があります。

生菓子

生菓子とは、水分を30%以上含有した主に餡子を使った菓子の総称です。主に柏餅、大福、おはぎなどの餅菓子や、饅頭(まんじゅう)、ういろう、ゆべし、どら焼きなどがこの生菓子と呼ばれているものです。

団子

桜餅

塩漬けにした桜の葉で巻いた餅菓子。桜の葉からとても良い匂いがします。
小麦粉と白玉粉と砂糖を混ぜた生地を焼き、これに餡子を包んだ長命寺餅というのが関東の桜餅。
一方、蒸したもち米を天日干しにして乾燥し、粗めに挽いたものを再び蒸して、餡子を包んだのが道明寺桜餅という関西発祥の和菓子です。

半生菓子

生菓子と干菓子の中間とされる菓子のことで、10~30%の水分を含んだものです。
半生菓子には、最中や甘納豆、桃山、求肥(ぎゅうひ)、カステラや羊羹も分類される場合があります。

最中

もち米をこねて伸ばし、型に合わせて焼いた皮で餡子を挟んだもの。
餡子の中に求肥や栗などが入っている最中もあります。また最近では、最中の皮にアイスクリームを挟んだアイス最中も人気。

桃山

白餡に水飴や卵黄、葛粉などを練り合わせて焼き上げた和菓子。素朴な甘みと、ほくほくとした食感が特徴。

干菓子

干菓子は水分が10%以下。
あられやおかき、煎餅類、落雁、かりんとう、金平糖、和三盆などが干菓子。
しかし近頃では一般的には干菓子というと、落雁や和三盆などの呼称になっているようです。

煎餅

日本の米が原料の場合は米菓煎餅と言い、焼き煎餅と揚げ煎餅の二つに分けられます。
うるち米を潰す、もしくは搗いて伸ばし、醤油や塩などの味付けで焼いた菓子。
埼玉県草加市で生まれた草加せんべいや、柔らか目の食感のぬれ煎餅、砂糖をまぶしたざらめ煎餅、歌舞伎揚げ、八つ橋、ミルク煎餅、かっぱえびせんなどもあります。

落雁

穀物や豆類から作った粉に砂糖と水飴、少量の水を加えて、型抜きした後に乾燥させて作られます。
地方によっては麦落雁や豆落雁などがあり、見た目も可愛い和菓子。

和菓子の名前の由来

地方によっても素材や作り方に違いがある和菓子。
では、そんな和菓子に付いている名前の由来をいくつかご紹介致します。

桜餅

長命寺餅

江戸時代の頃、向島にある長命寺という寺院の門番をしていた人物が、舞い落ちる桜の葉をどうにか出来ないものかと考案したのが、塩漬けにした桜の葉で巻いた餅。これこそが後の長命寺餅になったといわれています。

道明寺桜餅

千年以上昔、大阪にある道明寺の僧侶が、蒸したもち米を乾燥させ粗びきにしたものを、保存食として作っていたそうです。この時作られたのが、後に道明寺桜餅の材料となる道明寺粉なんです。

柏餅

柏の葉は新芽が育つまで、枝から古い葉が落ちないということから、家系が途切れない子孫繁栄の縁起担ぎとして江戸で生まれました。

大福

最初は見た目がうずらに似ていたので、うずら餅と名前が付いていましたが、食べると満腹感が得られるため、大腹餅と呼ばれるようになったのです。すると大腹より、大福と書いた方が縁起が良いということになり、大福餅に変更されました。

どら焼き

どら焼きの名前の由来は、下記のように諸説あります。
・形が打楽器の銅鑼に似ているから。
・怪我をした武蔵坊弁慶が、治療してくれた家の住人にお礼として、小麦粉を水で溶いた生地を銅鑼に流し込み、焼いて餡子を挟んで振舞った。
などがあるようです。

団子

お団子

奈良時代に団喜(だんき)という食べ物が中国から伝えられました。それが粢(しとぎ)という神への供え物の文化と合わさり、いつしか団子という名前になったといいます。

草団子

平安時代に弘法大師が、ヨモギをすったものを病人に飲ませたところ、回復したので、ヨモギを入れた餅を食べれば健康になれると思い、作られたのが始まりとのこと。

おはぎ

牡丹に見立てて作ったことから、春はぼた餅。小豆の粒が萩が咲き乱れる様子に見えたから、秋にはおはぎと呼ぶように、季節によって名前が変わる説があります。
また、ぼた餅はこしあん、おはぎには粒あんを使って区別する地域もあるようです。

ぜんざい・汁粉

ぜんざいは、仏語で嬉しいという意味の善哉(ぜんざい)が語源とされています。
汁粉は、粉状のあんを溶かした汁に、餅などを入れることからこの名前が付いたなど、こちらも諸説あります。

桃山

京都の伏見城跡地に、桃が植えられたことから桃山という地名が付きました。
そして、かつてあった伏見城の瓦の形に作られた菓子を、桃山と呼んだそうです。

きんつば

正式な名前は金鍔焼き。元々は刀の鍔に似ていた平たい形状で、焼き色が少し黄味がかっていたことからこの名前が付いたのです。

みつ豆

赤えんどう豆に蜜をかけた子供向けのお菓子であったことから、みつ豆と呼ばれるようになったとのこと。
昭和5年には、汁粉屋がみつ豆に餡子をのせて売り始め、これがあんみつという名前になりました。

京都の和菓子の名前

京都の上生菓子は、上品な甘さと質の良い美味しさ、そして職人の手による四季の花鳥風月を象った見た目が好評です。
外見でも楽しめるような和菓子には、一つ一つに素敵な名前が付けられており、これを菓子銘(かしめい)、または菓銘(かめい)といいます。

京都

和菓子の名前まとめ

和菓子にはこんなにたくさんもの名前や、由来があったのですね!
何気なく食べている和菓子には、色んな歴史や語源があって、しかも見た目も良く、また味も美味しい。
そんな和菓子は、日本が誇れる伝統食の一つではないでしょうか。

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